こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです。
TOEICではある程度点数が取れる。文法や単語もそれなりに分かる。それでも、外国人との会話になると「自分の意見がうまく言えない」「質問されると短い返事で終わってしまう」という悩みは珍しくありません。
今回紹介するセンさんも、当時TOEIC700点を取得し、通学型の英会話スクールからオンライン英会話へ移って学習を続けていた方でした。英語の基礎知識そのものが不足していたわけではありません。
一方で、大きな課題になっていたのが「英語で自分の考えを主張すること」でした。
さらに将来はイギリスでワーキングホリデーを経験し、現地で友人を作りたい。そして薬剤師という専門性も、いつか英語で生かしてみたいという目標がありました。
この記事ではこの実例をもとに、
- TOEIC700でも英語が話せないと感じる理由
- 英語で自分の意見を言えない原因
- オンライン英会話を続けても伸びを感じないときの見直し方
- ワーホリ前に何を練習すればいいのか
- 海外で友達を作るために必要な英語
- 専門職で英語を使いたい人が意識したいこと
まで整理していきます。
- 1 結論|TOEIC700なら「英語を増やす」より「持っている英語を使う練習」が重要
- 2 センさんの英語学習歴|通学型からオンライン英会話へ
- 3 オンライン英会話を続けても話せないことがある理由
- 4 TOEIC700なのに英語が話せないのはおかしい?
- 5 センさんの一番の課題は「英語で自己主張すること」だった
- 6 英語で自分の意見が言えない3つの原因
- 7 英語で自己主張するなら「結論→理由→具体例」で練習する
- 8 「瞬発力」は速く話す力ではない
- 9 ワーホリ前に英語はどこまで話せればいい?
- 10 ワーホリ前に練習したい英会話
- 11 ワーホリで友達を作るなら「質問する力」も重要
- 12 海外へ行くだけで英語は話せるようになる?
- 13 ワーホリ前こそ「自分から話しかける練習」をしておく
- 14 薬剤師など専門職で英語を使いたい人は何を練習する?
- 15 専門英語は「難しい単語を増やす」だけでは足りない
- 16 イギリスで日本の薬剤師資格をそのまま使える?
- 17 イギリスのワーホリ制度は当時から変わっている
- 18 センさんが伸ばすことにした4つの力
- 19 「英語で意見を言う」練習はどうすればいい?
- 20 RYO英会話ジムで重視している「話してから直す」学習
- 21 体験レッスン後にいただいた感想
- 22 TOEIC700からスピーキングを伸ばすなら何をすればいい?
- 23 こんな人は「インプット」から「実践」に比重を移していい
- 24 ワーホリ前に英語を勉強する最大の理由
- 25 TOEIC700・ワーホリ・英会話についてよくある質問
- 26 まとめ|TOEIC700の次は「自分の英語で話す力」を鍛えよう
結論|TOEIC700なら「英語を増やす」より「持っている英語を使う練習」が重要
TOEIC700点前後まで来ている人の場合、英語をまったく知らないわけではありません。基本的な語彙や文法、リスニングの土台はある程度できています。
それでも会話で止まってしまうなら、次に必要なのは新しい知識を増やし続けることより、今持っている英語をリアルタイムで取り出す練習かもしれません。
例えば、
「この意見に賛成ですか?」
と聞かれたときに、
Yes, I agree.
で終わるのか、
I agree to some extent, but I think it depends on the situation.
と続けられるのか。
この差は、単純なTOEICの点数だけでは測れません。
センさんの英語学習歴|通学型からオンライン英会話へ
センさんは、一昨年頃から本格的に英会話学習を始め、最初は通学型の英会話スクールへ通っていました。
その後、距離・費用・時間を考え、オンライン英会話へ移りました。
これは現在でもかなり一般的な流れだと思います。オンラインなら移動時間がなく、仕事をしながらでも続けやすいからです。
ただし、オンライン英会話へ変えたからといって、自動的にスピーキング力が伸びるとは限りません。
オンライン英会話を続けても話せないことがある理由
オンライン英会話は、英語を話す機会を増やすには非常に便利です。
一方で、
- 教材を読んで終わる
- 先生の質問に短く答えるだけ
- 間違った英語をそのまま使い続ける
- 毎回違うテーマをやって復習しない
- 先生の方が長く話している
という状態になると、レッスン回数は増えても「自分の英語で話す力」が思ったほど伸びないことがあります。
大事なのは、何回受けたかより、レッスン中にどれだけ自分の考えを英語にし、言えなかった部分を修正し、もう一度使ったかです。
TOEIC700なのに英語が話せないのはおかしい?
