こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです。本日は、「want」(欲しい)と「won’t」(しないだろう)というよく似た発音の単語について解説します。これらの単語は発音が非常に似ており、聞き分けるのが難しいことで知られています。この記事を通じて、これらの発音の違いを明確に理解し、聞き間違えることなく区別できるようになる方法をお伝えします。それでは、詳細を見ていきましょう。
目次
まずは聞いてみよう
それでは、まず音声を用意したのでどちらが”want”で”won’t”なのか判断してみましょう。
答えは最後にお教えします!
母音(a,i,u,e,o)に注目
“want”は「ウォントゥ」
“want”の場合、母音”o”の音が入ります。なのでカタカタでいうと、「ウァントゥ」となります。ちなみに”want”は”a”は「オ」と発音してもOKです。「ア」の場合はアメリカ発音で、「オ」の場合はイギリス発音になります。感覚的なところでお伝えすると、「ア」の発音をするときの口の大きさは、人差し指と中指を重ねて口に入れたときの大きさです。
“won’t”は「ウォウントゥ」
“want”に比べて、母音”ou”と2つ続きます。カタカナだと「ウォウントゥ」となります。ポイントは、この「オウ」の発音は人差し指1本分ぐらいの口の大きさで、「オウ」と言います。
“want”も”won’t”も”t”は発音しない
辞書で調べると、もちろんしっかりと”t”の発音も音声に入っています。しかし、実際の会話では、”want”や”won’t”の”t”の音はほとんど消えてしまいます。ではリョウの発音を聞いてみましょう。
- wan(t)
- won'(t)
簡単に聞き分ける方法
早口だと違いはそんなにわからない
実際、特にネイティブの方は早口で話すので、違いはほとんどわからないです!また、自分がそれぞれの発音をしっかり口に定着させて、使い分けられるようになってから瞬時に自然と聞き分けられるようになります。ではどうすればいいのか?次を見てみましょう。
まず形で判断するのがベスト
うまく聞き分けられないまでは、落ち込まずに形で判断するのがベストです。僕自身もしっかりと聞き分けられるようになったのは、自分が正しい発音で言えるようになってからです。では判断の方法をご紹介します。
“won’t”のあとは動詞の原形
元の形が”will not”なわけですが、”will”は助動詞です。助動詞の後ろは必ず動詞の原形がきます。これさえわかっていれば、どちらなのかすぐにわかるでしょう。
友人と喧嘩して…
“want”のあとは不定詞がくる
“want”のあとにto不定詞をおいて「〜したい」という意味でよく使われます。なので、これを意識しておけばすぐに見分けられるでしょう。
暇で…
映画が見たいな。
“wanna”になる
また”want to”はカジュアルな会話だと基本的に”wanna”「ウァナ」になります。なので、これも見分けるポイントですね。
どこに行きたいか聞かれて…
音読練習をしよう
では、最後に音読練習をしましょう。それぞれの違いを意識してマイクのあとに続いて音読してみましょう。それでは行きます。
パーティーに参加するか聞かれて…
お腹が減って…
食べたい。
またお皿を割ってしまい…
仕事終わりに…
実践的な練習問題
以下の文を声に出して読み、それぞれの文に含まれる「won’t」または「want」を正確に発音しましょう。発音の違いに特に注意してください。
- I want to go to the beach this weekend.
- She won’t be able to join us tomorrow.
- They want a new car by the end of the year.
- He won’t accept the offer unless it’s higher.
- Do you want some coffee or tea?
- We won’t give up without a fight.
- Does he want to watch a movie or go out?
- You won’t regret trying this new restaurant.
練習のヒント
- 各単語を個別に練習する前に、まずは「won’t」と「want」をそれぞれ単独で声に出して繰り返し発音してみましょう。単語の発音に慣れることが重要です。
- 次に、上記の文を声に出して読み、各単語が文中でどのように聞こえるかに注意を払いながら読んでみましょう。文脈の中で単語を使うことで、実際の会話での発音に慣れることができます。
- 発音の違いをよりはっきりと理解するために、録音機能を使用して自分の発音を録音し、聞き返してみるのも良い方法です。自分の発音とネイティブスピーカーの発音を比較してみましょう。
発音確認
似たリエゾン発音
英語の発音で「won’t」と「want」は似ていることがありますが、特にリエゾン(単語間の連結音)によって類似点が生じる場合があります。これらの単語が会話中でどのように聞こえるかは、話者のアクセントや話速に大きく依存します。以下に「won’t」と「want」の発音が似る可能性があるリエゾンの例を挙げます:
- “Won’t you” vs. “Want to”
- 「won’t you」はしばしば「ウォンチュ」と発音されます。
- 「want to」はカジュアルな英語では「ワナ」と発音されることがあります。
- これらは速く発音されたときに類似する音になり得ます。
- “I won’t go” vs. “I want to go”
- 「I won’t go」は「アイ ウォントゴー」と発音されることがあります。
- 「I want to go」は「アイ ワナゴー」と発音されることがあります。
- 特に「to」が弱化されたとき、「want to」が「won’t」に聞こえることがあります。
- “You won’t see” vs. “You want to see”
- 「You won’t see」は「ユーウォンシー」となり得ます。
- 「You want to see」は「ユーワナシー」となり、似たリズムが生じることがあります。
これらの発音の類似性は、非ネイティブスピーカーにとっては特に混同しやすいものです。リエゾンや音の連結に注意して聞くことで、これらの違いをより理解しやすくなります。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。以上が”want”と”won’t”を聞き分ける簡単な方法でした。最初は口に違和感を感じると思いますが、常に意識しながら話すようにすれば、徐々に口に定着していきますよ。冒頭の問題の答えですが、1つ目が”won’t”の発音で、2つ目が、”want to”の発音でした。それではSee you around!
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