こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです。
「TOEICやIELTSの勉強はしているのに、いざ話そうとすると英語が出てこない」
「英語はある程度分かるのに、会議やディスカッションになると話せない」
「いつも同じ表現ばかり使ってしまう」
こうした悩みは、英語学習者の中でもかなり多いです。
実際、RYO英会話ジムに相談に来られる方の中にも、
英語の知識はあるのに、実際の会話になると使えない
という方が少なくありません。
この記事では、実際に入会された3名のケースをもとに、
- 英語を勉強しているのに話せない理由
- TOEIC・IELTSのスコアとスピーキング力の違い
- 英語会議で話せなくなる原因
- アウトプット不足をどう改善するか
- 話す力を伸ばすために必要なトレーニング
を具体的に紹介します。
※プライバシー保護のため、個人が特定されない形で内容を一部調整しています。
結論|「知っている英語」と「使える英語」は別物
まず結論からいうと、
英語を勉強しているのに話せない最大の理由は、「知識」と「実際に使う力」が別だから
です。
例えば、
“I think …”
“Because …”
“In my opinion …”
といった表現を知っていても、会話の中ですぐに出てくるとは限りません。
実際の会話では、
- 相手の話を聞く
- 意味を理解する
- 自分の考えをまとめる
- 適切な英語を選ぶ
- その場で口に出す
という作業を、ほぼ同時に行います。
そのため、
単語や文法を知っているだけでは、スムーズに話せるようにはなりません。
ここからは、実際の3つのケースを見ていきます。
ケース1|IELTS5でも「言いたいことがすぐに出てこない」
最初のケースは、IELTS5程度の英語力を持っていた方です。
英語の基礎力はあるものの、会話になると、
- 言いたいことがスムーズに出てこない
- 同じ単語や表現ばかり使ってしまう
- 話を広げられない
- 理由をすぐに説明できない
という悩みがありました。
短期的な目標はIELTS6.5、長期的には海外留学でした。
ここでポイントになるのが、
IELTSのスコアを上げることと、実際に会話できるようになることは完全には同じではない
ということです。
もちろんIELTS Speakingでは話す力も評価されます。
ただ、本番で必要になるのは単に文法的に正しい文章を作ることではありません。
質問された瞬間に、
「自分はどう思うのか」
「なぜそう思うのか」
「具体例はあるか」
をすぐに組み立てる力が必要です。
この方の場合は、
瞬発力・発想力・表現力
を重点的に伸ばす必要がありました。
改善ポイント|「理由+具体例」まで話す癖をつける
英語が途中で止まってしまう人の多くは、
答えそのものより、その先を話す習慣がありません。
例えば、
“What kind of movies do you like?”
と聞かれて、
“I like action movies.”
だけで終わってしまう。
これを、
“I like action movies because they’re exciting. For example, I really enjoy movies with …”
と、
結論 → 理由 → 具体例
まで続ける練習をします。
この習慣がつくと、IELTSだけでなく日常会話でもかなり話しやすくなります。
ケース2|TOEIC600点以上でも、アメリカで言いたいことの3〜4割しか話せない
2人目は、過去にTOEIC600点以上を取得し、その後仕事の研究でアメリカへ長期滞在することになった方です。
周囲はほぼアメリカ人。
英語を使わないと生活も仕事も進まない環境でした。
しかし実際には、
言いたいことの3〜4割程度しか英語にできない
という悩みがありました。
これはかなり典型的なケースです。
TOEICである程度点数が取れても、
自分の考えをリアルタイムで組み立てて話す練習
をしていないと、海外へ行った瞬間に苦労します。
TOEICで測れる力と、海外生活で必要な力は違う
TOEIC L&Rでは、
- 英語を聞く
- 英語を読む
能力が中心です。
一方、海外生活では、
- 聞き返す
- 質問する
- 説明する
- 雑談する
- 意見を伝える
- 分からないことを確認する
といった力が必要になります。
つまり、
インプット中心の英語から、アウトプット中心の英語へ切り替える必要がある
ということです。
改善ポイント|「考えてから話す」を減らす
このタイプの方は、頭の中で完璧な英文を作ってから話そうとする傾向があります。
その結果、
「えーっと……」
と考えている間に会話が進んでしまいます。
そこで必要になるのが、
簡単な英語でもまず話し始める練習
です。
例えば、
“I think there are two reasons.”
