- 1 はじめに:似ているけど意味が全然違う「regret to」と「regret -ing」
- 2 「regret to」のつもりが「regret -ing」?実際にあった学習の失敗エピソード
- 3 「regret to」は「残念に思う」未来志向の表現
- 4 「regret -ing」は「〜したのを後悔している」過去志向の表現
- 5 ポイントまとめ
- 6 意味が真逆になるから要注意!
- 7 会話での「regret to do」と「regret doing」の使い方
- 8 まとめ:使い分けのコツ
- 9 よく使われる!「regret to」と「regret -ing」の便利な言い回し集
- 10 「regret to do」:これから伝える“残念な知らせ”に使う
- 11 「regret -ing」:過去の行動への“後悔”を表すときに使う
- 12 まとめ:定番フレーズを覚えて感情表現に深みを
- 13 日本人がやりがちな「regret to / regret -ing」のNG表現パターン
- 14 ✅まとめ:一語違うだけで意味がガラッと変わる!
- 15 音声を聞いて練習しよう
- 16 シナリオ: 遅刻の謝罪と会議のキャンセル
- 17 ✅「regret to」と「regret -ing」練習クイズ
- 18 まとめ:意味も使い方も全然違う「regret to」と「regret -ing」を正しく使い分けよう!
はじめに:似ているけど意味が全然違う「regret to」と「regret -ing」
こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです!
今回は、多くの英語学習者がつまずきやすい「regret to」と「regret -ing」の使い分けについて、丁寧に解説していきます。
この2つの表現は、どちらも「後悔」や「残念な気持ち」を表す言葉なので、見た目が似ていて意味も近そうに思えますよね。
でも実は、使い方によって意味が大きく変わるんです。
たとえば…
- 「regret to」は、これから言うこと・やることが“残念だ”という気持ち
- 「regret -ing」は、すでにやってしまったことを“後悔している”気持ち
「どっちを使えばいいの?」と迷ったことがある方も多いはず。
この記事を読めば、そのモヤモヤがスッキリ解消されるはずです!
それでは、一緒に詳しく見ていきましょう。
「regret to」のつもりが「regret -ing」?実際にあった学習の失敗エピソード
英語学習を始めた頃、私がよく混乱していたのが「regret to」と「regret -ing」の使い分けでした。
一度、仕事でメールを書いていたときに、ある小さなミスをしてしまったんです。
🔻実際にやってしまった間違い
あるお客さまに対して、採用結果をお伝えするフォーマルなメールを書く場面で、
丁寧に書こうと意識して、こう書きました。
“I regret informing you that your application was unsuccessful.”
一見それっぽく見えるのですが、実はこれは「申し訳ないけど、もう伝えちゃったことを後悔してます」という意味になってしまうんです。
私が本当に言いたかったのは、
「これから伝えるのは残念だけど、お伝えしなければならない」という意味。
正しくは、
“I regret to inform you that your application was unsuccessful.”
だったんです。
🔸そこから得た気づき
この失敗をきっかけに、「あ、regret -ing は“過去の後悔”、regret to は“これから言う残念なこと”なんだ」と、ようやく腑に落ちました。
逆に言えば、実際にミスしたことで、本当の使い分けが身についたという感じです。
✅まとめ:間違いから学べばOK!
英語は、頭で理解するだけではなく、使ってみて、間違えて、そこから学ぶことが一番の近道です。
似たような表現ほど、実際の体験を通して理解が深まります。
だからこそ、間違いは悪いことではなく、上達のチャンス!
あなたもこの失敗を知識に変えて、次に同じ場面が来たときには迷わず使い分けられるようにしていきましょう!
💡似たような形で迷いやすい表現に「hate to / hate -ing」もあります。
どちらが正しい?どう使い分ける?という方は、以下の記事もぜひ参考にしてください👇
👉 「hate to」と「hate -ing」どっちが正しい?【不定詞と動名詞の使い分け】
「regret to」は「残念に思う」未来志向の表現
🔹 「regret to」の意味と使い方
「regret to」は「残念ながら〜することになる」という未来志向の表現です。
この「regret」は、「後悔する」ではなく「残念に思う」という意味で使われています。
とくに多いのが、bad news(悪い知らせ)を相手に伝えるときの言い回しです。
例:
I regret to inform you that your application was not successful.
