こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです。
「英語を話すには、もっと難しい単語を覚えないといけない」
「ネイティブが使う表現をたくさん知らないと、英語は上達しない」
「TOEICで覚えた難しい単語を会話でも使ったほうが、英語が上手に聞こえる」
こんなふうに考えていませんか?
僕自身も、英語を本格的に学び始めたころはそうでした。
単語をたくさん覚える。
難しい表現を使う。
ネイティブらしい言い回しを覚える。
そうすれば英語が上手になると思っていました。
でも、
セブ留学。
オーストラリア。
海外勤務。
翻訳・通訳。
英語教材制作。
企業向けビジネス英語研修。
と、実際に英語を使う経験を重ねる中で、考え方が変わりました。
僕が感じるようになったのは、
英会話では「難しい英語を知っていること」より、「簡単な英語をすぐ使えること」のほうが重要
だということです。
もちろん、
「中学英語だけ覚えれば、それ以上は一切勉強しなくていい」
という意味ではありません。
仕事なら専門用語も必要ですし、高度な議論になれば語彙や表現の幅も必要です。
でも、
英語がなかなか口から出てこない人ほど、
まず目指したいのは、
難しい英語を増やすことではなく、すでに知っている基本英語を自在に使える状態にすること
です。
今回は、僕自身の海外経験や英語指導の経験から、
なぜシンプルな英語が実践では強いのか
を詳しくお話しします。
- 1 結論|「中学英語で十分」の本当の意味
- 2 難しい表現を使えば自然になるわけではない
- 3 「考える」ならthinkで十分なことも多い
- 4 問題は「TOEICで覚えた英語をどう使うか」
- 5 企業研修でも「知識はあるのに話せない人」を見てきた
- 6 僕が海外で身につけたのも「日本語を簡単にする力」だった
- 7 単語を知らなくても説明できる力はかなり強い
- 8 たとえば「もし時間があったら行きたい」
- 9 「中学英語で話せる」は簡単という意味ではない
- 10 同じ表現を何度も使うと「考えなくても出る」ようになる
- 11 ネイティブ表現を覚えること自体は楽しいし役立つ
- 12 でも「ネイティブしか言わない表現」ばかり集めなくていい
- 13 発音も「ネイティブ化」より伝わることを優先する
- 14 仕事でも基本語彙は大量に使われる
- 15 英語には一つの「正しい話し方」しかないわけではない
- 16 knowを自在に使える?
- 17 getも非常に幅が広い
- 18 1. 日本語を一度簡単にする
- 19 2. 一文を短くする
- 20 3. 知らない単語は説明する
- 21 4. 基本フレーズを何度も使う
- 22 5. 話した英語をあとで改善する
- 23 シンプルな英語で伝えることと、成長を止めることは違う
- 24 重要なのは「基本英語+必要な専門英語」
- 25 TOEIC800点でも話せない人がいる理由
結論|「中学英語で十分」の本当の意味
最初に結論です。
僕が言う、
「中学英語でもかなり話せる」
というのは、
中学校で習う単語や文法だけで、どんな高度な話題にも対応できる、
という意味ではありません。
そうではなく、
日常会話や多くの基本的なコミュニケーションでは、
基本語彙+基本文法を自在に組み合わせる力が非常に大きい
という意味です。
たとえば、
I think…
I want…
I need…
I have to…
I’m going to…
I don’t know…
It depends…
The reason is…
If…
because…
but…
so…
こういった非常に基本的な英語だけでも、
組み合わせ方次第でかなり多くのことを伝えられます。
難しいのは、
これらを「知ること」ではありません。
必要な瞬間に、すぐ組み合わせて話すこと
です。
僕も昔は「難しい単語=英語力」だと思っていた
英語学習を始めたころの僕も、
難しい単語を覚えることに価値を感じていました。
もちろん、
語彙力を増やすこと自体は大切です。
でも海外へ出て、
実際に外国人と毎日話すようになると、
あることに気づきました。
普段の会話では、意外なほど基本的な単語が繰り返し使われている。
そして、
英語がうまい人ほど、
必ずしも難しい単語を連発しているわけではありません。
難しい表現を使えば自然になるわけではない
たとえば、
写真を見ているなら、
“I’m looking at this photo.”
で十分です。
もちろん、
gaze
という単語もあります。
でも、
gazeには「じっと見つめる」というニュアンスがあります。
単純な「写真を見ている」という場面なら、
look at
のほうが自然なことが多いです。
「考える」ならthinkで十分なことも多い
たとえば、
「ちょっと考えないと」
なら、
“I need to think about it.”