“The first reason is …”
のように、とりあえず話し始める。
そのあと考えながら説明する。
この癖がつくだけでも、会話のテンポはかなり変わります。
ケース3|外資系勤務でも、英語会議になると議論できない
3人目は、外資系企業で働いていた方です。
英語自体は初級〜中級でしたが、海外支店との会議に参加する必要がありました。
商品説明のように、
あらかじめ内容が決まっている英語
なら対応できます。
しかし、
- 相手から質問される
- 突然意見を求められる
- 反対意見を伝える
- 話し合いに参加する
といった場面になると、うまく話せませんでした。
目標は、
海外の同僚と英語で議論できるようになること
でした。
英語会議で必要なのは「説明力」だけではない
英語会議というと、
「ビジネス英単語を覚えないといけない」
と思う人も多いです。
しかし実際には、それ以上に、
- 自分の意見を述べる
- 賛成・反対を伝える
- 理由を説明する
- 相手に質問する
- 話を整理する
力が重要です。
例えば、
“I agree.”
だけでは議論は進みません。
“I agree with that point, but I’m a little concerned about the cost.”
のように、
自分の立場+理由
まで伝える必要があります。
改善ポイント|「意見+理由+提案」をセットで練習する
英語会議では、次の型を使えるようになるとかなり楽になります。
意見 → 理由 → 提案
例えば、
“I think we should postpone the launch because the testing isn’t finished yet. How about moving it to next week?”
という形です。
この構造を何度もアウトプットすると、会議でもとっさに使いやすくなります。
3人に共通していた「英語が話せない5つの原因」
ここまでの3ケースを見ると、共通点があります。
1. 英語の知識不足ではなく「瞬発力」が足りない
単語や文法を知らないわけではありません。
問題は、
知っている英語を数秒以内に取り出せないこと
です。
これは単語帳だけでは改善しません。
実際に口に出す回数を増やす必要があります。
2. 「正しい英文」を作ろうとしすぎる
日本人学習者に非常に多いのが、
間違えないように話そうとすること
です。
でも会話では、100点の英文を10秒後に言うより、
70点の英文を2秒で言う方がコミュニケーションとしては強い
場合があります。
まず伝える。
そのあと必要なら言い直す。
この感覚が大切です。
3. 自分の意見を作る練習が足りない
英語以前に、
「あなたはどう思いますか?」
と聞かれて日本語でもすぐ答えられない人は少なくありません。
英会話では、
英語力+自分の意見を作る力
の両方が必要です。
そのため、普段から、
- 賛成か反対か
- なぜそう思うか
- 具体例は何か
を考える習慣が重要です。
4. アウトプット量が圧倒的に少ない
単語を覚える。
文法を勉強する。
英語を聞く。
これらはすべて大切です。
ただ、
話せるようになるためには「話す練習」が必要
です。
水泳の本を100冊読んでも、泳ぐ練習をしなければ泳げないのと似ています。
英語も同じです。
5. 自分の間違いに気づいていない
英会話をたくさんしていても、
間違った英語を毎回そのまま使っている
と、なかなか改善しません。
例えば、
“I enjoyed to talk with him.”
のような表現を繰り返していても、誰にも指摘されなければ本人は正しいと思い続けます。
そのため、
話す → 修正される → 正しい形で言い直す
というサイクルが重要です。
英語を話せるようになるために必要な5つの力
3人のケースから見えてくるのは、スピーキングには複数の力が必要だということです。
僕は特に、次の5つが重要だと考えています。
- 瞬発力:考えすぎず英語を口に出す力
- 発想力:話題や理由、具体例を作る力
- 表現力:知っている英語を使い分ける力
- 論理力:意見を分かりやすく説明する力
- 対話力:質問・確認・傾聴を通じて会話を続ける力
TOEICやIELTSの勉強だけでは、この5つすべてを十分に鍛えることは難しいです。
だからこそ、
インプット学習とアウトプット練習を分けて考える
必要があります。
「話せない」を改善する具体的なトレーニング
では、具体的に何をすればいいのでしょうか。
1. 1つの質問に30秒以上答える
例えば、
“What did you do last weekend?”
