こんにちはRYO英会話ジムのリョウです。今日は”for good”の意味とその使い方【なぜその意味になるのかも伝えます】についてお話します。学習者の間では”for good”がなぜこのような意味にあるのかよく議論されるのでそれについて少し触れておきたいと思います。この記事を読めば英語力がさらにアップします。それではまいりましょう。
目次
意味
「for good」は、確かに一見すると直感的な意味から外れるイディオムですね。通常、「good」と聞くと、形容詞で「良い」という意味を思い浮かべますが、「for good」の場合、この「good」は名詞のように使われ、「永遠に」や「最終的に」という意味で用いられます。この表現は、何かが恒久的に終わる、あるいは変更される状況を示すのによく使用されます。例えば、「He left the country for good.」は「彼は国を永遠に去った。」という意味になります。
イディオムのこのような特性は英語学習者にとっては混乱の元になりがちですが、文脈や慣用的な使い方を学ぶことで自然と理解できるようになります。
文法構造
確かに、通常の文法ルールに従うと、前置詞の後には名詞や名詞句が来るのが一般的です。しかし、”for good”の場合は例外的な表現として使われています。このフレーズは固定表現として機能し、”permanently”(永続的に)や “forever”(永遠に)と同様の意味を持ちます。
英語では時々、こうした一見文法的に不自然な表現が固定フレーズとして定着し、特定の意味を持つようになることがあります。”for good”もその一つで、何かが完全に、そして永続的に終わることを表す際に用いられます。この表現は非常に一般的で、自然な英語の会話や書き言葉で広く使われています。
由来
このフレーズの由来については、直接的な起源を特定するのは難しいですが、英語の歴史を通じて徐々に発展してきた表現と考えられます。英語では、時間を表す表現がしばしば抽象的な概念と結びついて発展してきました。「for」は元々「…のために」という意味で使われますが、時間の経過や永続性を示す文脈でも使用されるようになりました。「good」という言葉は、この場合「最終的な」や「変わらない」という意味合いを加え、「for good」というフレーズで「永久に」という意味を成立させています。
歴史的な文献や文学作品を通じて、このフレーズがどのように使われてきたかを見ることで、その使用がいつ頃から普及したかについてある程度の推測は可能ですが、正確な起源を特定するのは難しいでしょう。英語のフレーズや慣用句は多くの場合、口頭での使用から徐々に広がり、正式な記録よりも先に日常会話の中で定着する傾向があります。
よく使う場面
これらの例は、「for good」がどのように使われるかを示していますが、この表現は様々な文脈で幅広く使用されます。いくつか典型的な使われ方を紹介します。
去ることを表す時
ある場所や状況から完全に去ることを意味します。例えば、「He moved to Canada for good.」は、「彼は永久にカナダに移住した」という意味です。
習慣や行動をやめる時
悪い習慣や行動を完全にやめるという意味で使います。例えば、「I quit smoking for good.」は、「私は完全に禁煙した」という意味です。
最終的な決断や結論を表す時
何かが最終的に決まったり終わったりしたことを示します。例えば、「After the long dispute, they decided to split the property for good.」は、「長い争いの末、彼らは財産を分割することを永久に決めた」という意味です。
よく使われる言い回し
“for good”を使用した一般的な英語の表現やフレーズは、様々な状況でその決定性や恒久性を強調するために用いられます。以下はそのような表現のいくつかです:
- I’m leaving for good.
- 「私は(ここを)永遠に去る。」
- 何かを完全に終える意思を示すときに使われます。
- He’s gone for good.
- 「彼はもう戻ってこない。」
- 誰かが永遠に去ったことを示すのに使われます。
- We’re done for good.
- 「私たちはもう完全に終わった。」
- 関係などが完全に終了したことを表す際に用います。
- Quit smoking for good.
- 「タバコを永遠にやめる。」
- 習慣や行動を永続的に辞めることを意図しています。
- I’ve stopped working there for good.
- 「そこでの仕事は永遠に辞めた。」
- 仕事や活動を恒久的に止めたことを示します。
例文
(海外にいる設定)日本に帰国する予定だと言うと…
もうアメリカには帰ってこないの?
友人がシンガポールに行くと言い出して…
どのくらいの期間?
いつもタバコをする同僚が今日は吸っていなくて…
一生タバコをやめることにしたんだ。
仕事で遠距離恋愛をしていた彼が戻ってきて彼から…
もうどこにも行かないよ。
彼とケンカして…
彼と完全に別れたわ。
返答例
「for good」に対しての返答例とその和訳をいくつか挙げてみます。
- 英文: “So, you’re moving to Canada for good?”
- 和訳: 「つまり、あなたは永遠にカナダに移住するんですか?」
- 英文: “He said he’s quitting smoking for good this time.”
- 和訳: 「彼は今回こそ本当に喫煙をやめると言っていました。」
- 英文: “Are you really leaving for good, or do you think you’ll come back someday?”
- 和訳: 「本当に永遠に去るんですか、それともいつか戻ってくると思いますか?」
これらの例は、日常会話で「for good」がどのように使われるかを示しています。この表現は、何かが永続的にまたは最終的に終わることを示す時に使われます
「forever」と「for good」の違いは?
“for good”と”forever”はどちらも長期間または永続的な意味を持つ英語のフレーズですが、ニュアンスが少し異なります。
- for good – このフレーズは何かが完全に終わり、戻らないことを意味します。しばしば決断や変更が最終的であることを強調するのに使われます。例えば、「彼はアメリカに移住して、日本に戻らないことを決めた — He has moved to America for good.」
- forever – 「永遠に」と訳されることが多く、時間の経過に関わらず継続することを意味します。愛や友情など感情的なつながりを表現するのによく使われますが、物事が続く無限の長さを指すこともあります。例えば、「彼女の記憶は永遠に私たちの心に残る — Her memory will live on forever.」
要するに、「for good」は何かが終わりとして定義される時に使われ、「forever」は時間の制限なく続くことを表します。
似た英語表現
「for good」と似た英語表現には、以下のようなものがあります。これらの表現は、すべて何かが恒久的に、または最終的に終わることを示すために使用されますが、文脈やニュアンスによって使い分けられます。「for good」は非常に汎用的で、多くの状況に適用可能ですが、他の表現はより具体的な状況や感情を伝えるのに適しています。
1. Permanently
- 例文: “She moved to London permanently.”
- 和訳: 「彼女は永久にロンドンに移住した。」
- 解説: 「Permanently」は、「for good」と同様に、何かが恒久的、永続的に行われることを示す表現です。
2. Once and for all
- 例文: “We need to solve this problem once and for all.”
- 和訳: 「私たちはこの問題を一度で全て解決する必要がある。」
- 解説: 「Once and for all」は、何かが最終的に、これで最後という意味合いで使われ、状況や問題に終止符を打つ決定的な行動を示します。
3. Forever
- 例文: “I thought we would be together forever.”
- 和訳: 「私たちは永遠に一緒にいると思っていた。」
- 解説: 「Forever」は時間の無限性を強調し、「for good」と同じように、何かが終わりがないことを表しますが、特に関係や感情について用いられることが多いです。
4. For keeps
- 例文: “This time, I’m quitting smoking for keeps.”
- 和訳: 「今回、私は本当に喫煙をやめます。」
- 解説: 「For keeps」は、何かを永続的に続けるか、または永久に終えることを意味する非公式の表現です。しばしば個人的な決意や変更を示す際に用いられます。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。以上が”for good”の意味とその使い方【なぜその意味になるのかも伝えます】でした。それではSee you around!
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