「間違えるから覚えられる」英語への向き合い方が変わった受講生のリアルな成長事例
英語学習を続けていると、
「前より話せるようになっている気はするけれど、本当に成長しているのかわからない」
と感じることがあります。
毎日学習していても、自分の変化は意外と自分では見えにくいものです。
今回ご紹介するのは、RYO英会話ジムでスピーキングテストを受けた、ある受講生の事例です。
テストでは、自己紹介、質問への回答、まとまったスピーチに挑戦しました。
まだ文法のミスや言葉に詰まる場面はありましたが、それ以上に印象的だったのは、間違えても話すことを止めず、自分の経験や考えを伝え続けていたことです。
テスト後のコンサルでは、英語学習へのモチベーションが戻ってきた理由や、将来英語をどう使っていきたいのかについても、率直に話してくださいました。
今回は、そのリアルな変化と今後の課題をご紹介します。
今回のスピーキングテスト内容
今回のテストでは、大きく3つのパートに取り組みました。
1.自己紹介
最初のパートでは、仕事、これまでの経験、最近うれしかった出来事について話しました。
仕事については、社内システム、コールセンター、物流、放送関連など、これまで経験した複数の業務を説明。
また、最近バイオリンを始め、誕生日を迎えた知人のために「Happy Birthday」を演奏して録音を送り、喜んでもらえたエピソードも話しました。
文法や語順には修正が必要な部分がありましたが、話す内容そのものは具体的で、相手に自分を知ってもらおうとする姿勢が見られました。
2.質問への回答
次のパートでは、準備時間なしで複数の質問に答えました。
質問内容は、次のようなものです。
- 最近夢中になっていること
- 挑戦してよかったこと
- ストレスを感じたときのリラックス方法
- 1週間だけ体験してみたい仕事
- 周囲の人が意外に思う自分の一面
新しい英単語を覚えることや、オンライン英会話を始めたこと、偉人の人生について書かれた本を読むことなどを話しました。
また、将来挑戦してみたい仕事として、英語と日本語をつなぐ翻訳の仕事にも触れています。
一部の質問では、講師に言い換えてもらう場面がありました。
ただ、質問が理解できないまま黙ってしまうのではなく、
“Do you mean you want to know about my hobbies?”
のように、自分から確認しようとしていました。
これは、実際のコミュニケーションで非常に大切な力です。
すべてを一度で聞き取ることより、理解できないときに確認し、会話を続けることの方が重要な場面もあります。
3.まとまったスピーチ
最後は、
“Talk about someone who has influenced your life.”
というテーマで、自分の人生に影響を与えた人物について話しました。
その人物の「侍のような精神」を尊敬していることや、哲学、宗教、日本文化、戦争などに関する本を読んでいたことを説明。
さらに、自分自身も20代前半に哲学書や小説を読み、困難な状況に直面したときには、偉人の人生と自分を比較して考えるようになったと話しました。
話の途中で言葉に詰まる場面はありましたが、最後まで自分の考えを伝えようとしていました。
最終評価は「レベル4」
今回の総合評価は、レベル4となりました。
各項目は、すべてB評価です。
| 評価項目 | 評価 | 主な評価内容 |
|---|---|---|
| 積極性 | B | 発話量が十分にあり、間違えても会話を続けようとしていた |
| 流暢さ | B | ときどき詰まりや日本語の挿入はあるが、会話に大きな支障はない |
| ボキャブラリー | B | 仕事、趣味、人生観などについて具体的な語彙を使えていた |
| グラマー | B | 細かなミスはあるが、言いたいことは概ね伝えられていた |
| リスニング | B | 2回ほど聞き返しや言い換えが必要だったが、その後は理解できていた |
今回の評価では、ネイティブスピーカーのような正確さや自然さではなく、第二言語として英語を話す人が、実際にどの程度コミュニケーションを成立させられるかを重視しています。
文法のミスは複数ありましたが、会話が成立しなくなるほどではありませんでした。
また、流暢さについても、まったく止まらずに話せていたわけではありません。
それでも、多少詰まりながらもフルセンテンスで話し続け、相手に考えを伝えられていたため、B評価となりました。
強みは「話す量」と「諦めない姿勢」
今回のテストで特に強く感じたのは、積極性です。
言葉がすぐに出てこない場面でも、完全に黙り込まず、
- 言い直す
- 知っている単語で説明する
- 質問の意味を確認する
- 自分の体験に結びつけて話す
といった工夫をしていました。
英語を話せるようになるためには、正しい英文を頭の中で完成させてから話すのではなく、今持っている英語力を使って、まず伝えようとすることが欠かせません。
その意味で、今回の受講生には、すでに英語を伸ばすうえで重要な土台があります。
今後の課題は「自然さ」と「話のわかりやすさ」
一方で、テスト音源を聞くと、単語や文法だけではなく、話の内容がすぐに頭に入ってこない部分もありました。
その理由として、次のような点が考えられます。
自然な言い回しがまだ少ない
例えば、
“It’s curious for me.”
