目次
1. はじめに:comeとgo、混乱する理由は?
英語を学んでいると、「come」と「go」の使い分けに悩むことが多いかもしれません。この2つの動詞はどちらも「行く」や「来る」という動きを表しますが、微妙な違いがあります。特に日本語では「行く」と「来る」を状況によって簡単に使い分けられるため、英語の「come」と「go」の違いを理解するのが少しややこしく感じるかもしれません。
なぜ「come」と「go」は混乱しやすいのか?
主な理由の一つは、話す人がどこにいるか、またどこに向かって話しているかによって、「come」か「go」のどちらを使うかが変わる点です。例えば、英語では「誰の方向に向かって動くか」という視点がとても大事です。そのため、「私のところに来る」と「私から離れて行く」の違いが使い分けに重要になってきます。
よくある間違いを簡単に紹介
よくある間違いの一つは、「come」と「go」の立場を逆にしてしまうことです。例えば、家にいる友達に電話をかけて、「I will come to your house.(あなたの家に行くよ)」と言ってしまうことがあります。正しくは、「I will go to your house.」です。なぜなら、話し手が自分のいる場所を離れて、相手の場所に向かうからです。このような場面では「go」が適切です。
したがって、友達の家に向かう場合は「I will go to your house.」が正しい表現です。
逆に、友達がこちらに来る場合は「come」を使います。例えば、「You can come to my house.(私の家に来ていいよ)」と言います。このように、話している人や聞いている人の立場や位置によって、どちらを使うべきかが決まりますが、これが初めは少し混乱しやすいポイントです。
この違いを理解することが、英会話をよりスムーズに進める鍵です。次に、基本的な使い分けのルールを見てみましょう。
2. 基本ルール:comeとgoの違いを知ろう
「come」と「go」の使い分けには、シンプルなルールがあります。このルールをしっかり覚えれば、どちらを使うべきかすぐに判断できるようになります。
「come」はこちらに向かう動き
「come」は、話している人や聞いている人に向かって移動する場合に使います。つまり、自分のいる場所、または相手がいる場所に向かう動きです。
例えば:
- 「Come here.(こっちに来て)」
- 「Are you coming to the party?(パーティーに来るの?)」
これらの例では、話している人の方向に向かう動作が「come」になります。どこかに来る、こちらに向かってくるというイメージです。
「go」はこちらから離れる動き
一方で、「go」は話している人や聞いている人から離れる動きを表します。どちらかの位置から別の場所に向かって移動する場合に使います。
例えば:
- 「Go to the store.(お店に行って)」
- 「I’m going to the park.(公園に行きます)」
この場合は、話し手や聞き手のいる場所を離れて、どこかへ向かう動きを示しています。話す人や聞く人の場所から離れるという感覚で使います。
シンプルな使い分けのコツ
このルールを簡単に覚えるコツは、「どちらの方向に動いているか?」という点に注目することです。
- あなたの方に来る場合は「come」
- あなたから離れて行く場合は「go」
例えば、友達があなたの家に来る時は「come」を使い、あなたが友達の家に行く時は「go」を使います。
電話で相手に「あなたの家に行く」と伝える際、話し手が自分の場所から離れて相手の場所に向かうため、「go」が正しい選択です。つまり、このシチュエーションでは、話し手の視点から見て「自分が移動する」動きを示しているので「go」を使います。「come」は「自分や相手に向かってくる」動きを示すので、もし友達が「私の家に来る」と言う場合には「come」が適切です。
この基本ルールを頭に入れておけば、英会話の中で「come」と「go」を使い分けるのがもっと簡単になるはずです。次は、具体的な例をいくつか紹介して、さらに理解を深めましょう。
