英語リスニング力を伸ばす8つのコツ|僕が海外勤務7年で実際にやってきた勉強法
こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです。
「英語を毎日聞いているのに、なかなか聞き取れるようにならない」
僕も英語学習を始めた頃は、まさに同じ状態でした。
単語や文法を勉強しているのに、ネイティブが話し始めると急にわからなくなる。
「文字ならわかるのに、なぜ音になるとわからないんだろう?」
そんな壁に何度もぶつかりました。
僕はその後、セブ・オーストラリアへの留学を経験し、海外で約7年間働きました。
KLab株式会社では翻訳・通訳を経験し、その後はオンライン英会話スクールで教材開発や講師・カウンセリングを担当。
さらに企業向け英語研修では、三菱UFJやUNIQLOなどの大手企業の受講生を含め、数百名以上の英語学習をサポートしてきました。
そして2019年に、スピーキングに特化した「RYO英会話ジム」を立ち上げています。
ただ、最初から英語が聞き取れたわけではありません。
僕自身も、聞く → わからない → 確認する → 真似する → 実際に使う
という地道なトレーニングを何度も繰り返してきました。
そこでこの記事では、教科書的なリスニング勉強法ではなく、僕自身が実際にやって効果を感じた方法を8つに整理して紹介します。
先に結論を言うと、リスニング力を伸ばすうえで一番大切なのは、
「ただ聞くだけ」で終わらせないことです。
それでは、詳しく見ていきましょう。
僕がリスニング力を伸ばすためにやった8つのこと
僕が実際に意識してきたのは、次の8つです。
- 自分のレベルに合った英語を聞く
- 短時間でも毎日英語に触れる
- 「聞き流し」と「集中して聞く」を分ける
- 同じ音声を何度も繰り返す
- 聞き取れなかった英語を放置しない
- 映画やドラマからリアルな英語を学ぶ
- 聞こえた英語を自分でも発音する
- 最後は実際の会話で使う
振り返ってみると、僕のリスニング力が伸びたのは、単純に「たくさん英語を聞いたから」ではありません。
聞いた英語を分析し、自分でも発音し、実際のコミュニケーションで使ったからだと思っています。
1. 自分のレベルに合った英語を聞く
最初に大切なのが、難しすぎる英語を選ばないことです。
僕自身、英語を勉強していた頃、
「ネイティブの英語をたくさん聞けば、そのうち聞こえるようになるだろう」
と思っていた時期がありました。
でも、ほとんど理解できない英語を長時間聞いていても、なかなか聞き取れるようにはなりません。
なぜなら、
「何が聞き取れなかったのか」すらわからないからです。
僕がおすすめしたいのは、
全体の意味はある程度わかるけれど、一部聞き取れない
くらいの素材です。
例えば、10文あるうち7〜8文くらいは理解できる。
このくらいなら、
「この部分だけ聞こえなかった」
と原因を特定できます。
教材を選ぶときに僕が重視するポイント
- 内容がある程度理解できる
- 自分が興味を持てる
- 音声がクリア
- スクリプトや字幕がある
- 何度も繰り返し聞ける
特におすすめなのが、スクリプト付きの音声です。
なぜなら、
「知らない単語だったのか」
「単語は知っていたけど、音として認識できなかったのか」
を確認できるからです。
この違いはかなり重要です。
2. 短時間でも毎日英語に触れる
僕自身の経験から感じるのは、リスニングでは一度にたくさんやるより、英語に触れる頻度を増やしたほうがいいということです。
例えば、
「日曜日に3時間だけ英語を聞く」
よりも、
毎日15〜30分英語に触れる。
そのほうが、英語の音に対する感覚を維持しやすくなります。
僕の場合も、英語を「勉強する時間」だけではなく、日常生活の中に入れることを意識してきました。
例えば、
- 移動中
- 散歩中
- トレーニング中
- ちょっとした空き時間
- 自宅で過ごしている時間
などです。
こうすると、
「英語を勉強しなきゃ」ではなく、「英語が生活の中にある」
という状態を作れます。
ただし、ここでひとつ注意があります。
3. 「聞き流し」と「集中して聞く」は別物
僕も英語学習をしてきて実感しましたが、
英語を流しているだけでは、聞き取れない部分はなかなか改善しません。
移動中などの「ながら聞き」は、英語に触れる量を増やすという意味では役立ちます。
ただし、それとは別に、
