こんにちは!RYO英会話ジムのリョウです今日は英語表現の中でもよく使われる “put up with 〜” の意味と使い方についてお話しします。
このフレーズは日常会話でも頻出なので、しっかりマスターすれば英語力アップ間違いなし!
それでは、さっそく見ていきましょう。
- 1 TOEICで覚えた “endure” を多用してしまった話
- 2 “put up with 〜” の意味とは?
- 3 “put up with” の由来を知ろう
- 4 “put up with” の発音のコツ
- 5 “put up with” を使った会話例
- 6 自然に使うためのコツ
- 7 音声を聞いて練習しよう
- 8 よく使われる “put up with” の言い回し
- 9 ✅ “put up with” 練習クイズ
- 10 “put up with” にありがちなNG表現パターン
- 11 ✅ まとめ:3語セットで覚えるのがカギ!
- 12 “put up with” に似た英語表現&関連語彙
- 13 🔁 表でまとめるとこんな感じ!
- 14 🔚 この記事のまとめ
TOEICで覚えた “endure” を多用してしまった話
英語を勉強していた頃、TOEICの教材で「endure = 耐える」という単語を覚えた私は、
「我慢する」シーンではとにかく endure を使いまくっていました。
例えば、こんなふうに:
❌ I can’t endure this noise anymore.
❌ She endures her boss every day.
もちろん、意味は伝わるかもしれません。でも実際にネイティブと話してみると、ちょっとカタすぎる印象に…。
ある日、アメリカ人の友人に「そんな場面では普通 “put up with” を使うよ」と言われ、
「あ、確かに!日常会話では自然じゃないんだ!」と気づきました。
📌 “endure” はフォーマル寄り。
一方で “put up with” はネイティブが日常会話でよく使うカジュアル表現なんです。
それ以来、「我慢する」場面ではなるべく “put up with” を使うよう意識しています。
失敗から学んだことは、”知っている単語” と “自然に使える表現” は違うということ。
あなたも「TOEICではよく見たけど、実際の会話ではどうなんだろう?」と思ったら、ぜひ一度立ち止まってチェックしてみてくださいね。
💡ちなみに、「あきらめない気持ち」を英語でどう表現するか気になったことはありませんか?
そんな時にぴったりなのが、こちらの記事👇
👉 挫折知らずの精神:「あきらめない」の英語表現とは?
「put up with」と合わせて読めば、逆境に立ち向かう英語表現がもっと自然に使えるようになりますよ!
“put up with 〜” の意味とは?
不快なことを「我慢する・耐える」
“put up with” は「我慢する」「耐える」という意味のフレーズです。
特に「不快な状況」や「困った人」など、好ましくないものを受け入れる時に使われます。
たとえば、以下のような場面です:
- 騒がしい環境で仕事を続ける
- 態度の悪い同僚と関係を続ける
例文でチェック!
- How can you put up with this noise?
(こんな騒音、どうやって我慢してるの?) - I don’t know why she puts up with his behavior.
(彼女が彼の振る舞いをなぜ我慢しているのか分からない)
このように、疑問文や否定文で使われることが多いのも特徴です。
「いやだな…」と思いながらも受け入れている状態を表すのにぴったりの表現ですね。
“put up with” の由来を知ろう
17〜18世紀に意味が変化!
“put up with” の起源をたどると、元々の “put up” は「収容する」や「供給する」という意味がありました。
さらに、「設置する」「建てる」という意味でも使われていたんです。
では、どうして「我慢する」になったのでしょうか?
「状況を受け入れる」から「我慢する」へ
18世紀になると、“put up” が「提供する」=「与えられたものを受け入れる」という意味でも使われるように。
そこから転じて、「不快なものを受け入れる」=「我慢する」というニュアンスに変化しました。
今ではこの表現は、日常会話だけでなく文学の中でも広く使われている、とても一般的なフレーズになっています。
英語では、「我慢する」という感情をストレートに表現するのは難しいこともあります。
だからこそ、“put up with” をうまく使えると、表現の幅がグッと広がりますよ!
“put up with” の発音のコツ
アメリカ英語とイギリス英語、基本は同じ!