(残念ですが、あなたの応募は不採用となりました。)
このように、regretの後に「to不定詞」が続くときは、「これからの行動」や「これから言うこと」に対する残念な気持ちを表します。
つまり、「これから伝えることを残念に思う」→ 未来のことを話しているというのがポイントです!
「regret -ing」は「〜したのを後悔している」過去志向の表現
🔹 「regret -ing」の意味と使い方
一方で「regret -ing」は、すでに終わった行動に対する後悔の気持ちを表します。
このときの -ing(動名詞)は、「過去にしたこと・経験したこと」という意味を含んでいます。
例:
I regret spending so much money on clothes.
(服にあんなにお金を使ったのを後悔してる。)
ここでは、「もうお金を使ってしまった」というすでに終わった行動に対して“後悔”しているというニュアンスです。
また、that節を使って言い換えることも可能です。
I regret that I quit my job.
(仕事を辞めたことを後悔しています。)
このように、regret + 動名詞の形は、“過去の出来事”に対する気持ちを表すものだと覚えておくとわかりやすいですよ。
ポイントまとめ
表現 | 意味 | タイミング | 例文 |
---|---|---|---|
regret to + 動詞 | これから〜するのが残念 | 未来志向 | I regret to tell you…(残念ですがお伝えしなければなりません) |
regret + 動詞-ing | 〜したのを後悔している | 過去志向 | I regret quitting my job.(仕事を辞めたのを後悔している) |
たった一語の違いで、意味が大きく変わってしまう表現。
しっかり使い分けをマスターして、伝えたい気持ちを正しく届けられるようにしていきましょう!
意味が真逆になるから要注意!
「regret to」と「regret -ing」は、ほんの一語の違いで、伝わる意味が大きく変わる表現です。
- 「regret to do」=これから伝えることが残念(未来の行動・発言に対する気持ち)
- 「regret doing」=すでにやったことを後悔している(過去の行動に対する気持ち)
この違いをしっかり理解しておけば、英語で自分の気持ちを正確に伝えられるようになります。
ぜひ、実際の会話でも使い分けを意識してみてくださいね!
会話での「regret to do」と「regret doing」の使い方
💬 会話例1:「regret to do」〜悪い知らせを伝えるとき〜
A: Hi, I applied for the manager position last week. Do you have any updates?
(こんにちは。先週マネージャー職に応募したのですが、何か進展はありますか?)
B: Yes, I regret to say that the position has already been filled.
(はい、残念ですが、そのポジションはすでに決まりました。)
👉 コツ:
「regret to say / inform / tell」などの形で、これから伝える残念な内容の前置きとして使われます。
フォーマルな印象があり、ビジネスのやり取りなどでよく使われます。
💬 会話例2:「regret doing」〜過去の行動を後悔するとき〜
A: Did you enjoy the party last night?
(昨日のパーティー、楽しめた?)
B: Not really… I regret staying up so late. I’m exhausted today.
(うーん…遅くまで起きてたのを後悔してるよ。今日はすごく疲れてる。)
👉 コツ:
「regret + 動名詞」は、自分がすでにしたことへの後悔を表します。
日常会話で非常によく使われる表現で、カジュアルな場面でもOK!
💡こんな場面で自然に使える!
シチュエーション | 表現 | 和訳例 |
---|---|---|
仕事で断りの連絡を入れる | I regret to inform you… | 残念ですが〜をお知らせしなければなりません。 |
飲みすぎた次の日に | I regret drinking so much. | 飲みすぎたのを後悔してるよ。 |
相手に謝りたいとき | I regret saying that. | あんなことを言ってしまって後悔してるよ。 |
メールで丁寧に断るとき | We regret to inform you… | 申し訳ありませんが〜という結果になりました。 |
自分の行動を反省するとき | I regret not studying more. | もっと勉強しておけばよかったなと後悔してる。 |
まとめ:使い分けのコツ
- ✅ regret to do:これから言う内容が「残念」なとき(→主にフォーマル)
- ✅ regret doing:もうしてしまったことを「後悔」しているとき(→日常的によく使う)
両者の違いを意識しながら、実際の会話で少しずつ使って慣れていくことが大切です!
よく使われる!「regret to」と「regret -ing」の便利な言い回し集
「regret to do」と「regret doing」は、英語で感情を丁寧に表現するうえでとても重要なフレーズです。
それぞれの表現には、よく使われる定型パターンがあります。ここで、場面別に覚えておきたい言い回しを紹介します!
