こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです。
「英語をもっと正確に、スラスラ話せるようになりたい」
そう思うと、
- 文法をもっと勉強したほうがいい?
- 単語をもっと覚えたほうがいい?
- リスニングを先に鍛えるべき?
と考える方も多いと思います。
でも、スピーキング初心者〜中級者の方にまず意識してほしいのは、「どれだけ英語を話しているか」=発話量です。
実は、正確性や流暢さを伸ばすうえでも、この発話量が土台になります。
今回は、スピーキング力を伸ばすために何から優先して鍛えていけばいいのかを、順番にわかりやすく解説します。
それでは、まいりましょう。
- 1 英語の「ベーシックスキル」とは?
- 2 まずは「英語を話す抵抗感」をなくす
- 3 実際の会話では、誰もずっと助けてくれない
- 4 発話量を増やすなら「話さざるを得ない環境」を作る
- 5 発話量が増えたら「正確性」と「流暢さ」を伸ばす
- 6 なぜ最初から文法を意識しすぎないほうがいいのか?
- 7 正確性と流暢さは「指摘してもらう」と伸びやすい
- 8 「語彙力を増やせば話せる」は半分正解
- 9 単語帳より「使えるフレーズ」を増やす
- 10 発話量を増やすと、インプットまで増える
- 11 リスニングがまったくできない場合は?
- 12 「自分で言える英語」は聞き取りやすくなる
- 13 ある程度話せる人がハマりやすい「正確性のワナ」
- 14 流暢さは「考える力」より「口の習慣」
- 15 「こう言えばよかった」をそのままにしない
- 16 成人してから英語を話せるようになるなら「音読」はかなり重要
- 17 スピーキング上達の順番をまとめると
- 18 スピーキング力に関連する記事
英語の「ベーシックスキル」とは?
RYO英会話ジムでは、スピーキングの基本的な力を大きく5つに分けて考えています。
- 積極性(発話量)
- 流暢さ
- ボキャブラリー
- グラマー(正確性)
- リスニング
これから英語を話せるようになりたい方は、基本的にこの5つをバランスよく伸ばしていくことになります。
詳しいレベルについては、こちらの記事で紹介しています。
この中でも、特に最初に注目したいのが「積極性」です。
ここでいう積極性とは、性格が明るいとか、自分からどんどん話しかけられるという意味ではありません。
簡単にいうと、
「実際にどれだけ英語を口から出しているか」
ということです。
たとえば50分の英会話レッスンを受けても、
講師:80%
自分:20%
という状態では、スピーキングの練習量はそれほど多くありません。
反対に、
講師:40%
自分:60%
くらい話せていれば、それだけ英語を組み立てて口から出す経験を積むことができます。
この「自分が英語を話している時間を増やす」ことが、スピーキング上達のスタート地点です。
英会話に必要な語彙については、こちらでも詳しく解説しています。
まずは「英語を話す抵抗感」をなくす
英語を話せるようになりたい方が最初にぶつかりやすい壁があります。
それが、
「英語を口から出すこと自体に抵抗がある」
という状態です。
TOEICである程度点数を取れていたとしても、実際に人を前にすると、
「間違えたらどうしよう」
「文法が合っているかわからない」
「もっと自然な表現がある気がする」
と考えてしまい、言葉が出てこないことがあります。
これは決して珍しいことではありません。
なぜなら、
英語を知っていることと、瞬間的に英語を使えることは別のスキルだからです。
たとえば、
「昨日、友達と大阪に行って買い物をしました」
と言いたいとします。
頭の中では、
Yesterday…
I went…
with my friend…
to Osaka…
と考えているうちに、会話が止まってしまう。
最初の段階では、こうしたことが普通に起こります。
だからこそ、まず大切なのは、
完璧な英語を話すことではなく、とにかく英語を口から出すこと。
多少文法を間違えても構いません。
単語だけになっても大丈夫です。
まずは、
「英語を話す」
↓
「伝わる」
↓
「また話す」
という経験を増やしていきましょう。
実際の会話では、誰もずっと助けてくれない
英会話レッスンでは、こちらが黙っていても講師が質問してくれたり、会話をリードしてくれたりします。
しかし、実際の英語環境ではそうはいきません。
海外の同僚とのミーティングでも、外国人の友人との会話でも、基本的には対等なコミュニケーションです。
自分から、
「私はこう思います」
「それについて質問があります」
「ちなみに日本ではこうです」
と情報を出していかなければ、会話は広がりません。
特に英語力がまだ高くない段階では、上級者のように短い言葉で的確に伝えることが難しいものです。
だからこそ、
自分が知っている単語や文法を使って、できるだけ多くの情報を伝える
ことが重要になります。
最初からスマートに話そうとしなくて大丈夫です。
まずは「伝える量」を増やしましょう。
発話量を増やすなら「話さざるを得ない環境」を作る
英語を話す抵抗感をなくす一番の方法はシンプルです。
実際に英語を話す回数を増やすこと。
おすすめなのは、
- オンライン英会話
- 英語コーチング
- 言語交換アプリ
- 外国人の友人との会話
- 英語コミュニティ
- AI英会話
などです。
大切なのは教材を眺める時間を増やすことではなく、
「自分で英文を作って、実際に口から出す時間」を増やすこと。
たとえば毎日30分勉強するのであれば、
単語帳を30分見るだけより、
15分インプット
+
15分実際に話す
という形のほうが、スピーキングにつながりやすくなります。
発話量が増えたら「正確性」と「流暢さ」を伸ばす
英語を話すことにある程度慣れてきたら、次に意識したいのが、
正確性と流暢さ
です。
正確性とは?