短時間でもいいので集中して聞く時間
を作ることが重要です。
僕なら、例えば30秒〜1分程度の音声を使います。
まず普通に聞く
字幕やスクリプトは見ません。
↓
聞き取れなかったところを探す
「ここ何て言ったんだろう?」
という場所を見つけます。
↓
スクリプトを確認する
ここで初めて文字を見ます。
↓
もう一度聞く
文字と実際の音を一致させます。
この作業をすると、
「知っている単語なのに聞き取れていなかった」
ということが本当によくあります。
ここが、僕にとってもリスニング学習の大きなポイントでした。
4. 同じ音声を何度も聞く
英語学習では、つい新しい教材をどんどんやりたくなります。
僕もそうでした。
でもリスニングについては、
新しい英語を100個聞くより、ひとつの英語を深く聞いたほうがいい場合があります。
特に聞き取れなかった文章は、何度も聞きます。
例えば、
1回目
意味を予想しながら聞く。
2回目
聞き取れなかった場所を意識する。
3回目
スクリプトを確認する。
4回目
文字を見ながら音を聞く。
5回目
スクリプトなしでもう一度聞く。
すると、不思議なくらい、
最初はまったく聞こえなかった英語が、はっきり聞こえる
ことがあります。
これは英語自体が変わったわけではありません。
自分の中にある「英語の音のデータ」がアップデートされたということです。
僕はこの感覚を何度も経験してきました。
5. 聞き取れなかった英語を放置しない
リスニング力が伸び始めた大きな理由のひとつが、
「聞こえなかった」で終わらせなくなったこと
だと思っています。
聞き取れなかったら、
「まあいいか」
と次へ進むのではなく、
なぜ聞き取れなかったのか
を確認します。
原因は、大きく分けるとこんな感じです。
- 単語そのものを知らなかった
- 意味は知っていたが発音を知らなかった
- 単語同士がつながっていた
- 音が弱くなっていた
- スピードについていけなかった
- 文法構造を瞬間的に理解できなかった
原因が違えば、対策も変わります。
単語を知らないなら覚える。
音がわからないなら発音を確認する。
スピードが原因なら繰り返し聞く。
このように、「聞こえない」を細かく分解することが大切です。
僕は単語ではなくフレーズで覚える
例えば、
figure out
という表現を覚えるなら、
figure out = 理解する
だけではなく、
I couldn’t figure out what he meant.
(彼が何を言いたかったのかわかりませんでした)
のように文ごと覚えます。
実際の会話では、単語が単独で飛んでくるわけではありません。
だからこそ、
「文章の中でどう聞こえるのか」まで覚える
ことが大切です。
6. 映画やドラマからリアルな英語を学ぶ
僕は、教材だけでなく映画やドラマの英語から学ぶこともおすすめしています。
理由はシンプルです。
映画やドラマでは、
実際の会話に近いスピード・発音・イントネーション・感情
に触れられるからです。
ただし、映画を2時間普通に見るだけでは、リスニング練習としては少し効率が落ちます。
僕がおすすめするのは、短いシーンを使う方法です。
映画・ドラマを使うなら、この順番
- まず普通に見る
- 聞き取れなかった部分を確認する
- 英語字幕を見る
- もう一度聞く
- セリフを真似する
1〜3分程度で十分です。
長い映画を1回見るより、
短いシーンを深く学ぶ。
こちらのほうが、実際のリスニングトレーニングとしては使いやすいです。
教材として使いやすい作品
日常英語なら、
Friends(フレンズ)
The Big Bang Theory(ビッグバン★セオリー)
もう少し速い英語に挑戦するなら、
Sherlock(シャーロック)
Breaking Bad(ブレイキング・バッド)
などがあります。
ただ、作品選びで一番大切なのは、
自分が本当に楽しめるかどうか。
英語学習は続けることが大切なので、「勉強のために見る」より「好きだから何度も見てしまう」作品のほうが結果的に強いです。
7. 聞こえた英語を自分でも発音する
これは僕自身の英語学習でも、かなり重要だったポイントです。
リスニングを伸ばしたいなら、発音練習もしたほうがいい。
一見すると、
「聞く力と話す力は別じゃないの?」
と思いますよね。
でも、かなり深くつながっています。
例えば、
What are you going to do?
