こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです。
英語をある程度勉強してきた人から、こんな相談を受けることがあります。
「英語のメールなら時間をかければ書ける。でも、対面になると言葉がすぐに出てこない」
「中学英語は分かるのに、会話になると同じ単語ばかり使ってしまう」
「以前は英語を勉強していたけれど、しばらく離れてしまった。もう一度やり直したい」
今回紹介する2名の生徒さんも、まさにそうした課題を抱えていました。
一人は、以前RYO英会話ジムで学び、海外への短期滞在を経て約半年ぶりに英語学習を再開したカオルさん。
もう一人は、仕事でカナダ人クライアントと英語メールをしているものの、今後対面でのアテンドが増えることを見据え、会話力を伸ばしたいと考えていたキョウコさんです。
二人のケースから見えてくるのは、
英語を「知っていること」と、その場で「使えること」の間には、もう一段階ある
ということです。
- 1 結論|「英語が分かるのに話せない」は知識不足だけが原因ではない
- 2 ケース1|英語学習を半年休んでも、再開して大丈夫?
- 3 40代・50代・60代から英語を学び直しても遅くない
- 4 英語学習を再開するときは「質問できる環境」を作る
- 5 ケース2|英語メールはできるのに、会話になると話せない
- 6 なぜ英語メールはできるのに会話はできないの?
- 7 仕事で英語メールができる人が次に鍛えるべき力
- 8 外国人クライアントのアテンドで必要になる英語とは?
- 9 「瞬発力がない」は英語力不足とは限らない
- 10 同じ英単語ばかり使ってしまうのはなぜ?
- 11 「知っている単語」と「話すときに使える単語」は違う
- 12 Vocabulary webが弱いとはどういうこと?
- 13 英会話の語彙力を増やすなら「単語帳」だけでは足りない
- 14 英語で言い換える力があると会話が止まりにくくなる
- 15 英会話で自信がない人ほど「完璧な英文」を作ろうとしない
- 16 英語をスラスラ話すには「発想力」も必要
- 17 仕事で英語を話せるようになるための練習法
- 18 短期留学をしたのに英語が話せないのはおかしい?
- 19 英語学習を再開する人と、仕事で英語を使う人に共通すること
- 20 こんな悩みがあるなら「インプット不足」と決めつけなくていい
- 21 まとめ|「話せない」の中身を細かくすると、次にやることが見えてくる
結論|「英語が分かるのに話せない」は知識不足だけが原因ではない
英語が話せないと、
「もっと単語を覚えないと」
「文法をやり直さないと」
と考えがちです。
もちろん基礎知識は大切です。
ただ、今回の2名は、英語をまったく知らない初心者ではありませんでした。
短期留学経験がある。
仕事で英語メールを使っている。
中学レベルの英語は理解している。
それでも会話になると、
- 瞬時に言葉が出てこない
- 同じ単語ばかり使う
- 自分から積極的に話せない
- 言いたい内容を英語に組み立てるのに時間がかかる
という課題が残ります。
つまり必要なのは、
知識をさらに増やすことだけではなく、持っている英語をすぐ取り出して組み合わせる練習
です。
ケース1|英語学習を半年休んでも、再開して大丈夫?
