こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです。本日は、「ぼったくり」や「不当な高価格」を意味するカジュアルな英語表現、「rip off」に焦点を当ててご紹介します。既に触れたように、この表現は非公式の場面に適していますので、使用する際は状況を良く見極めてください。この記事を通じて、あなたの英語での表現力を一段と高めることができるはずです。さあ、学びの旅を始めましょう。
由来
スラング表現である”Rip off”という表現は、もともと「引き裂く」や「素早く取り去る」という意味の動詞”rip”から派生しています。20世紀半ばごろに、不公正な取引や不当に高価な取引、または盗難といった意味合いで俗語として使われ始めました。このフレーズは、文字通りには何かを力ずくで引き裂くまたは引き離す行為を指しますが、比喩的には人から金銭を不正に取り去る、または不公平な方法で利益を得る行為を指すようになりました。
初期の使用例では、特に価格が不当に高い、あるいは価値に見合わない商品やサービスに対して使われることが多く、消費者が騙されたり搾取されたりする状況を表現するのに用いられました。時間が経つにつれ、「rip off」は盗作や模倣品を指す際にも使われるようになり、オリジナリティの欠如や著作権の侵害を指摘する文脈で用いられることもあります。
そのため、”rip off”の元々の意味は、物理的な行為から派生して、広く不公正または不誠実な商行為を指すスラング表現へと進化しました。
意味
1. ぼったくる (To Overcharge)
この意味での”rip off”は、不当に高い価格で商品やサービスを販売する行為を指します。消費者がその価値に見合わない金額を支払うことになります。
- 例文: “I can’t believe the store ripped me off by charging $50 for a T-shirt!”
- 和訳: 「Tシャツ一枚に50ドルも請求されて、店にぼったくられたなんて信じられない!」
2. 盗む (To Steal)
こちらでは、”rip off”は物理的に物を盗む行為、または他人のアイデアや作品を無断で使用することを指します。
- 例文: “Someone ripped off my bike while I was at the library.”
- 和訳: 「図書館にいる間に、誰かに自転車を盗まれた。」
3. ぼったくり (The Act of Overcharging)
この意味では、”rip off”は名詞形で使われ、不当に高い価格で商品やサービスを売る行為そのものを指します。
- 例文: “Paying $100 for that meal was a total rip off.”
- 和訳: 「その食事に100ドル払うのは、完全にぼったくりだった。」
4. コピー品 (A Copy or Imitation)
最後に、”rip off”はオリジナルの品質に劣るコピー品や模倣品を指す場合があります。この意味で使うときは、しばしばオリジナルのアイデアや製品に対する敬意の欠如を示唆します。
- 例文: “This watch is a cheap rip off of a famous brand.”
- 和訳: 「この時計は、有名ブランドの安っぽいコピー品だ。」
これらの使い方を理解しておくことで、”rip off”という表現をより適切に、そして効果的に使い分けることができます。
最もよく使われる言い回し
“Rip off”というフレーズは、さまざまな言い回しで使われますが、ここではその中でも特によく使われるものをいくつか紹介します。
1. “That’s a rip off!”
- 意味: 「それはぼったくりだ!」
- 使い方: 商品やサービスの価格が不当に高いと感じた時に使います。
2. “Don’t let them rip you off.”
- 意味: 「彼らにぼったくられないように気をつけて。」
- 使い方: 誰かに不当に高い価格で何かを買わされそうになっている人に対して忠告する時に使います。
3. “I got ripped off.”
- 意味: 「ぼったくられた。」
- 使い方: 自分が不当に高い価格を支払ったと感じる時に使います。
4. “It’s a total rip off.”
- 意味: 「それは完全にぼったくりだ。」
- 使い方: 何かが非常に高価であることを強調する時に使います。
5. “This product is a rip off of another brand.”
- 意味: 「この製品は他のブランドのまねごとだ。」
- 使い方: 製品が他のものの類似品または模倣品であることを指摘する時に使います。
これらの言い回しは、”rip off”のニュアンスを理解し、日常会話や議論で効果的に使うのに役立ちます。
例文
1. ぼったくる
帰宅して…
タクシー運転手からぼったくられたわ。
友人と歩いていて….
