こんにちは、RYO英会話ジムのリョウと申します。本日は、「〜が苦手」という意味を持つ英語表現を効果的に使用するための必須フレーズ4選をお伝えします。特に注目していただきたいのは、4番目の表現で、これはアメリカ英語のスラングとして位置づけられます。実用性については場面によりけりですが、適切に使いこなすことができれば、英語の運用能力が高いと見なされるでしょう。それでは、使用頻度に応じてこれらのフレーズを詳しく見ていきましょう。
目次
まず「下手」の意味をおさらいしよう
しばしば「下手」と「苦手」の用語が議論される際に、両者の微妙な違いに注目が集まります。「下手」とは、技能が不足しているものの、その活動を楽しんでいる状態を指します。対照的に「苦手」とは、単に技能が不足しているだけでなく、その活動自体が好きではない、あるいは苦痛を感じる場合を表します。
ただし、「苦手」であっても、必ずしもその分野で完全に能力が欠如しているわけではありません。例えば、スティーブ・ジョブスは公の場でのスピーチが卓越していたにも関わらず、実際には人前で話すこと自体を苦手と感じていたと言われています。
この文脈で紹介するフレーズは、「苦手」という意味で使用することが可能ですが、本質的には「不得意」や「技術が不足している」ことを示します。したがって、「苦手」を最も適切に表現する言い回しは、「I hate 〜」や「I don’t like 〜」となります。これらの表現は、単に技術的な不足を超え、その活動に対する個人的な好みや感情を反映しています。
1: “be bad at”
“bad”と聞くと「悪い」という意味が先に思い浮かぶを思いますが、「下手な」という意味もあります。
友人へ…
何が下手なの?
方向感覚がないんだ。
- 例文: “I’m not good at drawing, so I prefer to express myself through words.”
- 和訳: 私は絵を描くのが下手なので、言葉を通じて自己表現する方を好みます。
- 例文: “He’s not good at public speaking, which makes him nervous during presentations.”
- 和訳: 彼は公の場で話すのが下手で、プレゼンテーションの時に緊張します。
- 例文: “They’re not good at math, but excel in creative subjects like art and music.”
- 和訳: 彼らは数学が苦手ですが、芸術や音楽のような創造的な科目では優れています。
“be bad at” というフレーズは、ある活動や技能において能力が不足している、またはその分野でうまくできないことを表します。直訳すると「〜が下手である」という意味になりますが、これは自分自身や他人が特定のタスクやスキルで良い成績を収めるのが難しい場合に用いられます。この表現は、個人の能力のレベルに関する客観的な評価や自己認識を示す際にしばしば使用されます。たとえば、「I’m bad at math」は「数学が苦手です」という意味になります。
2: “be not good at”
“I’m good at”で紹介されることが多いのですが、それを単に否定文にしてやれば、「〜が下手だ」という意味になります。
同僚へ…
テニスをしよう!
- 例文: “I’m not good at drawing, so I prefer to express myself through words.”
- 和訳: 私は絵を描くのが下手なので、言葉を通じて自己表現する方を好みます。
- 例文: “He’s not good at public speaking, which makes him nervous during presentations.”
- 和訳: 彼は公の場で話すのが下手で、プレゼンテーションの時に緊張します。
- 例文: “They’re not good at math, but excel in creative subjects like art and music.”
- 和訳: 彼らは数学が苦手ですが、芸術や音楽のような創造的な科目では優れています。
一方で、”be not good at” は、「be bad at」と同様に、ある分野や活動における自身の能力が低いことを示しますが、この表現はやや穏やかなニュアンスを持っています。”be bad at” に比べて、”be not good at” は少し控えめで、自己の不得意を認めつつも、それが極端に悪いわけではないという意味合いを含むことがあります。「I am not good at cooking」と言う場合、「私は料理が得意ではない」または「料理の腕前がそれほど高くない」という程度の意味になります。
要するに、両者は似た意味合いを持ちますが、”be not good at” の方が若干柔らかく、自己の能力の欠如を表現する際に用いられるニュアンスが異なります。
“be not so good at” は、「ある活動や技能においてそれほど得意ではない」という意味を持ちます。この表現は、自分の能力が平均以下であることを示しつつも、完全に否定的な意味合いを避けるために用いられます。つまり、ある分野である程度の能力はあるものの、特に秀でているわけではない状態を表します。例えば、「I’m not so good at math」という場合、数学が完全に苦手というわけではなく、ただ数学に特別な才能があるわけでもないという程度の意味合いがあります。
この表現は、「be not good at」と似ていますが、さらに控えめであり、自分の能力に対する微妙な差異を伝えるのに役立ちます。「be not so good at」は、完全にネガティブな印象を与えずに、自己の限界や弱点を認める際に適した表現です。
3: “be poor at”
こちらも、”bad”と同じような感じですが、「貧しい」という意味の他に「下手な」という意味があります。
友達数人でカラオケにきて…
歌うのが下手なんだ。あんたたちが歌ってるの聞いとくよ。
- 例文: “She’s poor at time management, which often leads to her missing deadlines.”
