こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです。”help do”、”help to do”、そして “help doing” の違いと使い方についてお話しします。英語を話す際に、「help」の直後には「to do」を使うべきか、それとも単に「do」で良いのか、あるいは「doing」を使うべきなのか、迷うことがよくあります。また、”to do” の形式しか知らないという方もいるかもしれません。今回はこれらの疑問を解消していきます。この記事を読めば、あなたの文法力が今日からさらに向上するはずです。それでは、始めましょう。
目次
help to doとhelp doのどちらが正しい?
“help to do” と “help do” の両方が正しいですが、使用する文脈や地域によって好まれる形が異なります。
英語では、動詞 “help” の後には基本形の動詞を直接置くことができます(”help do”)。これは最も一般的で、特にアメリカ英語でよく見られます。例えば、「彼女は彼が宿題をするのを手伝った」と言いたい場合、”She helped him do his homework.” となります。
一方で、”help to do” の形も正しく、特にイギリス英語ではこの形を使うことがありますが、アメリカ英語でも理解され、使われます。同じ文を例にすると、”She helped him to do his homework.” となり、意味の違いはありません。
どちらの形も文法的には正しいですが、”help do” の形がより一般的で、口語的な表現では特にこの短縮形が好まれます。”help to do” は少しフォーマルな響きがありますが、実際の使用頻度は “help do” の方が高いです。
例文
姉に…
姉に…
引越しの手伝いに来るの?
“help to do”
- “She helped to organize the charity event last weekend.”
- 彼女は先週末、チャリティイベントの準備を手伝った。
- “The tutorial videos help to understand complex subjects more easily.”
- チュートリアル動画は、複雑な主題をより簡単に理解するのに役立つ。
- “He offered to help to clean up after the party.”
- 彼はパーティーの後片付けを手伝うと申し出た。
“help do”
- “She helped organize the charity event last weekend.”
- 彼女は先週末、チャリティイベントの準備を手伝った。
- “The tutorial videos help understand complex subjects more easily.”
- チュートリアル動画は、複雑な主題をより簡単に理解するのに役立つ。
- “He offered to help clean up after the party.”
- 彼はパーティーの後片付けを手伝うと申し出た。
help doingは間違ってる?
- “Could you help me with organizing the event?”
- (イベントの準備を手伝ってもらえますか?)
- “She helped me with cleaning the house before the guests arrived.”
- (ゲストが到着する前に、彼女は家の掃除を手伝ってくれました。)
- “We need someone to help us with designing the new website.”
- (新しいウェブサイトのデザインを手伝ってくれる人が必要です。)
- “He is helping his brother with studying for the final exams.”
- (彼は最終試験の勉強で兄弟を手伝っています。)
- “Can you help me with moving these boxes to the storage room?”
- (これらの箱を倉庫に移動するのを手伝ってもらえますか?)
結論から言うと、「〜するのを手伝う」という意味では「help doing」は一般的な表現ではありません。正しい表現は「help do」や「help to do」です。しかしながら、「help with doing something」の形式では、正しく使うことができます。「help 人 with something」の形で、ここでの「something」には名詞や動名詞が来ます。名詞を用いる例が一般的です。例えば、「help me with my work」や「help me with my homework」のように、日常生活で頻繁に耳にすることでしょう。
さらに、”help doing something” は、ある特定の状況や文脈で使用されることがあります。例えば、「彼は掃除をするのを手伝ってくれた」という文は “He helped cleaning the house.” のように表現されることがありますが、この使用法はあまり一般的ではありません。「help with doing」の形は、特に「何か特定の活動やタスクでの援助」を指すときに使用されます。
このように、「help doing」は一般的な用法ではなく、「help do」や「help to do」、そして「help with doing」がより適切な表現です。文脈に応じて適切な形式を選ぶことが重要です。
イディオム表現「can’t help doing」
恋をしている友人が…
毎日彼のことを考えずにいられない。
can’t help doing” は、「〜せずにはいられない」という意味を持つイディオムです。この表現は、人がある行動を避けることができないとき、つまり抑えがたい衝動や感情を表すときに用いられます。よく知られている “I can’t help it.”(仕方がない、抑えられない)というフレーズは、この構造の単純な例ですが、実際には “it” の部分に動名詞(〜ing形)を用いて、特定の行動を示すことができます。
例: “I can’t help laughing.”(笑わずにはいられない)
また、「can’t help but do」も似たような意味合いで使われますが、こちらは少し異なる構造を持ちます。「〜せざるを得ない」という意味になり、“but” はここで「しかし」というよりは、「〜以外には」と解釈されます。この表現は、特定の行動をとる以外に選択肢がないことを示します。
例: “I can’t help but think of him every day.”(毎日彼のことを考えずにはいられない)
実践問題
以下の文を完成させるために、”help to do”、”help do”、”help someone with doing” のいずれかを適切に使ってください。
- Can you ________ move the furniture to the other room?