という英文を文字で見れば、簡単に理解できる人は多いと思います。
ところが、実際の会話では単語を一語ずつ、
What / are / you / going / to / do?
とは発音しません。
音がつながったり、弱くなったりします。
そのため、
自分が頭の中で想像している発音と、実際の英語の音が違う
と聞き取れません。
僕自身も、
「え?今そんな簡単なことを言っていたの?」
という経験を何度もしました。
聞こえない英語は、自分の口で再現する
そこで僕がやってきたのが、
聞いた英語をそのまま真似することです。
最初は音声を止めて、
「今の言い方はこうかな?」
とリピートします。
慣れてきたら、音声を追いかけるシャドーイングをします。
意識するのは、
- 発音
- 音のつながり
- 強弱
- リズム
- イントネーション
です。
完璧にネイティブのように話す必要はありません。
大切なのは、
「この文章は、実際にはこういう音になるんだ」
と体で理解することです。
すると、その音が次に出てきたときに聞き取りやすくなります。
自分の声を録音してみる
さらにおすすめなのが、自分の声を録音することです。
元の音声と聞き比べると、
「自分は一語ずつ区切りすぎているな」
「ここはもっと弱く発音されているな」
など、意外な違いに気づけます。
僕は、発音を改善することは、そのままリスニング力の改善にもつながると考えています。
発声そのものをもっと深く学びたい方へ
英語学習とは少し違う分野になりますが、声の出し方や発声そのものに興味がある方は、専門的なボイストレーニングを受けるのもひとつの方法です。
横浜のボイストレーニングスクール|FUKURAMU MUSIC SCHOOL
横浜のボイトレスクール「fukuramu」はミュージックスクール、ボイストレーニングスクール。大人からキッズまで、ボーカルはもちろん演劇、ミュージカル、声優、K-POPなど多種多様なコースと独自カリキュラムでみなさんの成長をサポートします。
8. 最後は実際の英会話で使う
僕が海外で生活・仕事をして改めて感じたのは、
教材の英語を聞くことと、実際の会話で英語を聞くことは全然違う
ということです。
教材なら、聞こえなければ巻き戻せます。
でも会話は基本的にリアルタイムです。
しかも、
「次に何を言われるかわからない」
という難しさがあります。
だからこそ、ある程度練習したら、
実際の人とのコミュニケーションで英語を聞く経験
も必要です。
例えば、
- オンライン英会話
- 英会話スクール
- 言語交換
- 海外の友人との会話
- 英語イベント
- 海外旅行
- 海外出張・会議
などです。
そして僕が特に大切だと思うのが、
聞き取れなかったら、聞き返せばいい
という感覚です。
例えば、
Sorry, could you say that again?
すみません、もう一度言ってもらえますか?
Do you mean ~?
〜という意味ですか?
Could you explain that a little more?
もう少し詳しく説明していただけますか?
実際の英会話では、
「100%一発で聞き取ること」がゴールではありません。
わからないときに確認して、会話を前へ進める。
これも立派な英語力です。
僕自身、海外で働いていたときも、わからないことがあれば普通に確認していました。
むしろ仕事では、わかったふりをするほうが危険です。
僕が経験した「リスニングが伸びない3つのパターン」
ここまでの経験を振り返ると、リスニングが伸びにくいときには共通点があります。
1. 難しすぎる英語ばかり聞く
ほとんど理解できない英語を大量に聞いても、学習効率はなかなか上がりません。
少しだけ難しい教材
を選ぶのがおすすめです。
2. 毎回新しい英語を聞いて終わる
YouTube、Podcast、Netflixなど、今は英語教材が無限にあります。
だからこそ、
次、次、次……
となりがちです。
でも僕は、
聞き取れなかったひとつの文章を聞き取れるようにする
ことのほうが重要だと考えています。
「量」だけでなく「深さ」も意識してみてください。
3. 聞くだけで終わっている
これが一番もったいないです。
聞いた英語を、
自分でも一度声に出してみる。
これだけでも学習の質が変わります。
リスニングをインプットだけで終わらせず、
インプット → アウトプット
まで持っていく。
これは今のRYO英会話ジムのレッスンでも大切にしている考え方です。
忙しい人なら、僕はこの15分をおすすめします
ここまで読んで、
「やることが多そう……」
と思った方もいるかもしれません。
でも、毎日1時間やる必要はありません。
まずは15分でも十分です。
0〜3分:何も見ずに聞く
30秒〜1分くらいの音声を聞きます。
3〜6分:聞こえなかった部分を確認
スクリプトや字幕を確認します。
6〜10分:同じ場所を繰り返し聞く
文字と音を一致させます。
10〜15分:声に出して真似する
リピーティングやシャドーイングをします。
これだけです。
でも、この15分には、
聞く → 気づく → 確認する → 修正する → 話す
という大切な流れが全部入っています。
僕なら、ただ15分英語を聞き流すより、こちらをおすすめします。
よくある質問
Q1. リスニングは毎日どのくらいやればいいですか?
