こんにちはRYO英会話ジムのリョウです。「I wonder」というフレーズは、英語でよく使われる表現の一つで、疑問や興味、不確かさを表現する際に利用されます。直訳すると「私は不思議に思う」となりますが、実際の使い方は単なる疑問だけでなく、相手に質問するかのような柔らかいニュアンスもあります。このフレーズは日常会話やビジネスの場でも幅広く使われ、使いこなすことでコミュニケーションがより豊かになります。
目次
名詞節のif
まず、”wonder”って何?これは簡単に言うと”think”みたいなものです。あなたが何か疑問に思っていることや何かをもっと知りたいときに使います。“I wonder if 〜.”は「〜かどうかと思う」という意味です。例文を見て見ましょう。この”if”はなんでしょう。
彼女へ…
これは「〜ならば、」という意味の”if”で、文の中で副詞の役割をしています。今回の”if”は、「〜かどうか」という意味で文の中で名詞節の役割をします。不確かなことに対して使います。なので文法用語では名詞節の”if”と言われます。名詞は目的語になれます。そしてこの名詞節の”if”も目的語になれます。それは”I wonder”の目的語。だから「〜かどうか(を)考える」となります。
使い方1:考えてることを伝える
使い方は、いたってシンプル。“if”の後に文をくっつけてやれば、OKです。ちなみに、”I wonder if”で紹介していますが、進行形にして”I’m wondering if 〜.”と言っても意味は同じで、ニュアンスはほとんど変わりません。あえて違いを言うなら、進行形だと今考えているという、臨場感を相手に伝えることができます。なので言いやすい方を使いましょう。また過去の話をするときにも過去形にして”I wondered if 〜.”や”I was wondering if 〜.”と使うこともあります。その場合”if”の文も過去形に合わせます。それではスタッフの会話をみてみましょう。
買い物の帰りに…
彼女は僕のプレゼント気にってくれるかな。
友人と話していて…
同僚と話していて…
昨日、5月にヨーロッパに行ける余裕があるか考えてたんだ。
なんでそう思うの?
使い方2:お願いをする
2つ目の使い方は、相手にお願いをするときです。丁寧に相手にお願いするときにも使えます。ただ一般的に”I wonder if 〜.”より”I was wondering if 〜.”のほうがよく使われます。なぜなら”I was wondering if 〜.”のほうが丁寧だからです。それに関しては別の記事で紹介しているのでぜひお時間あればご覧ください。
丁寧な表現にするので、“if”の文は仮定法の過去を使います。それでは、スタッフの会話を見てみましょう。
上司に…
お願いがあるのですが。
なんですか。
不確かなことに対する興味を示す
“I wonder”に疑問詞の形をくっつけると、知りたいことや不確かなことに対する興味を示します。使い方としては、”I wonder if 〜.”の使い方1と同じです。疑問詞というと、5W1Hのこと。when, where, who, what, why, howこれらを”I wonder”の後ろにつけます。そして文をもってきます。
つまり”I wonder WH + 文.”疑問詞を使うときって、”What did you do?”のように”what”の後ろは疑問文にすると思います。ただし、今回の場合は”I wonder 〜.”という文の中に疑問詞が入っているので、疑問文にする必要はありません。普通の文(肯定文)にしましょう。文法用語だと、これを間接疑問文といいます。
なぜか悲しい気分で…
なんでだろう。
雑貨店で商品をみていて…
それはなんなのかな。
同僚に…
トムはどこにいるんだろう。
ある友人について話していて…
彼はどうしているかな。
置いていた資料が机になくて…
だれがとったんだろう。
wonderは名詞として使える?
「Wonder」は通常、動詞として使われることが一般的ですが、名詞としても使うことがあります。名詞としての「wonder」は、「驚き」や「不思議なもの」といった意味で使われます。例えば、「The Grand Canyon is a natural wonder.」(グランドキャニオンは自然の驚異だ)のように使われます。名詞としての使用は比較的限られており、動詞としての使用が一般的です。
wonderを使ったイディオム表現
I wonder if the grass is greener on the other side.
