1. はじめに
なぜ「英語が苦手」と伝える必要があるのか?
ビジネスの現場では、「自分の英語力に自信がない」と伝えること自体が、信頼関係を築くための第一歩になることがあります。
相手に誤解や無駄な期待を与えないためにも、自分の英語レベルを正しく伝えるのは大切です。
とはいえ、「英語が苦手なんです」とストレートに言ってしまうと、場の空気が気まずくなったり、相手にネガティブな印象を与えてしまう可能性も。
そのため、丁寧で前向きな伝え方を知っておくことが非常に重要です。
伝え方ひとつで印象が変わる理由
同じ意味のことでも、「言い方」や「トーン」によって受け取られ方は大きく変わります。たとえば:
- × I’m not good at English.
→ どこかネガティブで、会話を止めてしまう印象。 - ◎ I’m still learning English, but I’d love to communicate with you.
→ 前向きで努力している姿勢が伝わり、会話の継続につながる。
丁寧さと前向きさをあわせ持った英語表現は、あなたの印象を良くし、相手との信頼を深めるきっかけにもなります。
この記事では、そうした「使える」フレーズを12個厳選してご紹介していきます。
💡ちなみに、「得意です」と伝えたいときの表現も気になる方は、こちらの記事もおすすめです:
▶︎ “I’m good at 〜” の意味とその使い方|ニュアンスや注意点をやさしく解説
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言い過ぎに注意!「I can’t speak English.」で伝わった“逆の印象”
英語を話すことに自信がなかった頃、ある海外出張で自己紹介をする場面がありました。
そのとき、緊張のあまりつい口から出たのが——
“I can’t speak English.”(英語話せません)
その瞬間、相手の表情が少し困ったように曇り、場の空気が微妙に…。
実はこのフレーズ、「まったく話せない」と強く聞こえてしまうため、相手は「じゃあ会話はムリかも」と受け取ってしまいがちなんです。
自分としては「得意じゃない」という意味で言ったつもりでも、必要以上にネガティブな印象を与えてしまうことがあります。
実際、そのあと普通に会話を進めたところ、「あれ?話せるじゃない!」と笑われてしまい、なんだか自分の言葉に責任が持てなかったようで悔しい思いをしました。
✅ この経験からの学び
それ以降は、「I can’t speak English.」の代わりに、
たとえば、
- I’m still learning English.
- I’m not very confident with my English.
- My English isn’t perfect, but I’ll do my best.
などのやわらかく、前向きな言い方に切り替えました。
その結果、「英語に自信はないけど、頑張って伝えようとしている」という姿勢がちゃんと伝わるようになり、会話も自然と続くようになったんです。
このように、ほんの一言の選び方で、相手の受け取り方も自分の気持ちも大きく変わります。
失敗は学びの宝!あなたもこの経験を参考に、ぜひ前向きな表現を取り入れてみてくださいね。
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「英語が得意ではない」と感じている方の多くが共通して見落としがちなのが、“話して間違えること”そのものが上達のチャンスになるという視点です。
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その繰り返しが、「自信を持って伝えられる英語力」へと確実につながっていくのです。
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2. 基本の丁寧フレーズ(やわらかく伝える)
ここでは、「英語が得意ではない」と相手に伝えたいときに使える、丁寧でやわらかい印象の英語フレーズを3つご紹介します。
どれも、ビジネスでも日常でも自然に使える表現なので、覚えておくと安心です。
1. I’m not very confident with my English.
(自分の英語にあまり自信がありません)
💡こんなときに使える:
- 会議の冒頭や初対面の会話で「英語がうまく話せないかも」と伝えたいとき
- 少し控えめに、でも正直に気持ちを伝えたいとき
この表現は、「自分の英語は完璧ではない」ということをやわらかく伝えながら、相手に理解を求めることができます。
言い訳っぽく聞こえず、誠実な印象を与えるのでおすすめです。
2. My English is not perfect, but I’ll do my best.
(英語は完璧ではありませんが、最善を尽くします)
💡こんなときに使える:
- プレゼンやスピーチの冒頭
- 前向きな姿勢を見せたいとき
「完璧じゃない」と正直に伝えつつ、「ベストを尽くす」という前向きな気持ちも同時に伝えられる表現です。
相手も「この人、真剣に話そうとしているな」と受け取ってくれやすくなります。
3. I’m still learning English.
(英語をまだ勉強中です)
💡こんなときに使える:
- 日常会話やカジュアルな打ち合わせ
- 軽く自己紹介するとき
このフレーズはとても柔らかく、「成長途中」というニュアンスが含まれているため、相手にポジティブな印象を与えます。
特に、ネイティブスピーカーとの会話では好印象を持たれやすい一言です。
✅ どれを使うのが正解?