僕なら、まず1日15〜30分程度から始めることをおすすめします。
大切なのは時間の長さより、継続することです。
30分聞き流すより、
15分集中して「聞こえない原因」を確認する
ほうが効果的なこともあります。
Q2. 何度聞いてもわからない場合は?
数回聞いてわからなければ、スクリプトを見てOKです。
大切なのは、
「自力で何十回も聞き続けること」
ではありません。
なぜ聞こえなかったのかを知ること
です。
Q3. 日本語字幕を使ってもいいですか?
もちろん大丈夫です。
内容そのものが理解できなければ、最初は日本語字幕でストーリーを理解します。
その後、
日本語字幕 → 英語字幕 → 字幕なし
と進めていけばOKです。
Q4. シャドーイングが難しいです
最初からシャドーイングをする必要はありません。
僕ならまず、
1文聞く → 止める → 真似する
というリピーティングから始めます。
慣れてきたら、音声を止めずに追いかけてみましょう。
Q5. 映画は速すぎて全然聞き取れません
それが普通です。
映画やドラマは英語学習者向けに作られていません。
全部聞き取ろうとせず、
1〜3分程度の短いシーン
だけ使ってみてください。
Q6. 英語ニュースも速くて無理です
まずはVOA Learning Englishなど、学習者向けの英語から始めるのがおすすめです。
慣れてから、一般向けのニュースに移れば十分です。
難しい教材を使うこと自体が目的ではありません。
Q7. 聞き流しは意味がないですか?
意味がないわけではありません。
僕も、英語に触れる量を増やすという意味では使います。
ただ、
聞き流しだけに頼らないこと
がポイントです。
「ながら聞き」で量を増やして、「集中リスニング」で弱点を改善する。
この2つを組み合わせるのがおすすめです。
Q8. 全然成長している気がしません
リスニングは、毎日やっていると変化に気づきにくいです。
そんなときは、
1〜2ヶ月前に聞いた音声
をもう一度聞いてみてください。
「あれ?前より聞こえる」
と感じることがあります。
僕自身も、こうした小さな変化の積み重ねが英語力を作ってきたと感じています。
まとめ|僕のリスニング力が伸びたのは「聞く量」だけを増やさなかったから
僕が英語を学び、留学し、海外で働き、英語を仕事として使うようになるまでを振り返ると、リスニング力を伸ばした方法は決して特別なものではありません。
やってきたのは、
- 自分に合った英語を聞く
- 毎日少しでも英語に触れる
- 集中して聞く時間を作る
- 同じ音声を繰り返す
- 聞こえない原因を確認する
- リアルな英語にも触れる
- 自分でも発音する
- 実際の会話で使う
ということです。
特に僕が伝えたいのは、
リスニングは「聞く練習」だけではない
ということ。
聞き取れなかった音を確認する。
自分でもその音を出してみる。
そして、実際のコミュニケーションで使ってみる。
このサイクルを回すことで、
「知っている英語」が「聞いてわかる英語」に変わっていきます。
僕も最初から英語を聞き取れたわけではありません。
ひとつひとつ、
「今の何だったんだろう?」
を潰してきただけです。
もし今、
「英語を聞いているのに全然伸びない」
と感じているなら、さらに聞く時間を増やす前に、
今日聞き取れなかった30秒の英語を、聞き取れる状態に変えてみてください。
そこから、リスニングは少しずつ変わっていきます。








