カオルさんは、2017年11月に一度RYO英会話ジムへ入会されていました。
その後、ハワイへの短期滞在を控えていったんレッスンを終了し、約半年後に再び戻ってきてくださいました。
英語学習では、
「一度やめたら、またゼロからやり直しになるのでは?」
と不安になる人もいます。
でも実際には、
一度身につけた知識や感覚が、完全にゼロへ戻るわけではありません。
しばらく使っていないと、すぐに出てこなくなることはあります。
ただ、復習すると、
「そうそう、これ知っていた」
と戻ってくるものも多いです。
英語学習にブランクができたときに大切なのは「やり直さない」こと
ブランクができると、
「中学英文法から全部もう一度やろう」
と考えてしまう人がいます。
もちろん基礎が大きく抜けている場合は復習も必要です。
ただ、以前ある程度学んでいたなら、
最初から全部やり直すより、実際に話して「何が出てこないか」を確認する方が早い
こともあります。
話してみる。
言えなかった。
そこだけ確認する。
声に出す。
もう一度使う。
こうすると、自分に必要な部分だけを効率よく戻せます。
40代・50代・60代から英語を学び直しても遅くない
英語学習を再開する人の中には、
「若い頃にもっと勉強しておけばよかった」
と感じる人もいます。
でも、大人になってから英語を学ぶ理由は、試験だけではありません。
- 海外旅行を楽しみたい
- 外国人と話してみたい
- 仕事で使いたい
- 家族に英語を話している姿を見せたい
- 昔できなかったことへもう一度挑戦したい
など、人によってさまざまです。
カオルさんも、
「家族に、自分が英語を話せる姿を見せたい」
という目標を持っていました。
こういう目標は、TOEIC何点という数値とは違います。
でも、英語学習を続ける理由としては十分です。
英語は資格のためだけに学ぶものではなく、
「自分ができることを増やしたい」という動機で始めてもいい
と僕は思っています。
英語学習を再開するときは「質問できる環境」を作る
カオルさんの学習姿勢で印象的だったのが、
レッスン外でも分からないことがあると質問し、
曖昧なまま進まず、できるだけ解決してから次へ進もうとしていたこと
です。
英語学習では、
「まあ、なんとなく分かった」
を積み重ねることがあります。
でも、その「なんとなく」が、実際に話すときに止まる原因になります。
特に、
- なぜこの前置詞なのか
- この表現とあの表現は何が違うのか
- この英語は失礼ではないか
- 自分の言いたいことならどう言うのか
という疑問は、その場で解消しておいた方が後で使いやすくなります。
ケース2|英語メールはできるのに、会話になると話せない
キョウコさんは、英語表現をインターネットで調べていたときにRYO英会話ジムの記事を見つけてくださいました。
高校時代には短期留学経験があり、中学レベルの英文法や英語の基礎はある程度理解していました。
さらに仕事でも英語を使っており、カナダ人クライアントとメールでやり取りをしていました。
それでも、
「英語を使える」と自信を持って言える状態ではなかった
そうです。
なぜ英語メールはできるのに会話はできないの?
これはかなりよくある悩みです。
英語メールなら、
- 何を書くか考えられる
- 単語を調べられる
- 英文を修正できる
- 送信前に読み直せる
という時間があります。
でも対面の会話では違います。
相手が話す。
内容を理解する。
何を返すか考える。
英語を組み立てる。
実際に口から出す。
これを数秒で行います。
そのため、
読み書きができても、会話のレスポンスが遅いということは十分あり得ます。
仕事で英語メールができる人が次に鍛えるべき力
英語メールをある程度書けるなら、ゼロから英語を勉強し直す必要はありません。
次に伸ばしたいのは、
- 瞬発力
- 言い換える力
- 質問する力
- 会話をつなぐ力
- 自分の考えを具体的に説明する力
です。
キョウコさんの場合も、今後カナダ人クライアントを直接アテンドする機会が増えることを見据えていました。
メールなら書ける英語を、
実際の会話でも使える状態へ変える
ことが目標でした。
外国人クライアントのアテンドで必要になる英語とは?
仕事で外国人をアテンドするとなると、教科書通りのビジネス英語だけでは足りません。
例えば、
- 予定を説明する
- 場所を案内する
- 相手へ希望を聞く
- 急な変更を伝える
- 待ち時間に雑談する
- 相手の質問へその場で答える
といったことが起こります。
特に難しいのは、
準備していなかった質問をされたとき
です。
そのとき必要になるのが、単純な暗記ではなく、
持っている単語や英文法を使って、その場で表現する力
です。
「瞬発力がない」は英語力不足とは限らない
英語で質問されたとき、
「分かっているのに言葉が出てこない」
ことがあります。
この状態だと、
「もっと単語を覚えないと」
と思います。
でも実際には、知っている単語でも、
会話中に取り出す練習が足りていないだけ
ということがあります。
例えば、
「最近仕事が忙しくて、なかなか運動する時間が取れない」
という内容を英語で説明するとします。
単語帳のように日本語と英語が一対一で出てくるわけではありません。
自分が知っている単語を組み合わせながら、その場で文章を作ります。
だから瞬発力を伸ばすには、
答えを覚えるより、「自分で答えを作る」回数を増やすこと
が重要です。
同じ英単語ばかり使ってしまうのはなぜ?
