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はじめに:「めんどくさい」とは?
こんにちは、RYO英会話ジムです。皆さんは日常生活で、「めんどくさい」という言葉をよく使いますよね。この言葉一つで、何かをすることへの抵抗感や、面倒を感じる心情を表現できます。友人からの誘いに対して、何か大きな理由がない限り、単純に「めんどくさい」と答えることで、その活動への参加を婉曲的に断ることができます。
「めんどくさい」は、個人の感情やその時の気分に密接に関連しています。たとえば、仕事で忙しい時や疲れている時に、さらに何かを頼まれたり、予定が入ったりすると、「めんどくさいな」と感じることが多いですよね。このように、日本では非常に一般的で、幅広いシチュエーションで使われる表現です。
しかし、この「めんどくさい」という表現を英語でどのように伝えればいいのでしょうか?英語には「めんどくさい」の直訳は存在しませんが、同じような感情を表現するための様々なフレーズがあります。この記事では、そのような英語表現を紹介していきます。次のセクションでは、直接的に「めんどくさい」を表現する英語フレーズを見ていきましょう。
「めんどくさい」の英単語
「めんどくさい」を英語で表す際に役立つ単語やフレーズは多くあります。以下にその中からいくつかピックアップし、それぞれについて具体的な使用例を提供します。
Tiresome
意味: 長引くと疲れるほど退屈な、うんざりするような
使用例: “Listening to the same complaints every day is quite tiresome.”
和訳: 「毎日同じ不満を聞いていると、本当にうんざりする。」
Bothersome
意味: 面倒で迷惑な
使用例: “Dealing with constant interruptions is bothersome.”
和訳: 「絶え間ない邪魔が入るのは面倒だ。」
Troublesome
意味: 面倒を引き起こす、厄介な
使用例: “The troublesome paperwork required a lot of time to complete.”
和訳: 「その厄介な書類仕事を終えるのには多くの時間が必要だった。」
Tedious
意味: 退屈で長ったらしい
使用例: “The lecture was tedious and seemed to go on forever.”
和訳: 「その講義は退屈で、いつまでも続くように感じた。」
Wearisome
意味: 疲れさせるほど退屈な
使用例: “The wearisome meeting finally ended after several hours.”
和訳: 「数時間後にようやく終わった、疲れる会議だった。」
これらの単語は、日常生活で「めんどくさい」と感じる様々な状況を英語で表現する際に便利です。それぞれの文脈に合わせて選び、使い分けることが重要です。
直接的な「めんどくさい」の英語フレーズ10選
「めんどくさい」を感じる状況は多岐にわたりますが、英語でこれを表現する際には、以下のような直接的なフレーズが役立ちます。これらの表現は、特定のタスクや状況が面倒だと感じている時に使うと良いでしょう。
It’s a hassle.
「それは面倒だ。」
何かが予想以上に手間がかかり、やる気が失せる時に使います。
- 例文: “Going through all these security checks is such a hassle.”
- 和訳: 「これだけ多くのセキュリティチェックを受けるのは本当に面倒だ。」
It’s a pain.
「それは苦痛だ。」
物理的、または精神的な不快感を伴う面倒な事態を指します。
- 例文: “Filling out these forms is a pain.”
- 和訳: 「これらのフォームを埋めるのは苦痛だ。」
It’s too much trouble.
「それは手間がかかりすぎる。」
努力に見合わないと感じる場合に適しています。
- 例文: “Organizing a meeting for so many people is too much trouble.”
- 和訳: 「こんなに多くの人々のためにミーティングを組織するのは手間がかかりすぎる。」
It’s annoying.
「それはイライラする。」
小さなことでも、繰り返し発生すると面倒に感じることがあります。
- 例文: “It’s annoying when he keeps asking the same questions.”
- 和訳: 「彼が同じ質問を繰り返すと、イライラする。」
It’s bothersome.
「それは鬱陶しい。」
面倒な事柄が継続的に気を散らせるときに使う言葉です。
- 例文: “Dealing with all these little issues is bothersome.”
- 和訳: 「これらの小さな問題に対処するのは鬱陶しい。」
I can’t be bothered.
「それにかかわる気になれない。」
何かをする気が起きない時に使います。
- 例文: “I can’t be bothered to cook tonight.”
- 和訳: 「今夜は料理する気になれない。」
It’s not worth the effort.
「その努力に値しない。」
労力に見合わないと判断した場合に使う表現です。
- 例文: “Trying to fix this old car isn’t worth the effort.”
- 和訳: 「この古い車を修理しようとするのは努力に値しない。」
What a drag.
「なんて退屈なんだ。」
やる気が出ないような退屈で長い作業に対して使います。
- 例文: “Studying for this exam is such a drag.”
- 和訳: 「この試験の勉強は本当に退屈だ。」
I’d rather not.
「むしろしない方がいい。」
何かをする意欲がない時の礼儀正しい断り方です。
- 例文: “Would you like to work this weekend? — I’d rather not.”
- 和訳: 「今週末は仕事しますか? — むしろしない方がいいです。」
That sounds tedious.