3. 具体例で理解しよう
それでは、実際の日常会話で「come」と「go」をどう使うか、具体的な例を見てみましょう。シンプルな例文を使って、よりイメージしやすく理解できるようにします。
日常で使われる「come」の例
まずは「come」の使い方から見てみましょう。先ほど説明した通り、「come」は自分や相手の方に向かってくる動きを表します。
例文1:
- 「Can you come here?(こっちに来てくれる?)」
- この場合、「here(ここ)」が話し手のいる場所なので、「come」が使われます。
例文2:
- 「I’m having a party tomorrow. Can you come?(明日パーティーをするんだけど、来られる?)」
- 話している相手に、自分のイベントや場所に来るかどうかを尋ねています。
例文3:
- 「The train is coming.(電車が来るよ)」
- ここでは、電車が自分のいる場所に近づいてくる動きを表しています。
日常で使われる「go」の例
次に、「go」の使い方です。「go」は自分や相手から離れる方向の動きを表します。
例文1:
- 「I will go to the supermarket.(スーパーに行くよ)」
- 話し手が今いる場所から離れて、スーパーに向かう動作を示しています。
例文2:
- 「Let’s go to the beach this weekend.(今週末、ビーチに行こうよ)」
- 話している相手と一緒に、現在いる場所から離れてビーチに向かうことを提案しています。
例文3:
- 「She’s going to the doctor’s office.(彼女は病院に行くところです)」
- 話し手が彼女の移動について述べていて、彼女がどこかに向かっている様子を表しています。
簡単な例文でイメージしやすく
「come」と「go」を使い分けるポイントは、話し手や聞き手がどこにいるか、どこに向かうかをイメージすることです。ここで、もう少し簡単な例文を見てみましょう。
- 「Are you coming to the meeting?(ミーティングに来るの?)」
- ミーティングの場所が話している人にとって「来る」動作なので「come」が使われます。
- 「I’m going to the meeting.(ミーティングに行くよ)」
- こちらでは、話している人が自分の場所からミーティング場所へ移動するため「go」が使われています。
このように、「come」は自分や相手に向かってくる動き、「go」は自分や相手から離れる動きで使われます。イメージをしっかり持つことで、どちらを使うべきかが自然にわかるようになるはずです。
次は、少し複雑な場面での使い方を見てみましょう!
例文集
話し手もしくは聞き手のところに向かっていく場合はcome
自分の家のホームパーティに参加するか聞きたくて…
今夜のうちのホームパーティーには来るの?
晩御飯ができて娘を呼ぶと…
行くよ。
友人がバンコクに住んでいて電話で…
行けたらいいな。
comeは「行く」もしくは「来る」という意味に文脈によって変化しますが、原則として聞き手もしくは話し手に向かっていく場合に使われます。
例文1の場合、話し手のところに聞き手が向かっていくことになります。また例文2の場合は聞き手のところに話し手が向かっていくことになります。このように話している相手と聞いている相手の場所の移動の際に使うのがcomeです。
話し手もしくは聞き手から別の場所へ向かう場合はgo
ある友人のホームパーティーに行くかきくと
彼女のホームパーティーには行くの?
今週末は何をするのか聞くと…
今週末はおばあちゃんに会いに行く予定だよ。
goは「行く」という意味で、話し手もくは聞き手から別の場所へ行く際に使います。例文1の場合は自分は参加しないパーティーへ聞き手が向かっていくので、話し手から別の場所へ行くことになります。また例文2では話し手がおばあちゃんの家に行くということは聞き手から別の場所へ行くということになりますね。
最終的に同じ場所で会うけど、直接的に相手の場所へ向かって行ってない場合にもgoを使います。
電話で…
後でモール行かない?
