こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです。本日は、「朝飯前だ」という表現をネイティブのように使いこなす方法をご紹介します。この記事を通じて、あなたの英語表現が一層ネイティブに近づくこと間違いなしです。それでは、さっそく始めてみましょう。
目次
ネイティブが「朝飯前だ」を英語で言うと?
“A piece of cake”は英語の成句で、何かが非常に簡単である、または少しの努力で簡単に達成できるという意味を表します。直訳すると「ケーキの一切れ」となりますが、この表現は特定の仕事やタスクが非常に簡単であることを示す際に使われます。
由来
「A piece of cake」という表現は、「とても簡単なこと」を意味しますが、なぜ「cake」(ケーキ)を使うのかというと、その由来には面白い背景があります。アメリカで1890年代には、競技会やイベントで勝者にケーキを賞品として渡す習慣がありました。この習慣は「cake walk」と呼ばれる競技から来ています。
Cake walkはもともとアフリカ系アメリカンのコミュニティで行われていた競技で、参加者が華麗なステップで歩き、最も優雅に歩けた人がケーキを賞品としてもらえました。この競技は非常に人気があり、参加者にとっては比較的簡単に勝利を収めることができるイベントであったため、「cake walk」や「piece of cake」という表現が「簡単なこと」を指すようになりました。
つまり、この表現は直接的にケーキを簡単に手に入れることができるイベントから来ており、それが転じて「何かを成し遂げることが非常に簡単である」という意味を持つようになったのです。
例文
職場で…
楽勝だよ!
友達との会話で…
楽勝だったよ!
上で紹介されている会話を見るとわかりますが、もともとの形が、”It is/was a piece of cake.”です。ただ会話だと省略して使うことができるので、”A piece of cake.”と言うことができます。
その他例文
例文1
- 英語: “Finishing this puzzle was a piece of cake!”
- 和訳: 「このパズルを完成させるのは簡単だった!」
例文2
- 英語: “I thought the test would be hard, but it was a piece of cake.”
- 和訳: 「テストは難しいと思っていたけど、実際は簡単だった。」
例文3
- 英語: “Don’t worry about the installation; setting it up is a piece of cake.”
- 和訳: 「設定の心配はいらないよ。設定するのは簡単だから。」
例文4
- 英語: “He said learning to drive was a piece of cake for him.”
- 和訳: 「彼は運転の学習が自分にとって簡単だったと言っていた。」
返答のバリエーション
「A piece of cake!」という表現に対する返答として、以下のようなフレーズが考えられます。これらは状況や話の流れに応じて使い分けられます。
肯定的な返答
- “Glad to hear that!”(それを聞いてよかった!)
- “Awesome! You did great.”(素晴らしい!よくやったね。)
- “I knew you could do it!”(君ならできると思っていたよ!)
励ます・褒める返答
- “You make it sound so easy!”(君が言うととても簡単そうに聞こえるね!)
- “Wow, you’re a natural!”(わあ、君は天才だね!)
- “Keep up the good work!”(その調子で頑張って!)
冗談めかした返答
- “Show-off!”(見せびらかし屋さん!)※親しい間柄でのみ使用
- “Well, aren’t you clever!”(へえ、賢いじゃない!)
- “Then, I guess you’re up for a real challenge next!”(それなら、次は本当の挑戦をしてみる?)
これらの返答は、相手の成果を認めたり、関係を深めるために使うことができます。状況に応じて、最も適切なものを選んでください。
反対の言葉は?
彼氏の話をしていて…
正直、難しいね。彼家事全くやらないんだ。
逆に、何かが特に困難な場合には、ネイティブ英語話者は単に「It’s very difficult.」と述べるだけでなく、イディオムを用いて「It’s no picnic.」と表現することもあります。このフレーズは、直訳すると「ピクニックではない」となりますが、ここでは「何も楽なことではない」という意味で使われます。それは、予想以上に労力や努力を必要とする状況を表すのに適した表現です。
その他反対の意味を表す表現
- “It’s not a walk in the park.”
- 「それは公園での散歩ほど簡単ではない(かなり難しい)。」
- “It’s not a piece of cake.”
- 「それは簡単なことではない(「A piece of cake!」の反対)。」
- “It’s no cakewalk.”
- 「それは簡単なことではない(楽勝ではない)。」
- “It’s tough going.”
- 「それは厳しい(進行が難しい)。」
- “It’s hard sledding.”
- 「それは大変な苦労が伴う(雪道でのそり運転のように困難)。」
- “It’s an uphill battle.”
- 「それは登り坂の戦いのように困難だ。」
同じ意味の表現4選
同じ意味の表現を2つ紹介しておきます”a piece of cake”だけでなく、バリエーションを持っておくとよいでしょう。
1. No sweat.
クラスメイトに…
楽勝だったよ。
「No sweat」という表現は、直訳すると「汗なし」という意味になりますが、これは何かが非常に簡単であり、労力や苦労を伴わないことを示します。言い換えると、あるタスクや活動が容易であるため、文字通り汗をかく必要がないということです。この表現は、特に英語圏のカジュアルな会話でよく用いられ、何かが問題なく、労力を要さずに完了できる状況を指し示す際に使われます。
2. It’s a breeze.
車に詳しい友人へ…
車を修理してくれない?
「It’s a breeze」という表現は、「それは非常に簡単だ」という意味です。このフレーズは、あるタスクや活動が労力をほとんど要せず、スムーズに、そして楽に達成できることを示します。比喩的に言えば、軽い風が吹くように快適で簡単な状況を表現しています。日常会話や仕事の文脈で使われ、挑戦や難題が予想よりもはるかに容易であることを示すのに役立ちます。
3. easy as ABC
テニスについて話していて…
いや、すごく簡単だよ。
「Easy as ABC」もまた、「非常に簡単だ」という意味の表現です。こちらは、英語のアルファベットの最初の3文字(A, B, C)を覚えることがいかに簡単であるかに例えています。つまり、そのタスクや活動が非常にシンプルで、誰でも簡単に理解や実行が可能であることを示しています。
4. a walk in the park
友人へ…
難しいと思ったけど、驚いたことに、楽勝だったよ。
「A walk in the park」は、「非常に簡単なこと」や「苦労しないで行えること」を意味する表現です。文字通りには公園での散歩を想起させ、それがどれほどリラックスできて心配のない活動であるかを示しています。この比喩を用いることで、あるタスクや挑戦が思ったよりもはるかに容易で、特別な努力を要さないことを強調しています。日常的に使われ、仕事、試験、または何らかの活動の難易度を軽く見る際に用いられます。
easyに関連する記事
最後まで読んでいただきありがとうございます。以上が、「朝飯前だよ」”It’s very easy.”をネイティブ風に言った場合の表現でした。それではSee you around!
コメントを残す