こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです。
昔、英語を聞いていて「アイクンって何?」と思ったことがあります。
あとで英文を見ると、
I can …
でした。
正直、
「canすら聞き取れないのか…」
とかなり絶望しました。
canなんて、中学校のかなり早い段階で習う単語ですよね。
僕の頭の中では、
can =「キャン」
でした。
ところが、映画や実際の会話では、
「クン」
のような、かなり弱い音に聞こえることがある。
さらに前の単語とつながると、
I can →「アイクン」
のように、一つのまとまりに聞こえることもあります。
この経験がきっかけで、
「英語って、学校で一語ずつ覚えた音のまま話されていないんだ」
と気づきました。
そして、僕がリエゾンや弱形、英語の音のつながりを意識し始めたのも、このあたりからです。
この記事では、
- canが「キャン」に聞こえない理由
- canの強形と弱形の違い
- I canが「アイクン」のように聞こえる理由
- canとcan’tの聞き分け方
- canを聞き取れるようになる練習法
を、音声付きで分かりやすく解説します。
canの発音は「キャン」だけではない|強形と弱形を知ろう
まず結論から言うと、
助動詞のcanには、強く発音する形と弱く発音する形があります。
Cambridge Dictionaryでは、
強形:/kæn/
弱形:/kən/
とされています。
つまり、
学校で覚えやすい
「キャン」
に近い音だけがcanではありません。
普通の文章の中では、
/kən/
という、かなり弱い形がよく使われます。
日本語で無理に近づければ、
「クン」
のように聞こえる人もいるでしょう。
ただし、このカタカナを新しく丸暗記する必要はありません。
大切なのは、
canには「キャン」以外の弱い音がある
と耳が知っていることです。
僕が「アイクンって何?」となった理由
僕が最初につまずいたのは、
I can …
でした。
文字で見れば、
I
can
どちらも当然知っています。
でも、実際の会話では、
I / can
と一語ずつ区切って話されるとは限りません。
canが弱形の /kən/ になると、
I can
全体がかなり滑らかにつながります。
その結果、日本人の耳には、
「アイクン」
のような一つの音に聞こえることがあります。
当時の僕は、
I=アイ
can=キャン
と頭の中に別々に保存していました。
だから、
「アイクン」
のような音が来ても、
I canだと結びつかなかったんです。
これが、
「知っている単語なのに聞き取れない」
典型的なパターンだと思います。
音声で確認|canは実際にどう聞こえる?
まずは元の会話を聞いてみましょう。
ポイントは、
「キャン」という音を探さないこと
です。
電話で、
ここで一つ大事なポイントがあります。
文章の途中にあるcanと、文末で答えるcanでは、発音の強さが同じとは限りません。
例えば、
Do you think you can make it?
のcanは、それほど重要な情報ではないため、
弱く発音されやすいです。
一方、
Yeah, I can.
のようにcan自体が答えの中心になる場合は、
強形の /kæn/ に近くなることがあります。
つまり、
can=いつも「クン」
ではありません。
ここを理解しておくと、かなり聞き取りやすくなります。
なぜcanは弱くなるの?英語は大事な単語を強く読む
英語では、文章中のすべての単語を同じ強さで読みません。
内容を強く持つ単語、
例えば、
- 動詞
- 名詞
- 形容詞
- 重要な副詞
などは比較的強く読まれます。
一方で、
can
to
at
for
him
her
のような、文法的な役割を持つ短い単語は、
会話の中で弱くなることがあります。
前の記事で紹介した、
himのhが弱くなる
not at allのatが弱くなる
のも、同じ大きな考え方です。
僕自身、
can
him
at
のような超基本単語が聞き取れない経験をして、
「難しい単語を知っているかどうかだけが、リスニング力じゃない」
と気づきました。
例文でcanの弱い発音に慣れよう
ここからは、音声を使って練習してみましょう。
大切なのは、
canだけを単独で10回言うことではありません。
文章の中でどれくらい弱くなるか
を聞いて、そのまま真似することです。
You can do it.
面接に自信がない友人を励ます場面です。
君ならできるよ。
ここで最も伝えたいのは、
do it
という内容です。
canを必要以上に強く、
You CAN do it.
と読む必要はありません。
もちろん、
「いや、君なら本当にできるよ!」
とcan自体を強調したい場合は、強く読むこともあります。
つまり、
発音は文の意味や強調によって変わる
ということです。
She can speak English.
友人を紹介する場面です。
彼女は英語を話せるよ。
この文でも、
canだけを聞こうとしない
ことが大切です。
自然な会話では、
She can speak English.