主に文法の精度です。
たとえば、
× I go to Osaka yesterday.
ではなく、
○ I went to Osaka yesterday.
と言えるかどうか。
最初は意味が伝わればOKですが、徐々にこうした細かなミスを減らしていきます。
流暢さとは?
必要以上に会話が止まらず、ある程度まとまった文で話せる力です。
たとえば、
I…
Yesterday…
I went…
shopping…
with…
my friend…
のように細かく止まってしまうより、
Yesterday, I went shopping with my friend.
とまとまりで言えるほうが自然ですよね。
特に毎回3秒、5秒と沈黙してしまう場合は、まだ英語を組み立てるスピードが追いついていない可能性があります。
なぜ最初から文法を意識しすぎないほうがいいのか?
ここはかなり重要です。
英語初心者の方が、
「文法を間違えないようにしよう」
「できるだけ自然な英文を作ろう」
「きれいな発音で話そう」
と全部同時に意識すると、どうなるでしょうか。
多くの場合、
何も話せなくなります。
頭の中でチェック項目が増えすぎてしまうからです。
最初の段階では、
話すだけでも脳にかなり負荷がかかっています。
だから、
最初
発話量を増やす
↓
慣れてきたら
文法や流暢さを修正する
という順番がおすすめです。
英語を話すことに慣れてくると、少しずつ頭に余裕が生まれます。
そこで初めて、
「あ、今過去形を間違えたな」
「ここはもう少しスムーズに言えそうだな」
と修正できるようになります。
正確性と流暢さは「指摘してもらう」と伸びやすい
ただ英語をたくさん話すだけでも一定の効果はあります。
でも、さらに効率よく伸ばしたいのであれば、
自分の発言を誰かに修正してもらうこと
が非常に重要です。
たとえば自分が、
I very like this restaurant.
と言ったとします。
意味は伝わります。
でも、より自然なのは、
I really like this restaurant.
ですよね。
こうした修正を受けて、
「really likeって言うのか」
と気づく。
そして次の会話で実際に使ってみる。
この、
話す → 間違える → 修正する → もう一度使う
というサイクルを回すことで、英語は少しずつ自然になっていきます。
「語彙力を増やせば話せる」は半分正解
ここでよくある疑問が、
「単語力は大事じゃないんですか?」
というものです。
もちろん、語彙力は大切です。
知らない単語は使えません。
ただし、ある程度基本的な英単語を知っている方の場合、
新しい単語を増やすことより、すでに知っている単語を使えるようにすること
のほうが優先度は高いです。
たとえば、
take
get
make
have
work
problem
important
different
こういった基本単語を知っている方は多いと思います。
しかし、
知っている
のと、
会話の中で瞬間的に使える
のはまったく別です。
単語帳より「使えるフレーズ」を増やす
スピーキングを伸ばしたいのであれば、難しい単語を大量に覚えるより、
よく使う自然な言い回しをまとまりで覚える
ほうがおすすめです。
たとえば、
I think…
だけではなく、
I think the main reason is…
Personally, I think…
The way I see it,…
など。
あるいは会議なら、
Could you clarify what you mean?
Just to make sure I understand…
From my perspective,…
などです。
こうしたフレーズは、そのまま会話で使えます。
つまり重要なのは、
知っている単語の数ではなく、知っている英語をどれだけ使いこなせるか。
そのためにも、やはり発話量が重要になります。
発話量を増やすと、インプットまで増える
発話量を増やすメリットは、話す力だけではありません。
実は、
インプットの量も自然に増えていきます。
たとえば、自分から、
What did you do last weekend?
と質問したとします。
すると相手が、
I went hiking with some friends. The weather was perfect.
と返してくれるかもしれません。
そこで、
「go hikingってこういう場面で使うのか」
「The weather was perfect.って自然だな」
と、新しい表現に出会います。
自分から話さなければ、そもそもこの返答も生まれません。
つまり、
アウトプットする → 相手から英語が返ってくる → 新しい英語を学ぶ
という循環が生まれるわけです。
しかも、自分が実際に参加した会話の中で出会った英語なので、単語帳で覚えるより記憶にも残りやすくなります。
リスニングがまったくできない場合は?
「相手の英語が聞き取れないので、そもそも話すどころではありません」
という方もいると思います。
その場合は、もちろんリスニング練習から始めても問題ありません。
聞き取れない原因として多いのが、
- 英単語の正しい音を知らない
- 音のつながりを知らない
- 音の脱落や変化に慣れていない
- 英語を処理するスピードが追いついていない
といったものです。
たとえば、
What are you doing?