この場合、お互い別の場所に住んでいる想定で考えましょう。相手の場所に向かっていくのではなく、家からモールに向かうので別の場所へ向かうと考えられます。なのでgoです。
4. 実は少し複雑な場合もある!微妙なケースを解説
「come」と「go」は、基本的なルールを理解していれば簡単に使い分けられますが、実は少しややこしい場合もあります。特に、誰に向かって話しているか、どの視点から話しているかによって、使い方が変わることがあります。ここでは、招待や約束の場面、そして電話での会話などでの微妙な使い方を解説します。
「誰に向かって話しているか」で使い方が変わる
「come」と「go」の選び方は、誰に向かって話しているかで変わります。話し手が自分の視点から話すのか、聞き手の視点を考慮して話すのかによって、使う動詞が違うことがあるのです。
例文1:
- 「Can you come to my office tomorrow?(明日、私のオフィスに来られる?)」
- ここでは話し手のオフィスに相手が来ることを聞いているので、「come」が使われています。
例文2:
- 「I will go to your office tomorrow.(明日、あなたのオフィスに行きます)」
- この場合、話し手が自分の場所から相手のオフィスへ移動するので、「go」を使っています。
招待や約束の場面での使い方
招待や約束の場面では、少し複雑になることがあります。特に、どちらがイベントを主催しているかや、話し手がどこにいるかで「come」か「go」を選ぶ必要があります。
例文1:
- 「We’re having a BBQ this weekend. Can you come?(今週末にBBQをするんだけど、来られる?)」
- 話し手が主催者で、相手がそのイベントに「来る」ことを想定しているので「come」を使います。
例文2:
- 「Let’s go to the movie theater this Saturday.(今週の土曜日、映画館に行こうよ)」
- この場合は、話し手と聞き手が一緒に映画館という場所に移動するので、「go」が使われています。
例文で解説:電話の場面や会話での使い方
電話での会話や遠くにいる人と話す場合、「come」と「go」の使い分けがさらにややこしくなることがあります。電話では、どちらの場所を基準にするかがポイントになります。
例文1:
- 電話で友達に「I’ll come to your house after work.(仕事が終わったら、あなたの家に行くよ)」と言っても、実際には「go」が正しいです。この場面では、話し手が自分の場所から友達の家に向かうので「go」を使うのが自然です。
例文2:
- 一方で、「I hope you can come to my birthday party.(私の誕生日パーティーに来られるといいな)」という場合は、相手が話し手のイベントに向かってくる動きなので「come」が正しい使い方です。
このように、電話や遠距離の会話でも、誰の視点から動きが発生しているのかを考えると、どちらの動詞を使うべきかがはっきりしてきます。
「come」と「go」は、基本的なルールに従えば大抵の場合正しく使えますが、微妙なケースでは視点や状況をしっかり理解して使い分けることが大事です。次のセクションでは、よく使われるフレーズをいくつか紹介して、さらに理解を深めましょう!
5. よくあるフレーズで覚えよう
「come」と「go」を正しく使うためには、実際に日常でよく使われるフレーズを覚えるのが効果的です。ここでは、すぐに実践できる「come」と「go」を使ったフレーズを紹介します。これらを覚えておくことで、会話がより自然になりますよ。
「come」を使ったフレーズ
まずは「come」を使った、日常よく耳にするフレーズを見ていきましょう。
- Come here.(こっちに来て)
- シンプルでよく使うフレーズ。相手に自分の場所に来てもらいたいときに使います。
- Come in.(中に入って)
- 誰かが家や部屋の外にいて、招き入れるときに使います。訪問者を歓迎する表現です。
- Come on!(おいで!/早くして!)
- 急がせたいときや、励ましたいときに使うフレーズ。状況によって意味が変わりますが、相手を促す意味合いがあります。
- Come over.(うちに来て)
- 誰かを自分の家に招くときに使います。カジュアルな招待の表現です。
- Come up with.(考え出す/思いつく)
- 何かアイデアや解決策を「思いつく」ときに使います。「彼がそのアイデアを考え出した」は「He came up with that idea.」という風に表現します。
「go」を使ったフレーズ
次に、「go」を使った便利なフレーズを見てみましょう。
- Go away.(どこかに行って/離れて)
- 誰かにその場から離れてもらいたいときに使いますが、少し強い表現なので注意が必要です。
- Go ahead.(どうぞ/先に進んで)
- 誰かに先に行動を取らせたいときや、何かを許可するときに使います。「どうぞ、始めてください」のような意味で、丁寧な表現としてよく使われます。
- Go on.(続けて)
- 誰かに話や行動を続けてもらいたいときに使います。「続けて話してください」という意味で使われることが多いです。
- Go out.(外出する)
- 「外に出る」「外出する」という意味で、友達と出かけたり、外で何かをする時に使われます。「We’re going out tonight.(今夜、外に出かける予定です)」のように使います。
- Go for it.(やってみよう!/挑戦しよう!)