キョウコさんが体験レッスン後に話してくれた悩みの一つが、
「特定の単語が頻出してしまう」
というものでした。
英会話ではよくあります。
例えば、
good
nice
interesting
important
I think …
because …
といった使い慣れた単語や型ばかりになります。
これは、
語彙を知らないからとは限りません。
読めば分かる単語はたくさんあるのに、話すときはいつもの単語しか出てこないという人もいます。
「知っている単語」と「話すときに使える単語」は違う
英語の文章を読んだとき、
「この単語知っている」
と思えるものは多いです。
でも、
日本語を見ずに、自分の話の中でその単語を使えるでしょうか。
ここに、
受け身の語彙と、実際に使える語彙の差
があります。
僕は、英会話を伸ばしたい人なら、
「知っている単語数」を増やすだけではなく、
すでに知っている単語を、自分の会話で使えるようにすること
もかなり重要だと考えています。
Vocabulary webが弱いとはどういうこと?
キョウコさんは体験レッスン後、
と話してくれました。
ここでいうVocabulary webは、単語を一つずつ孤立して覚えるのではなく、
関連する言葉・表現・場面をつなげて使える状態
と考えると分かりやすいです。
例えば、
「忙しい」
という内容でも、
- busy
- have a lot on my plate
- have a tight schedule
- be tied up with work
- have little time to spare
など、文脈によって複数の言い方があります。
すべて暗記する必要はありません。
でも一つしか選択肢がない状態から、
2つ、3つと自分が使える表現を増やしていく
と、会話の幅が広がります。
英会話の語彙力を増やすなら「単語帳」だけでは足りない
語彙力を上げたいとき、単語帳を使うこと自体は悪くありません。
ただ、話すための語彙なら、
単語を覚えたあとに文章で使うところまでやる
ことをおすすめします。
例えば、
reliable = 信頼できる
と覚えて終わるのではなく、
My coworker is very reliable.
We need a reliable supplier.
She’s someone I can really rely on.
というように、自分が実際に言いそうな英文へ変えてみます。
これをすると、
単語の意味を知っている状態から、会話で取り出せる状態
へ近づきます。
英語で言い換える力があると会話が止まりにくくなる
英会話でかなり重要なのが、
言いたい単語が出てこなくても、別の英語で説明する力
です。
例えば、
「延長コード」
という英単語が思い出せなかったとします。
そこで黙ってしまうのではなく、
「The cable you use when the outlet is too far away.」
のように説明できれば、会話は続きます。
実際の国際コミュニケーションでは、
毎回100%正しい単語を瞬時に思い出せることより、知っている英語で伝え続けられること
の方が役立つ場面も多いです。
英会話で自信がない人ほど「完璧な英文」を作ろうとしない
キョウコさんの目標の一つが、
「自信を持って積極的に話せるようになること」
でした。
英語をある程度勉強している人ほど、
「もっと自然に言わないと」
「文法を間違えたくない」
「幼稚な表現に聞こえたくない」
と考えることがあります。
その結果、
頭の中で英文を作り直しているうちに、会話のタイミングを逃します。
最初は、
短くてもいいから返す
ことを優先してみてください。
あとで自然な表現へ修正すればいいです。
英語をスラスラ話すには「発想力」も必要
英会話というと、
単語。
文法。
発音。
リスニング。
ばかり注目されます。
でも、実際に話してみると、
「そもそも何を話せばいいのか分からない」
ということもあります。
これが発想力の問題です。
例えば、
「Do you prefer working from home or at the office?」
と聞かれたとき、
英語以前に、
「どっちだろう?」
「理由は?」
「具体例は?」
と考える必要があります。
だから、
英会話練習では、英語だけでなく「自分の意見を作る練習」も必要
です。
仕事で英語を話せるようになるための練習法
僕なら、仕事で英語を使う人には、
一般的な例文を大量に覚えるより、
実際の仕事で起こる場面を使って練習する
ことをおすすめします。
例えば、
- クライアントを迎える
- 会社を案内する
- スケジュールを説明する
- 予定変更を伝える
- 要望を聞く
- 会議で意見を求められる
- 食事中に雑談する
といった場面です。
そこで実際に話してみる。
言えなかったところを確認する。
より自然な英語へ直す。
音読する。
そして同じ場面でもう一度話す。
つまり、
発話 → 見える化 → 修正 → 音読 → 再アウトプット
です。
短期留学をしたのに英語が話せないのはおかしい?
