こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです。今回は、スピーキングの流暢性を向上させるために意識すべき3つのポイントについてお話しします。スピーキングの流暢性、いわゆる「ペラペラ」になるためには、具体的にどのようなことに取り組めば良いのか、実はあまり知られていないことが多いです。この記事では、そのポイントをわかりやすくお伝えし、あなたのスピーキング力を効率的に伸ばすためのヒントを提供します。これを読むことで、実践的なステップを踏んで、より流暢に話せるようになる方法を理解していただけるでしょう。それでは、さっそく始めましょう。
1. 3秒以内で話し始める
まず最初に意識すべきことは、「3秒以内で話し始める」ことです。なぜこれが重要かというと、3秒以上の間が空いてしまうと、相手はあなたの言葉を待つ時間が長くなり、場合によってはイライラしてしまうことがあります。特に、スピーキングを始めたばかりの方にとっては、何を言うべきかを考えすぎてしまいがちですが、スピーキングでは瞬発力が非常に重要です。
瞬発力を鍛えるためには、内容や文法を気にする前に、まずはできるだけ早く話し始めることを意識しましょう。もし3秒以上経過していると感じたら、とりあえず頭に浮かんだ単語やセンテンスを使って話し始めてください。
こうすることで、話すことに対する抵抗感が少しずつ減り、まずは「話すこと」に慣れてきます。そして、毎回話した後に、「こう言えばよかったな」という改善点が見えてくるでしょう。さらに、話すことに慣れてくると、緊張せずにリラックスして話せるようになり、頭がクリエイティブになってきます。その結果、基礎力(インプット)を上げていくことで、余裕が生まれ、徐々に正しい文法で話せるようになってきます。
要するに、最初の3秒を意識することで、スピーキングの瞬発力を鍛え、徐々に流暢さと正確さを向上させることができるのです。
3秒以上の間は要注意!
英語を話すとき、途中で言いたいことが思い浮かばなかったり、頭の中で英語の文章をしっかりと組み立ててから言おうとして時間がかかったりします。そんなとき3秒以上の間ができて会話に沈黙ができることがありませんか?
会話をする上で、3秒以上の間ができることは要注意です。なぜなら、それが癖になってしまうと心地よい会話が成り立たなくなってしまい、相手に面倒くささやイライラを感じさせてしまう可能性すらあるからです。
彼は一体何を言おうとしてるんだ?(イライラ)
まれにだと問題ありませんが、頻繁にそういったことが起こってしまっている場合は、会話するときのアプローチを変えるチャンスです。特に英語を初めて1年ぐらいのときは、しっかりとした文で言いたかったり、正しい英語で話したいという意識が高すぎたり、そういったこだわりがあったりします。
でも、まだスラスラくちから英語が出てこない段階で、それらを意識しすぎてしまうと、会話の流れが読みにくくなり、会話を楽しむことが全くできなくなってしまいます。会話は楽しむものです。肩の力を抜きましょう。なので、相手とのテンポよいキャッチボールを意識して、3秒以上も間ができそうになったら、単語1つでもいいので、何か発信しましょう。マイクとリョウの会話を参考にしてみましょう。
マイク、彼の意見についてどう思いますか?
いいアイディアですね。でもデメリットの部分を知りたいです。
文法的にマイクの文は間違っていますが、”but”の後、間が3秒以上できそうでしたが、とりあえず言いたいことを3秒以内に言うことを心掛けた結果、テンポのよいスムーズな会話になりました。ブロークン英語でも、単語だけでもいいので、3秒以内の発信を心がけることで、スピーキングの積極性と発話量が会話トータルで見ると改善されます。
2. 途中で止まらずに話す
二つ目のポイントは、「途中で止まらずに話す」ことです。これが重要なのは、間を空けながら話してしまうと、相手が全体としてあなたが何を言いたいのか理解しにくくなることが多いためです。途中で話が止まってしまう原因としては、正しい文法を気にしすぎたり、自分が言いたい表現や単語が思いつかないことが挙げられます。特にスピーキングの練習を始めたばかりの方や、正確さにこだわりが強い方にとって、これはよくある悩みです。
そこで、まずは「間違えてもいいから、思い浮かんだ単語や文で話し続ける」ことをおすすめします。スピーキングでは、正しい文法や自然な言い回しで話すことは、最初からできるものではありません。最も重要なのは、まず「話す量」と「流暢さ」を優先して身につけることです。その後に、文法や表現を整えていけば良いのです。
実際、当スクールではTOEICで800点以上を持つ方がスピーキングの短期集中トレーニングを受講されることがありますが、そのような方でも不自然な表現や文法ミスをすることは少なくありません。大切なのは、間違いを恐れずに話し続け、その後でどのように改善していくかです。
要するに、途中で止まらずに話すことで、スピーキングの流暢さを養い、全体的なコミュニケーション能力を向上させることができます。正しい表現や文法は、後から自然と身についていくものです。
文法を意識しすぎないこと
1つ目と関連がありますが、話す際に文法を意識しすぎないことです。結論から言うと、文法を意識して正しく話そうとしてもだいたいはその通りに話せないものです。そして意識しても話せないものですから、それにストレスを感じてモチベーションが下がったり、挫折する可能性すらあります。ではどうすればいいのか?