で自然です。
considerという単語を知っていたとしても、
毎回難しい語へ置き換える必要はありません。
ちなみに、
considerは通常、
“consider it”
“consider doing…”
のように使い、
“consider about it”
とは基本的に言いません。
ここからも分かるように、
難しい単語を知っているだけでは、自然に使えるとは限らない
んです。
TOEICの勉強は意味がない?→そんなことはない
元々この記事では、
「TOEIC英語は実践であまり使えない」
とかなり強く書いていました。
でも今なら、
これは修正します。
TOEICの勉強は普通に役立ちます。
語彙。
文法。
リスニング。
英文処理。
ビジネスで使われる表現。
こうした基礎を鍛えるには有効です。
問題は「TOEICで覚えた英語をどう使うか」
TOEICで高得点を取れる人は、
一般的にかなり多くの英語知識を持っています。
ただ、
実際に話してもらうと、
非常に簡単な内容でも、
文章を作るのに時間がかかることがあります。
これは、
TOEICが悪いのではありません。
知識を会話で取り出すトレーニングが別に必要
だからです。
企業研修でも「知識はあるのに話せない人」を見てきた
僕が企業向けビジネス英語研修に関わっていたころも、
TOEICスコアが高い人は珍しくありませんでした。
文章は読める。
語彙も豊富。
リスニングもできる。
でも、
会議のロールプレイになると、
突然言葉が出てこない。
なぜか。
頭の中では、
「もっと正しい文法で言わないと」
「もっと適切な単語があるはず」
と考えています。
その結果、
簡単に言えば数秒で伝わることを、頭の中で複雑にしてしまう
ことがあります。
「難しい日本語をそのまま英訳する」と英語が出てこなくなる
日本人英語学習者にかなり多いのが、
まず日本語で文章を完成させ、
それをそのまま英訳しようとする方法です。
たとえば、
「現時点では、その提案を受け入れるのは難しいと判断しています」
と言いたいとします。
これをそのまま翻訳しようとすると、
難しく感じます。
でも、
意味を分解すると、
“Right now, we can’t accept the proposal.”
でも伝わります。
必要なら、
“Right now, we can’t accept the proposal because…”
と理由を加えればいい。
僕が海外で身につけたのも「日本語を簡単にする力」だった
海外で英語を使い始めたころ、
僕も、
言いたい日本語は頭にある。
でも英語が分からない。
ということが何度もありました。
そこで身についたのが、
言いたいことそのものを簡単にする
習慣です。
たとえば、
「彼は優柔不断だ」
が分からなければ、
“He has trouble making decisions.”
と言えばいい。
「予定を前倒ししたい」
がすぐ出なければ、
“I want to do it earlier than planned.”
でも伝えられます。
単語を知らなくても説明できる力はかなり強い
これは英会話で本当に役立ちます。
知らない単語が出るたびに会話が止まる人と、
知っている英語で説明できる人。
実践では、
後者のほうが圧倒的に会話を続けやすいです。
僕はこれを、
「簡単な英語への言い換え力」
だと考えています。
中学英語が「使える人」と「使えない人」の違い
ここがこの記事で一番重要です。
中学英文法を一通り勉強した人は多いです。
でも、
実際に使える人はそこまで多くありません。
違いは、
知識を瞬時に組み合わせられるかどうか
です。
たとえば「もし時間があったら行きたい」
文法的には、
“If I have time, I want to go.”
のように基本的な英語で言えます。
単語も難しくありません。
でも会話中に瞬時に出てくるか。
ここが問題です。
「中学英語で話せる」は簡単という意味ではない
中学英語で話すというと、
「じゃあ簡単じゃん」
と思うかもしれません。
でも実は、
簡単な英語を自在に使うのはかなり難しい
です。
なぜなら、
知識として理解することと、
リアルタイムで使うことは違うからです。
僕自身、英語が伸びたのは「簡単な英語を何度も使った」から
僕も最初から、
複雑な英語を自在に話せたわけではありません。
セブにいたころも、
韓国人の友人たちと、
食事。
買い物。
遊び。
旅行。
将来。
恋愛。
仕事。
いろいろなことを英語で話しました。
でも、
そこで使っていた英語の多くは、
驚くほど基本的です。
その基本英語を、
毎日何度も使いました。
同じ表現を何度も使うと「考えなくても出る」ようになる
たとえば、
“I think…”
“I don’t think…”
“It depends…”
“I mean…”
“That’s why…”
“I’m not sure…”
こうした表現を、
何百回、何千回と使います。
すると、
文法を思い出す前に、
自然と口から出てくるようになります。
これが、
「知っている英語」が「使える英語」に変わった状態
です。
ネイティブらしい英語を目指さなくてもいい?
