こんにちはRYO英会話ジムです。「neither nor」は、二つの選択肢や事象がどちらも当てはまらない、またはどちらも否定される場合に使用される英語表現です。この構文は、選択や比較をする際に役立ち、特に否定の文脈でよく使われます。それではまいりましょう。
目次
意味
「neither nor」は英語で「どちらも~ない」という意味の表現で、二つの選択肢や事項が共に否定される場合に使われます。この構文は、二つのオプションや項目を否定する際に用いられ、両方とも望ましくない、または当てはまらないことを示すために使用されます。
使用例
- “I like neither apples nor oranges.”(私はリンゴもオレンジも好きではない。)
- “She speaks neither French nor Spanish.”(彼女はフランス語もスペイン語も話せない。)
- “The movie was neither interesting nor boring.”(その映画は面白くもなければ退屈でもなかった。)
この構文は、比較や選択の範囲内で否定的な意見を表現する際に役立ち、話者が二つの選択肢や状況に対して肯定的でないことを明確に伝えることができます。
使う場面
「neither nor」の使用は、特定の文脈や状況で二つの選択肢や事実を同時に否定する際に適しています。以下に、その使用例を紹介します。
選択肢の否定
この用法は、提示された二つの選択肢に対して、どちらも望ましくないまたは選択しないという意思を表明する際に使用されます。たとえば、食事の選択肢や活動の選択肢を否定する場合などです。
- 例: “For dinner, I’d like neither pizza nor pasta.”(夕食には、ピザもパスタも欲しくないです。)
この文では、ピザとパスタの両方が夕食の選択肢として提示されていますが、話者はどちらも選ばないことを明確にしています。
事実の否定
二つの状況や事実が共に真実ではない、または発生していないと述べたい場合に「neither nor」が使われます。これは、誤解を避けるためや、正確な情報を伝える際に役立ちます。
- 例: “The weather forecast predicted rain or snow, but we got neither rain nor snow.”(天気予報では雨か雪と言っていましたが、雨も雪も降りませんでした。)
この例では、雨と雪の二つの事象が予測されていましたが、実際にはどちらも起こらなかったことを表しています。
総合的な使用
「neither nor」の使用は、話者が二つの選択肢や状況について否定的な立場を取りたい時に非常に便利です。この表現を使うことで、コミュニケーションが明確になり、誤解の可能性を減らすことができます。特に、選択肢を絞り込む必要がある状況や、事実に関する誤解を解消したい場合に有効です。
neither norの例文
車は買ったばかりか聞かれて…
その車は新しくも古くもありません。
ベジタリアン向けのメニューもグルテンフリーのメニューはあるか聞くと…
ベジタリアンやグルテンフリーのメニューはございません。
今日はイタリア料理にしようかと聞かれて…
私は夕食にピザもパスタも食べたくない。
使用上の注意点
「neither nor」を使用する際にはいくつかの注意点があります。これらを理解しておくと、文法的に正確で自然な英語を話すのに役立ちます。
1. 主語と動詞の一致
「neither nor」の文では、主語が複数形の場合でも、動詞は「nor」に続く名詞や代名詞に合わせます。しかし、このルールは主にフォーマルな英語で適用され、日常会話では単数形の動詞がよく使われることもあります。
- 例: “Neither the manager nor the employees are available.”(マネージャーも従業員も利用できません。)
2. 正の文脈での使用
「neither nor」は否定の文脈で使われます。そのため、これを使った文では「not」を追加しないよう注意しましょう。そうすることで二重否定を避け、意図したメッセージが正しく伝わります。
- 誤: “I don’t like neither apples nor oranges.”
- 正: “I like neither apples nor oranges.”
3. 同種の要素の接続
「neither nor」を使う際は、文法的に同じ種類の要素(例えば、名詞と名詞、動詞と動詞)を接続するようにします。これにより、文の一貫性が保たれ、聞き手や読み手にとって理解しやすくなります。
- 正: “She is neither interested in sports nor in arts.”(彼女はスポーツにも芸術にも興味がありません。)
4. 「neither」の単独使用
「neither」は「nor」とペアで使われることが多いですが、応答や同意を表す短い文では単独で使われることもあります。この場合は「どちらもない」という意味になります。
- 例: “Do you want tea or coffee?” “Neither.”(紅茶かコーヒーはいかがですか? どちらもいりません。)
これらの注意点を理解し、適切に「neither nor」を使用することで、英語の表現力を高めることができます。
neither norはフォーマル?
neither norは、正式な文書や場面でも使用される比較的フォーマルな表現です。そのため、文書の中で否定的な情報を伝える際に使用されることがあります。ただし、口語的な表現やカジュアルな会話でも使用されることがあります。
neither norのカジュアルな言い回しは?
