こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです。日常会話でよく耳にする英語表現の中に「cost an arm and a leg」というフレーズがあります。この表現を直訳すると、「腕と足がかかる」となりますが、実際の意味は何でしょうか?このブログでは、この表現の意味、使い方、例文、そして関連する表現まで詳しく解説します。それでは、まいりましょう。
目次
意味
”Costs an arm and a leg”は、「とても高い」という意味です。
“cost”の時制気をつけよう
少し気をつけておきたいのが、”cost”の時制です。過去形なのか現在形なのか少し見分けがつきにくいときがありますが、三人称単数”it”の場合が多いので、”s”がついていたら現在形、そうでない場合は過去形と考えましょう。また、三人称複数”they”は”cost”がどちらの時制でも同じ形になるので、文脈で見分けることになります。
意味の深掘り
「cost an arm and a leg」という英語表現をもっと具体的にわかりやすく説明すると、このフレーズは「非常に多くのお金がかかる」という意味で使用されます。文字どおりに解釈すると、まるで何かを手に入れるためには、自分の「腕」と「足」を代価として支払わなければならないかのような、極端な高価格を暗示しています。もちろん、これは実際に身体の一部を失うことを意味しているわけではありません。このフレーズは、比喩的な表現として、何かが文字通りの意味で「腕と足」の価値があるほどに高額であることを強調するために使われます。
使用場面
「cost an arm and a leg」は、非公式の会話や日記、メール、ソーシャルメディアの投稿など、カジュアルな文脈でよく使われます。特に、友人や家族との会話、または個人的な感想を表現する際に適しています。例えば、新しいテクノロジー製品、高級レストランでの食事、または夢の休暇旅行など、特に価格が高いと感じる物やサービスについて話す時にこの表現を使います。
使用例
- 車を購入する際に、特定のモデルが非常に高価であることを表現したい時。
- 家の改修や修理が予想以上に高額になった場合。
- 子どもの教育費用や大学の授業料が非常に高いと感じた時。
この表現は、聞き手がその比喩的な意味を理解しており、かつ、その使用が適切であると感じられる状況や文化的背景の中で効果的に使用されます。また、コストの大きさを強調したいときに、感情的な重みを加える効果もあります。
例文
ほしい車があって…
とても美味しいレストランがあって…
あのレストランは行ったほうがいいわ。とても美味しくて、値段もそんなに高くないの。
あるショーを見に行って…
ショーは最高だったぜ。でもチケットがちょう高かったよ。
あるオークションに初めて行って…
何も選ばなかったよ。全部高額だったわ。
- “The new car cost me an arm and a leg, but it was worth it.”
新車には腕と足がかかったけど、それだけの価値はあった。 - “Going to that fancy restaurant costs an arm and a leg, let’s find somewhere more affordable.”
あの高級レストランに行くのは非常に高額だから、もっと手頃な場所を探そう。 - “I’d love to travel to Europe this summer, but the flight alone would cost an arm and a leg.”
この夏にヨーロッパ旅行に行きたいけど、飛行機代だけで腕と足がかかる。
よくある間違いもしくは注意点
この表現は非常にインフォーマルなため、ビジネスメールや公式な書類での使用は避けるべきです。また、文字通りに受け取られないように、聞き手がこの表現の意味を理解している文化圏で使用することが重要です。
由来
「cost an arm and a leg」の表現の正確な起源は不明であり、いくつかの異なる説が存在します。この表現が広く使われるようになったのは20世紀の中頃とされていますが、その比喩的な意味を持つ表現はもっと前から存在していました。以下に、この表現の可能性のある由来をいくつか紹介します。
1. 戦争の影響
一つの説は、このフレーズが戦争での重い犠牲を指しているというものです。歴史的に見ると、戦争によって多くの兵士が手足を失いました。この説によると、「cost an arm and a leg」という表現は、文字通りに腕や足を失うことの高い代償を比喩的に用いて、何かの高価なコストを表現しているとされます。
2. 芸術作品のコスト
別の興味深い説は、18世紀から19世紀にかけての肖像画の制作に関連しています。この時期、肖像画を注文する際には、描かれる身体の部位によって価格が異なりました。顔だけの肖像が最も安価で、全身を描くと価格が高くなり、そのため「腕」と「足」を描くことでコストが増大するという事実から、この表現が生まれたという説です。
3. 旧い表現からの進化
また、「cost an arm and a leg」よりも古い時代の類似した表現が存在しており、それらが時代と共に進化し、現在の形になった可能性も考えられます。例えば、19世紀には「cost a leg」という表現が使われていた記録があり、これが時間を経て「腕」と「足」の両方を含むようになったとも考えられます。
