こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです。今日は少し真剣な話をしたいと思います。テーマは「これから本当に英語は必要なのか?」についてです。最近では、英語の重要性が盛んに語られ、「英語ができなければ生き残れない」と感じてしまうこともありますよね。
しかし、それは必ずしも正しいとは言えません。無批判に英語学習に取り組むのではなく、まずは自分にとって本当に英語が必要なのかを考えることが大切です。どんな人に英語が必要で、また必要ではない場合でも、どのような目的で学ぶべきなのかを一緒に考えてみましょう。少しの間、お付き合いください。
日常では、今後もほぼ必要ない
日常生活において、今後も英語はほぼ必要ないと言えるでしょう。
「グローバル社会」「英語の重要性」といった言葉が頻繁に使われていますが、実際に英語を本当に必要としている人はどれくらいいるのでしょうか?実は、日本では英語が必要とされる人は全体の1割程度と言われています。日本国内では、英語がなくても日常生活が問題なく送れるのです。これは、日本が世界的に見ても裕福な国だからです。
例えば、インドやフィリピンでは、外国企業が多く、英語ができなければ職を得るのが難しい状況です。そのため、学校教育も英語で行われています。しかし、日本では国内の経済が成り立っており、日本語だけで十分に生活できる環境があります。よほど日本経済が大きな危機に陥らない限り、日常生活で英語が必要になることは今後もほとんどないでしょう。
さらに、外国人労働者が増えると言っても、多くはアジア圏からの労働者で、彼らはまず日本語を学ぶことが求められるでしょう。そのため、私たちがわざわざ英語や他言語を学ぶ必要はそれほどありません。
2020年の東京オリンピックに向けて、一時的に英語の需要は高まったかもしれませんが、それ以降はどうなるかわかりません。今後、仕事で確実に英語が必要になるという確信がない限り、英語は趣味の範囲で楽しむだけで十分です。さらに、AIの発展により、日常的な英会話は学ばなくても済む時代が近づいています。すでにオフラインでも瞬時に翻訳できる「ili(イリー)」のようなツールが存在しています。
私自身、海外で9年間暮らし、最近日本に帰国しましたが、日常生活で英語の必要性を感じることはほとんどありません(笑)。ただ、必要がないからと言って、学ぶ意味がないわけではありません。英語が話せることで、人生の楽しみ方が大きく広がります。例えば、外国人の友人を作ったり、英語で書かれた書籍やネットの記事を読んだり、海外旅行や海外での仕事のチャンスが増えたりと、選択肢が大きく広がります。
英語は、あなたの将来の目標や夢を実現するための大きな力になるでしょう。ですから、「なんとなく英語を学ばなきゃ」と思っている方は、ぜひ一度、自分が英語を通じて何を実現したいのか、どんな可能性を広げられるのかを考えてみてください。下の記事もぜひ参考にしてみてください。
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国内観光業なら、英語はマスト!
今、日本旅行がアツい!!グラフを見ていただくと一目瞭然ですが、2017年は過去最高の観光客数を記録しています。さらに、2018年4月の観光客数は前年の12%増で、今年も記録を更新しそうです。日本に帰国して感じたことですが、都心に出ると外国人を見かける機会が本当に増えました。先日、大阪に行ったとき、電車の同じ車両に外国人が5人以上も乗っていて、9年前に海外に出た時と比べて外国人観光客が増えたことを強く実感しました。大阪でこれほどですから、首都・東京ではもっと頻繁に外国人を見かけることでしょう。
だから、観光業はもちろん、デパート勤務や電車の車掌をしている方も、英語や中国語を話せれば大きなアドバンテージになります。二つ目のグラフを見ると、韓国からの観光客も中国人に並ぶ数が訪れています。
では、韓国語を学ぶ必要があるのかというと、実はそうでもありません。なぜなら、韓国は日本以上に英語教育が進んでいて、ある程度英語を話せる人が多いからです。ちなみに、2015年のTOEICスコア平均では、日本が513点に対して韓国は670点です。ですから、韓国人対応も英語で十分可能でしょう。
海外に拠点がある会社なら、英語マスト!