という表現は、言いたいことは想像できますが、英語としては少し不自然です。
この場合は、
“It’s interesting to me.”
“It’s exciting for me.”
などの方が自然です。
単語を単体で覚えるだけでなく、実際によく使われる単語の組み合わせやフレーズとして覚えることが必要です。
文のつながりが見えにくい
話している内容自体は興味深くても、
- so
- and then
- uhmm
などが繰り返されると、話のどこが重要なのかが聞き手に伝わりにくくなります。
今後は、
- 最初に結論を言う
- 理由を説明する
- 具体例を加える
- 最後にまとめる
という順番を意識することで、よりロジカルで聞きやすい英語になります。
音の強弱やクリアさ
英語では、すべての単語を同じ強さで話すのではなく、重要な単語を少し強く発音します。
文法的に正しくても、強弱が少ないと、聞き手はどこに注目すればよいのかわかりにくくなります。
また、単語の語尾や子音が弱くなると、知っている単語でも聞き取りにくくなります。
今後は、英文を正しく作るだけでなく、伝えたい単語を強く、はっきり話すことも課題の一つです。
「間違えて恥ずかしい」が学びにつながる
テスト後のコンサルで、受講生は次のような気づきを話してくれました。
「自分は、間違えて恥ずかしい気持ちになることで覚えられるタイプだと思う」
現在は、別のオンライン英会話でもフリートークに取り組み、歴史、仕事、恋愛など、幅広いテーマについて話しています。
そこで新しく学んだ語彙を、RYO英会話ジムのレッスンでも使っているそうです。
一般的には、間違えることを避けようとする人が多いものです。
しかし、この受講生は、間違いを失敗ではなく、記憶に残すためのきっかけとして捉え始めています。
これは、とても大きな変化です。
守られた英語学習環境だけではなく、今後は不特定の人と話すアプリなどにも挑戦し、さらに厳しい環境に身を置きたいと考えています。
英語学習へのモチベーションが戻った理由
一時期は、英語学習へのモチベーションが下がっていた時期もありました。
しかし、
「英語を勉強しなかった自分の将来を考えると、悲惨だと思った」
と感じたことが、再び学習に向き合うきっかけになったそうです。
現在はIT関連の仕事をしていますが、本人にとってはITの方が難易度が高く、英語の方が努力の成果を感じやすく、やりがいがあるとのことでした。
また、以前と比べて、海外ドラマの「Friends」などを見たときに、字幕を通して意味がわかる瞬間が増えてきたそうです。
毎日の中では小さな変化でも、数か月前と比較すると、確実に理解できる範囲が広がっています。
前回のコンサルで過去と現在を振り返ったことで、自分の成長に気づけたことも、モチベーションの回復につながりました。
将来は英語を使って人の人生に関わりたい
本人は、単純に「英語を使う仕事がしたい」と考えているわけではありません。
それよりも、人の人生やキャリアについて話を聞くことに興味があります。
もともと、人から「話しやすい」と言われることが多く、人生相談やキャリア相談をすることにも楽しさを感じています。
そのため将来的には、
- キャリア相談
- ジョブアドバイザー
- 転職サポート
- 海外の人への相談支援
など、人と深く話す仕事の中で英語を使うことに関心を持っています。
英語を仕事にするというより、自分の性格や強みを活かすために、英語を一つの手段として使いたいという方向性です。
今後は中級カリキュラムにも挑戦
今回のコンサルでは、受講生から、
「中級レベルの内容にも挑戦したい」
という希望がありました。