まずは頭を空っぽの状態にして、別の言い方で言うと心を無にして、今ある英語表現の引き出しを最大限に利用して、思いついた文や表現、単語を並べて、どんどん発信していくことです。初心者や中級者の方は、それが第一優先です。正しい文法で流暢にたくさん話すためには、自分の思ったことをどんどん発信した先にあるものです。別の言い方で言うと、その元でトライアンドエラーを何度繰り返していく中で、たどり着くものです。
間違いを少しずつ正していき、そしてまたトライしていく姿勢。これこそが正しい英語を口からスムーズに言えるようになるための過程です。文法を意識して話している間は、まだ頭で考えている証拠です。スピーキングは口が覚えるものです。効率的に口に覚えさせるためには、まず発信して、そこからどのあたりが不自然だったのか、文法的に間違っていたのかを理解して、改善をしていくことがもっともよいのです。
3. フルセンテンスで話す
最後のポイントは、「フルセンテンスで話すこと」です。フルセンテンスで話すというのは、主語、動詞、目的語などをきちんと含んだ、完全な文で話すことを意味します。これが重要なのは、フルセンテンスで伝えないと、相手にとって内容が伝わりにくくなる可能性が高く、さらに、英語がブロークンに聞こえてしまうことがあるからです。
たとえば、「I understand that」を「Understand」と言ったり、「I don’t feel like eating out today.」を「I don’t feel like.」と省略してしまうことがあります。日本語では主語や目的語を省略することがよくありますが、その感覚を英語にも持ち込んでしまうと、相手に意図が伝わりにくくなります。また、文で話すよりも単語で話す方が簡単だと感じることもあるでしょう。
もし、単語の塊でしか思い浮かばないという方は、最初は文で話すことにこだわらず、単語で話してみてください。そして、徐々に文で表現する練習に移行していくと良いでしょう。最終的には、できるだけフルセンテンスで話すことを意識することで、より多くの情報を相手に伝えることができ、コミュニケーションがスムーズになります。
フルセンテンスで話す習慣を身につけると、相手にしっかりと意図を伝えられるようになり、会話の質も向上します。ですから、まずはフルセンテンスで話すことを意識して、日々の会話練習に取り入れてみてください。
常にフルセンテンスを意識
3つ目が常にフルセンテンスで意識することです。英語を話し始めた方、英語を話すのにある程度慣れている方たちをいままでたくさんみてきましたが、文がフルセンテンスでないことが多いです。フルセンテンスと言っても、文法的な誤りがいいんです。問題は、文で完結させようとしているか、です。例えば、下記のようなパターンの方
定番のパターンをいくつか紹介しましたが、これがフルセンテンスでないのがわかりますか?1つ目から3つ目まで、目的語が抜けているのと、最後は疑問文が抜けています。フルセンテンスで言うなら、下記のようになります。
フルセンテンスにすると、このようになります。ブロークン感が無くなって一気に流暢で話せる人になったように見えませんか?こんな形で、単語の塊で話してしまっている人は、とにかくフルセンテンスで話すことを意識してみてください。意識したからと言ってすぐにできるわけではありませんが、トライ&エラーを繰り返しながらフルセンテンスで常に言えるようにしてきましょう。
まとめ
以上が、スピーキングの流暢性を高めるために意識すべき3つのポイントです。
- 3秒以内で話し始める: 話すまでの間を短くすることで、瞬発力を鍛え、スムーズなコミュニケーションを実現します。思い浮かんだ言葉をすぐに口にすることで、抵抗感を減らし、自然に話せるようになります。
- 途中で止まらずに話す: 話を止めないことで、相手に伝えたい内容が一貫し、理解されやすくなります。完璧を求めず、まずは話し続けることを優先することで、流暢さが身につきます。
- フルセンテンスで話す: 完全な文で話すことで、情報が正確に伝わり、相手とのコミュニケーションがよりスムーズになります。単語だけでなく、文全体で話すことを意識して、会話の質を向上させましょう。
これらのポイントを意識して練習することで、スピーキング力を効率的に伸ばし、より流暢で自信を持って話せるようになるでしょう。まずは、日常の中でこれらを実践し、少しずつ自分のものにしていってください。
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