結論から言うと、海外に拠点がある会社なら、英語はマストと考えておくべきです。また、海外に拠点がない会社でも、お客さんが海外企業であったり、今後海外進出を予定している場合も十分に考えられます。
では、なぜ英語がマストなのでしょうか。現在、日本は国際競争力を強化しており、企業のグローバル化が加速しています。例えば、2014年の時点で約800の国内企業が海外に拠点を持っていることが調査で明らかになっています。拠点数にしておよそ4000拠点です。そして、この数は年々増加傾向にあります。
僕は以前、大手企業のビジネス英語研修に携わっていました。そこで実際に見たのは、企業がグローバル化を進めるために、英語を話せる人材を積極的に増やそうとしている現状でした。特に、勤続年数が長く、今後英語を使う可能性の高いポジションにいる人、そして急に海外拠点勤務を命じられ、英語を話さざるを得ない状況になった人、この2パターンのケースが多く見られました。
もちろん通訳をつける企業もありますが、経費削減のために、今後は自ら話せる人材を求める傾向が強まっています。なぜこうした動きが進んでいるのでしょうか?それは、バブル崩壊後の日本経済の低迷により、国内市場から海外市場へシフトしたからです。
さらに、少子高齢化の影響や、新興国が需要の拠点となってきたことも大きな要因です。だからこそ、海外拠点のある企業に勤めている方や、キャリアアップを目指す方にとっては、英語学習は視野に入れるべき「マストな」課題です。
ただし、全員が英語を使う必要があるわけではありません。幹部のみが英語を使い、自分は必要ないと考える方もいるでしょう。それも一つの選択肢です。必要に迫られた時に、場当たり的に対応するのも正しい選択肢の一つです。
要は、あなたが会社で最終的にどんな立場を目指すのかによって、英語の必要性は変わってきます。もし転職や昇進を考えているのであれば、英語学習を事前に始めておくことは間違いなくプラスになります。
企業内の英語研修のわりあい?
2012年時点の調査によると、企業で英語研修を「実施または検討中」と答えた企業は全体の30%程度でした。これは約6年前のデータですが、それ以降、英語のニーズはさらに高まっているでしょう。特に、楽天やユニクロが社内英語を公用化したことはまだ記憶に新しいですよね。
それ以来、企業での英語の重要性は年々高まっているのが現状です。企業の英語研修は、基本的に3ヶ月から6ヶ月の契約で行われることが一般的です。ただ、ここで一つの問題点があります。
一時的に英語を話せるようになることは可能ですが、英語を完全にマスターするにはおよそ3000時間の学習が必要とされています。中高の英語学習で約1000時間を費やしていることを考慮しても、毎日2時間学習しても3年ほどかかります。したがって、最も大切なのは研修中の成果ではなく、研修後にどのような学習姿勢を持ち続けるかに重点を置くべきです。その姿勢を研修の最終目標とすべきなのです。
とにかく、使える英語を身につけよう!
では、英語学習をしている方、またこれから始めようとしている方が、最も意識すべきことは何でしょうか?私自身、英会話をゼロから学び、日常会話からビジネス英語までマスターし、さらに9年間海外で生活・仕事をしてきました。そんな私が言えることは、使える英語を意識することが最も大切だということです。使える英語とは、次のような要素を指します。
- 様々なシチュエーションを経験している
- 受け身ではなく、積極的に話す姿勢がある
- 臨機応変な対応ができる
- 瞬発力があり、スムーズな会話ができる
- 間違いを恐れず話すメンタル力がある
- 関係構築を意識したコミュニケーション力がある
詳しくは下の記事をご覧ください。
日本の英語教育では、実践で使える英語が身につかないことはすでに証明されています。中学・高校であれだけ勉強したのに、海外で “How are you?” と聞かれただけで固まってしまう、これが一般的な日本の英語レベルです。だからこそ、これからの英語学習では、テスト対策ばかりに集中するのは避けるべきです(TOEICスコアが必要な方は別ですが)。
効果的な学習法としては、以下の方法があります:
- 英会話フレーズを音読
- オンライン英会話を利用
- 英会話スクールに通う
- 外国人の知り合いや友達を作る
- 外国人のパートナーを作る
- 海外旅行をする
- 海外で働く
- 海外に住む
とにかく、英語を日常で必要な知識としてインプットし、アウトプットすることが重要です。教材に頼りすぎず、実践に近いレッスンや環境に自分を置くことがカギです。例えば、フリートークやテーマディスカッションといった実践的なレッスンを積極的に受けるのがおすすめです。
ちなみに、**RYO英会話ジムでは、使える英語を身につけるための教材なしの実践トレーニング(添削付き)**を提供していますので、興味があればぜひお問い合わせください。さらに、ネイティブに近づきたい方には、リエゾン発音、添削付きライティングやスピーキング練習、多読も効果的です。これにより、効率よく、確実に英語を習得することができるでしょう。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。以上が英語の重要性についてでした。それでは、See you around!
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