“put up with” の発音は、アメリカ英語もイギリス英語もほぼ同じですが、
細かい違いがいくつかあります。
- アメリカ英語:
[pʊt ʌp wɪð]
- イギリス英語:基本的には同じく
[pʊt ʌp wɪð]
ですが、「with」の発音が変わることもあり、
ときどき[wɪθ]
と無声音(θ)で発音される場合もあります。
発音のポイント3つ!
- “put” の「u」は短く「プッ」と
- “with” の最後の「ð」(舌を軽く歯に当てる音)を忘れずに
- 「t」や「p」の子音をハッキリと出すと、よりネイティブらしく聞こえます
✔️ 例:[pʊt ʌp wɪð](プッ・アップ・ウィズ)
発音を自然にするコツ
ネイティブはこのフレーズをかなりスムーズに、つなげて発音します。
ゆっくり練習したあとで、リズムよく言えるようにしてみましょう!
聞いたままマネする「シャドーイング」練習もおすすめです!
“put up with” を使った会話例
会話例①:職場での愚痴
A: I don’t know how you put up with your boss. He’s always yelling!
B: I know… But I need the job, so I have no choice for now.
A: 君、よくあの上司に我慢できるね。いつも怒鳴ってばかりじゃん!
B: ほんとだよ…でも仕事は必要だから、今は我慢するしかないんだ。
会話例②:騒がしいカフェで勉強中
A: How can you study here? It’s so noisy!
B: Yeah, I don’t like it either, but I just put up with it because the coffee is great.
A: ここでどうやって勉強してるの?めっちゃうるさいじゃん!
B: うん、私も好きじゃないけど、ここのコーヒーが美味しいから我慢してるの。
会話例③:ルームメイトの悪い習慣
A: My roommate leaves dirty dishes everywhere.
B: Seriously? How do you put up with that?
A: I just keep reminding myself it’s only for six more months.
A: ルームメイトがどこにでも汚れた皿を置きっぱなしにするんだよ。
B: えっマジで?それによく耐えられるね?
A: あと6ヶ月だけって自分に言い聞かせてるよ…。
自然に使うためのコツ
1. 「ネガティブな状況」がポイント!
“put up with” はポジティブなことには使いません。
「イライラする」「うんざりする」「でも仕方なく我慢する」——そんな時に使います。
例:I can’t put up with this mess anymore!
(この散らかりよう、もう我慢できない!)
2. 疑問文・否定文でよく使われる!
「どうして我慢できるの?」や「もう我慢できない!」など、感情をこめた文によく登場します。
例:How can she put up with him?
(彼女、どうしてあんな彼に我慢できるの?)
3. 「具体的な状況」とセットで使うと自然!
単に「我慢する」だけでなく、「何を」我慢しているのかを一緒に言うと、ぐっとリアルになります。
例:I can’t put up with the noise from the construction site.
(工事の騒音にはもう我慢できない。)
まとめると、「不快なこと」+「仕方なく耐える」= put up with!
この感覚をつかんで、会話で自然に使えるようになりましょう!
音声を聞いて練習しよう
友人のアパートの隣人がとても騒がしいが友人はすごくリラックスしていて…
その音にどうやったら耐えられるの?
彼氏の相談をしていて…
彼(は)頻繁に不機嫌になるの。どうやって彼を受け入れたらよいのかわからないわ。
エアコンから水が漏れていて…
よく使われる “put up with” の言い回し
1. How do you put up with it?
「どうやって我慢してるの?」
相手が大変な状況にあるとき、驚きや共感を込めて聞く定番フレーズです。
例:How do you put up with all that stress at work?
(あんなに仕事のストレスがあって、どうやって耐えてるの?)
2. I can’t put up with this noise anymore.
「もうこの騒音には耐えられない。」
限界に達したときに使える、強い不満やイライラを表す表現です。
例:I can’t put up with his complaining every day.
(毎日の彼の文句にもう我慢できない。)
3. She puts up with a lot from her boss.
「彼女は上司から多くを我慢している。」
誰かが理不尽な扱いを受けているけど、文句を言わずに耐えている、そんな場面で使われます。
例:He puts up with his roommate’s bad habits.
(彼はルームメイトの悪い癖に我慢している。)
4. We’ve had to put up with a lot of changes this year.
「今年は多くの変更に耐えなければならなかった。」
組織や生活の変化に順応してきたことを表す時に便利です。
例:Our team had to put up with multiple schedule changes.