- 何かに挑戦する際に、相手を励ますフレーズです。「頑張って!」というようなニュアンスを伝えたいときにピッタリです。
すぐに使える実践的なフレーズを紹介
これらのフレーズは、シンプルで日常的に使われることが多いので、すぐに覚えて実践で活用できるものばかりです。特に「Come here.」や「Go ahead.」などは、会話の中で頻繁に出てくるので、最初に覚えておくと便利です。
それぞれのフレーズがどんな場面で使えるかをイメージしながら、実際の会話の中でどんどん使ってみましょう。次は、comeとgoの違いをまとめ、さらに自信を持って使いこなせる方法をお伝えします。
6. まとめ:comeとgoの違いを自信を持って使いこなそう
これまでに、「come」と「go」の基本的な使い分け、具体的な例、そして日常でよく使われるフレーズを紹介してきました。最後に、もう一度基本のルールを確認し、読者の皆さんが自信を持って使えるようにアドバイスをお伝えします。
基本のルールを再確認
- 「come」 は、話し手や聞き手の方に向かって動くときに使います。つまり、誰かが自分に向かってくる動作や、相手のいる場所に行く動作を表します。
- 例:「Come to my house.(私の家に来て)」
- 「go」 は、話し手や聞き手から離れてどこかへ行く動作に使います。自分が今いる場所や話している相手から離れることを表します。
- 例:「I will go to the store.(お店に行くよ)」
この基本ルールさえしっかり覚えておけば、英会話で「come」と「go」を使い分けるのはそれほど難しくありません。どちらの視点で動きが起こるかを意識することが大事です。
最後に読者へ向けたアドバイス
「come」と「go」の使い分けは、最初は少しややこしいかもしれませんが、ルールといくつかの実用的なフレーズを覚えれば、すぐに慣れてきます。大切なのは、練習して使いこなすことです。日常の会話や、自分で作った文章の中で積極的に使ってみてください。
また、迷ったときは「誰がどこに向かって動いているのか?」を頭に思い浮かべてください。それを意識するだけで、自然と正しい方が選べるようになります。ちょっとした間違いも気にせず、どんどん使って慣れていくことが上達の近道です。
この基本ルールをしっかりマスターして、英会話をもっと自信を持って楽しんでください!
7. 練習問題:使い方を確認してみよう!
ここまで「come」と「go」の使い方を学んできましたが、実際に自分で使い分けられるかどうかを確認してみましょう。以下のシチュエーションに合った方の動詞を選んでみてください。選んだ後、解説で答え合わせをしてみましょう!
問題1:友達が家に招待してくれました。
「Would you like to (come/go) to my house for dinner tonight?」
解説:
この場合、友達が話し手ですので、友達の視点から見て「こちらに来る」動きを表す「come」が正解です。
問題2:あなたが仕事の後に、映画館に行く予定です。
「After work, I will (come/go) to the movie theater.」
解説:
自分のいる場所から離れて映画館に行くので、「go」が正しい使い方です。
問題3:電話で友達に「遊びに来て」と誘いたい。
「Do you want to (come/go) over to my place this weekend?」
解説:
友達に自分の家に「来る」ことを誘っているので、「come」を使います。
問題4:上司に言われました。会議に参加する予定があるか確認したい場面です。
「Are you going to (come/go) to the meeting tomorrow?」
解説:
この場合、会議に「来る」という意味合いを持つ「come」が適切です。話し手(上司)も同じ場所にいるという前提で使います。
問題5:友達と一緒に街へ出かけたいと提案します。
「Let’s (come/go) to the mall this afternoon!」
解説:
友達と一緒に「行く」ことを提案しているので、「go」を使います。
まとめ
これらの練習問題を通して、「come」と「go」の使い分けがさらに理解できたと思います。答え合わせをしてみて、もし間違いがあった場合も安心してください。繰り返し練習することで、必ず上達します!ぜひ日常会話でも積極的に使ってみてくださいね。
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