こんにちはRYO英会話ジムのリョウです。今日は、”I’m loving it.”や”I’m liking him”の使い方と意味についてお話します。”I’m loving it.”は、少し前にマクドナルドのCMで話題になりましたね。
“I’m loving it”や”I’m liking him”のような表現は、英語の日常会話で頻繁に使用されますが、伝統的な文法規則によると、”love”や”like”のような感情を表す動詞は、進行形(現在進行形や現在完了進行形など)で用いることは少ないとされています。しかし、実際の使用では、これらの表現は一般的であり、特に口語での会話やカジュアルな文脈でよく見られます。
目次
マクドナルドのCMを見てみよう
“I love it”と言っても特にかわらなさそうなところですが、あえて”ing”を使って、”I’m loving it.”と表現しています。なぜ違うのかわからなくても”I’m loving it.”のほうが動きがあってリズミカルな感じがしませんか。
使い方
“I’m loving it”
- 意味: このフレーズは、「それが大好き!」または「今それを楽しんでいる!」という意味で、現在進行形を用いています。何かを非常に楽しんでいる状態や、その瞬間の経験に対する強い好意を表現するのに使います。
- 使い方: この表現は、食事、イベント、状況など、その時点で楽しんでいるものに対して使われます。例えば、美味しい食事をしている時や、楽しいイベントに参加している時に「I’m loving it」と言うことがあります。マクドナルドのスローガンとしても非常に有名です。
“I’m liking him”
- 意味: 「彼が好きだ」という意味で、感情が進行中であることを示しています。これは、ある人に対して好意を持ち始めたことを表現するのに使われます。
- 使い方: 新しく出会った人や、最近知り合った人に対して、好感を持っていることを示すのに使います。この表現は、感情が発展途上にあり、まだ完全な愛情や好意ではないが、ポジティブな方向に向かっていることを示唆しています。
注意点
進行形を使うことで、経験や感情が進行中であり、一時的またはその瞬間特有のものであることを強調しています。このような表現は、特にカジュアルな会話やSNSでよく見られ、現代英語の柔軟性と進化を反映しています。ただし、より正式な文脈や書き言葉では、伝統的な「I love it」や「I like him」といった形が適している場合もあります。
“loving”や”liking”は文法的に間違い?
伝統的な英語の文法規則では、”love”や”like”のような感情を表す動詞は、通常、状態動詞(stative verbs)と見なされ、進行形(現在進行形など)での使用は避けるべきとされています。状態動詞は、行動やプロセスではなく、状態や感情、所有、感覚などを表すため、進行形ではなく単純な現在形や過去形で使うのが一般的です。
しかし、実際の言語使用では、”loving”や”liking”を進行形で使うことがあります。特に口語英語や非公式な文脈では、進行形を使って、その瞬間の感情や一時的な好みを強調することが一般的です。例えば、”I’m loving this song!” や “I’m liking him more every day.” のように使います。
このような使い方は文法的に間違いではなく、言語の進化と柔軟性を反映したものです。特に現代英語では、言語のルールが厳密に適用されるよりも、実際の使用において自然さや意図を伝えることが重視されます。したがって、「loving」や「liking」が進行形で使われることは、より動的で現在の感情を表現する手段として受け入れられています。
それでも、より正式な文脈や伝統的な文法を重んじる状況では、これらの動詞を単純形で使うのが適切です。言語の文脈や聴衆に応じて、適切な形式を選択することが大切です。
気持ちを強調したいとき
ではどう違うのでしょうか。”I love it.”も”I’m loving it.”も「今の気持ち」を伝えています。でも”ing”を使う場合は、その気持ちをさらに強調したいときに使います。まだちょっとわかりにくいですよね。気持ちを強調したいときって、どんなときか例を見ながら、ニュアンスを掴んでみましょう。
- “love”の場合
同僚とランチしていて…
朝ごはんに何を食べるの?
チーズサンドイッチをいつも食べるんだ。それが大好きで。
いつも食べていて、普通に大好きであることを伝えています。
“loving”の場合
マクドナルドで…
そのシーフードバーガーはどう?
けっこう気に入った。
新メニューの料理を食べていて、「大好き」という感情が芽生え、今まさに大好きになってきているときに使います。ただの状態というより躍動感のある状態を伝えたいときにloving”と言います。
会話の中でニュアンスをつかもう
では、先ほどお伝えしたニュアンスをイメージしながら音読してみましょう。
友人と話していて…
彼がどう思ってるかわからないけど、実は、わたし彼のことが好きなの。
同僚へ…
今日疲れてるみたいだね。
うん、体調が悪いんだ。
両方ともあえて”liking”や”feeling”を使っています。なぜならその感情や気分が芽生え始め強くそれを感じているからなのです。
練習問題
練習問題 1
あなたは友人と新しいレストランで食事をしています。食べている料理がとても美味しいので、感想を英語で伝えます。適切なフレーズを使って文を完成させてください。
- “This pasta is amazing. _______________”
練習問題 2
ある映画を見ていて、その映画が本当に気に入っています。映画についての感想を英語で表現します。以下の空欄を埋めてください。
- “I never thought I’d enjoy this genre, but _______________ this movie.”
練習問題 3
友人が新しい人とデートしています。あなたは友人がその人のことをどう思っているか尋ねます。友人はポジティブな反応を示します。友人の反応を英語で表現するとどうなりますか?
- “Actually, _______________ more and more.”
練習問題 4
あなたの同僚が新しいプロジェクトに取り組んでおり、その進行状況について尋ねます。彼/彼女はプロジェクトに非常に満足していると答えます。彼/彼女の答えはどのようになるでしょう?
- “It’s going great! _______________ every aspect of this project.”
これらの練習問題を解くことで、”I’m loving it”や”I’m liking him”の使い方に慣れ、より自然な英語表現ができるようになります。
練習問題 1
- 解答: “This pasta is amazing. I’m loving it.”
- 解説: この文では、食べているパスタが非常に気に入っている現在の感情を、「I’m loving it」というフレーズを使って表現しています。
練習問題 2
- 解答: “I never thought I’d enjoy this genre, but I’m loving this movie.”
- 解説: 映画のジャンルに対する当初の期待とは異なり、映画自体を楽しんでいるという意外性と現在の感情を「I’m loving」で表現しています。
練習問題 3
- 解答: “Actually, I’m liking him/her more and more.”
- 解説: この文では、デートしている人に対する好意が時間とともに増していることを、「I’m liking him/her more and more」というフレーズで示しています。
練習問題 4
- 解答: “It’s going great! I’m loving every aspect of this project.”
- 解説: プロジェクトの全ての側面に対する肯定的な感情や満足度を、「I’m loving every aspect of this project」というフレーズで表現しています。
これらの解答例は、”I’m loving it”や”I’m liking him/her”の使い方を実践する際の参考になります。日常のさまざまな状況でこれらのフレーズを使って、感情や好意を表現してみましょう。
likeに関連する記事
最後まで読んでいただきありがとうございます。以上が”loving”と”liking”の意味と使い方でした。それでは、See you around!
コメントを残す