まったくおかしくありません。
TOEICで求められる能力と、リアルタイムの会話で求められる能力には重なる部分もありますが、完全に同じではないからです。
TOEICでは、基本的に「提示された英語を理解して正解を選ぶ」力が中心です。
一方、会話では、
- 質問を聞く
- 内容を理解する
- 自分の考えを決める
- 必要な単語を取り出す
- 英文を組み立てる
- 相手の反応を見て続ける
という処理を、その場で行います。
そのため、TOEIC700、800、場合によっては900点以上あっても、スピーキング経験が少なければ「言いたいことがすぐに出ない」ことはあります。
センさんの一番の課題は「英語で自己主張すること」だった
センさん自身が特に課題として感じていたのが、英語で自己主張をすることでした。
ここでいう自己主張とは、強い口調で自分の意見を押し通すことではありません。
例えば、
- 自分はどう思うか
- なぜそう思うか
- 相手とどこが違うか
- 何を希望しているか
- 何に賛成・反対なのか
を、相手に分かる形で言葉にすることです。
日本語では自然にできても、英語になると突然、
I think so.
Maybe.
I don’t know.
で終わってしまうことがあります。
英語で自分の意見が言えない3つの原因
1. 正しい英文を作ってから話そうとする
基礎知識がある人ほど、話す前に文法を確認しすぎることがあります。
「この時制でいいのか」「aとtheはどっちか」「もっと自然な単語があるのでは」と考えている間に、会話は進んでいきます。
実際の会話では、最初から100点の英文を作るより、まず簡単な英語で結論を出し、そのあと理由を足す方が話しやすくなります。
2. 「英語」より先に「何を言うか」が決まっていない
意外と多いのがこのパターンです。
英語で答えられないと思っているけれど、実は日本語でもその質問についてあまり考えたことがない。
例えば、
What makes a good workplace?
と聞かれたとき、単語を知らないだけではなく、そもそも「良い職場とは何か」という自分の考えがまとまっていないことがあります。
スピーキングでは、英語力+発想力の両方が必要です。
3. 意見を広げる型を持っていない
例えば、
I think …
だけで終わるのではなく、
I think … because …
For example, …
On the other hand, …
That’s why I think …
のような「話を伸ばす型」を持っていると、自分の考えを文として展開しやすくなります。
英語で自己主張するなら「結論→理由→具体例」で練習する
英語で意見を言うことに慣れていない人には、まず
結論 → 理由 → 具体例
の3段階がおすすめです。
例えば、
Do you think working abroad is a good idea?
と聞かれたとします。
まず結論を言います。
Yes, I think it’s a great experience.
次に理由です。
Because you can learn different ways of thinking.
さらに具体例を加えます。
For example, when you work with people from different countries, you learn that your way isn’t always the only way.
この3段階だけでも、一言回答からかなり脱出しやすくなります。
「瞬発力」は速く話す力ではない
センさんが今後伸ばしたいポイントの一つが、瞬発力でした。
瞬発力というと、
「ペラペラと速く話す能力」
を想像するかもしれません。
でも僕が考えるスピーキングの瞬発力は、簡単な英語でもいいので、その場で反応して会話を止めない力です。
完璧な文章が完成するまで10秒黙るより、
That’s interesting. I haven’t thought about it before, but …
と一度返してから考える。
こうした「英語で時間を作る力」も実践では重要です。
ワーホリ前に英語はどこまで話せればいい?
センさんは将来、イギリスでワーキングホリデーをする予定でした。
海外へ行く前になると、
「もっと英語が話せるようになってから行くべきでは?」
と不安になる人もいます。
もちろん英語力が高いほど、現地でできることは増えます。
ただし、出発前に完璧になる必要はありません。
それよりも、
現地へ着いた初日から使う英語をある程度準備しておく
ことの方が実用的です。
ワーホリ前に練習したい英会話
僕なら、少なくとも次の場面を練習します。
- 自己紹介
- 自分の仕事・経歴を説明する
- 友達を作るための雑談
- シェアハウスでの会話
- 仕事を探すときの会話
- 面接
- 買い物・レストラン
- 困ったときに助けを求める
- 分からないことを聞き返す
- 自分の希望・意見を伝える
特にワーホリでは、試験英語より、
「自分について話せる英語」
の使用頻度がかなり高くなります。
ワーホリで友達を作るなら「質問する力」も重要
センさんの目標の一つは、現地で友人を作ることでした。
友達作りというと「自分が英語を話せるか」ばかり考えがちですが、実際には
相手へ興味を持って質問できるか
も重要です。
例えば、
Where are you from?
How long have you been here?
What brought you to the UK?
What do you do?
What do you usually do on weekends?