- 意味: 別の場所や状況が自分のいる状況よりも良いかどうか疑問に思う表現。
- 使用場面: 他の人の状況や経験に興味を持ち、それが自分のものよりも良いかどうかを考える時に使用します。
- 例: She always looks at other people’s jobs and wonders if the grass is greener on the other side.(彼女はいつも他の人の仕事を見て、向こうはもっと良いのかなと思います。)
No wonder + 文
- 意味: ある事実や状況が理解できる、または納得できることを表現。
- 使用場面: 何かが予想通りであるか、または納得できる理由がある場合に使用します。
- 例: You studied for the exam all night? No wonder you look so tired!(試験のために一晩中勉強したの?どうりで疲れて見えるわけだね!)
Wonder of wonders!
- 例: The team, against all odds, won the championship. Wonder of wonders!(チームは全ての予想を覆して、なんとチャンピオンになった。奇跡のような出来事だ!)
- 意味: 驚くべきことが起きた時に使われ、通常は驚きや感嘆を表現する。
- 使用場面: 予想外の出来事や奇跡的な状況が発生した際に使用します。
I wonder what makes him tick.
- 例: He’s a mysterious person; I always wonder what makes him tick.(彼は謎めいた人物で、彼の内面には何が彼を動かしているのか気になります。)
- 意味: 他人の行動や内面に興味があり、その人がどのように動機づけられているのかを知りたいときに使用します。
- 使用場面: 謎めいた人物や他人の動機に興味がある時に使用します・。
The seven wonders of the world.
- 例: Visiting the Great Wall of China was one of the seven wonders of the world for me.(中国の万里の長城を訪れることは、私にとって世界の七不思議の一つでした。)
- 意味: 世界の七不思議として知られる特別な場所や建造物を指す。
- 使用場面: これは比喩的に使われ、特に歴史的な出来事や驚異的な体験を指す場合に使用します。
関連する語彙
Curious (好奇心が強い)
- 例: I’m curious to know more about your travels.
- (あなたの旅行についてもっと知りたいんです。)
Inquire (尋ねる)
- 例: I’ll inquire about the availability of the product.
- (その製品の入手可能性について尋ねてみます。)
Ponder (考え込む)
- 例: I often ponder the meaning of life.
- (私はよく人生の意味を考え込みます。)
その他押さえておくべきポイント
- 「I wonder」は相手に対して謙虚なニュアンスを持たせる表現でもあります。相手に尋ねる際に、穏やかで丁寧な印象を与えることができます。
- 使いすぎには注意が必要です。あまりにも頻繁に使用すると、逆に煩わしさを感じさせる可能性があります。
wonderに関連する記事
最後まで読んでいただきありがとうございました。I wonder」は言葉の使い方一つで、コミュニケーションをより深化させる力を持っています。日常生活や仕事の中で積極的に活用し、相手との関係をより良いものにしてみてください。それではSee you around!
Twitterで英語圏のゲームに関する投稿を見ていたら、その中で「I wonder what and if ~」という表現が出てきたのですが、調べてもこれについて説明したサイトが見つかりません。
翻訳機で「I wonder what and if I get this」を翻訳すると「何をどうしたらそれを手に入れられるのだろう」と出てくるので、「何をどうしたら~できるのだろう」というのにあたると思うんですが、それがそのまま「何を使って、どのようにしたらできるのだろう」というニュアンスなのか、それとも「こんなの一体どうやったらできるって言うんだ(、できるわけがない。)」というようなニュアンスなのか、あるいはもっと別のニュアンスなのかというところが判断できません。
どうか正確なニュアンスを教えていただけないでしょうか。
コメントありがとうございます。wonderには何かを頭の中で思い巡らしているときに使います。なので「〜かな」というような意味になります。例えばI wonder if he will like my present.と言えば「私のプレゼント気に入ってくれるかな。」となります。独り言を言う感じに少し近いと思います。
本件につきましても同じように考えることができると思います。また、もし「こんなの一体どうやったらできるって言うんだ(、できるわけがない。)」のように表現するのであれば、How could I 〜!?「一体どうしたら〜できるのだろうか?」がニュアンスとしては適切です。なぜならcouldには実現するのが難しい場合に使うことができるからです。
以上となります。その他ご不明な点ございましたらお気軽にご返信ください。