こんにちはRYO英会話ジムのリョウです。忙しい現代社会では、「忙しい」と伝える場面が頻繁にあります。英語ではこの「忙しい」を表現する際に、「too busy -ing」と「too busy to」のフレーズがよく使われますが、これらの使い分けには少しコツが必要です。この記事では、これらのフレーズの違いと使い方を、わかりやすく解説していきます。それではまいりましょう。
目次
違い
「too busy -ing」
この表現は、現在進行形の活動に言及し、その活動に非常に忙しく、時間が完全に取られている状態を表します。ここでの「-ing」は動名詞を用いて、特定の活動に没頭している様子を示します。例えば、ある人が仕事、勉強、家事などに追われているときにこの表現を使います。
- 例文:I’m too busy working on the project to answer the phone. (プロジェクトに取り組んで忙しいので、電話に出る時間がありません。)
この場合、「working on the project」がその人が忙しい理由となっており、その結果として電話に出ることができない状況を「too busy」で表現しています。
「too busy to」
一方、「too busy to」は、忙しさが原因で特定の別の行動を取ることができない状態を示します。「to」の後には基本形の動詞が続きます。この表現は、本来ならば行いたい、または行うべきある行動が、忙しさのために実行不可能であることを明示的に示します。
- 例文:She’s too busy to go out with her friends. (彼女は忙しすぎて、友達と外出する時間がありません。)
ここでは、「go out with her friends」という行動が、彼女の忙しさによってできないことを「too busy to」で表しています。
注意点
- 「too busy -ing」と「too busy to」の後に続く動詞の形に注意しましょう。「-ing」は動名詞、「to」は不定詞を用います。
- 「too busy to」の後は否定の意味を含むので、肯定の内容を述べる際は「too busy -ing」を選びましょう。
例文
何かをやっていて忙しいなら”too busy -ing”
電話で友人へ…
旅行の準備でめちゃ忙しいよ。
例文のように”too busy -ing”の場合だと「〜するのにとても忙しい」という意味で使われ、英語で理解すると”I’m too busy these days that I can’t do anything else.”となりますね。ポイントは”-ing”の部分で、これは動名詞とも現在分詞ともとることができますが、動名詞であれば「すでに経験していること」のニュアンスをもつからでありまた現在分詞だと「そのときに起きていること」のニュアンスを含みます。“busy -ing”の使い方についてさらに知りたい方は下記カードよりご覧ください。
忙しくてできないなら”too busy to 〜.”
同僚が…
例文のように”too busy to + 動詞の原形”の場合は、「忙しくて〜ができない」という意味で使われ、英語で理解すると”I’m too busy that I can’t date these days.”となります。ポイントは不定詞が使われていることで、「ある動作や状態が先に起こること」(未来志向)のニュアンスを含むからですね。つまり「デートする」ことが先に起こる話ということです。動名詞と不定詞の違いについてさらにご興味がある方は下記カードも合わせてご覧ください。
“busy to + 動詞”は不自然?
同僚が…
補足ですが”too”を省いた形の”I’m busy to 〜.”は文法的には間違っていませんが会話で不自然なフレーズになります。“collocation”「コロケーション」といって、単語と単語の相性があまりよくないからですね。
返答へのバリエーション
質問「Can you help me now?」(今、手伝ってくれますか?)に対する返答のバリエーションを紹介します。これらの返答は、現在の忙しさを丁寧に伝える方法を示しています。和訳も含めて解説します。
返答バリエーション 1
- 英語:Sorry, I’m too busy working on something right now.
- 和訳:ごめんなさい、今は何かに取り組んでいてとても忙しいんです。
この返答は、「too busy working on something」を使って、現在具体的な何かに取り組んでおり、そのために手伝うことができない状況を表しています。「今は」という時点を強調することで、忙しさが一時的なものであることを示唆しています。
返答バリエーション 2
- 英語:I wish I could, but I’m too busy to spare any time.
- 和訳:手伝いたいのは山々ですが、時間を割く余裕が全くありません。
こちらの返答では、「too busy to spare any time」を用いて、忙しさのためにどんな小さな時間も見つけることができない状況を伝えています。「手伝いたいのは山々ですが」と前置きすることで、協力の意志はあるものの、現状ではそれが不可能であることを礼儀正しく表現しています。
これらのバリエーションは、忙しい時でも敬意を持って断る方法を提供します。相手に対する配慮と、現在の忙しさを誠実に伝えることができる表現です。
実践的な練習問題
自分がとても忙しい状況を「too busy -ing」と「too busy to」を使って2文作成してください。
「too busy -ing」を使った文
- 作成文:I’m too busy working on my report to go out for lunch.
- 和訳:レポートの作成に忙しすぎて、ランチに出かける時間がありません。
この文では、「working on my report」が現在行っている具体的な活動を示しており、「too busy -ing」の形を用いています。この活動により、「go out for lunch」という別の活動ができないことを明示しています。
「too busy to」を使った文
- 作成文:I’m too busy to answer all these emails today.
