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TOEICは高いのに英語が話せない?「知っている英語」を使える英語に変える方法

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RYO英会話ジム代表: 横田涼

セブ&オーストラリア留学後、海外で7年間勤務。2019年にRYO英会話ジムを創業。
KLab株式会社で翻訳・通訳を担当後、hanaso(Unhoop株式会社)でメソッド開発・講師を歴任。
その後、株式会社Alueにて三菱UFJ・UNIQLOなど大手企業向けに短期集中ビジネス英語研修を提供。

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こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです。

「TOEICはそこそこ取れるのに、英語になると言葉が出てこない」「単語も文法も勉強してきたのに、会話では簡単なことさえ言えない」——そんな悩みは珍しくありません。

僕自身も、英語を勉強してきた中で、知識が増えることと、実際に話せるようになることは別だと何度も感じてきました。

結論から言うと、ある程度の単語・文法・リスニング力がすでにある人は、さらにインプットを増やすより、「知っている英語を実際に使える状態へ変える練習」を増やした方がいい段階があります。

特に、

  • TOEICの勉強はしてきたけれど話せない
  • 英文を読めば分かるのに自分では作れない
  • 中学英語は理解しているのに会話になると止まる
  • 単語帳を何冊やってもスピーキングが伸びない
  • オンライン英会話を受けても話しっぱなしになっている

という人は、インプット不足ではなく、アウトプットした英語を修正し、再び使う練習が不足している可能性があります。

この記事では、TOEICと英会話力の関係、日常会話に必要な語彙、中学英語でどこまで話せるのか、そして「知っている英語」を「使える英語」に変える練習法まで、僕自身の経験も交えて整理します。

TOEICは高いのに英語が話せないのはおかしくない

まず知っておきたいのは、TOEIC Listening & Readingとスピーキングは、重なる部分はあっても同じ能力ではないということです。

TOEIC L&Rでは、英語を聞いて理解する力と、英文を読んで理解する力が中心になります。一方、実際の会話では、自分で瞬時に英文を組み立て、発音し、相手の反応を見ながら話を続ける必要があります。

そのため、

TOEICの点数が高い=自動的に英語が話せる

とはなりません。

逆に言えば、TOEICを勉強してきた時間が無駄だったわけでもありません。語彙、文法、リスニング、読解などの土台がすでにある人は、それをスピーキングへ転換できれば大きな強みになります。

問題は、その「転換」をする練習をほとんどしてこなかったことです。

「英語を知っている」と「英語を使える」は別

僕が英語学習でずっと大切にしているのが、

「知っている英語」と「使える英語」は別物

という考え方です。

例えば、

I was supposed to ~.

という表現を見れば意味が分かる人でも、実際の会話で、

「本当は昨日電話する予定だったんだけど……」

と言おうとした瞬間に、

「えーっと……」

と止まってしまうことがあります。

これは文法を知らないからではありません。理解できる知識としては持っていても、自分から取り出して使う練習が足りていないからです。

単語についても同じです。

英単語を見れば意味が分かる「受け身の語彙」と、自分の会話で瞬時に使える「能動的な語彙」には差があります。

だから、すでに英語をかなり勉強している人ほど、

新しい知識を増やすことより、今ある知識を使えるようにすること

が次の課題になってきます。

英単語は何語覚えれば日常英会話ができる?

「英会話には何語くらい必要ですか?」という質問もよくあります。

研究では、日常的な話し言葉について、約3,000語族を知っていると、使われる語彙のおよそ95%をカバーできるという目安があります。

ただし、ここで注意したいのが、

「3,000語知っている=日常英会話ができる」ではない

ということです。

95%の単語を理解できたとしても、それは「聞いた英語を理解するための語彙的な土台」に近い話です。

自分から話すには、

  • 必要な単語を瞬時に思い出す
  • 文法を使って組み立てる
  • 適切な語順にする
  • 発音する
  • 相手の反応を聞く
  • 次の発言につなげる

という別の処理が必要です。

つまり、語彙数は重要ですが、単語数だけで「話せる・話せない」を判断することはできません。

TOEIC400点なら日常英会話できる?