(私たちのチームは何度もスケジュール変更に対応しなければならなかった。)
5. Why should I put up with such behavior?
「なぜ私がそんな行動に耐えなければならないの?」
納得がいかない・怒りを感じているときにピッタリの表現です。
例:Why do we have to put up with his attitude?
(なんで私たちが彼の態度に我慢しなきゃいけないの?)
これらのフレーズは、リアルな感情や状況を自然に伝えるための便利な言い回しです。
特に、「我慢」や「不満」を表したいときに活用すると、英語表現がグッと豊かになりますよ!
✅ “put up with” 練習クイズ
【問題①】
A: I can’t believe you’re still working there.
B: Well, I just have to _______ it for now.
A. deal
B. put up with
C. stand by
D. go on
→ 文脈は「今は我慢するしかない」という意味なので、「我慢する」を意味する put up with がぴったりです。
他の選択肢は意味が少しずれます。
【問題②】
Which sentence uses “put up with” correctly?
A. I put up with to the meeting.
B. She put up with her noisy neighbors.
C. He put up with to go shopping.
D. They put up the project with care.
→ 正しい使い方は「put up with + 我慢の対象」。Bは「彼女はうるさい隣人に我慢している」と自然な使い方です。
AやCは文法的に誤り、Dは別の意味になります。
【問題③】
次の文の空欄に入る最も自然な選択肢はどれ?
I don’t know how she can _______ all that pressure.
A. get over
B. look after
C. put up with
D. take off
→ プレッシャー(圧力・ストレス)を「耐える」という意味なので put up with が最適です。
他の選択肢は意味が異なります。
【問題④】
「私はもうこれ以上彼の態度には耐えられない。」
この文を英語で正しく言うと?
A. I can’t take up his attitude anymore.
B. I can’t stand on his attitude anymore.
C. I can’t put up with his attitude anymore.
D. I can’t go through his attitude anymore.
→ 「put up with」は「態度・行動・騒音」など、ネガティブなものに「我慢する・耐える」時に使います。
他の表現は意味が通じにくく、不自然です。
【問題⑤】
次の英文が意味する内容として最も適切なのはどれ?
We’ve had to put up with so many changes recently.
A. 最近、多くの変更を歓迎してきた。
B. 最近、多くの変更に文句を言ってきた。
C. 最近、多くの変更に我慢してきた。
D. 最近、変更を提案してきた。
→ “put up with” は 仕方なく受け入れる・我慢する という意味。
変更を歓迎したり提案したりするニュアンスは含まれていません。
“put up with” にありがちなNG表現パターン
英語学習者(特に日本人)が「put up with」を使うときによくやってしまう間違いを整理しました。
ちょっとした違いですが、正しく使えると英語の自然さがグンとアップします!
❌ NG①:put up with to〜 と言ってしまう
❌ I can’t put up with to the noise.
👉 解説:
“put up with” はそのまま目的語をとる句動詞なので、後に “to” を入れる必要はありません。
✅ 正しくは:I can’t put up with the noise.
(この騒音には耐えられない。)
❌ NG②:「endure」ばかり使ってしまう(カタすぎ)
❌ She endures her noisy coworkers every day.
👉 解説:
「endure」は意味としては正しいですが、日常会話ではフォーマルすぎる印象。
“put up with” を使うと、もっと自然でネイティブらしい表現になります。
✅ She puts up with her noisy coworkers every day.
(彼女はうるさい同僚に毎日我慢している。)
❌ NG③:「put up」を単独で使ってしまう
❌ I had to put up a lot of stress.
👉 解説:
“put up” だけでは「耐える」という意味になりません。
“put up with” という3語セットでワンフレーズとして覚えることが大事です。
✅ I had to put up with a lot of stress.
(たくさんのストレスに耐えなければならなかった。)
❌ NG④:目的語の位置を間違える
❌ He puts his boss up with.
👉 解説:
“put up with” の後ろには、そのまま「我慢の対象」を続けます。
途中に目的語を挟まないように注意!
✅ 正しくは:He puts up with his boss.
(彼は上司に我慢している。)
❌ NG⑤:「stand」や「tolerate」と混同する
❌ I can stand with his attitude.
