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フィリピン海外勤務で痛感した「住む場所」の重要性|マニラで1年間MRT通勤した僕の結論

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RYO英会話ジム代表: 横田涼

セブ&オーストラリア留学後、海外で7年間勤務。2019年にRYO英会話ジムを創業。
KLab株式会社で翻訳・通訳を担当後、hanaso(Unhoop株式会社)でメソッド開発・講師を歴任。
その後、株式会社Alueにて三菱UFJ・UNIQLOなど大手企業向けに短期集中ビジネス英語研修を提供。

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こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです。

フィリピンで海外勤務を考えている方に、最初にかなり強く伝えておきたいことがあります。それは、「どこに住むか」は、給与や仕事内容と同じくらい大事だということです。

僕はフィリピンで約7年間生活し、その中で1年間、マニラの電車を使って通勤した時期がありました。最初は「ローカルと同じ生活を経験してみたい」「渋滞を避けたい」という好奇心もありましたが、実際に毎日続けてみると、通勤が仕事の集中力、生活の快適さ、時間の使い方、さらには現地の人への見方まで大きく変えることを実感しました。

この記事では、単に「フィリピンの電車はこんな感じだった」という話ではなく、

  • マニラで海外勤務するときの通勤事情
  • 電車通勤を1年間続けて感じたメリット・デメリット
  • 職場の近くに住むことの価値
  • 現地スタッフの遅刻を見る目が変わった理由
  • 海外勤務で住居を選ぶときに考えたいこと

まで、僕自身の体験をもとに紹介します。

これからマニラへ赴任する方、現地採用で働こうとしている方、海外勤務で住む場所を検討している方には、かなり参考になると思います。

結論|マニラで働くなら「職場までの通勤時間」はかなり重要

先に結論を言うと、僕は1年間の電車通勤を経験したあと、勤務地まで徒歩で行けるコンドミニアムへ引っ越しました。

理由はシンプルで、毎日の通勤で失う時間とエネルギーが想像以上に大きかったからです。

海外勤務を考えるとき、多くの人は、

  • 給与
  • 仕事内容
  • 会社
  • 住居費
  • 治安

を気にします。

もちろん全部大切です。でも、実際に生活してみると、「毎日どうやって会社まで行くか」もかなり重要です。

片道1時間なら、往復2時間。週5日なら10時間。これが毎週続きます。

しかも海外では、日本と違って移動そのものが予定通りにいかないこともあります。

だから僕は、マニラで働くなら、

家賃だけでなく「時間を買う」という感覚で住む場所を選ぶ

のはかなり大事だと思っています。

マニラの電車通勤って実際どんな感じだった?

マニラ・マカティのMRTアヤラ駅

マニラ中心部・マカティにあるアヤラ駅

僕が電車通勤をしていた当時、マニラのMRTは、特にラッシュ時になるとかなり混雑していました。日本にも満員電車はありますが、感覚としては少し違います。

車内の広さや設備、駅での待ち時間、乗り降りの勢いなど、毎日使うとなるとかなり体力を使います。

マニラのMRT車内・電車通勤の様子

僕が特に印象に残っているのは、

  • 電車を長時間待つことがある
  • ラッシュ時の混雑がかなり激しい
  • 予定通りに移動できないことがある
  • 乗車時に人の流れが一気に動く
  • 満員状態でかなり体力を消耗する