4. 一般的な比喩の使用
単純に、この表現が人々が頻繁に使う比喩的な言い回しの一つとして自然発生的に生まれたという説もあります。高額なコストを支払うことの比喩として「腕」と「足」を使うことは、その代償の大きさを強調する直感的な方法であるためです。
どの説が正しいにせよ、「cost an arm and a leg」は英語圏で広く理解され、使用される表現となっており、何かが非常に高価であることを効果的に伝えるために使われています。
実践的な練習問題
あなたが最近経験した、または目にした「cost an arm and a leg」に当てはまる状況を英語で説明してみましょう。
先月、古いラップトップが著しく遅くなったため、アップグレードすることに決めました。数週間の調査の後、仕事と娯楽の両方に必要な機能を備えたハイエンドモデルに決めました。しかし、最終的に価格を確認したとき、ショックを受けました。そのラップトップは腕と足がかかるほどの価格で、予算のほぼ2倍でした。最新のプロセッサー、高解像度のディスプレイ、広範なストレージスペースを備えていましたが、価格は私が合理的だと考えていた範囲をはるかに超えていました。高額であったにもかかわらず、長期的に価値ある投資になることを期待して購入を決めました。今、それを使うたびに、金銭的にどれだけ後退したかを思い出さされますが、素晴らしいパフォーマンスを発揮することを認めざるを得ません。
似たような表現
“Break the bank”
- 例文: “If we go on that luxury cruise, it’s going to break the bank.”
- 和訳: その豪華クルーズに行ったら、お金が底をつく。
- 解説: 「break the bank」は、ある行動や購入が財政的に大きな負担となり、ほぼ破産するほどの金額がかかることを意味します。主に、予算を大幅に超える支出を指す際に使われる表現です。
“Pay through the nose”
- 例文: “I had to pay through the nose for those concert tickets, but it was totally worth it.”
- 和訳: そのコンサートチケットには法外な値段がしたけど、それでも全然価値があった。
- 解説: 「pay through the nose」は、何かのために非常に高い代価を支払うことを指します。この表現は、不当に高い価格を渋々払わざるを得なかった状況を強調する際に使用されます。
“Cost a pretty penny”
- 例文: “That designer dress cost me a pretty penny, but I couldn’t resist its charm.”
- 和訳: そのデザイナーズドレスにはかなりの高価格がしたけど、その魅力に抗えなかった。
- 解説: 「cost a pretty penny」は、何かがかなり高価であることを表します。このフレーズは、特定のアイテムやサービスに多額を投じた場合によく用いられ、購入したものの価値を認めつつも、その高価さを強調する意味合いがあります。
関連する語彙
Expensive
- 例文: “This watch is too expensive for me to buy.”
- 和訳: この時計は私には買えるほどの値段ではない、高すぎる。
- 解説: 「expensive」は、価格が高いことを直接的に表す形容詞です。個人の財政状況や予算に対して、あるアイテムが手の届かないほど高価であることを示します。
Overpriced
- 例文: “The goods at that store are overpriced.”
- 和訳: その店の商品は値段が高すぎる。
- 解説: 「overpriced」とは、商品やサービスの価格がその実際の価値を超えていることを指します。この言葉は、価格設定が不当に高いと感じる場合に使用されます。
Value for money
- 例文: “This laptop was expensive, but it’s great value for money.”
- 和訳: このラップトップは高かったけれど、お金の価値は十分にある。
- 解説: 「value for money」は、支払った金額に見合う、あるいはそれ以上の価値があると感じられる商品やサービスを表します。価格が高くても、その機能性や品質が価格に見合っていることを強調する際に使われる表現です。
押さえておきたいポイント
「cost an arm and a leg」は非常に便利で表現力豊かなフレーズですが、その比喩的な意味と非公式な文脈での使用を理解しておくことが重要です。
「とても高い」に関連する記事
最後まで読んでいただきありがとうございました。「cost an arm and a leg」は日常英会話で役立つ表現の一つです。このブログを通して、この表現がもたらすニュアンスと使い方を理解し、あなたの英語表現の幅を広げることができたら幸いです。以上が”Cost an arm and a leg”の意味とその使い方でした。それでは、See you around!
コメントを残す