こんにちはRYO英会話ジムのリョウです。こんにちは、みなさん!今日は、日常英会話でよく使われる表現の一つ、「I was wondering if…」についてご紹介します。これは、相手に何かを頼む際や質問する際によく使われる表現で、自然なコミュニケーションをとる上で押さえておきたいフレーズです。それでは、まいりましょう。
目次
使う場面
文法構造
現在の話なのに、なぜ”am”ではなく”was”なのか?、と思われた方いると思います。過去形は前に起こったことや状態だけに使うのではないのです。あえて時制をずらして過去にすることで相手にたいして直接的な言い方を避けソフトなニュアンスになります。
「was wondering」が過去形で使われる理由は、英語における丁寧さや遠慮の表現に関連しています。過去形を用いることで、話し手が相手に対して直接的過ぎず、より柔らかく、遠慮があることを示すことができます。これは、英語の間接的な表現方法の一例で、質問や要求、提案をする際に相手にプレッシャーをかけないようにするために使用されます。
過去形を使う理由
- 丁寧さ: 過去形を使用することで、話し手は自分の発言が現在の要求や期待ではなく、あくまで考えや疑問の段階であることを示します。これにより、発言がより控えめで丁寧に聞こえ、相手に対する敬意を表します。
- 遠慮: 過去形は、話し手が相手に何かを強く求めているわけではなく、相手が拒否しても大丈夫であることを暗に示します。これにより、相手に対するプレッシャーを減らし、自然な対話を促進します。
- 柔軟性: 「was wondering」を使用することで、話し手は自分の要求や質問をより柔軟に表現でき、相手が応答しやすくなります。相手は、よりリラックスして自分の意見や感想を共有することができるようになります。
例
- 直接的: “Do you know the time?”
- 間接的(より丁寧): “I was wondering if you knew the time.”
この例では、直接的な質問をする代わりに「was wondering」を使うことで、質問がより丁寧で遠慮があるものとなります。このように、過去形を使うことは、英語でコミュニケーションを取る際に相手への配慮を示す方法の一つです。
if節は副詞節それとも名詞節?
まず名詞節や副詞節と言われて分からない方もいると思いますが、要はifのかたまりが名詞または副詞の役割をするということになります。名詞というと主語になったり目的語になったりするものです。また副詞だと動詞や形容詞、副詞、文を修飾するものですね。
結論から言うとこのif節は「もし~なら」という副詞ではなく「~かどうか(を)」という意味の名詞節ifになります。ここでの”wonder”は後ろに目的語を置く他動詞。なので、訳としては「~かどうかを思いめぐらす」のような感じになります。
私はパーティーに行けるかどうか分かりません。
参照:今日から使い分けできる!名詞節ifとwhetherの違いとその使い分け
例文
丁寧な依頼
会社を出るところで…
よろしければ車に乗せていただけますか?
宿題を手伝っていただけないでしょうか?
“I was wondering if ~.”は「よろしければ~していただけますか?」という意味です。控えめに相手に依頼をしたいときに使える便利な英会話フレーズです。
許可をもらう
上司へ…
相手に依頼するときだけでなく、丁寧且つソフトに許可をもらうときにも使うことができます。シンプルにif節の直後に主語”I”を持ってこればいいだけです。”I was wondering if I could ~.”で「~できればと思うのですが。」という意味になります。
提案する
二人の会話を見てみましょう。
好きな人へ…
今度僕と一緒に映画でもいかがですか?
“”Will you ~?”や”Would you like ~?”よりも 相手に意思をより丁寧且つソフトに尋ねたいのであれば、”I was wondering if you’d like to ~.”「~はいかがですか?」を使いましょう。ちなみに“you’d”は”you would”の省略形です。
“would like to ~”でなぜ丁寧になるの?
“would like to”で「~したいと思う」という意味になりますがなぜ丁寧な表現になるのか知っていますか?”would”は”will”の過去形です。過去形は丁寧な表現をするときにも使いますね。「必ず~する」という”will”の意思がソフトになるのです。だから直訳すると「~をするのが好きだろうか」のようになり、意訳して「~したいと思う」となります。
明日の私のパーティーに来たいですか?
参照:ビジネスでどう使う?I want toとI would like toそしてI would love toの違いとその使い方
情報を求める
- 英文: “I was wondering if you have any recommendations for a good restaurant.”