キョウコさんには、高校時代の短期留学経験もありました。
でも、
留学経験がある=その後ずっと英語をスラスラ話せる
というわけではありません。
英語も、使わなければ取り出すスピードは落ちます。
逆に、
短期留学で作った基礎が残っているからこそ、再び英語を使い始めたときに戻りやすい部分もあります。
だから、
「留学したのに話せないから、自分には才能がない」
と考える必要はありません。
必要なのは、
過去の知識を、現在の生活・仕事で使える形へもう一度つなぎ直すこと
です。
英語学習を再開する人と、仕事で英語を使う人に共通すること
カオルさんとキョウコさんは、英語を学ぶ目的が違います。
カオルさんは、
家族に英語を話している姿を見せたいという個人的な目標。
キョウコさんは、
仕事で外国人クライアントとより自然にコミュニケーションを取るという実務的な目標。
でも二人に共通しているのは、
「英語を知ること」ではなく「自分で使えるようになりたい」
という点です。
英語学習がある程度進んだあとに必要になるのは、
必ずしも新しい教材ではありません。
自分が今持っている英語を、
どこまで口から出せるか。
どこで止まるのか。
何を言い換えられないのか。
どんな場面で自信を失うのか。
そこを具体的に見つけることです。
こんな悩みがあるなら「インプット不足」と決めつけなくていい
もし今、
- 英語メールなら書けるのに話せない
- 中学英語は分かるのに会話になると止まる
- 同じ英単語ばかり使ってしまう
- 英語で突然質問されると答えられない
- 外国人を前にすると自信がなくなる
- 短期留学経験はあるのに話せない
- 仕事で外国人対応が増えて焦っている
- 英語学習にブランクがあり、再開したい
という状態なら、
「もっと教材を増やさないと」
と考える前に、
すでに持っている英語を実際に使う練習が足りているか
を確認してみてください。
まとめ|「話せない」の中身を細かくすると、次にやることが見えてくる
今回紹介した2名は、
- カオルさん:英語学習を一度離れたあと、約半年ぶりに再開
- キョウコさん:仕事で英語メールを使いながら、外国人クライアント対応に向けて会話力を強化
という違う背景を持っていました。
でも、二人のケースから分かるのは、
英語学習では「何年やったか」だけではなく、「どんな場面で何ができないか」を見ることが大切
ということです。
英語メールはできる。
でも会話では言葉が出ない。
単語は知っている。
でも同じ表現しか出ない。
以前は勉強していた。
でもブランクがある。
こうした場合、ゼロから全部やり直す必要はありません。
話す → 課題を見つける → 修正する → 声に出す → もう一度使う。
この繰り返しで、知っている英語を少しずつ「使える英語」へ変えていけばいいです。
英語学習にブランクがあっても、仕事で思うように話せなくても、そこがスタート地点になります。
「英語が話せない」
という大きな悩みのままにせず、
「自分は、具体的にどの場面で、何ができないのか?」
まで分けてみてください。
次に練習すべきことが、かなり見えやすくなります。
※この記事は、実際にRYO英会話ジムへ入会された生徒さんの当時の学習状況・目標・体験レッスンでの相談内容をもとに、個人が特定されない範囲で再構成しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。それでは、See you around!






























今日は体験レッスンありがとうございました。とても有意義な時間でした。レッスンを通して、”Vocabulary web” の弱さに気づきました。また、特定の単語が頻出するので、語彙力をもっと高めたいと感じました。