すべて自然な表現ですが、伝えたい雰囲気や相手との関係性によって選びましょう:
- 控えめに伝えたいなら → I’m not very confident with my English.
- 前向きな気持ちを強調したいなら → My English is not perfect, but I’ll do my best.
- 親しみやすさを出したいなら → I’m still learning English.
このあと紹介するビジネス向けの控えめフレーズも、合わせて覚えておくと、場面ごとの使い分けがしやすくなります!
3. ビジネス向けの控えめフレーズ(プロフェッショナルな印象を保つ)
ビジネスの場では、単に「英語が苦手」と伝えるよりも、相手への配慮や丁寧さが伝わる言い方が求められます。
ここでは、控えめながらも誠実で信頼感のある印象を与えるフレーズを3つご紹介します。
4. English is not my first language, so I may need some time.
(英語は母国語ではないので、少し時間をいただくかもしれません)
💡こんなときに使える:
- 会議中に内容を整理しながら話したいとき
- 即答が難しい場面で、少し考える時間が欲しいとき
この表現は、自分の状況を冷静に説明しながら、相手に少しの配慮を求める言い回しです。
相手に「急がせないでほしい」というメッセージを、丁寧に伝えることができます。
プロフェッショナルな場面でも非常に自然です。
5. I may need to double-check my understanding.
(理解に間違いがないか、念のため確認させてください)
💡こんなときに使える:
- 指示や依頼、会議の内容を確認したいとき
- 誤解やミスを避けたい場面で丁寧に聞き返したいとき
このフレーズは、「わからなかった」ではなく「正しく理解しているか確認したい」という前向きな姿勢を表しています。
相手にも「慎重な人だな」という印象を与え、信頼感を損ないません。
6. Please feel free to correct me if I make any mistakes.
(もし間違いがあれば、遠慮なく教えてください)
💡こんなときに使える:
- 会話やプレゼンの冒頭に、安心感を持って話したいとき
- 間違いを恐れずに話す姿勢を見せたいとき
この表現は、相手に修正をお願いすることで、自分の成長意欲を示すと同時に、間違いを前向きに受け入れる姿勢が伝わります。
話すことに対するハードルがぐっと下がるので、英語に不安がある方にとって非常に効果的なフレーズです。
✅ ポイント:誠実さ+自信のバランスが大事
ビジネスでは「完璧な英語」よりも、「誠実な姿勢」が大切にされます。
これらの表現を使えば、相手に配慮しながら、自分の立場を正しく伝えることができ、信頼されやすくなります。
4. ネイティブとの会話で使える配慮表現(円滑なコミュニケーションのために)
英語に不安があるとき、聞き取れなかったり、理解に自信がなかったりすることは誰にでもあります。
でも、そこで黙り込まずに“ちょっとした一言”で会話をスムーズに続けることが大切です。
ここでは、ネイティブとの会話でも自然に使える、相手への配慮が伝わるフレーズを3つご紹介します。
7. Could you please speak a bit more slowly?
(もう少しゆっくり話していただけますか?)
💡こんなときに使える:
- 相手の話すスピードが速くてついていけないとき
- 慎重に聞き取りたい内容(専門用語や数字など)のとき
このフレーズは、丁寧さを保ちつつスピード調整をお願いする言い方です。
「スピードが速すぎて困っている」とは言わず、やんわりとお願いする形なので、相手も快く対応してくれやすくなります。
8. Do you mind repeating that one more time?
(もう一度繰り返していただけますか?)
💡こんなときに使える:
- 一部を聞き逃してしまったとき
- 雑音や通信環境で聞き取れなかったとき
単に「What?」や「Pardon?」と言うよりも、相手に配慮のある印象を与える丁寧な言い回しです。
特にビジネスの場では、「聞き返す」こと自体に気を遣う場面が多いので、この表現を知っていると安心です。
9. I want to make sure I understood you correctly.
(正しく理解できているか確認させてください)
💡こんなときに使える:
- 相手の説明が長かったり、複雑だったとき
- こちらの理解に間違いがないか確認したいとき
この表現は、「わからなかった」とは言わずに、確認の意図で聞き返すことができるので、非常にスマートです。
誤解によるミスを防ぐだけでなく、「確認を大切にする慎重な人」という良い印象も残せます。
✅ ポイント:聞き返すのは「失礼」ではなく「前向きな姿勢」
ネイティブとの会話では、聞き返すこと=理解しようとする意欲のあらわれです。
無理にわかったフリをせず、勇気を出してこれらのフレーズを使ってみてください。
会話がスムーズになるだけでなく、相手もあなたに安心して話してくれるようになります。
5. 英語力を補う姿勢を伝える表現(前向きな印象に)
英語が完璧でなくても、「学ぶ姿勢」や「協力をお願いする気持ち」が伝わることで、相手の印象は大きく変わります。
ここでは、前向きさや成長意欲を伝えることができる表現を3つご紹介します。
10. I’m working on improving my English.
(英語力を伸ばすために努力しています)
💡こんなときに使える:
- 自己紹介や初対面の会話で、自分の努力を伝えたいとき
- 英語への苦手意識をただの「言い訳」で終わらせたくないとき
このフレーズは、「苦手だけど、今まさに取り組んでいる」という前向きな意志を表現することができます。
“努力している人”という印象を与えることで、相手も応援してくれやすくなります。
11. I really appreciate your patience with my English.
(私の英語に対してご配慮いただき、本当に感謝しています)
💡こんなときに使える:
- 会話の終わりやメールの締めくくり
- 英語に時間がかかってしまったときや、何度か聞き返したあとに
このフレーズは、相手の協力や理解に対する感謝を丁寧に伝える表現です。
英語がスムーズにいかないときでも、「協力してくれてありがとう」と伝えるだけで空気が和らぎます。
信頼関係づくりにも効果的です。
12. I’m open to feedback so I can improve.
(上達のために、フィードバックは大歓迎です)
💡こんなときに使える:
- 面談や1on1、プレゼン後の感想をもらう場面
- 成長意欲を示したいとき
このフレーズは、自分の成長に対して積極的な姿勢を見せることができる非常にポジティブな表現です。
ビジネスの場では、こうした「改善したい」という姿勢がとても評価されます。
同時に、相手に「フィードバックしてもいいんだ」という安心感も与えられます。
✅ ポイント:英語が完璧でなくても、成長意欲で信頼は築ける
ビジネスでは、「できること」だけでなく、「どんな姿勢で向き合っているか」が評価されることが多くあります。
今回ご紹介した3つのフレーズは、英語に不安がある方でも前向きな印象と信頼感をしっかり伝えることができます。
✅ 練習クイズ|適切な表現を選んでみよう!
Q1. 相手に「英語が完璧じゃないけど、できるだけ頑張ります」と伝えたいときに最も自然な表現はどれ?
A. I can’t speak English.
B. My English is not perfect, but I’ll do my best.
C. I’m terrible at English.
この表現は、英語が完璧ではないことを認めながらも、前向きな姿勢を示すバランスの良い言い方です。
Aは「まったく話せません」と極端に聞こえるため、避けた方が無難です。
Cは自分を過度に否定している印象を与え、ビジネスではやや不適切です。
Q2. 会議で少し考える時間が必要なときに、丁寧に伝えられる表現はどれ?
A. Please be quiet, I need time.
B. English is not my first language, so I may need some time.
C. I don’t understand you at all.
この表現は、母国語でないことを理由に丁寧に少し時間が欲しいことを伝えられる、ビジネスでも自然な言い回しです。
Aは命令形で失礼な印象になってしまいます。
Cはストレートすぎて、相手を戸惑わせる可能性があります。
Q3. 「英語は苦手だけど努力している」ことを、ポジティブに伝えたいときの表現は?
A. I’m still learning English.
B. I don’t like English.
C. I’m bad at English.
この表現は、努力している途中であることをポジティブに伝える柔らかい言い方です。
英語が得意でないことを間接的に示しつつ、前向きな印象も残せます。
BとCはネガティブに聞こえるため、避けた方がよいでしょう。
❌ よくあるNG表現パターン(日本人が起こしやすいミス)
1. I can’t speak English.(英語は話せません)
📌 NG理由:
- 「まったく話せない」と強く伝わってしまい、会話をシャットアウトする印象を与えてしまいます。
- 実際には多少話せる場合でも、相手が「じゃあ英語で話すのはムリだな」と思ってしまい、チャンスを失うことも。
✅ 代わりに使いたい表現:
- I’m still learning English.
- I’m not very confident with my English.