と質問し、その答えにもう一つ質問を返す。
こうしたキャッチボールができると、難しい英語を使わなくても会話はかなり続きます。
海外へ行くだけで英語は話せるようになる?
ここは、海外生活を経験した僕自身も強く感じるところです。
英語環境に行くことと、その環境を実際に使うことは別です。
ワーホリへ行っても、日本人とだけ行動する、英語を間違えるのが怖くて話しかけない、仕事でも最低限しか話さない、という状態なら、思ったほどスピーキング量は増えません。
逆に、多少間違っていても、
自分から質問する。
仕事仲間と雑談する。
イベントへ参加する。
分からない英語をその場で聞く。
という人は、海外環境を学習機会に変えやすくなります。
ワーホリ前こそ「自分から話しかける練習」をしておく
だから出発前の英会話練習では、
「先生から質問されて答える」
だけではなく、
自分から会話を始める練習
も入れてほしいです。
例えば先生に、
「今日はあなたから3つ質問してください」
とお願いする。
これだけでも、
質問される側 → 会話を作る側
へ少しずつ変わっていきます。
薬剤師など専門職で英語を使いたい人は何を練習する?
センさんは薬剤師として働いており、将来的には英語も仕事へ生かしたいという目標がありました。
医療職などの専門職では、
専門用語さえ覚えればいい
と思われがちです。
でも実際には、
専門英語+一般的なコミュニケーション力
の両方が必要です。
例えば薬剤師なら、
- 症状を確認する
- 薬の飲み方を説明する
- 副作用について伝える
- 相手が理解したか確認する
- 簡単な言葉へ言い換える
- 質問へ答える
といったやり取りがあります。
専門用語を正確に知っていても、それを患者さんへ分かりやすく説明できなければコミュニケーションは成立しません。
専門英語は「難しい単語を増やす」だけでは足りない
例えば専門職の人ほど、
専門用語の英訳
ばかり覚えようとすることがあります。
でも実際の現場では、
難しい内容を簡単な英語へ言い換える力
の方が重要になる場面もあります。
これは薬剤師だけでなく、
- 医師
- 看護師
- エンジニア
- 研究者
- 会計・金融職
- メーカー勤務
など、専門性のある仕事で英語を使う人に共通します。
イギリスで日本の薬剤師資格をそのまま使える?
ここは、元記事を書いた当時より現在の記事では明確にしておいた方がいい部分です。
日本で薬剤師資格を持っているからといって、その資格だけでイギリスですぐ薬剤師として働けるわけではありません。
Great Britainで海外資格を持つ薬剤師が登録を目指す場合、資格の状況によってGPhC(General Pharmaceutical Council)が定める登録要件を満たす必要があります。
そのため、
「ワーホリ中に英語を使った仕事をしてみたい」
ことと、
「イギリスで正式に薬剤師として働く」
ことは分けて考える必要があります。
ただ、海外生活で英語力・異文化コミュニケーション力を伸ばす経験は、その後専門職として国際的な仕事を考えるときにも生かせるでしょう。
イギリスのワーホリ制度は当時から変わっている
センさんがイギリス行きを考えていた2018年当時から、制度も変わっています。
現在、日本人が利用する制度はYouth Mobility Scheme(YMS)と呼ばれています。
2026年現在、日本国籍の場合は18〜30歳が対象で、条件を満たせば最長2年間イギリスで生活・就労できます。
また、日本人については以前あった抽選制が2024年からなくなり、現在は対象者であればオンラインで申請できます。
制度・費用・必要資金などは変更される可能性があるため、渡航を検討する際は必ず英国政府の最新情報を確認してください。
センさんが伸ばすことにした4つの力
センさんとのトレーニングでは、特に次の部分を重視することにしました。
- 日常英会話
- 瞬発力
- 表現力
- 発想力
この4つは、ワーホリを目指す人にもかなり重要です。
特に、
瞬発力=すぐ返す力
表現力=同じことを別の言葉でも伝える力
発想力=自分が何を話すか考える力
と整理すると分かりやすいでしょう。
「英語で意見を言う」練習はどうすればいい?