neither norよりもカジュアルな表現には、not…either、don’t…either、nor…eitherなどがあります。なのでビジネスや書式では適していない場合がありますので、気をつけましょう。
夏になって…
どちらも行きたくない。
紅茶かコーヒーのどちらがいいか聞かれて…
私はコーヒーも紅茶も好きではありません。
「neither nor」の複数と単数の関係
「neither nor」の構文では、文の主語が「neither A nor B」の形を取る場合、動詞の数(単数形か複数形か)はAとBの直後に来る名詞や代名詞によって決まります。基本的なルールは以下の通りです:
AとBが両方とも単数形の場合
動詞は単数形を取ります。
- Neither the manager nor the assistant is available today.
- マネージャーもアシスタントも今日は利用できません。
AとBの一方または両方が複数形の場合
動詞は複数形を取ります。ただし、特に口語では、’nor’の直後に来る名詞や代名詞に合わせて単数形または複数形を選ぶことが一般的です。
- 例文:Neither the teachers nor the principal is ready.「教師も校長も準備ができていません。(校長を強調して単数形を使用)」
- 例文:Neither the principal nor the teachers are ready.「校長も教師も準備ができていません。(教師を強調して複数形を使用)」
英語における一般的な指針は、’nor’の直後に来る主語に動詞を合わせるというものですが、文脈や意図に応じて柔軟に対応することが重要です。文法の規則に厳密に従うよりも、伝えたい意味が明確になるように表現を選ぶことが推奨されます。
「neither nor」の後置
「neither nor」を使った文では、時に倒置(inversion)が用いられることがあります。特に、否定的な文脈や強調を意図する場合に見られます。この倒置は、文の主語と動詞の位置を変えることによって行われます。
倒置の使用
通常、「neither nor」を使った文では、主語が先に来て、その後に動詞が続きます。しかし、特定の文脈やスタイルで、この順序を逆にして動詞が先に来て主語が後に続くようにすることがあります。この構造は、文をよりフォーマルに聞かせたり、特定の要素に強調を置いたりする効果があります。
倒置の例
- 正の文:
- “Neither the manager nor the assistant is available today.”
- マネージャーもアシスタントも今日は利用できません。
- “Neither the manager nor the assistant is available today.”
- 倒置を用いた文:
- “Is neither the manager nor the assistant available today?”
- マネージャーもアシスタントも今日は利用できないのですか?
- “Is neither the manager nor the assistant available today?”
倒置は疑問文を作る際に自然に発生しますが、強調や文のスタイルによっては、宣言文でも見られます。特に、「neither nor」が文の先頭に来る場合には、倒置が用いられることがあります。
強調のための倒置
- “Neither will the manager nor the assistant be available today.”
- 今日はマネージャーもアシスタントも利用できません。
この例では、「neither」を文の先頭に置くことで、利用不可であることを強調しています。このように、「neither nor」を含む文で倒置を使うことで、読者や聞き手の注意を特定の情報に引きつけることができます。
倒置を使った「neither nor」の構文は、英語でより洗練された表現を目指す際に有用です。ただし、この構造は比較的フォーマルな文脈や文学的なスタイルでよく見られるため、日常会話では自然に聞こえないこともあります。そのため、使用する際には文脈を考慮することが重要です。
似たような表現
Both… and
「両方とも」という意味で、肯定的な文脈で二つの要素を結びつける。
例文:Both the movie and the book were excellent.「映画も本も素晴らしかった。」
Either… or
「どちらか一方」という意味で、二つの選択肢のうち一つを選ぶ場合に使われる。
例文:You can have either coffee or tea.「コーヒーかお茶のどちらかを選べます。」
関連する語彙
None
三つ以上の選択肢や事象の全てを否定する時に使用。
- 例文:None of the shirts fit me.
- 「シャツはどれも私には合わない。」
Not any
「一つも…ない」という意味で、しばしば「none」の代わりに使われる。
- 例文:I don’t have any money.
- 「お金が一つもありません。」
押さえておきたいポイント
- 「neither nor」は両方の要素を否定する際に使われる。
- 肯定文では「both…and」、選択を示す場合は「either…or」を使用する。
- 「neither」の後と「nor」の前には同じ品詞(名詞、動詞、形容詞など)を置くことで文のバランスを取る。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。「neither nor」を使いこなせば、英語での選択や比較表現がより豊かに、正確にできるようになります。この表現をマスターすることで、言いたいことを的確に伝える力が格段にアップします。以上がneither norの意味とその使い方【フォーマルな言い回し】でした。それではSee you around!
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