こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです。
「himもherも知っているのに、会話になると全然聞こえない…」
そんな経験はありませんか?
僕自身、昔ある映画を見ていたときに、
“I like him.”という、文字で見れば中学生でも分かるような一文すら聞き取れなかった
ことがあります。
単語は全部知っている。文法も分かる。
それなのに、音になると分からない。
正直、そのときはかなり絶望しました。
「こんな簡単な英語すら聞こえないなら、映画なんて一生聞き取れないんじゃないか」と感じたくらいです。
でも、その経験がきっかけで、
英語は単語を一語ずつ辞書どおりに発音しているわけではない
ということを強く意識するようになりました。
特に him / her / his のような短い機能語は、自然な会話では弱く発音され、最初の h がほとんど聞こえなくなることがあります。
この記事では、
- himのhがなぜ消えて聞こえるのか
- herが「ハー」ではなく別の音に聞こえる理由
- I like him. がなぜ聞き取れないのか
- him / her / hisを聞き取れるようになる練習法
を、実際の音声を使いながら分かりやすく解説します。
himの発音は「ヒム」だけではない|hが消える弱形を知ろう
まず、単語だけをはっきり発音する場合、him は、
/hɪm/
と発音されます。
日本語で無理に近づけるなら「ヒム」のような音です。
ただし、実際の会話では him が強く読まれないことが非常に多いです。
その場合、
/ɪm/
のように、最初の h が落ちた弱い形になることがあります。
つまり、
him → ’im
のように聞こえるわけです。
ここが、日本人学習者が聞き取れなくなる大きなポイントです。
僕が“I like him.”すら聞き取れなかった理由
僕が映画を見ていて聞き取れなかったのが、
I like him.
という一文でした。
文字で見たら、本当に簡単ですよね。
Iも知っている。
likeも知っている。
himも知っている。
それでも、音では分からなかった。
理由の一つが、himのhが弱くなり、前のlikeとつながって聞こえることです。
一語ずつ頭の中で、
I / like / him
と待っていると、実際の音とのズレが起きます。
自然な会話では、
like him
の境目がかなり小さくなり、
「ライク・ヒム」ではなく、ひと続きの音
として聞こえます。
カタカナでかなり大ざっぱに表すと、
「ライキム」
のように感じる人もいるでしょう。
※あくまで聞こえ方の目安で、実際の英語の発音をカタカナで正確に表せるわけではありません。
当時の僕は、
「知っている単語=聞き取れる単語」ではない
ということを、ここでかなり痛感しました。
それ以降、単語帳の発音だけではなく、
「文章の中でどう音が変わるか」
を意識して聞くようになりました。
herも同じ|会話ではhが弱くなることがある
her も同じです。
単独では、アメリカ英語なら主に、
/hɝː/
のように、最初にhがあります。
ところが文章の中で強調されない場合は、もっと弱くなります。
例えば、
I’ll ask her about it.
という文です。
一語ずつ、
ask / her
と切って発音するのではなく、自然な会話では her の h が弱くなったり落ちたりして、ask とそのままつながることがあります。
そのため、日本人の耳には、
「アスク・ハー」ではなく「アスカー」に近い音
として聞こえることがあります。
これも「発音が崩れている」のではありません。
強く伝える必要のない単語を弱く発音して、重要な単語を目立たせる
という英語の自然なリズムの一部です。
これは本当に「リエゾン」?弱形・h脱落・連結をまとめて理解しよう
日本の英語学習では、単語と単語の音がつながる現象をまとめて
「リエゾン」
と呼ぶことがあります。
学習上はそれでも分かりやすいのですが、今回のhimやherでは、
- 弱形:強調されない単語が弱く発音される
- hの脱落:him / herなどのhが聞こえにくくなる
- 連結:前後の単語が切れずにつながって聞こえる
という複数の音の変化が関係しています。
ただ、英会話学習で一番重要なのは用語を覚えることではありません。
「himはいつもヒムとは聞こえない」
「herはいつもハーとは聞こえない」
と知っておくことです。
この予備知識があるだけでも、リスニングはかなり楽になります。
音声で確認|him・her・hisは実際にどう聞こえる?
ここからは、実際の音声で確認してみましょう。
ポイントは、
「hを探そう」としすぎないこと。
むしろ、
「hが聞こえなくても、この位置にはhimやherが入る可能性がある」
という耳の準備を作ることが大切です。
① I haven’t met him for quite some time.
ルームメイトとの会話です。
ねぇ、昨日モールでジェイクの兄貴に会ったんだ。とても元気そうだったよ。
よかったね。ずいぶん彼に会ってないな。
ここでは、himを「ヒム」と強く待たないことがポイントです。
前の音からそのまま流れ込むので、hがほとんど聞こえず、
音の一部に吸収されたように感じる
ことがあります。
② I’ll ask her about it.