おすすめなのは、毎回一つテーマを決めて、
- まず30秒話す
- 言えなかったところを確認する
- より自然な英語に直す
- 音読する
- 同じ質問へもう一回答える
という練習です。
一回答えて終わるのではなく、
同じ内容を2回話す
ところがポイントです。
最初は詰まったところでも、修正したあとなら少しスムーズになります。
RYO英会話ジムで重視している「話してから直す」学習
僕は英語を話せるようになるためには、
最初から完璧な英文を準備してから話すより、
まず今持っている英語で話してみる
ことが大切だと考えています。
RYO英会話ジムでは、
発話 → 見える化 → 修正 → 音読 → 再アウトプット
という流れを重視しています。
これを繰り返すことで、
「知っているけど使えない英語」
を、
「実際の会話で出てくる英語」
へ少しずつ変えていきます。
体験レッスン後にいただいた感想
センさんには体験レッスンを2コマ受けていただき、その後このような感想をいただきました。
お世話になっております。今日IVANさんの体験レッスンを2コマ受けました。IVANさんのおかげで50分あっという間に終わり、とても楽しかったです。それに、内容も正直最高です。
この感想で僕が特にうれしかったのは、「楽しかった」だけではなく、実践的な内容そのものに価値を感じてもらえたことです。
英語は楽しむことも大切ですが、
「今日できなかったことが、次回できるようになる」
という実感があると、さらに続けやすくなります。
TOEIC700からスピーキングを伸ばすなら何をすればいい?
もし現在TOEIC700前後で、
「読む・聞くことはある程度できるけど、話すのが苦手」
という状態なら、僕なら次の順番で進めます。
- 自分について2〜3分話せるようにする
- 簡単な質問へすぐ答える
- 理由を一つ追加する
- 具体例を追加する
- 反対意見や別の視点も言ってみる
- 言えなかった英語を修正して再利用する
新しい難単語を大量に覚えるより、
I think …
The reason is …
For example, …
It depends on …
On the other hand, …
などの基本表現を、いろいろなテーマで自由に使える方が実践では役立ちます。
こんな人は「インプット」から「実践」に比重を移していい
今回のセンさんのように、
- TOEIC600〜800程度の基礎がある
- 文法教材を何冊かやっている
- オンライン英会話経験がある
- 英文を読めば意味は分かる
- でも会話になると短い英文しか出ない
という状態なら、
さらに教材を増やすだけではなく、
実際に自分の意見を話す時間を増やす段階
に来ている可能性があります。
ワーホリ前に英語を勉強する最大の理由
ワーホリ前の英語学習というと、
「現地で困らないため」
と考える人が多いと思います。
もちろんそれもあります。
でも僕自身、海外生活を長く経験してきて思うのは、
英語力があるほど、現地で取れる選択肢が増える
ということです。
仕事を選ぶ。
友達を作る。
イベントへ参加する。
現地の人と深く話す。
困ったときに交渉する。
自分の専門性について説明する。
同じ1年間海外にいても、どれだけ英語を使えるかによって経験できることは変わります。
TOEIC700・ワーホリ・英会話についてよくある質問
TOEIC700あればワーホリで英語に困りませんか?
TOEIC700は基礎力の目安にはなりますが、実際の会話力とは完全には一致しません。出発前に自己紹介、雑談、聞き返し、意見を言う練習をしておくと現地で動きやすくなります。
TOEIC700なのに英語が話せないのは勉強不足ですか?
必ずしもそうではありません。知識量ではなく、知っている英語をリアルタイムで使う経験が不足している場合があります。
オンライン英会話だけでワーホリ準備はできますか?
活用できます。ただ教材をこなすだけでなく、自己紹介、仕事探し、友達との雑談など、現地で実際に起こる場面を想定したロールプレイやフリートークも入れるのがおすすめです。
英語で自分の意見を言えるようになるには?
まず「結論→理由→具体例」の3段階で話す練習がおすすめです。同じ質問へ一度答え、修正したあともう一回答えると、使える表現が定着しやすくなります。
ワーホリに行けば自然に英語は伸びますか?
英語を使う機会は増えますが、海外にいるだけで自動的に伸びるわけではありません。現地で自分から人と話し、言えなかった英語を振り返ることが大切です。
まとめ|TOEIC700の次は「自分の英語で話す力」を鍛えよう
今回紹介したセンさんは、
- 英会話学習経験あり
- 通学型からオンライン英会話へ移行
- TOEIC700点
- 英語で自己主張することが課題
- イギリスでのワーホリを目標
- 現地で友人を作りたい
- 将来的に薬剤師として英語も生かしたい
という方でした。
基礎英語がなかったわけではありません。
次に必要だったのは、
持っている英語を使って、自分の考えをその場で伝える経験
でした。
TOEIC700でも英語がうまく話せない。
オンライン英会話を続けているのに、自分の意見が出てこない。
ワーホリへ行きたいけれど、会話に自信がない。
そんな状態なら、
「まだ英語力が足りないから、もっと勉強しないと」
とインプットだけを増やす前に、
今持っている英語で、どこまで自分のことを話せるか
試してみてください。
話す。
言えないところを見つける。
修正する。
声に出す。
もう一度使う。
この繰り返しが、試験のための英語を、
海外生活や仕事で使える英語
へ変えていきます。






