も、実際の会話では一語ずつハッキリ発音されるとは限りません。
音がつながったり弱くなったりすることで、知っている単語なのに聞き取れないことがあります。
その場合は、
発音や音のつながりを学びながら、実際の会話も続ける
のがおすすめです。
講師に、
Could you speak more slowly?
と言って少しゆっくり話してもらうのもOKです。
リスニングが完璧になってからスピーキングを始める必要はありません。
「自分で言える英語」は聞き取りやすくなる
スピーキングとリスニングは完全に別物ではありません。
一般的に、
自分が自然に言える表現ほど、耳でも認識しやすくなります。
たとえば、
Would you like to…?
という表現を何度も自分で声に出して使っていると、会話の中で出てきたときにも気づきやすくなります。
だからこそ、
話す練習をすることが、リスニングにもつながる
という側面があります。
スピーキングとリスニングを完全に分けて考えず、同時に伸ばしていくイメージを持つといいでしょう。
ある程度話せる人がハマりやすい「正確性のワナ」
ここからは、すでにある程度英語を話せる方に多いケースです。
発話量が増えてくると、次に、
「もっと文法を正しく話したい」
「もっと流暢に話したい」
という気持ちが出てきます。
これは自然なことです。
ただ、ここで正確性を意識しすぎると、逆に話せなくなることがあります。
僕自身も経験していますし、これまで多くの生徒さんを見てきて同じケースが何度もありました。
たとえば、
I went to…
と言った瞬間に、
「あれ?goじゃないよな?」
「wentで合ってる?」
「toは必要?」
と頭の中で確認し始める。
すると会話が止まってしまいます。
流暢さは「考える力」より「口の習慣」
ここで大切なのが、
流暢さや正確性は、頭で理解するだけでは身につかない
ということです。
英文法を理解していても、実際の会話では一瞬で口から出さなければなりません。
つまり最終的には、
正しい英文を口が覚えている状態
を作る必要があります。
そのために効果的なのが、
音読です。
「こう言えばよかった」をそのままにしない
英会話をしていると、
「あ〜、こう言えばよかった」
と思うことありませんか?
実は、この瞬間はかなり大事です。
たとえば会話中に、
Yesterday I go to gym…
と言ってしまった。
あとから、
Yesterday, I went to the gym.
と言えばよかったと気づいた。
ここで終わらせず、
Yesterday, I went to the gym.
Yesterday, I went to the gym.
Yesterday, I went to the gym.
と何度か声に出してみてください。
これが、
「知識」を「使える英語」に変える練習
です。
次回同じような場面になったとき、以前よりスムーズに出てくる可能性が高くなります。
声を出せない環境なら、小声や口パクでも構いません。
重要なのは、
正しい英文を口で再現すること。
成人してから英語を話せるようになるなら「音読」はかなり重要
大人になってから英語を学ぶ場合、
文法を理解する
↓
英文を作る
↓
口から出す
という工程を何度も繰り返す必要があります。
そこで役立つのが音読です。
英会話だけでは、自分が間違えた英語を何度も繰り返して練習する時間までは取れないことがあります。
だから、
英会話で課題を発見する
↓
正しい英文を確認する
↓
音読で口に覚えさせる
↓
次の会話で使う
という流れがおすすめです。
音読については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
スピーキング上達の順番をまとめると
最後に、今回の内容を整理します。
英語を話せるようになるためにおすすめなのは、
① まず発話量を増やす
間違いを恐れず、とにかく英語を口から出す。
↓
② 英語を話すことに慣れる
オンライン英会話などを使い、英語でコミュニケーションすることを普通にする。
↓
③ 正確性・流暢さを改善する
講師などからフィードバックをもらい、自分の間違いや不自然な表現に気づく。
↓
④ 正しい英語を音読する
「こう言えばよかった」を口に覚えさせる。
↓
⑤ 実際の会話でもう一度使う
このサイクルを何度も回していく。
という流れです。
スピーキングでは、
「もっと勉強してから話そう」ではなく、「話しながら足りないものを学ぶ」
くらいの感覚がおすすめです。
発話量が増えれば、自分の弱点も見えてきます。
文法が弱いのか。
言いたい単語が出てこないのか。
文章を作るのに時間がかかるのか。
相手の英語が聞き取れないのか。
それが見えて初めて、必要なトレーニングも明確になります。
だからこそ、
スピーキング上達の入口は「たくさん話すこと」。
まずは今持っている英語力を使って、どんどんアウトプットしてみてください。
スピーキング力に関連する記事
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
以上、「スピーキングの正確性と流暢さを伸ばすなら、まず発話量を増やそう」というお話でした。
ぜひ今日から、「正しく話す」より先に「まず話す」ことを意識してみてください。
それでは、See you around!













