- 日本語訳: 「良いレストランを知っているかと思っていました。」
決断を助けてもらう
点寧に決断を助けてもらうのにも便利な言い回しです。この場合助動詞shouldを活用しましょう。
- 英文: “I was wondering if I should apply for this job.”
- 日本語訳: 「この仕事に応募すべきかと思っていました。」
- 英文: “I was wondering if I should call her tonight.”
- 日本語訳: 「今夜、彼女に電話すべきかと思っていました。」
I am wondering ifとの違い
「I’m wondering if…」と「I was wondering if…」の違いは、主に時制と話す状況の微妙なニュアンスにありますが、実際の使用ではそれほど厳密に区別されないこともあります。それでも、これらの表現が持つ基本的な違いを理解することは役立ちます。
I’m wondering if…
- 現在形: この表現は、話者がその瞬間に疑問を持っていることを示します。話者は現在、考えたり疑問に思ったりしていることを直接表現しています。
- 直接性: 「I’m wondering if…」は少し直接的な感情を表すことがあり、その瞬間の好奇心や疑問を反映しています。
- 例: 「I’m wondering if you’re free this weekend」は、話者がその時点で相手の予定について知りたいと考えていることを示しています。
I was wondering if…
- 過去形: この表現は、話者が以前に何かを考えていたことを示しますが、質問や提案をする際に礼儀正しい形としてよく使われます。実際には、その質問や疑問がまだ現在も続いていることが多いです。
- 礼儀正しさと遠回しさ: 「I was wondering if…」はより控えめで礼儀正しいニュアンスを持ち、特に敬意を払いたい相手や、柔らかい印象を与えたい場面でよく使われます。
- 例: 「I was wondering if you could help me with this project」は、助けを求める際に相手に圧力をかけずに済むようにする礼儀正しい方法です。
まとめ
実際には、これらの表現は相互に入れ替えて使用されることが多く、特に日常会話ではその違いがあまり重視されないこともあります。しかし、「I was wondering if…」を使うことで、少しでも相手に対して敬意を表したり、柔らかいアプローチを取りたい場合に適していると言えるでしょう。
I wonder ifとの違い
友人と買い物へ行き…
ここでの”wonder”は他動詞で「~かなと思う」という意味です。この”wonder”の使い方は2通りあって、1つは控えめに相手に依頼をするときに、そしてもう1つは「何か思いをめぐらせているとき」に使います。ここでは相手に依頼しているのではなくただ単に呟いているような感じで使えます。
つまり、一般的に、「I was wondering if」の方が相手に対してより丁寧で、具体的な頼みごとや質問をする文脈でよく使用されます。一方で、「I wonder if」は、単なる好奇心や疑問を表現するのに使われ、相手への具体的な要求がない場合もあります。
「wonder」にはいくつかの意味がありますが、基本的には「驚き」や「不思議」という感情、またはそれを引き起こすものや状況を指します。もう少し具体的に見ていきましょう。
- 名詞としての意味:
- 驚異や不思議なもの: 自然界や人間によって作られたものなど、通常とは異なる特別な特性や能力を持ち、人々を驚かせるもの。例えば、「自然の驚異」や「世界の七不思議」など。
- 驚きや興味を引く感情: 何か新しいことを学んだり、予期せぬ出来事が起こった時に感じる感情。
- 動詞としての意味:
- 疑問に思う、不思議に思う: 何かについて考えたり、どうしてそのようになったのか疑問を持ったりすること。例えば、「彼はどうやってそんなに速く走ることができるのだろうか」と不思議に思う場合など。
- 驚嘆する: 驚異や尊敬の念を持って見ること。何かが非常に印象的であるため、それに対して深い感銘を受けること。
「wonder」は文脈によってその意味が変わりますが、基本的には何かが通常とは異なり、私たちの好奇心や興味、驚きを引き起こす何かを指すことが多いです。
I’m wondering if, how, what…のよく使われるパターン
「I was wondering…」は、英語で非常によく使われる表現で、柔らかい口調で質問したり、何かを提案したりする際に便利です。このフレーズは、直接的な質問や提案よりも遠回しで礼儀正しい方法を提供し、話し相手に圧力をかけずに意見や情報を求めることができます。以下は、「I was wondering…」を使った一般的なパターンです:
- 情報を求める際に: 質問をする前の導入として使われます。
- 「I was wondering if you could tell me…」(~を教えていただけないかと思っていました)
- 「I was wondering how to…」(どうやって~するのかと思っていました)
- 提案や依頼をする際に: もっと礼儀正しく、または控えめに何かを提案したい時に便利です。
- 「I was wondering if you would like to…」(~したいかと思っていました)
- 「I was wondering if we could…」(私たちが~できないかと思っていました)
- 意見や感想を尋ねる際に: 他人の考えや感じていることに興味がある場合に使用します。
- 「I was wondering what you think about…」(~についてどう思うかと思っていました)
- 「I was wondering how you felt about…」(~についてどう感じているかと思っていました)
この表現は、特に初対面の人との会話や、慎重に言葉を選びたい状況で有用です。相手に対して敬意を表しつつ、自分の好奇心や要望を伝えるために使われます。
練習問題
練習問題1: 会話の開始
あなたは新しいクラスメイトに連絡を取りたいと思っています。どのようにしてメッセージを始めますか?