以前のこの記事では、「TOEIC400点程度あれば日常会話ができる」という目安をかなり強く出していました。

今は、そこまで単純には考えていません。

TOEIC L&Rのスコアは、リスニングとリーディング能力を見る一つの目安にはなりますが、スピーキング能力を直接表すものではないからです。

例えば、同じTOEIC400点台でも、

  • 海外に住んで毎日英語を使っている人
  • 学校英語だけを学んできた人
  • 発音や会話練習を続けてきた人
  • ほとんど英語を口に出したことがない人

では、スピーキング力が大きく違う可能性があります。

逆に、TOEICがそれほど高くなくても、簡単な単語と文法を使って積極的にコミュニケーションできる人もいます。

僕自身、海外でそういう人を何人も見てきました。

なので、

「何点あれば話せるか」ではなく、「自分の持っている英語をその場で使えるか」

を見る方が実践的です。

TOEIC800点・900点でも話せない人がいる理由

TOEICで高得点を取れる人には、大きな強みがあります。

語彙や文法の知識があり、英語を聞いて理解したり、文章を読んで意味をつかんだりする力も高い傾向があります。

つまり、スピーキングを伸ばすための「材料」はすでにかなり持っています。

それでも話せない場合、足りないのは新しい知識ではなく、

  • 英文を自分で作る練習
  • 時間をかけずに言う練習
  • 間違えた英語を修正する経験
  • 同じ表現を繰り返し使う経験
  • 長く話す練習

かもしれません。

僕ならこの段階の人に、さらに単語帳を何冊も追加することを最優先にはしません。

それより、

今知っている英語だけで、どこまで自分の考えを話せるか

を試します。

中学英語だけで日常英会話はできる?

これもよく検索される疑問です。

結論から言うと、中学で習う基本的な文法は、日常会話の土台として非常に重要です。

例えば、

  • 現在形・過去形・未来表現
  • 疑問文
  • 助動詞
  • 比較
  • 不定詞
  • 動名詞
  • 現在完了
  • 接続詞
  • 基本的な関係詞

などを使えば、日常生活で言いたいことのかなりの部分をシンプルな英語で表現できます。

僕自身も、ネイティブ・非ネイティブを問わず海外で長く英語を使ってきましたが、日常会話の多くは驚くほど基本的な構造で成り立っています。

ただし、

「中学英文法を知っている」と「中学英文法を瞬時に使える」は別です。

日本人学習者の多くは、中学英文法を一度は習っています。

それでも会話になると、

「昨日行ったって何形だっけ?」

「haveを使うんだっけ?」

と考えているうちに会話が進んでしまいます。

必要なのは、文法知識をさらに難しくすることより、基本文法を反射的に使えるところまで繰り返すことです。

単語を増やしているのに話せない人が見落としていること

僕自身、英語が伸びたと実感した時期を振り返ると、新しい難単語を大量に覚えた時期とは限りません。

むしろ大きかったのは、

知っている簡単な英語を、いろいろな場面で使えるようになったこと

でした。

例えば「延期する」という単語がすぐ出てこなくても、

We need to do it next week instead.

のように、自分が知っている英語で言い換えられます。

英会話では、この「言い換える力」が非常に重要です。

難しい単語を1つ知っていることよりも、

簡単な単語を10通りの場面で使えること

の方が、実際のコミュニケーションでは役立つことがあります。

インプットばかりで英語が話せない人は、どこで切り替える?