RYO英会話ジムでは、今後のカリキュラムを調整し、まずは通常のレッスンの中で、中級レベルの内容を少しずつ取り入れていきます。
具体的には、
- 自分の意見を理由とともに説明する
- 少し抽象的なテーマについて話す
- 複数の文をつなげて話す
- 相手の意見に対して質問や反応を返す
- より自然な言い回しを使う
といった練習です。
まずはレッスンで実際に取り組み、無理なく対応できるかを確認します。
内容やスピードに慣れてきた段階で、試しに中級レベルのスピーキングテストを受けてみるのも一つの方法です。
最初から完璧にできる必要はありません。
少し難しいと感じる環境に入り、自分の弱点を見つけること自体が成長につながります。
次回のテストに向けた戦略
次回のスピーキングテストでは、単純に文法ミスを減らすことだけを目標にはしません。
今後は、次のポイントを中心に戦略を立てていきます。
1.話す内容を整理してから伝える
回答するときは、
結論 → 理由 → 具体例
の順番を意識します。
例えば、
“I enjoy learning new vocabulary.”
と結論を言ったあと、
“because it helps me talk about more topics.”
と理由を伝え、最後に実際に覚えた表現や会話の例を加えます。
2.自然なフレーズを増やす
自分で英文を一から組み立てるだけでなく、
- gain experience
- deal with a difficult situation
- be interested in
- start learning
- make someone happy
など、よく使われる表現をまとまりで覚えます。
これにより、話すときに文を作る負担が減り、流暢さも上がっていきます。
3.聞き返し方を増やす
今回も質問がわからないときに確認できていましたが、使える表現をさらに増やします。
例えば、
“Could you say that again?”
“Do you mean…?”
“Could you rephrase the question?”
などを状況に応じて使えるようにします。
聞き取れなかったこと自体を失敗と捉えず、会話を成立させるためのスキルとして練習していきます。
4.重要な単語をはっきり伝える
文章全体を同じ強さで話すのではなく、結論や重要な単語を少し強く発音します。
また、長い文を一気に話すのではなく、意味のまとまりごとに短く区切ることで、聞き手に伝わりやすくなります。
まとめ
今回の受講生は、文法や表現にまだ改善点はあるものの、発話量が多く、間違いを恐れずに話し続けられることが大きな強みです。
そして何より、
「間違えるからこそ覚えられる」
という自分の学習スタイルに気づき、英語学習へのモチベーションを取り戻しました。
英語は、間違えずに話せるようになってから使うものではありません。
使いながら間違え、修正し、少しずつ自分の言葉にしていくものです。
今回のテストとコンサルを通して、本人の現在地だけでなく、将来英語をどのように使いたいのかも、少しずつ見えてきました。
今後は中級レベルのカリキュラムにも挑戦しながら、まずはレッスン内で経験を積み、慣れてきた段階で次のテストに挑戦していく予定です。
RYO英会話ジムでは、テストの点数だけを見るのではなく、受講生一人ひとりの話し方、考え方、目標に合わせて、次の学習戦略を一緒に考えています。
今の英語力を使って、まず話してみる。
その小さな積み重ねが、話せる英語につながっていきます。







