- 和訳:今日はこれらすべてのメールに返信するのに忙しすぎます。
ここでは、「answer all these emails」が行いたいができない活動を示しており、「too busy to」の形を通じて、忙しさがその障害になっていることを表しています。
練習問題のポイント
これらの例文を通じて、「too busy -ing」は現在進行中の活動による忙しさを、「too busy to」は忙しさによって妨げられている別の行動を示すために使われることが理解できます。日常生活で遭遇するさまざまな状況をこれらの表現を使って説明することで、英語の自然な使い方を身につけることができます。
似たような表現
英語には、忙しさを表現するさまざまなフレーズがあります。ここでは、「busy with」、「engaged in」、および「occupied with」という表現について解説し、それぞれの和訳を提供します。
「busy with」
この表現は、何か特定の活動に忙しいという状態を示します。具体的なプロジェクト、タスク、または活動に取り組んでいることを指します。
- 例文:I’m busy with my project.
- 和訳:私はプロジェクトで忙しい。
「busy with」は、現在の主要な活動や焦点を置いていることに言及する際に使用され、その活動が個人の時間の大部分を占めていることを示します。
「engaged in」
「engaged in」は、何かに深く関わっている、没頭しているという意味で、通常は研究、学習、あるいは社会的、専門的な活動など、より専門的または集中的な取り組みを指します。
- 例文:He’s engaged in research.
- 和訳:彼は研究に没頭している。
このフレーズは、個人が特定の活動に深く没入しており、その活動が重要な意味を持っていることを強調します。しばしば、熱心さや専門性が感じられる文脈で使われます。
「occupied with」
「occupied with」は、何かに時間や注意を奪われている状態を表します。この表現は、個人がある活動に関与していることを示し、その結果、他のことに注意を向ける余裕が少ないことを意味します。
- 例文:She’s occupied with her volunteer work.
- 和訳:彼女はボランティア活動に忙しい。
このフレーズは、「busy with」と似ていますが、個人の時間やリソースがその活動によって完全に「占有」されていることを強調する点で異なります。より強い没頭や専念のニュアンスを持ちます。
総括
これらのフレーズは、忙しさの程度や焦点に微妙な違いを持っています。「busy with」は一般的な活動に関与していること、「engaged in」はより深い関与や専門性を含む活動に没頭していること、「occupied with」は活動によって他のことへの注意が制限されている状態をそれぞれ表します。これらの表現を適切に使い分けることで、日常会話やビジネスコミュニケーションにおいて、自分の状況や他人の活動についてより具体的かつ正確に伝えることができます。
関連する語彙
英語で忙しさを表現する際に役立つ関連語彙には、「Preoccupied」と「Swamped」があります。これらの言葉は、特定の状況や感情のニュアンスを伝えるのに非常に効果的です。以下に、それぞれの解説と和訳を示し、大事な箇所は太字で強調します。
Preoccupied
「Preoccupied」は、他のことに心を取られている、または何かに深く思いを馳せていて、周りのことに気づかない状態を表します。これは、物理的な忙しさだけでなく、心理的な占有や集中も含まれることが特徴です。
- 例文:She was too preoccupied with her thoughts to notice the time.
- 和訳:彼女は自分の思考にあまりにも心を取られていたため、時間に気づかなかった。
「Preoccupied」は、個人が特定の考えや悩みに深く関与しているため、他の重要な事柄に対する認識が低下している状況を指します。この表現は、忙しさが内面的な焦点や反省に由来することを示唆しています。
Swamped
「Swamped」は、仕事や課題などで非常に忙しい、あるいは圧倒されている状態を指します。この言葉は、個人や組織が対処しきれないほどの大量の仕事や要求に直面していることを示します。
- 例文:We’re swamped with orders this week.
- 和訳:今週は注文で忙殺されている。
「Swamped」は、特にビジネスの文脈でよく使用され、極度の忙しさや仕事の負荷が高いことを強調します。この表現は、挑戦的な状況や高いプレッシャー下にあることを示唆しており、しばしば短期間の集中的な忙しさを意味します。
総括
「Preoccupied」と「Swamped」は、忙しさを表現する際に有用な語彙です。「Preoccupied」は心理的な集中や内面的な忙しさを、「Swamped」は物理的な仕事量の多さや圧倒されている状態を表します。これらの言葉を使い分けることで、忙しい状況をより具体的かつ深く表現することが可能になります。
押さえておきたいポイント
- 「too busy -ing」は現在の活動に注力している状態、「too busy to」は忙しさのために他のことができない状態を示すこと。
- どちらの表現も、忙しさの度合いを伝えるのに有効ですが、文脈に応じて適切な方を選びましょう。
クイズ
それでは最後に理解できているか確認しておきましょう。
結果発表
#1. 忙しすぎて親友と会えてなくて
#2. クリスマスの用意でとても忙しくて
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最後まで読んでいただきありがとうございます。忙しい毎日の中で、「too busy -ing」と「too busy to」の使い分けができるようになれば、より正確に自分の状況を伝えることができます。この記事があなたの英語表現の幅を広げる手助けになれば幸いです。以上が”too busy -ing”と”too busy to 〜”のちがいとその使い方でした。それではSee you around!
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