といった点です。

もちろん、交通インフラや運行状況は年々変化するので、この記事は当時の僕自身の体験として読んでください。

ただ、ひとつ今でも変わらず大事なのは、マニラでは「距離が近い=すぐ着く」とは限らないということです。

なぜわざわざ電車通勤を始めたのか

フィリピンへ移住して5年目、僕が29歳くらいの頃です。

当時、友人のカズさんと起業する話がありました。ただ、僕自身はまだ準備不足を感じていて、最終的にはその話から離れ、もう少し会社員として経験を積む道を選びました。

一方、カズさんは一人で個人事業を始めることになりました。

僕は彼がゼロから事業を作っていく過程を近くで見たいと思い、一緒にシェアハウスをすることにしました。

その結果、僕の勤務地から少し離れたエリアに住むことになり、通勤方法を考える必要が出てきました。

車やタクシーも選べましたが、僕はあえて電車を選びました。

理由は、

「せっかくフィリピンに住んでいるなら、現地の人たちが毎日経験している生活を自分も体験してみたい」

と思ったからです。

海外生活をしていると、安全で快適なエリアだけで生活を完結させることもできます。でも、それだけだと現地社会の一部しか見えないとも感じていました。

仕事だけでは見えないフィリピンを知りたい。

その気持ちで、毎日の電車通勤を始めました。

1年間の電車通勤で一番きつかったのは「時間が読めないこと」

フィリピン・マニラの混雑した電車通勤 マニラMRTの混雑と通勤風景

電車通勤を始めた当初は、

「まあ、そのうち慣れるだろう」

と思っていました。

でも1年間続けてみて、僕が一番つらかったのは、混雑そのものよりも時間を自分でコントロールできない感覚でした。

電車を待つ。

混雑で乗れない。

予想より時間がかかる。

トラブルで予定が崩れる。

これが日常的に続くと、

「この時間をもっと別のことに使えたら」

と感じるようになりました。

仕事が終わったあとに1時間以上かけて帰宅すると、家についてから何か勉強したり、副業したり、人と会ったりする気力もかなり落ちます。

海外勤務では仕事そのものだけでなく、通勤による消耗まで含めて1日の生活を考えた方がいいです。

海外勤務で「職場の近くに住む」と生活が一気に変わった

最終的に僕は、シェアハウスから引っ越して、勤務地まで歩いて行けるコンドミニアムに住むことにしました。

ここで生活がかなり変わりました。

朝の移動時間が短い。

帰宅も早い。

疲れにくい。

予定が立てやすい。

時間を自分で使える。

それまで毎日失っていた時間が戻ってきた感覚でした。

もちろん、職場の近くに住めば家賃が高くなることもあります。

でも、

家賃差だけではなく「時間・体力・ストレス」まで含めて考える

と、多少高くても職場の近くに住む価値は十分あると思います。

マニラ駐在・海外勤務で住む場所を決めるときに見るべきこと

これからフィリピンで働く方なら、住居を探すときに家賃や部屋の広さだけでなく、次の点も確認することをおすすめします。

  • 会社まで実際に何分かかるか
  • 朝夕の渋滞時間はどのくらいか
  • 徒歩で通えるか
  • Grabや車で通う場合の時間
  • 電車を使うなら駅までの距離
  • スーパーや病院が近いか
  • 家族帯同なら学校へのアクセス