❌ I tolerate with the situation.
👉 解説:
- “stand” は “with” を必要としません → ✅ I can’t stand his attitude.
- “tolerate” はフォーマルで “with” を使いません → ✅ I tolerate the situation.
でも会話でよく使うなら、“put up with” がいちばん自然です。
✅ I can’t put up with his attitude.
✅ I’m tired of putting up with the situation.
✅ まとめ:3語セットで覚えるのがカギ!
「put」「up」「with」をバラバラに理解するのではなく、
1つのまとまり(フレーズ)として感覚で覚えることが、正しく自然に使えるコツです。
“put up with” に似た英語表現&関連語彙
✅ 1. tolerate(耐える・許容する)
フォーマルな言い方。ビジネスや文書でよく使われます。
例:We cannot tolerate discrimination in the workplace.
(職場での差別は容認できません。)
📝【違いのポイント】
→ 「我慢はするが、内心では不快に感じている」という意味は put up with と共通。
ただし、tolerate はよりかしこまった印象で、「冷静に受け入れる」感じがあります。
✅ 2. stand / can’t stand(〜に耐える/我慢できない)
カジュアルな表現。会話で非常によく使われます。
例:I can’t stand his voice!
(彼の声、ほんとに無理!)
📝【違いのポイント】
→ “put up with” よりも感情が強く出る表現です。
ネガティブな感情をストレートに伝えたいときに向いています。
✅ 3. endure(耐え抜く・耐える)
フォーマルで文学的、精神的・肉体的にきつい状況によく使います。
例:She endured years of hardship.
(彼女は何年もの苦難に耐えた。)
📝【違いのポイント】
→ “put up with” よりも深いレベルでの我慢。
長期的・深刻な状況を耐えるニュアンスがあります。
✅ 4. bear(耐える、我慢する)
少し古風でフォーマルな響きあり。日常会話よりは書き言葉に多め。
例:I can’t bear the pain any longer.
(これ以上この痛みに耐えられない。)
📝【違いのポイント】
→ “endure” と似ていますが、心や感情だけでなく物理的な痛みや苦しみにも使えるのが特徴です。
✅ 5. cope with(対処する、うまくやる)
我慢よりも「うまく乗り越える・対応する」というニュアンス。
例:He’s trying to cope with stress.
(彼はストレスにうまく対処しようとしている。)
📝【違いのポイント】
→ “put up with” は受け身で耐える感じですが、cope with は前向きに対処するというイメージがあります。
🔁 表でまとめるとこんな感じ!
表現 | ニュアンス | 使用場面 | カジュアル度 |
---|---|---|---|
put up with | 嫌なことを我慢する | 日常会話 | ★★★★☆ |
tolerate | 許容・容認(フォーマル) | ビジネス・学術 | ★★☆☆☆ |
stand / can’t stand | 感情的に「無理!」 | 会話・SNSなど | ★★★★★ |
endure | 精神的・肉体的に耐え抜く | フォーマル・文学 | ★☆☆☆☆ |
bear | 古風、物理的・感情的にも耐える | 書き言葉・やや文語調 | ★☆☆☆☆ |
cope with | 我慢より「うまく対処する」 | ストレスや課題の対処 | ★★★★☆ |
それぞれの表現を状況に合わせて使い分けられると、英語の表現力が一段アップしますよ!
🔚 この記事のまとめ
- “put up with” は「我慢する・耐える」を意味する英語表現。
特に不快な状況や人に仕方なく耐えるときに使われます。 - 例:I can’t put up with this noise anymore.
(もうこの騒音には耐えられない) - 発音のポイントは “with” の「ð」(舌を歯に軽く当てる音)をしっかり発音すること。
- TOEICで覚えた “endure” を使いすぎるのはNG。
会話では “put up with” の方が自然でカジュアルです。 - よくある間違いには、「put up with to〜」と “to” をつけてしまうなどがあります。
- 類似表現には、stand / tolerate / endure / cope with などがありますが、
それぞれのニュアンスや使う場面が異なるので注意。
日常英会話で「ちょっとイヤだけど我慢してる…」というシーンはたくさんありますよね。
そんなときに “put up with” を自然に使えると、英語力も一歩前進です!
今後もこんなリアルな英語表現を一緒に身につけていきましょう! 😊
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