もちろん初心者の段階では、インプットも必要です。

単語をほとんど知らず、基本文法も分からない状態で、

「とにかく話せば伸びる」

というのも極端です。

ただ、

  • 中学レベルの基本文法は理解している
  • 簡単な英文なら読める
  • ゆっくりなら英語をある程度聞き取れる
  • 基本単語もある程度知っている

という状態になったら、インプットだけを続けるのではなく、アウトプットの比重を増やした方がいいです。

特に、

「読めば分かる。でも自分では言えない」

という状態は、まさにアウトプットへ移るサインです。

ただ英語をたくさん話せば伸びるわけでもない

ここも大事です。

昔の僕なら、

「話せるようになるには、とにかく場数」

と考えていた時期もありました。

もちろん、話す量は必要です。

でも長く英語を使い、英語学習者を見てきた今は、

場数だけでは足りない

と考えています。

例えば毎回、

I go there yesterday.

と言っていて、それを誰にも直されず、そのまま何百回話しても、

間違ったパターンが定着する可能性があります。

必要なのは、

話す → 課題に気づく → 修正する → 音読する → もう一度話す

というサイクルです。

アウトプットは「量」だけでなく、修正と再利用まで含めた質が重要です。

英語を話せるようになるための5ステップ

もしある程度インプットしているのに話せないなら、僕なら次の流れで練習します。

1. まず自分の英語で話す

完璧な英文を頭の中で完成させてから話すのではなく、今持っている英語で伝えてみます。

重要なのは、自分が何を言えて、何を言えないのかを表面化させることです。

2. 言えなかったことを記録する

話している途中で止まった表現や、無理やり簡単な英語で済ませた部分を残します。

これが、自分専用の教材になります。

3. 自分の英文を修正する

講師、AI、辞書などを使って、

「もっと自然ならどう言うか」

を確認します。

ここで重要なのは、単に正解を見るのではなく、自分が実際に言いたかったことを修正することです。

4. 正しい英文を声に出す

修正した英文を見て終わると、また次の会話で出てきません。

何度か声に出して、英語の語順と音を口に慣らします。

5. もう一度、自分の言葉として使う

最後に、同じテーマでもう一度話します。

ここで前回言えなかった表現が自然に出れば、

「知っている英語」が「使える英語」に一歩変わった

ということです。

AI英会話だけでもアウトプット練習はできる?

今は、AIを使って以前より簡単にアウトプット練習ができるようになりました。

例えば、

  • 英会話のロールプレイをする
  • 自分の英文を直してもらう
  • 同じ内容の自然な言い換えを知る
  • 会議前に想定質問を練習する
  • 何度でも同じ場面を繰り返す

といった使い方ができます。

特に、

「人に間違った英語を聞かれるのが恥ずかしい」

という人には、AIはかなり使いやすい練習相手です。

一方で、人間との会話には、

  • 予想していなかった質問
  • 相手独自の話し方
  • 聞き返し
  • 話題の急な変化
  • 感情や空気感

があります。

なので僕は、

AIで低リスクの反復練習をして、人との会話で実戦する

という組み合わせが使いやすいと思っています。

オンライン英会話を受けても話せるようにならない人へ

「アウトプットが大事なら、オンライン英会話を毎日受ければいいのでは?」

と思うかもしれません。

もちろん、話す機会を増やす意味では有効です。

ただ、僕はオンライン英会話を1年以上学習者として使い、その後は運営や教材制作にも長く関わってきましたが、25分話して終わるだけでは伸びにくい人もいると感じています。

