こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです。本日は、通訳を必要としないメジャーリーガー、ダルビッシュ有選手の英語習得ストーリーとその上達の秘訣についてお伝えします。この記事をご覧になれば、英語学習の方法を見直し、より効率的なアプローチを見つける手助けとなるはずです。それでは、さっそく始めましょう。
目次
ダルビッシュ有の英語でのインタビュー
ダルビッシュ有選手は、約7年前にアメリカに移籍し、テキサス・レンジャーズからシカゴ・カブスへと所属を移した現役のメジャーリーガーとして知られています。イランと日本のハーフである彼は、その容姿から非常に流暢に英語を話すように見えますが、実際の彼の英語力について掘り下げてみましょう。2015年から2019年にかけてのインタビュー動画をYouTubeからいくつか取り上げ、ダルビッシュ選手の言語能力を分析してみます。
2015年のインタビュー
2015年当時、ダルビッシュ有選手はまだ通訳を隣に置きながら、日本語での対話を開始しました。その時点で、ダルビッシュ有選手は単語を並べて簡単な会話をすることがやっとの状態でした。
しかし、2017年と2019年に行われたインタビューをご覧いただくと、通訳なしでも流暢に会話していることが分かり、ダルビッシュ有選手の顕著な進歩にご驚きいただけると思います。さあ、一緒にその変化を見てみましょう。
2017年のインタビュー
2019年でのインタビュー
ダルビッシュ有さんの英語力を評価します
レベル | 評価 | 定義 | スコア換算 |
---|---|---|---|
ステージ7 | どれかがD以下 | 基本的に受け身の姿勢で、良い関係性を構築するのは難しいが、自然なコミュニケーションは取れる | TOEIC: 600点〜800点 TOEFL: 60〜90点 IELTS: 5.5〜6点 CEFR: B2 |
ステージ8 | すべてC以上 | 所々でまだ消極的な面はあるが、必要最低限の関係構築や自己主張ができ、会話を多少リードすることができる | |
ステージ9 | すべてB以上 | 関係構築を意識しつつ、論理的に自己主張をしながら、ある程度会話全体をリードできる | TOEIC: 800点〜990点 TOEFL: 90〜120点 IELTS: 6.5〜8点 CEFR: C1 |
ステージ10 | すべてA以上 | 常に関係構築を意識し、論理的かつ積極的に自己主張しながら、とてもスムーズに会話全体をリードできる | TOEIC: 800点〜990点 TOEFL: 90〜120点 IELTS: 8〜9点 CEFR: C2 |
インタビューの様子から現在のダルビッシュさんの英語力を評価すると弊社のレベル表だとステージ8「全体的に消極的であるが必要最低限の関係構築や自己主張そして聞き取りができる」辺りの英語力はあります。ステージ9または10ほどありそうですが、ただ本人は球団側と面談したときに下記にようにツイートしていることから、まだ発言するので精一杯で関係構築にまで意識が向いていないことがうかがえます。
ただ、質問が多かった分発言の機会が多く、かなり脳を使ったためこの10年で一番疲れたんじゃないかな
“you know”などのつなぎ言葉が多いですが文法的にも間違いは皆無に等しくさらに自然な英語を話されていて、これも普段にチームメイトとたくさん英語でコミュニケーションを取っていることがうかがえます。
Seattle✈️ pic.twitter.com/IDqAtbOgDB
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) April 30, 2019
特に驚かされるのが発音とイントネーションで日本人訛りはほとんどなくまたアメリカ訛りとイントネーションも身につけています。今後の課題を勝手に述べさせていただくと話をさらに広げられるように論理力と自分ごと(経験や気持ちを具体的に伝えること)をさらに強化するとよいでしょう。
ダルビッシュ有がここまでうまくなった理由
- 英会話に対してアプローチが積極的
- とにかくアプトプットを意識してどんどんマネする
ダルビッシュ有さんがここまでうまくなった理由としては、2つあります。一つはまず英語に対してのアプローチです。ダルビッシュ有さんの発言をいくつか見てみましょう。
“I want to speak better English,” Darvish told ESPN.com later. “I understand what you guys are asking, but when I get nervous — like now — my English gets stuck a little.”
もっと話したいけど緊張すると英語が下手になると話していますが、英語に対しての積極的なアプローチが伝わります。また球団側との面談の際には下記のようなことも言っていました。
自分なりに英語を次のステップに持っていきたくて通訳を連れてこなかった
このように英語に対してのアプローチが積極的なので最終的に話せるようになっていくんですね。さらに2つ目の理由になりますが、アウトプットの量についても下記のように語っています。
多分勉強しなくても、英語を使う時間(=量)が日本語を超える期間が長くなれば自然にできるようになるはずです。
自分も文法とかわかりませんが、人の真似をしまくることで割と話せるようになりました。
英語を学ぶ際、多くの人が最初に文法の習得に力を入れがちですが、基本的な会話をする上で、必ずしも文法の知識が豊富である必要はないということは、意外に思われるかもしれません。実際、日常的な会話シーンでは、覚えたフレーズを駆使することで、文法の理解が不十分でも対応可能です。
この点に関しては、プロのスポーツ選手であるダルビッシュ有氏も、その例を通じて示しています。ただし、会話に論理性や具体性を加えるには、少なくとも中学レベルの英文法の理解が必須となります。また、反応速度や話す際の流暢さを高めるためには、豊富な実践が重要であると強調されています。これはRYO英会話ジムでも推奨されている方法で、一定の英語の基礎知識があれば、積極的なアウトプットを通じて、より効率的に話す能力を高めることができます。流暢に話すためには、最終的には口が自然に言葉を覚える必要があります。そのため、日本にいながら英語力を向上させるには、毎日少なくとも5分間の音読トレーニングや、英会話レッスンでの積極的な発話が有効です。これらのアプローチは、今後の英語学習の際にぜひ参考にしてください。
ダルビッシュに関連する記事
最後まで読んでいただきありがとうございました。以上が、通訳が必要なし!メジャーリーガーダルビッシュ有の英語力と上達したわけでした。それでは、See you around!