- 和訳: 彼女は時間管理が苦手で、それが原因で締切を逃すことがよくあります。
- 例文: “Despite being a brilliant writer, he’s quite poor at spelling.”
- 和訳: 彼は素晴らしい作家でありながら、スペルが苦手です。
- 例文: “They are poor at communicating their ideas clearly, which sometimes causes misunderstandings.”
- 和訳: 彼らは自分の考えを明確に伝えるのが苦手で、それが時々誤解を招きます。
“be poor at” という表現は、「〜が下手である」または「〜が苦手である」という意味を持ちます。このフレーズは、個人が特定の技能や活動において、満足のいく能力や成果を示せていない状況を表現するのに使われます。例えば、「数学が苦手」を英語で表現する際に “I’m poor at math” と言うことができます。この表現は、能力の不足を謙虚かつ客観的に認める際に役立ちます。
4: “suck at”
“suck”は動詞で「吸う」というのが代表的な意味ですが、今回紹介するのは、「下手である」という意味の動詞です。
息子へ…
いやだよ、ゴルフ下手なんだ。
- 例文: “I suck at cooking; every time I try, something burns or tastes awful.”
- 和訳: 私は料理が下手くそです。試すたびに、何かが焦げたり、味がひどかったりします。
- 例文: “He sucks at lying; you can always tell when he’s trying to hide something.”
- 和訳: 彼は嘘をつくのが下手です。何かを隠そうとしている時はいつも分かります。
- 例文: “They suck at keeping secrets; everything gets out in no time.”
- 和訳: 彼らは秘密を守るのが本当に下手です。何でもあっという間にバレてしまいます。
“suck at” は、非公式な表現であり、ある活動や技能において非常に悪い、または下手であることを強調しています。このフレーズは口語的であり、しばしば友人や親しい人々の間で使われます。たとえば、「I suck at drawing」と言う場合、その人は自分が絵を描くことに非常に不得意であると感じていることを意味します。
“suck at” の使用は、話者が自分の不得意な分野に対するフランクでユーモラスな態度を示したい場合や、自己の能力の欠如を軽い気持ちで認めたい場合に見られます。しかし、この表現はカジュアルな文脈や親しい関係性でのみ適切であり、正式な場や上司や知らない人との会話では避けるべきです。
使用頻度はこんな感じ
最近、Google Ngramに魅了されています。このツールを使用すると、特定のフレーズや単語の、出版物における使用頻度を即座に確認できます。そこで、今回も興味深いフレーズを検索してみました。結果は予想どおりで、“bad”、”not good”、”poor”、そして”suck”という順序でした。約9年間の海外生活を通して、最も一般的に耳にするのは”bad”であることがわかります。
一方、”suck”という表現はあまり頻繁には使われませんが、これはスラングとしての性質を反映しています。私自身もアメリカの番組を視聴する際にしか、この表現を耳にすることはほとんどありません。実用的な英語フレーズとして、”bad”が最適だと考えられます。
関連英単語
これらの単語は、”下手”という意味を表す際に、それぞれ異なるシチュエーションや文脈で適切に使い分けられます。
1. Inept
- 意味: 不適切な、下手な
- 例文: Her attempt to bake a cake was inept. (彼女のケーキを焼く試みは下手だった。)
2. Clumsy
- 意味: 不器用な、扱いにくい
- 例文: He’s clumsy with words and often says the wrong thing. (彼は言葉が下手で、しばしば間違ったことを言ってしまう。)
3. Unskilled
- 意味: 技術がない、未熟な
- 例文: As an unskilled painter, he struggles to capture the landscape accurately. (未熟な画家として、彼は風景を正確に捉えるのに苦労している。)
4. Awkward
- 意味: 手際が悪い、ぎこちない
- 例文: He felt awkward playing the piano in front of an audience for the first time. (彼は初めて聴衆の前でピアノを弾くとき、ぎこちなかった。)
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最後まで読んでいただきありがとうございました。以上が「〜が下手だ」といいたいときに使える必須4フレーズでした。それではSee you around!
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