ある件についてサリーに確認すると同僚へ伝える場面です。
それについて彼女に聞いておくよ。
この文では、
ask her
を一語ずつ区切らず、まとまりとして聞いてみてください。
herのhが弱くなると、askの最後の音とそのまま次の母音がつながるため、
日本語話者には「アスカー」のように聞こえることがあります。
③ Can you tell him to come to our party?
部下へお願いする場面です。
tell him
も、会話ではhimのhが弱くなりやすい組み合わせです。
「tell / him」と二つの単語を探すのではなく、
tell him全体を一つの音のまとまりとして聞く
練習をしてみてください。
④ I like his music.
お店で洋楽が流れてきた場面です。
彼の音楽が好きなんだ。
his も、所有格として強調されない場合には弱く発音されることがあります。
そのため、
like his music
を一語ずつ聞こうとすると、hisを取り逃すことがあります。
ここでも、
「hが必ずはっきり聞こえる」と思わないこと
がポイントです。
ただし、hはいつも消えるわけではない
ここは非常に大切です。
himやherのhは、
必ず消えるわけではありません。
例えば、
I said HIM, not HER.
のように、himやherそのものを強調するときは、hもはっきり発音されやすくなります。
また、話す速さや話者、文中の位置によっても発音は変わります。
つまり、
him=必ず「イム」
her=必ずhを落とす
と暗記するのも違います。
大切なのは、
強形と弱形の両方を聞ける耳を作ること
です。
him・herが聞き取れない人におすすめの3ステップ練習
僕自身、映画で“I like him.”が聞こえなかった経験から、
単語を知っているだけではリスニングには足りないと感じました。
そこでおすすめなのが、次の練習です。
STEP 1|最初は文字を見ながら聞く
まず音声と英文を一緒に確認します。
「ここにhimがあるのに、hがほとんど聞こえないんだ」
ということを耳で確認してください。
STEP 2|そのまま音を真似する
自分で発音するときも、
I / like / him
と一語ずつ区切らず、
I like him.
を一つのまとまりとして真似します。
ただし、hを無理やり消そうとする必要はありません。
音声をそのまま真似しているうちに、
弱い単語は自然に弱くなる
という感覚をつかむことが大切です。
STEP 3|最後に文字を隠して聞く
もう一度音声を再生し、
「今himがあった」
「ここはherだ」
と認識できるか確認します。
この、
文字あり → 発音する → 文字なし
の順番がおすすめです。
なぜ「簡単な英語ほど聞き取れない」ことがあるのか
英語学習をしていると、
難しい単語ではなく、
him / her / his / he / to / for / of
のような簡単な単語が聞き取れないことがあります。
これは不思議に感じますよね。
でも実際には、
こうした短い単語ほど文章の中で弱く発音される
ことがあります。
一方で、
meeting
problem
important
のような意味を強く持つ単語は、比較的はっきり聞こえます。
だから英語のリスニングでは、
「全部の単語を同じ強さで聞こうとしない」
ことも重要です。
僕自身、昔はスペルどおりの音を一つずつ待っていました。
でも映画や海外で実際の英語を大量に聞く中で、
知っている単語の「実際の音」を増やす
という意識に変わりました。
これが、リスニングを伸ばす上でかなり大きな転換点だったと思います。
まとめ|himやherが聞こえないのは、英語力不足だけが原因ではない
himやherを知っているのに聞き取れない。
これは、珍しいことではありません。
自然な会話では、
- himが弱くなり、hが聞こえなくなることがある
- herもhが弱くなったり落ちたりすることがある
- 前後の単語とつながり、一つの音のまとまりになる
- 強調するときはhが再びはっきり聞こえることもある
からです。
僕自身、
“I like him.”すら映画で聞き取れなかった
ことで、
「単語を知っているだけでは足りない」
と痛感しました。
そして、
英語はスペルではなく、実際の音のまとまりで覚える必要がある
と考えるようになりました。
himなら「him」という単語だけを10回練習するより、
I like him.
Tell him.
I haven’t seen him.
のように、実際に使われるまとまりで聞いて、真似するほうがおすすめです。
まずはこの記事の音声を、
文字を見る → 音を真似する → 文字を隠す
の順番で何度か聞いてみてください。
一度「hがなくてもhimだ」と分かるようになると、
今まで一瞬で通り過ぎていた音が、少しずつ拾えるようになってきます。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
RYO英会話ジムでは、単語や文法を「知っている」で終わらせず、
実際に聞ける・話せる英語へ変えること
を大切にしています。
発音やリスニングも、知識を増やすだけではなく、
聞く → 真似する → 自分で使う
までつなげていきましょう。
それでは、See you again!









































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