これもよくある疑問です。
僕の答えは、
目指してもいい。でも、それを最初のゴールにしなくてもいい
です。
ネイティブ表現を覚えること自体は楽しいし役立つ
スラング。
イディオム。
自然な言い回し。
句動詞。
こういうものを学ぶことは、
英語学習として面白いですし、
リスニングにも役立ちます。
でも「ネイティブしか言わない表現」ばかり集めなくていい
実際の国際ビジネスや海外生活では、
英語を母語としない人とも大量に話します。
アジア。
ヨーロッパ。
中東。
南米。
世界中の人が、
それぞれ違うアクセントや表現で英語を使います。
そんな環境では、
「ネイティブっぽく聞こえること」以上に、
相手が理解しやすいこと
が重要になります。
グローバル英語では「分かりやすさ」が強い
海外で生活・仕事をしていると、
いろいろな英語に出会います。
アメリカ英語。
イギリス英語。
オーストラリア英語。
フィリピン英語。
インド英語。
シンガポール英語。
韓国語話者の英語。
中国語話者の英語。
もちろん、どれが「優れている」という話ではありません。
実際の国際コミュニケーションでは、
お互いに分かる英語を使うこと
が大切です。
発音も「ネイティブ化」より伝わることを優先する
発音も同じです。
僕自身、
学生時代から発音練習はかなりやってきました。
発音を改善すると、
伝わりやすくなります。
リスニングにも良い影響があります。
だから発音学習はおすすめします。
ただ、
「アメリカ人と完全に同じ発音にならないとダメ」
と考える必要はありません。
相手に負担なく伝わる発音
をまず目指せば十分です。
フィリピンで感じた「シンプルな英語」の強さ
僕自身、フィリピンで長く生活してきたこともあり、
英語を日常的に使うフィリピン人とたくさん話してきました。
そこでよく感じるのが、
難しい英語を使わなくても、十分に高度なコミュニケーションはできる
ということです。
仕事でも基本語彙は大量に使われる
フィリピンでは、
ビジネス。
教育。
行政。
BPO。
接客。
など、さまざまな場面で英語が使われます。
だからといって、
全員が難解な単語ばかり使っているわけではありません。
基本的な語彙や文法を、
状況に合わせて自然に組み合わせています。
僕自身、
そこから学んだことはかなり多いです。
英語には一つの「正しい話し方」しかないわけではない
以前のこの記事では、
「フィリピン英語のほうが他の英語より優れている」
というような書き方をしていました。
今ならそうは言いません。
英語には、
さまざまな地域の英語があります。
重要なのは、
どの国の英語を真似するかではなく、
自分が必要とする相手と、分かりやすくコミュニケーションできること
です。
基本単語はどれくらい重要?
以前の記事では、
GSL(General Service List)という基本単語リストを紹介していました。
GSLは歴史的に影響力のある基本語彙リストで、
高頻度語を学ぶという考え方そのものは今でも重要です。
ただ、
「このリストだけやれば会話の○%をカバーできる」
のように考えるより、
今ならもっとシンプルに考えます。
よく使う基本語を、実際に使える状態にする。
これが先です。
knowを自在に使える?
たとえば、
know
という基本単語。
“Do you know him?”
だけでなく、
“I don’t know yet.”
“You know what?”
“As far as I know…”
“I didn’t know that.”
“Let me know.”
など、
実際にはいろいろな使い方があります。
getも非常に幅が広い
getも基本単語ですが、
“I got it.”
“I got home.”
“I got tired.”
“I got a message.”
“Let’s get started.”
など、
かなり多くの場面で使えます。
難しい単語を10個覚える前に、
基本語1つの使い方を広げる
ことも、会話力アップには効果的です。
「簡単な単語+句動詞」も会話ではかなり使える
英会話では、
take。
get。
put。
come。
go。
give。
こうした簡単な動詞と、
up。
down。
out。
off。
on。
などを組み合わせた句動詞もよく使われます。
たとえば、
find out
pick up
figure out
give up
work out
などです。
難しい一語を覚えるだけでなく、
基本動詞を使った自然な表現
にも慣れていくと、
会話の幅がかなり広がります。
シンプルな英語を話すための5つのトレーニング
では、
どうすれば簡単な英語を自在に使えるようになるのでしょうか。
1. 日本語を一度簡単にする
「これを英語にするのは難しい」
と思ったら、
まず日本語を簡単にします。
たとえば、
「彼の提案には実現可能性がない」
↓
「彼のアイデアは難しいと思う」
↓
“I don’t think his idea will work.”