特にマニラでは、

地図上の距離より「実際の移動時間」を見る

ことが大事です。

5kmしか離れていなくても、時間帯によって移動時間がかなり変わることがあります。

物件を見るときは、

「会社から何km?」

ではなく、

「平日の朝8時にここから会社まで何分?」

という視点で見る方が実用的です。

通勤を経験して、現地スタッフの遅刻を見る目が変わった

この1年間で、僕自身の考え方もかなり変わりました。

以前の僕は、フィリピン人スタッフが遅刻すると、

「時間にルーズなのかな」

と単純に考えることがありました。

でも、自分が毎日同じように公共交通機関を使って通勤するようになると、

「本人がどれだけ早く家を出ても、どうしようもない日がある」

ことを体感しました。

もちろん、すべての遅刻を交通事情のせいにできるわけではありません。

でも、自分自身が同じ環境を経験したことで、

「なぜ遅れたのか」

を以前より想像できるようになりました。

これは海外勤務でかなり大事な学びだったと思います。

海外勤務では「文化理解」より先に生活環境を知ることも大事

海外で働くと、

「日本人とフィリピン人は考え方が違う」

「時間感覚が違う」

「仕事に対する姿勢が違う」

と文化の違いで説明したくなることがあります。

でも実際には、

文化ではなく、生活環境の違い

が行動に影響していることもあります。

例えば、

日本人駐在員が会社の近くのコンドミニアムに住み、車やGrabで移動している一方で、

現地スタッフはかなり遠い場所から公共交通機関を乗り継いで出勤している。

同じオフィスで働いていても、朝会社へ着くまでの負担はまったく違うことがあります。

僕自身、実際に電車通勤をして初めて、

同僚の「会社に来るまでの生活」まで想像するようになりました。

ローカルと同じ生活を経験して見えた「海外勤務のリアル」

海外勤務というと、

  • 英語を使って仕事をする
  • 海外のオフィスで働く
  • 外国人と一緒に働く
  • 海外の文化を経験する

といった部分が注目されやすいです。

でも僕が7年間フィリピンに住んで感じたのは、

海外勤務で一番学ぶのは、オフィスの外かもしれない

ということです。

どこに住むのか。

どうやって会社へ行くのか。

何を食べるのか。

現地の人はどんな生活をしているのか。

こうした日常を自分自身で経験すると、

単に「海外で仕事をした」というだけでは得られない理解が生まれます。

僕にとって1年間の電車通勤は、まさにその経験でした。

海外勤務では英語力以上に「相手の背景を想像する力」も必要だった

RYO英会話ジムでは普段、英語を話す力について発信しています。

もちろん海外勤務では英語力は大切です。

ただ、実際に海外で働いてみると、

英語を話せるだけでは、外国人といい関係を作れるとは限らない

ことも分かります。

相手がどこから通っているのか。

家族をどう支えているのか。

どんな生活環境にいるのか。

なぜその行動を取るのか。

そうした背景まで想像できるようになると、コミュニケーションの取り方も変わります。

英語は、その相手を理解するためのツールです。

でも、

本当に必要なのは、その言葉を使って相手を理解しようとすること

なんだと思います。

海外勤務を考えている人へ|僕なら住居は「通勤」から逆算する

もし今、僕がもう一度マニラで海外勤務を始めるとしたら、住居探しでは最初に勤務地を確認します。

そして、

「毎日ここへどうやって通うか」

から逆算して住む場所を決めます。

僕なら優先順位は、

  1. 勤務地までの移動時間
  2. 治安・生活環境
  3. スーパーや病院などの利便性
  4. 家賃
  5. 部屋の広さや設備

くらいで考えます。

特に会社員の場合、通勤はほぼ毎日発生します。

だから、

少し広い部屋を選ぶより、毎日30分早く家に帰れる場所を選ぶ

方が、生活満足度が上がることもあります。

フィリピンで1年間電車通勤して分かったこと

僕にとって、この1年間は決して快適ではありませんでした。

むしろ、

「もうやりたくない」

と思うことも多かったです(笑)。

でも、この経験が無駄だったとはまったく思っていません。

ローカルと同じ電車に乗り、

同じように並び、

同じように予定が崩れ、

同じように疲れて会社へ行く。

それを1年間経験したことで、

フィリピンで働く人たちを見る目が変わりました。

そして、自分自身が、

安全な場所に住み、快適な通勤方法を選べること自体が恵まれている

ということにも気づきました。

海外で働く価値は、英語やキャリアだけではありません。

自分とは違う環境で生きている人の生活を、自分の体で少しだけ理解できること。

これも海外勤務で得られる大きな経験の一つだと思います。

まとめ|海外勤務では「仕事」だけでなく「通勤と生活」まで見る

フィリピンで1年間、電車通勤を続けた僕が最終的に感じたのは、

海外勤務の生活満足度は、仕事だけでは決まらない

ということです。

仕事内容が良くても、毎日の通勤で2時間消耗すれば、生活全体はかなり変わります。

だからこれからマニラで働く方には、

  • 会社まで何分かかるか
  • 何で通勤するのか
  • ラッシュ時はどうなるのか
  • 毎日無理なく続けられるか

まで確認してから住居を決めることをおすすめします。

そしてもう一つ。

僕自身、この通勤経験によって、

現地スタッフの行動を「文化の違い」だけで判断しなくなりました。

自分が同じ環境を経験してみると、初めて見えることがあります。

海外勤務は、英語を使って働く経験でもありますが、

自分とは違う環境で生きる人たちを理解する経験

でもあると思います。

フィリピンでの1年間の電車通勤は、僕にとってまさにそんな経験でした。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

これからフィリピンへの赴任・現地採用・海外転職を考えている方は、仕事選びと同時に「どこに住み、どう通勤するか」までぜひ考えてみてください。

それでは、See you around!

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