練習問題2: 詳細を尋ねる
友人が週末にパーティーを開くと言っていました。あなたはパーティーの詳細を知りたいです。どう聞きますか?
練習問題3: 助けを求める
あなたはプロジェクトで詰まっていて、同僚に助けを求めたいと考えています。どのように頼みますか?
練習問題4: 意見を求める
新しいデザインの案を考えており、チームリーダーの意見が欲しい時、どう尋ねますか?
類似表現
これらの表現は、相手に頼む際に丁寧で控えめな方法で依頼するのに役立ちます。どの表現を選ぶかは文脈によりますが、いずれも相手に対して柔らかく依頼する際に適しています。
Could you please ~?
- 例: “Could you please pass me the salt?”
- 「お塩を取っていただけませんか?」
参照:時制の違いでかわる!Can you 〜?とCould you 〜?の違いと使い方
Would it be possible for you to ~?
- 例: “Would it be possible for you to send me the report by tomorrow?”
- 「明日までに報告書を送っていただける可能性はありますか?」
参照:お願いや提案に最適!「Would it be possible to 〜?」の意味・使い方と例文
Is there any chance you could ~?
- 例: “Is there any chance you could pick me up from the airport?”
- 「空港まで迎えに来ていただける可能性はありますか?」
I was hoping you could ~.
- 例: “I was hoping you could help me with my presentation.”
- 「プレゼンテーションの手伝いをしていただけるとうれしいのですが。」
参照:教えて!I was hoping that 〜ってなんで過去形使うの?
wonderのイディオム表現
wonderを使った頻度の高いイディオム表現も一緒に覚えておきましょう。
I wonder about
意味: ~について考える、疑問に思う
- 例: “I wonder about the future of our planet.”
- 「私は地球の未来について考える」
No wonder
意味:: それは不思議ではない、当然だ
- 例: “No wonder he’s exhausted; he worked all night.”
- 「彼が疲れ切っているのは当然だ。彼は一晩中働いたんだから」
I wonder what makes/takes
意味:: ~が何によって引き起こされるのか疑問に思う
- 例: “I wonder what makes people happy.”
- 「人々が幸せになるのは何だろうか?」
関連する語彙
Favor(お願い)
- 例: “I was wondering if you could do me a favor and proofread this document.”
- 「この文書の校正をお願いできないでしょうか?」
Assistance(手助け)
- 例: “I was wondering if I could ask for your assistance in preparing for the presentation.”
- 「プレゼンの準備で手助けしていただけないでしょうか?」
Permission(許可)
- 例: “I was wondering if I have your permission to use your idea in the project.”
- 「プロジェクトであなたのアイディアを使わせていただく許可をいただけないでしょうか?」
押さえておくべきポイント
- 丁寧なトーン: この表現は相手に何かをお願いする際に使うので、丁寧で穏やかなトーンが重要です。
- 具体的な内容: 質問やお願いの内容は具体的にし、相手に分かりやすく伝えましょう。
- 柔軟性を示す表現: 他の表現も覚えておくと、状況に応じて柔軟に対応できます。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。「I was wondering if~」の使い方をマスターすることで、自然な英会話で相手と円滑にコミュニケーションがとれるようになります。ぜひこれらの表現を活用して、さまざまな場面で使いこなしてみてください。それではSee you again!
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