- She always ________ her mother ________ preparing dinner on weekends.
- The guidebook ________ tourists ________ navigate the city’s complex subway system.
- He is looking for volunteers to ________ him ________ organize the community event.
- This online course will ________ you ________ improve your English speaking skills.
- My friend ________ me ________ studying for the chemistry exam.
- Can you help move the furniture to the other room?
- 「help do」の形式を用いて、直接的に「手伝う」という動作を示しています。
- She always helps her mother with preparing dinner on weekends.
- 「help someone with doing」の形式を使い、特定の人が特定の活動をするのを手伝う場面を示しています。
- The guidebook helps tourists to navigate the city’s complex subway system.
- 「help to do」の形式を使用し、何かをするのを容易にする方法を示しています。
- He is looking for volunteers to help him organize the community event.
- ここでは「help someone do」の形式を用い、他人の行動の支援を表しています。
- This online course will help you to improve your English speaking skills.
- 「help to do」または「help do」のどちらも正しく、この文脈ではどちらの形式を用いても意味は変わりません。しかし、”help to improve” がよりフォーマルな響きを持つため選択しました。
- My friend helped me with studying for the chemistry exam.
- 「help someone with doing」の形式を使い、特定のタスクでの支援を示しています。
同じような意味の表現
Assist in doing
“Assist in doing”は、ある行動やプロセスに対して援助を提供することを指します。特定の行動や目的が明確で、手助けがそこに組み込まれるときに使用されます。
- “I assisted in organizing the event.”
- 和訳: 「私はイベントの組織に手伝いました。」
Aid to do
“Aid to do”も同様に援助や助けを示しますが、やや堅い表現です。一般的には、より形式的な文書や報告で使用されることがあります。
- “The funds provided aid to complete the research.”
- 和訳: 「その資金は研究を完了するのに助けになりました。」
Support
“Support doing”は、ある活動や行動を支えることを強調します。この表現はより広い文脈で使用され、物理的な支援だけでなく、精神的な面でも適用されます。
- “The community supported the local businesses by buying their products.”
- 和訳: 「コミュニティはその地元の事業を製品を購入することで支援しました。」
関連する語彙
Facilitate (促進する)
- “The new software facilitates data analysis.”
- 和訳: 「新しいソフトウェアはデータ分析を促進します。」
Contribute to (寄与する)
- “Every team member contributed to the success of the project.”
- 和訳: 「すべてのチームメンバーがプロジェクトの成功に寄与しました。」
Lend a hand (手を貸す)
- “Neighbors often lend a hand when someone is moving.”
- 和訳: 「隣人はよく誰かが引っ越しの時に手を貸してくれます。」
押さえておくべきポイント
- “help do” と “help to do” は意味では交換可能ですが、”help do” がより口語的で一般的です。
- “help to do” は少しフォーマルな文脈やイギリス英語で好まれることがあります。
- “help someone with doing” は、支援の対象となる活動をより具体的に示したい場合に選びます。
- 地域や文脈に応じて、これらの表現を柔軟に使い分けることが重要です。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。英語での表現において微妙なニュアンスの違いが重要です。この記事を参考に、「help do」と「help to do」、「help doing」の違いを理解し、より自然な表現を身につけましょう。それではSee you around!
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