レッスン中に言えなかった英語を、

「まあ通じたからいいか」

で終わらせれば、次回も同じところで止まります。

逆に、

言えなかった英語を残して、修正し、声に出し、次回もう一度使う

ところまで行えば、1回のレッスンから得られるものは大きくなります。

僕自身も「知識を増やす」だけでは話せなかった

僕も最初から英語が話せたわけではありません。

英語を本格的に学び始めた頃は、知識を増やせば話せるようになると思っていました。

もちろん、単語も文法も必要でした。

ただ、その後フィリピンやオーストラリアなどで実際に英語を使うようになって強く感じたのが、

「知っているのに、口から出ない英語」がものすごく多い

ということでした。

そこで、実際に話し、自分の英語を修正してもらい、それを声に出して、もう一度使うということを繰り返しました。

25歳頃には、フィリピン人スタッフと自分で会話文やロールプレイを作り、それを添削してもらいながら約1年間練習した時期もあります。

この経験からも、

スピーキング力を伸ばすには、「勉強した時間」だけでなく、「自分で英語を作り、修正し、再び使った回数」がかなり重要

だと感じています。

RYO英会話ジムがアウトプット後の「修正」を重視している理由

RYO英会話ジムでも、単にたくさん会話することだけを目的にはしていません。

大切にしているのは、

発話 → 見える化 → 添削 → 音読 → 再アウトプット

という流れです。

一度自分で話すから、自分の弱点が分かる。

それを見える状態にするから、どこを直すべきか分かる。

正しい英語を声に出すから、口が覚える。

そしてもう一度話すから、本当に使えるか確認できる。

この繰り返しによって、

頭の中に眠っている英語を、実際に使える英語へ移していく

ことを目指しています。

「英語はかなり勉強してきた。でも、なぜか話せない」という方ほど、一度自分のアウトプット方法を見直してみてください。

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自分の語彙力を知るのは意味がある?

自分がどれくらいの単語を知っているのか調べること自体は、現在地を確認する一つの方法になります。

ただし、語彙テストの数字をそのまま、

「10,000語だから英語が話せる」

「3,000語だからまだ話せない」

と判断するのはおすすめしません。

大切なのは、

知っている単語のうち、どれくらいを自分の会話で使えるか

だからです。

語彙テストを利用するなら、スコアそのものを目的にするより、

「自分は基礎語彙がかなりある。だったら次は使う練習を増やそう」

といった学習判断に使う方がいいと思います。

英語が話せないとき「さらに勉強するべき人」と「話すべき人」

最後に、自分がインプットとアウトプットのどちらを増やすべきか整理してみましょう。

インプットを優先した方がいい人は、

  • 中学レベルの基本文法がまだかなり曖昧
  • 基本単語が少なく、簡単な文章でも理解が難しい
  • ゆっくりした短い英語でもほとんど聞き取れない

といった状態です。

一方、

アウトプットを増やした方がいい人は、

  • 読めば意味は分かる
  • 聞けばある程度理解できる
  • 中学英文法は理解している
  • 単語もそれなりに知っている
  • でも自分で話すと簡単な英語しか出ない
  • 会話になると頭が真っ白になる

という人です。

この状態なら、

「もっと勉強してから話そう」ではなく、今ある知識を使うフェーズに入った

と考えていいと思います。

まとめ|英語を「知っている」状態から「使える」状態へ

TOEIC、単語帳、英文法、リスニング。どれも英語を話せるようになるための大切な材料です。

ただし、材料を集め続けるだけでは料理が完成しないように、英語も実際に使う工程が必要です。

特に、

「TOEICは取れるのに話せない」

「英文は読めるのに話せない」

「単語は知っているのに出てこない」

という人は、英語力がゼロなのではありません。

むしろ、すでに持っている英語をスピーキングへ転換できていない可能性があります。

そこで大切なのが、

話す → 間違える → 修正する → 音読する → もう一度話す

というサイクルです。

そして、TOEICの点数や語彙数だけで「自分はまだ話せないレベルだ」と決めつける必要もありません。

まずは今知っている英語で話してみる。

そこで足りなかったものだけを学ぶ。

そして、もう一度使う。

インプットしてからアウトプットするだけではなく、アウトプットから次のインプットを決める。

この循環ができると、英語学習はかなり実践的になります。

英語を「勉強している人」から「使っている人」へ。

ある程度基礎ができているなら、次はぜひそこを目指してみてください。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは、See you around!

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