全体が一つのリズムとして流れます。
canの母音はかなり弱くなり、
「キャン」とはっきり聞こえない場合があります。
canとcan’tはどう聞き分ける?「canの音」だけを頼りにしない
canの発音を調べている人が、次によく迷うのが、
canとcan’tの聞き分け
です。
ここでも、
can=キャン
can’t=キャント
とカタカナだけで覚えると、実際の会話では苦戦します。
特にアメリカ英語では、can’tの最後のtが非常に弱くなったり、はっきり破裂しなかったりすることがあります。
そのため、
最後にtが聞こえたかどうかだけで判断するのは危険
です。
むしろ、
- canが弱く発音されているか
- can / can’tの母音の違い
- どの単語が強調されているか
- 文全体の意味
を合わせて判断します。
例えば、
I can do it.
では、canは弱くなることがあります。
一方、
I CAN’T do it.
では否定が重要なので、can’tが強く読まれやすくなります。
この強弱の違いも、実際の聞き取りでは大きなヒントになります。
これはリエゾン?canで僕が気づいた「英語の音のつながり」
僕が最初に、
「アイクンって何?」
となったとき、
単純に、
「canの発音を知らなかった」
だけだと思っていました。
でもその後、
him
her
not at all
など、同じようなことが何度も起きました。
そこで、
単語は文章に入ると、弱くなったり、前後の音とつながったりする
ことに気づきました。
日本では、こうした現象をまとめて
「リエゾン」
と呼ぶことがあります。
ただし今回のcanの場合、より正確には、
can自体が弱形になること
が大きなポイントです。
そして、その弱いcanが前後の単語と切れずに発音されることで、
I can
が、
一つの音のかたまりのように聞こえます。
つまり、
弱形+音の連結
が重なっていると考えると分かりやすいです。
canが聞き取れない人におすすめの3ステップ練習
僕自身、昔は、
英単語を見る。
意味を覚える。
カタカナに近い音で覚える。
という学習が中心でした。
でも実際の英語を聞くようになってから、
「単語だけの音」と「文章の中の音」の両方を覚える必要がある
と感じるようになりました。
canも、次の順番で練習するのがおすすめです。
STEP 1|英文を見ながら聞く
まず、
「ここにcanがある」
と分かった状態で音声を聞きます。
そして、
「キャンじゃなくてもcanなんだ」
という音のパターンを耳に登録します。
STEP 2|フレーズ全体を真似する
canだけを、
can, can, can…
と繰り返すより、
I can do it.
You can do it.
She can speak English.
のように、文章の中で練習してください。
STEP 3|最後に文字なしで聞く
もう一度音声を流し、
弱いcanを聞いても、
「今canって言った」
と認識できるか確認します。
僕は、この
文字を見る → 音を真似する → 文字なしで聞く
という流れをおすすめしています。
「canすら聞き取れない」と落ち込まなくていい理由
僕が、
「アイクンって何?」
となったとき、
かなり落ち込みました。
「canなんて中学生でも知っているのに」
と思ったからです。
でも今振り返ると、
これは、
canを知らなかったのではなく、canの弱い音を知らなかった
だけなんです。
これは大きな違いです。
語彙力が足りないわけでも、
文法が分かっていないわけでもありません。
頭の中に、
can=「キャン」
という一つの音しか登録されていなかった。
だから別の形で来ると認識できなかったんです。
この経験から僕は、
リスニングを伸ばすには、
新しい単語を増やすだけではなく、すでに知っている単語の「実際の音」を増やすことも重要
だと考えるようになりました。
むしろ、
can
him
her
at
for
to
のような基本単語ほど、
会話では弱くなりやすいので、聞き取りの壁になることがあります。
まとめ|canは「キャン」という一つの音だけで覚えない
canが聞き取れない理由の一つは、
学校で覚えた「キャン」と、実際の会話で使われる弱いcanの音が違う
ことです。
助動詞canには、
- 強く発音する /kæn/
- 弱く発音する /kən/
があります。
文章の途中では弱形になることが多く、
前後の単語とつながることで、
I can
が、
「アイクン」
のように聞こえることもあります。
僕自身、この音を最初に聞いたとき、
「アイクンって何?」
となり、
canすら聞き取れないことにかなり絶望しました。
でも、それがきっかけで、
英語は単語を一語ずつ覚えるだけではなく、文章の中でどう音が変わるかまで知る必要がある
と気づきました。
そして、そこからリエゾンや弱形、音のつながりを意識して学ぶようになりました。
canだけを「キャン」と覚えるのではなく、
I can do it.
You can make it.
She can speak English.
のように、
実際のフレーズの中の音
として聞いて、真似してみてください。
そうすると、
これまで「知らない音」にしか聞こえなかったものが、
少しずつ、
「知っているcan」
として拾えるようになってきます。
canに関連する記事
最後まで読んでいただきありがとうございました。
RYO英会話ジムでは、
「知っている英語」を、実際に聞ける・話せる英語へ変えること
を大切にしています。
canのような基本単語こそ、
単語だけで覚える → 実際の音を聞く → フレーズで真似する → 文字なしで聞く
まで練習してみてください。
それでは、See you again!









































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