という感じです。
2. 一文を短くする
長い日本語を、
英語でも一文にしようとしない。
たとえば、
「昨日は仕事が忙しくて帰宅が遅くなったので、夕食を作る時間がありませんでした」
なら、
“I was really busy yesterday.”
“I got home late.”
“So I didn’t have time to cook dinner.”
と分けます。
これだけでかなり話しやすくなります。
3. 知らない単語は説明する
単語が出てこなければ、
止まらずに説明します。
たとえば、
“thermometer”
が分からなければ、
“the thing you use to check your temperature”
でも構いません。
これが実践では非常に強いスキルです。
4. 基本フレーズを何度も使う
“I think…”
“The reason is…”
“For example…”
“It depends…”
“In my case…”
など、
会話で使う型を何度も使います。
5. 話した英語をあとで改善する
ただ簡単な英語だけを使い続ければいい、
ということでもありません。
話す。
↓
伝える。
↓
もっと自然な表現を知る。
↓
音読する。
↓
次回使う。
このサイクルで、
徐々に表現の幅を増やします。
RYO英会話ジムでも「まず伝える→その後改善」を大切にしている
RYO英会話ジムでも、
最初から完璧な英語を求めるのではなく、
まず、
自分が持っている英語でアウトプットする
ことを大切にしています。
そこから、
発話を見える化する。
↓
より自然な表現へ修正する。
↓
音読する。
↓
もう一度使う。
という、
発話 → 見える化 → 添削 → 音読 → 再アウトプット
を繰り返します。
シンプルな英語で伝えることと、成長を止めることは違う
ここは重要です。
「簡単な英語でいい」
というのは、
一生、
“This is good.”
“I like it.”
だけで話せばいい、
という意味ではありません。
まず、
持っている英語で伝える。
そのあと、
もっと自然。
もっと具体的。
もっと簡潔。
な表現へアップデートする。
この順番です。
中学英語だけでは足りなくなる場面もある
ここも正直に書いておきます。
日常会話では、
基本的な語彙と文法でかなりのことを伝えられます。
でも、
仕事で、
財務。
法律。
IT。
医療。
製造。
研究。
などを話す場合は、
当然専門語彙が必要です。
重要なのは「基本英語+必要な専門英語」
たとえば、
海外会議で仕事の数字を説明するなら、
基礎英語だけでなく、
revenue
profit margin
forecast
inventory
など、
業務に必要な語彙も覚えます。
つまり、
基礎英語を自在に使えるようにし、その上に必要な専門英語を足していく
という考え方です。
「英語が話せない=単語不足」とは限らない
英語が出てこないと、
「もっと単語を覚えなきゃ」
と思う人が多いです。
でも、
知っている単語だけで、
もっと簡単に言えないか
を一度考えてみてください。
TOEIC800点でも話せない人がいる理由
これは、
語彙が少ないからとは限りません。
むしろ、
たくさん知っているのに、
どれを選べばいいか迷う。
文法を考えすぎる。
日本語を直訳しようとする。
というケースがあります。
この場合は、
インプットをさらに増やすより、
今持っている英語で言い切る練習
を増やしたほうがいいことがあります。
まとめ|英語は「難しく話す」より「簡単に伝える」
最後にまとめます。
中学・高校レベルの基礎英語はかなり強い
基本語彙と基本文法を自在に使えれば、
日常会話のかなり広い範囲に対応できます。
TOEIC英語が悪いわけではない
TOEICで学ぶ語彙や文法も、
英語力の重要な土台になります。
ただし、
会話で使う練習は別に必要です。
難しい日本語をそのまま英訳しない
一度意味を簡単にして、
知っている英語で説明します。
ネイティブらしさより「分かりやすさ」
特に国際的な環境では、
さまざまな英語話者と話します。
重要なのは、
相手に伝わることです。
基本英語+必要な専門語彙で考える
仕事なら、
自分の分野に必要な言葉を追加していきます。
僕自身、
海外へ出る前は、
難しい英語をたくさん知っている人ほど英語が上手
だと思っていました。
でも実際に、
いろいろな国の人と話し、
英語で仕事をし、
多くの英語学習者を見てきて、
考え方が変わりました。
本当に強いのは、
難しいことを、
簡単な英語で分かりやすく伝えられる人
です。
英語が出てこないとき、
すぐ、
「単語を知らないからだ」
と考えなくても大丈夫です。
まず、
今知っている英語だけで、もっと簡単に言えないか?
と考えてみてください。
その練習を積み重ねると、
英語は、
「難しい単語を思い出すゲーム」ではなく、
自分の考えを相手へ届けるための道具
に変わっていきます。








































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