と聞かれたら、
“I went shopping.”
だけで終わらせない。
- どこへ行ったか
- 誰と行ったか
- 何を買ったか
- どう感じたか
まで話します。
これだけでも話を膨らませる力がつきます。
2. 必ず「Why?」まで考える
“I like working from home.”
と言ったら、
Why?
までセットで考える癖をつけます。
理由を説明する練習は、日常英会話だけでなくIELTSやビジネス英語にもそのまま使えます。
3. 自分の発言を添削してもらう
「話しっぱなし」にしないことも重要です。
自分が実際に言った英文を確認し、
より自然な表現に修正 → もう一度声に出す
ところまで行います。
この作業を繰り返すことで、
「知っているけど使えない英語」
が、
「自然に口から出てくる英語」
に変わっていきます。
4. 同じ表現を繰り返し使う
一度覚えただけでは、会話では使えるようになりません。
例えば、
“What I’m trying to say is …”
という表現を覚えたら、別の日の会話でも意識して使う。
何度も使うことで、少しずつ自動化されていきます。
TOEICやIELTSのスコアがあるのに話せなくても珍しくない
ここはぜひ知っておいてほしいポイントです。
テストの点数が高いのに英語を話せないことは、決して珍しくありません。
逆に、
「TOEIC600点なのに全然話せない……」
と落ち込む必要もありません。
これまで、
話すためのトレーニングを十分やってこなかっただけ
というケースが非常に多いからです。
英語の知識がすでにある人ほど、アウトプット練習へ切り替えたときに一気に伸びることもあります。
英語を勉強しているのに話せない人によくある質問
TOEIC600点でも英語が話せないのは普通ですか?
珍しくありません。
TOEIC L&Rはリスニングとリーディングが中心なので、スピーキング練習をしていなければ、点数があっても話せないことがあります。
英会話を続ければ自然に話せるようになりますか?
話す量を増やすことは重要ですが、ただ会話するだけでは同じ間違いや表現を繰り返す可能性があります。
アウトプット+フィードバック+言い直し
をセットにすると効率的です。
英語を話すときに考え込んでしまいます。どうすればいいですか?
完璧な文章を作ってから話そうとせず、
“I think …”
“There are two reasons.”
“For example …”
など、まず簡単な言葉から話し始める練習がおすすめです。
語彙が少なくて同じ表現ばかり使ってしまいます
新しい単語を大量に覚えるより、
自分がよく使う表現の言い換えを少しずつ増やす
方が会話では実践的です。
例えば、
“I think …”
だけでなく、
“I believe …”
“In my opinion …”
“From my perspective …”
などを練習します。
英語会議で意見が言えません。何を練習すればいいですか?
まず、
意見 → 理由 → 具体例・提案
の順番で話す練習がおすすめです。
会議でよく使う型を繰り返し練習しておくと、本番でも言葉が出やすくなります。
まとめ|英語を勉強しているのに話せないなら「アウトプットの質」を変えよう
今回紹介した3人は、
- IELTSを勉強している人
- TOEIC600点以上を持ち海外で生活している人
- 外資系企業で英語会議に参加している人
と、それぞれ状況は違いました。
しかし悩みには共通点がありました。
英語の知識はあるのに、それをリアルタイムで使う練習が足りていない
ということです。
英語を話せるようになるためには、
知る → 話す → 修正する → もう一度話す
というサイクルが重要です。
TOEICやIELTSのスコアを持っているのに話せないからといって、英語力がゼロなわけではありません。
むしろ、すでに知識があるなら、
「インプットする英語学習」から「使う英語学習」へ切り替えるタイミング
なのかもしれません。
英語を話すとき、
「知っているのに出てこない」
と感じることが多いなら、単語や文法をさらに増やす前に、一度アウトプットの量と質を見直してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは、See you around!






























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