「regret to do」:これから伝える“残念な知らせ”に使う
主な用途:
悪いニュースを伝える/招待を断る/丁寧に謝意を表す
✅ I regret to inform you…
(残念ながら〜をお知らせします)
- “I regret to inform you that the meeting scheduled for tomorrow has been canceled.”
(明日予定されていた会議が中止になったことを、残念ながらお知らせします。)
✅ I regret to say…
(申し上げるのは残念ですが)
- “I regret to say that we cannot offer you the position.”
(その職をあなたに提供できないことを申し上げるのは残念です。)
✅ I regret to decline…
(残念ですが辞退いたします)
- “I regret to decline your invitation to the dinner party.”
(ディナーパーティーのご招待を、残念ながら辞退させていただきます。)
「regret -ing」:過去の行動への“後悔”を表すときに使う
主な用途:
してしまったこと、しなかったことに対する後悔を伝える
✅ I regret not doing…
(〜しなかったことを後悔しています)
- “I regret not taking the job offer.”
(その仕事のオファーを受けなかったことを後悔しています。)
✅ I regret spending…
(〜にお金や時間を使ったことを後悔しています)
- “I regret spending so much money on fast fashion.”
(ファストファッションにあれほどお金を使ったのを後悔しています。)
✅ I regret telling…
(〜に言ったことを後悔しています)
- “I regret telling him my secret.”
(彼に自分の秘密を話してしまったことを後悔しています。)
まとめ:定番フレーズを覚えて感情表現に深みを
「regret to」はこれから伝える“残念な事実”に対しての丁寧な前置きとして、
「regret -ing」は自分の過去の行動に対するリアルな後悔として、それぞれ頻繁に使われます。
👉 パターンごとに覚えておくことで、場面に応じて自然な英語がスッと口から出てくるようになります。
ぜひこの言い回し集を日々の英会話に取り入れて、感情のこもった自然な表現力を育てていきましょう!
日本人がやりがちな「regret to / regret -ing」のNG表現パターン
❌ NG①:「regret -ing」で悪い知らせを伝えてしまう
✖ I regret informing you that your application was declined.
(=すでに伝えたことを後悔しているニュアンスに…)
✅ 正しくは:I regret to inform you that your application was declined.
(これから言うことが残念です、という意味)
ありがちな誤解:
どちらも「残念な気持ち」で使えると思ってしまい、「-ing」もフォーマルな場で使ってしまう。
実際には「regret -ing」は過去の行為に対する後悔であり、ビジネスメールなどには不適切。
❌ NG②:「regret to」で過去の後悔を表そうとしてしまう
✖ I regret to quit my job last year.
(文法的に不自然で、意味が曖昧に)
✅ 正しくは:I regret quitting my job last year.
(去年仕事を辞めたことを後悔しています)
ありがちな誤解:
「to」が丁寧に聞こえるからと、何にでも使ってしまう。
でも「to」は“これからの行動”にしか使えません。
「すでに辞めた」などの過去の話なら、-ingを使うのが鉄則!
❌ NG③:toと-ingの意味の違いを意識せずに、場当たり的に使ってしまう
例:
A: I regret to go to that party…(?)
B: You already went, right? Then it should be “regret going.”
ありがちな誤解:
「どっちでも伝わるでしょ」と軽く考えて使う。
でも、相手からすると意味が違って聞こえるので、混乱を生みます。
❌ NG④:「regret」の直後にthat節を使わず、文の構造が崩れる
✖ I regret I said that.
(カジュアルな会話では通じるかもしれないけれど、文法的には不自然)
✅ 正しくは:I regret saying that. / I regret that I said that.
ありがちな誤解:
regretの後にはそのまま文を続けてOKと思ってしまう。
正しくは、「regret + that節」か「regret + 動名詞」のどちらか。
✅まとめ:一語違うだけで意味がガラッと変わる!
NGパターン | よくある原因 | 修正ポイント |
---|---|---|
「regret -ing」で悪い知らせ | -ingも丁寧だと思ってしまう | 「regret to」は“これから言う”こと |
「regret to」で過去を語る | “to”をなんとなく使ってしまう | 過去の後悔は -ing |
that節の誤用 | 直後に文をつなげるクセ | 「regret + that」または「regret + -ing」 |
一文字の違いで、相手に伝わる意味が大きく変わる表現だからこそ、使い方を丁寧に覚えていきましょう。
失敗しても大丈夫。気づけた分だけ、次はもっと自然に話せるようになります!
