こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです。今日は、”so”や”and”を無意識に多用してしまう前に取り組むべき3つのステップについてお話しします。これらの言葉は、英語学習者が話し始めの段階で特に陥りやすいものです。しかし、これらを過度に使いすぎると、逆にあなたのメッセージが不明瞭になり、相手に伝わりづらくなってしまうことがあります。
たとえば、”so”や”and”が文のつなぎとして頻繁に使用されると、話の流れが単調になり、聞き手は何を伝えたいのかを見失ってしまうことがあります。研究によると、言葉の選び方がコミュニケーションの効果に大きく影響を与えることが確認されています。特に、プレゼンテーションや会議の場では、無意識に「つなぎ言葉」を多用することが、説得力やプロフェッショナルな印象を損なう原因となることが指摘されています。
この記事を読んでいただくことで、無駄な言葉を減らし、より効果的に、そして流暢に英語を話せるようになるための実践的なヒントを得られるはずです。それでは、早速見ていきましょう。
日本人はsoやandを使いすぎる
確かに、私たち日本人が「so」や「and」を過度に使ってしまう傾向は、多くの英語学習者が共感できる部分です。これらの言葉は、話をつなげる役割を果たすため、特に次の言葉がすぐに出てこないときに便利だと感じるのかもしれません。私自身も、10年以上英語を話してきた中で、多くの国籍の人々と会話をする中でこの現象に気づきました。自分も含めて、日本人は無意識に「so」や「and」を使いがちであり、特に次に何を言うべきか迷ったときに、この傾向が強まります。
これらの言葉は、英語で「filler」と呼ばれるものです。fillerは会話において、適度に使うことで自然さを生む効果があります。しかし、使いすぎると逆に子供っぽく聞こえたり、教養が不足しているように思われることもあります。これは、特にビジネスの場やフォーマルな場面では注意が必要です。
例えば、以下のような会話を考えてみましょう。ここでは「so」や「and」が過剰に使われており、結果として文章が冗長で理解しづらくなっています。
1. fillerを使うなら正しく使おう
確かに、「so」や「and」をたまに使う程度であれば問題ないと思うかもしれません。しかし、重要なのはこれらの言葉が英語ではfillerとして扱われないという点です。fillerとは、話の間を埋めるために使われる言葉やフレーズのことで、英語では「you know」「actually」「well」「let me see」「like」などが典型的な例です。この点については、別の記事「前置詞じゃない?間を埋める言葉”like”の意味とその使い方」で詳しく説明しています。
例えば、次のような会話を考えてみましょう。
この例では、「you know」「like」「well」などが自然に会話に取り入れられ、棒読み感がなく、より自然な英語に聞こえます。これがfillerの効果です。しかし、先ほども述べたように、これらのfillerも使いすぎると逆効果です。次の例を見てください。
若いアメリカ人の中には、「like」を過剰に使う傾向があり、それを真似してしまう英語学習者も少なくありません。しかし、個人的にはこのような過剰な使用は少々イタい印象を与えることがあります(笑)。そのため、fillerはあくまで適度に使用し、バランスを保つことが大切です。
このように、fillerの使い方を理解し、適切に取り入れることで、より自然で流暢な英語を話すことができるようになります。ぜひ、実践してみてください。
2. soやandを正しく使う癖づけをしよう
確かに、無意味に「so」や「and」を使用するのは、文法的に間違いです。これらの言葉は接続詞として、文と文、もしくは単語と単語をつなぐ重要な役割を果たします。つまり、「A, and B」や「A, so B」という形が正しい使い方になります。
たとえば、以下のように使います。
この例では「and」が二つの動作をつなぐ役割を果たしています。一方で、「And when I was young, I could run fast.」のように文頭に「and」を持ってくるのは、厳密に言うと間違いです。文頭で「さらに」といった意味を持たせたい場合は、「in addition」や「also」などを使うのが正しい選択です。
「so」については、主に二つの使い方があります。一つ目は、結果を表す場合です。たとえば、調子を聞かれたときに次のように答えることができます。
調子はどうか聞かれて…
もう一つは、相手の言っていることをまとめるときに使います。たとえば、相手の話がわかりにくいと感じたときに、こう言うことができます。
相手の話がわかりにくくて…
このように、「and」や「so」を正しく使うことが、より明確で効果的なコミュニケーションに繋がります。これからは、無意味にこれらの言葉を使うのではなく、その役割を理解した上で、適切な場面で使用するように意識しましょう。
3. 他の接続詞を正しく使おう
すでに述べたように、「and」や「so」を正しく使うことが大切ですが、特に文頭で無意味に使うことは避けましょう。なぜなら、それによって相手にとって聞き取りにくい英語になってしまうからです。文頭で「so」や「and」を使いたくなる場面では、代わりに「therefore」「as a result」「to sum up」「after all」「that is why 〜」といった表現を使うのがおすすめです。また、「and」を文頭に使いたい場合は、「on top of that」「also」「in addition to that」「moreover」などを活用すると良いでしょう。
こうした表現を使うことで、前後の文の関係が明確になり、よりスッキリと相手に伝わります。このような使い方ができるようになると、英語のレベルが中級者以上として評価されることも多いです。
昨日は残業したから、今日は疲れてるの。それに、今気分が悪いの。だから明日は病気休暇を取ろうと考えてるんだ。
この例では、単に「and」や「so」を使うだけでなく、文脈に応じた適切なつなぎ表現を使っています。その結果、よりわかりやすく伝わったのではないでしょうか。初めから完璧に使いこなすのは難しいかもしれませんが、練習を重ねることで、自然に口から出てくるようになります。レッスンの中で意識して練習していきましょう。
まとめ
これまでお伝えしてきた内容を振り返ってみましょう。英語学習において、無意味に「so」や「and」を多用するのは避けるべきであり、これらの言葉は接続詞として文と文、単語と単語をつなぐ役割があることを理解することが重要です。また、文頭での使用は特に注意が必要であり、代わりに「therefore」や「in addition」などのフレーズを使うことで、より明確で論理的な英語表現が可能になります。
文頭でのfillerの適切な使用や、接続詞の使い方を意識することで、あなたの英語は一段とレベルアップします。初めは難しく感じるかもしれませんが、繰り返し練習することで、自然に使いこなせるようになります。自信を持って実践してみてください。
応援メッセージ
英語学習は一歩一歩の積み重ねです。時にはうまくいかないこともあるかもしれませんが、それも成長の一部です。焦らず、楽しみながら学んでいきましょう。自分のペースで続けていけば、必ず成果が見えてきます。あなたの努力は必ず実を結びますので、これからも頑張ってください!応援しています!
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最後まで読んでいただきありがとうございます。以上が”so”や”and”を会話で使いすぎて癖になってしまう前に取り組むべき3つのことでした。それではSee you around!
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