「それは退屈そうだ。」
興味を引かない、時間がかかる作業に対する感想を表現する時に使います。
- 例文: “Going through all these old files sounds tedious.”
- 和訳: 「これらの古いファイルをすべて調べるのは退屈そうだ。」
これらのフレーズは、英語圏の文化においても同様に日常的に使われています。次のセクションでは、もう少し間接的に「めんどくさい」と感じる心情を表す英語表現を見ていきましょう。
間接的な「めんどくさい」の英語フレーズ5選
間接的な表現は、直接的な言い方を避けて、もう少し柔らかく感情を表現したいときに便利です。以下に、そのような場面で使える英語表現を紹介します。
I don’t feel like it.
例文: “Do you want to go jogging this morning?”—”I don’t feel like it.”
和訳: 「今朝ジョギング行く?」 「あまりやる気が起きないな。」
I’m not up for that.
例文: “Let’s go hiking this weekend.”—”I’m not up for that.”
和訳: 「今週末、ハイキングに行こう。」 「それはちょっと…。」
Maybe some other time.
例文: “How about we start that project today?”—”Maybe some other time.”
和訳: 「今日、そのプロジェクトを始めようか?」 「また今度にしようか。」
I’m not really into it.
例文: “Are you interested in going to the concert?”—”I’m not really into it.”
和訳: 「コンサートに行きたい?」 「それ、あまり興味ないな。」
It doesn’t sound like my thing.
例文: “We’re planning a karaoke night, are you coming?”—”It doesn’t sound like my thing.”
和訳: 「カラオケナイトを計画してるんだけど、来る?」 「それは私の好みじゃないかな。」
これらの表現は、自分の気持ちを優しく、かつはっきりと伝えるのに適しています。特に日本の文化では、直接的な拒否よりも婉曲的な表現が好まれることが多いため、英語で同様のニュアンスを出す時に役立ちます。
「めんどくさい」を表す便利なイディオム
いくつかの英語のイディオムは、何かが面倒だと感じる時に特に便利です。これらのフレーズは、特定の状況で感じる「めんどくさい」という感情を効果的に表現するのに役立ちます。
It’s not worth the trouble.
例文: “Should I argue with him about this minor issue?”—”No, it’s not worth the trouble.”
和訳: 「この些細な問題について彼と議論すべきかな?」 「いや、それは面倒に値しないよ。」
More trouble than it’s worth.
例文: “Fixing this old machine is more trouble than it’s worth.”
和訳: 「この古い機械を修理するのは、かかる手間に見合わないね。」
Why bother?
例文: “Why bother going out when we can watch the movie here?”
和訳: 「ここで映画を見られるなら、わざわざ外出する必要は何だろう?」
Don’t sweat the small stuff.
例文: “I always get upset over little mistakes.”—”Don’t sweat the small stuff.”
和訳: 「私はいつも些細なミスに腹を立てる。」 「小さなことにくよくよしないことだよ。」
A can of worms.
例文: “Let’s not bring up that topic; it’s a can of worms.”
和訳: 「その話題は持ち出さない方がいい;それは扱いが難しい問題だ。」
これらのイディオムを使うことで、日常的な「めんどくさい」という感情を、英語の話者にも自然に伝えることができます。適切なコンテキストで使用することが、これらの表現の効果を最大限に引き出します。
「めんどくさい」を表すときの注意点
「めんどくさい」という感情を英語で表現する際は、文化的な違いや表現が持つニュアンスを理解することが重要です。英語圏では、直接的に「面倒だ」と言うことが日本よりも一般的ですが、それでも適切な表現を選ぶ必要があります。
1. 相手に与える印象を考慮する
- 「めんどくさい」という言葉は日本では比較的軽く使われることがありますが、英語で「It’s a pain」や「I can’t be bothered」と言うと、かなり否定的または怠惰な印象を与えかねません。場面に応じて、より柔らかい表現を選ぶことが大切です。
2. 状況の正確な評価
- 英語圏の人々とのコミュニケーションでは、「It’s not worth the effort」というように、その行為が価値がないと評価する表現を使う時は、相手がどれほどその活動に価値を見出しているかを理解しておく必要があります。無意識に相手の努力を否定することにならないよう注意しましょう。
3. 文化的なタブーと礼儀
- 何を「めんどくさい」と感じるかは文化によって異なります。例えば、家族や友人との時間を大切にする文化では、そういったものを面倒だと表現することが不適切に受け取られることがあります。コミュニケーションにおいては、常に敬意を表し、相手の感情を尊重することが求められます。
4. 間接的な表現を活用する
- 直接的な「めんどくさい」という表現が適さない場合は、「I’m not really into it」や「Maybe some other time」といったより婉曲的な表現を使うことで、柔らかく断ることができます。これにより、相手に不快感を与えずに自分の気持ちを伝えることが可能です。
これらの注意点を理解し、適切に表現を選ぶことで、英語でのコミュニケーションがよりスムーズに、かつ効果的に行えるようになります。