音声を聞いて練習しよう
これから残念なニュースを伝える
先生から…
残念なお知らせだが今回は君は試験に不合格だったよ。
上司から…
過去のことを後悔する
高校を退学した友人が…
若くして学校を退学したのを後悔してるよ。
大手企業を辞めて企業したが大失敗してしまい…
シナリオ: 遅刻の謝罪と会議のキャンセル
登場人物:
- Alex: 従業員
- Jordan: 上司
アレックス: “I regret to inform you that I will be late for the meeting this morning due to unexpected traffic.”
ジョーダン: “That’s unfortunate. How late do you think you’ll be?”
アレックス: “I think I’ll be about 30 minutes late. I’m really sorry for any inconvenience this may cause.”
アレックス: 「予期せぬ交通渋滞のため、今朝の会議に遅れることになり、残念ながらその旨をお伝えしなければなりません。」
ジョーダン: 「それは残念ですね。どれくらい遅れそうですか?」
アレックス: 「30分ほど遅れると思います。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。」
音声
Jordan: “Given the circumstances, I regret to say that we’ll have to cancel the meeting. We can’t proceed without you.”
Alex: “I understand. I regret causing such a mess. Let me know when you reschedule, and I’ll make sure to be there on time.”
Jordan: “Thank you for your understanding. We’ll figure out a new time and let everyone know.”
ジョーダン: 「その状況を鑑みると、残念ながら会議を中止しなければならないと言わざるを得ません。あなたなしでは進行できません。」
アレックス: 「わかりました。こんな状況を引き起こしてしまい、申し訳ありません。再スケジュールの際は教えてください、今度は時間通りにそこにいるようにします。」
ジョーダン: 「ご理解いただきありがとうございます。新しい時間を決めて、全員にお知らせします。」
音声
✅「regret to」と「regret -ing」練習クイズ
クイズ1
以下の文の空欄に入るのはどちら? regret to / regret -ing
I __________ tell you that the meeting has been canceled.
👉 「regret to + 動詞の原形」は、“これから言う内容が残念”という意味になります。
この文では、「これから会議が中止になったことを伝える」ので regret to tell が正解です。
和訳:会議が中止になったことをお伝えしなければならないのは残念です。
クイズ2
どちらの表現が「過去の後悔」を表している?
A. I regret to leave early.
B. I regret leaving early.
👉 regret + 動名詞(-ing) は、「すでにやってしまったこと」を後悔しているときに使います。
Aは「これから帰るのが残念」という少し不自然な表現になります。
和訳:早く帰ったことを後悔しています。
クイズ3
次の日本語を英語にするとき、適切な表現はどちら?
「彼にそう言ってしまったのを後悔している」
A. I regret to say that to him.
B. I regret saying that to him.
👉 「言ってしまった=過去の行動」に対する後悔なので、regret + -ing を使います。
Aは「これから言うのが残念」という意味になるので文脈に合いません。
クイズ4
次の文の意味として最も近いものはどれ?
“I regret to inform you that your order has been delayed.”
A. 注文が遅れたことを後悔しています。
B. 注文が遅れたことをお知らせするのは残念です。
C. 注文するのを後悔しています。
👉 regret to inform は、「これから伝える内容が残念」だというときに使われる丁寧な表現です。
クイズ5
空欄に入る正しい形はどちら?
I really regret __________ my job without another offer.
A. to quit
B. quitting
👉 「すでに辞めてしまったことを後悔している」ので、regret + 動名詞(-ing) が正解です。
和訳:別の仕事のオファーもないのに仕事を辞めたことを本当に後悔しています。
まとめ:意味も使い方も全然違う「regret to」と「regret -ing」を正しく使い分けよう!
「regret to」と「regret -ing」は、形はよく似ていますが、意味と使い方は大きく異なる表現です。
- regret to + 動詞の原形:これから言うことやすることが「残念」という気持ち(未来志向・フォーマル)
- regret + 動名詞(-ing):すでにしたことに対する後悔(過去志向)
どちらを使うかで、相手に伝わるニュアンスが大きく変わるので、場面に合った使い方をしっかり身につけることが大切です。
この記事では、
✅ 意味の違い
✅ よくあるNGパターン
✅ 実際の会話例
✅ 定番フレーズ
✅ 練習クイズ
などを通して、実践で使える力が身につくように構成しています。
たった一語の違いでも、正しく使いこなせればあなたの英語はグッと自然に!
ぜひ繰り返し練習して、自信を持って使えるようにしていきましょう!
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