2. I’m not good at English.(私は英語が得意じゃありません)
📌 NG理由:
- 正直な表現ではありますが、ややネガティブすぎて自信がなさすぎる印象を与えてしまうことがあります。
- ビジネスでは「能力が低い」と自己評価しているように聞こえ、信頼を損ねる可能性も。
✅ 代わりに使いたい表現:
- My English is not perfect, but I’ll do my best.
- I may make some mistakes, but I’d like to try.
3. Sorry, my English is poor.(すみません、私の英語はひどいです)
📌 NG理由:
- 自分の英語を“poor(貧弱な)”と表現するのは、必要以上に自己卑下して聞こえることがあります。
- 相手がフォローしづらくなり、かえって気まずい雰囲気に。
✅ 代わりに使いたい表現:
- I’m working on improving my English.
- Thank you for your patience with my English.
4. I don’t understand English.(英語は理解できません)
📌 NG理由:
- 全く理解できないというニュアンスになるため、相手が何も伝えられないと思い込んでしまうリスクがあります。
- せっかくの会話の機会がストップしてしまう原因に。
✅ 代わりに使いたい表現:
- Could you speak a bit more slowly, please?
- Let me confirm I understood you correctly.
🔍 NG表現の共通点と注意点
どのNGパターンにも共通しているのは、自分を過剰に否定したり、可能性を閉じてしまう言い方になっていること。
その結果、相手も「これ以上は無理だな」と判断し、会話や信頼構築のチャンスを失ってしまうことがあります。
✅ ポイント:伝え方ひとつで「印象」も「関係性」も変わる
英語が得意でないことを伝えるのは悪いことではありません。
でも、「どう伝えるか」で、相手の感じ方や、その後のやり取りは大きく変わります。
やわらかく、前向きに、そして誠実に。
そんな表現を選ぶだけで、あなたの英語力以上に、あなたの人間性がしっかり伝わります。
6. シーン別の使い分けアドバイス
同じ「英語が得意ではない」という内容でも、場面や相手によって伝え方を少し調整することが大切です。
ここでは、代表的な3つのシーン別に、適切な表現と伝え方のコツをご紹介します。
● 会議・プレゼンでの使い方
会議では、発言の正確さと周囲との連携が求められます。
英語への不安をあらかじめ伝えておくことで、理解を得やすくなり、話しやすい雰囲気が生まれます。
✅ 使えるフレーズ例:
- “My English is not perfect, but I’ll do my best to explain clearly.”
(完璧ではありませんが、できるだけわかりやすく説明します)
✅ ポイント:
- 最初に少し謙虚な姿勢を見せて、その後は自信を持って話す。この“メリハリ”が好印象につながります。
● メールやチャットでの使い方
書き言葉では、ニュアンスやトーンが伝わりづらい分、丁寧さが特に重要です。
英語に不安があることを伝えることで、相手に柔軟な対応をお願いしやすくなります。
✅ 使えるフレーズ例:
- “Please excuse any errors in my English, and feel free to clarify anything unclear.”
(英語に誤りがある場合はご容赦ください。不明な点があればお気軽にご指摘ください)
✅ ポイント:
- 丁寧さ+協力をお願いする姿勢をセットで伝えるのがコツです。
● 初対面の相手との会話
初対面では、第一印象と話しかけやすさが大切です。
ここで過度に「苦手です」と伝えてしまうと、会話が広がりにくくなることも。
✅ 使えるフレーズ例:
- “I’m still learning English, but I’m happy to try.”
(まだ勉強中ですが、頑張って話したいです)
✅ ポイント:
- 苦手アピールよりも「挑戦する姿勢」を見せることで、相手に安心感と親しみやすさを与えられます。
🔑 丁寧さと自信のバランスがカギ
英語に不安があるとつい控えめになりすぎてしまいがちですが、“自信ゼロ”でなくてOKです。
「完璧じゃないけど、前向きに伝えたい」という気持ちを言葉にすれば、相手もきっとその姿勢を受け取ってくれます。
7. まとめ
- 英語が苦手でも、伝え方ひとつで信頼は得られる。
- 「まだ学んでいる途中です」と素直に伝えることで、相手との関係がぐっと良くなる。
- 失敗を恐れず、自分の言葉でアウトプットすることが、英語力向上への第一歩!
- 間違えてもいい。それを「改善」につなげていく姿勢こそが、一番の強みです。
あなたの言葉で伝えようとするその姿勢が、
英語以上に大切な「信頼」と「つながり」を生み出します。
どうか自信を持って、今日から少しずつ使ってみてくださいね。応援しています!