その代理店は観光客からぼったくってるの。
カジュアルな言い回しで、「ぼったくる」を”ripp off”と言います。普通に言うのであれば、“overcharge”が適切でしょう。また「ぼったくられる」と受け身の形でも”get ripped off”のように”get”と一緒にしてよく使われます。
2. 盗む
事務所で…
誰かが入ってきてパソコンを盗んだんだ。
また”rip off”は”steal”「盗む」という意味でも使うことができます。
3. ぼったくり
あるお店で…
このシャツが1万円だったって?それぼったりやで。
“rip off”は可算名詞としても使うことができ、その場合は「ぼったくり」という意味になります。例文のように書く際は、”-“を単語と単語の間に入れるようにしましょう。
4. コピー品
海外旅行先の市場で…
この歌はマイケルジャクソンの歌のコピーものだよ。
可算名詞として”rip-off”は「ぼったくり」という意味以外に「コピー品」という意味もあります。ツイッター上では下記のように使われています。
Liked on YouTube: 11 Most Obvious Song Rip-Offs in Music History https://t.co/TziZTPRUJk
— Luc Schots (@LukeSBE) July 1, 2019
ロールプレイ
ロールプレイのシナリオ: あなたは友人と一緒に新しく開店したレストランに行きました。しかし、食事が終わった後、請求書を見て、料金が予想以上に高かったため、友人とその状況について話し合います。
英文
You: “Wow, did you see this bill? They charged us $100 for two salads and a couple of drinks. That’s outrageous!”
Friend: “I know, right? It feels like we’ve been totally ripped off. The food was good, but not worth this much.”
You: “Definitely. I’m going to talk to the manager about this. It’s important they know we’re not okay with being overcharged like this.”
Friend: “Good idea. Maybe they’ll reconsider their prices or at least explain why it’s so expensive.”
Manager: “I apologize for any confusion. Let me check your bill. Ah, I see there’s been a mistake. We accidentally charged you for the premium wine instead of the regular drinks you ordered.”
You: “That makes more sense. Thank you for clearing that up. We appreciate it.”
Manager: “No problem at all. I’m sorry for the mix-up. We’ll correct the bill right away. And here’s a discount coupon for your next visit.”
You: “Thank you, that’s very generous. We’ll definitely come back.”
和訳
あなた: 「この請求書見た?サラダ2皿とドリンク数杯で100ドル請求されてるよ。これはひどい!」
友人: 「本当だね。完全にぼったくられた感じがする。食事は良かったけど、この値段に値するわけないよ。」
あなた: 「絶対にそうだよ。このことでマネージャーに話をしようと思う。こんなに不当に高い料金を請求されるのは受け入れられないって伝えるべきだ。」
友人: 「いい考えだ。そうすれば彼らも価格を見直すか、少なくともなぜこんなに高いのか説明してくれるかもしれない。」
マネージャー: 「ご迷惑をおかけして申し訳ございません。請求書を確認させていただきますね。ああ、間違いがありましたね。注文された通常のドリンクではなく、プレミアムワインを誤って請求してしまったようです。」
あなた: 「それなら納得がいくよ。ありがとうございます。対応してくださって感謝しています。」
マネージャー: 「いえいえ、こちらこそ間違えてしまい申し訳ありませんでした。すぐに請求書を訂正いたします。そして、次回お越しの際に使える割引クーポンをこちらにどうぞ。」
あなた: 「ありがとうございます。とても親切ですね。必ずまた来ますね。」
音声
似た英語表現
1. Overcharge
- 意味: 不当に高い価格を請求すること。
- 例文: “The restaurant overcharged us for the wine.”
- 和訳: 「そのレストランは、ワインに対して不当に高い請求をした。」
- 解説: “Overcharge”は、サービスや商品に対して適正価格よりも高い価格を請求する行為を指します。”Rip off”と同様に、消費者が不当に高い価格を支払う状況を指す言葉です。
2. Swindle
- 意味: 詐欺を行うこと。
- 例文: “He was swindled out of his life savings by a fake investment scheme.”
- 和訳: 「彼は偽の投資計画によって、生涯の貯金をだまし取られた。」
- 解説: “Swindle”は、詐欺や不正な手段を使って他人から金銭を騙し取る行為を指します。これは”rip off”のより犯罪的な側面を強調する言葉です。
3. Scam
- 意味: 詐欺。
- 例文: “That online store is a scam; they take your money but don’t send the products.”
- 和訳: 「そのオンラインストアは詐欺だ;彼らはお金を取るが、製品を送らない。」
- 解説: “Scam”は、詐欺行為全般を指す言葉で、人をだまして金銭を得ることを目的とします。”Rip off”と同じく、不正な取引に関連する表現です。
4. Fleece
- 意味: (俗語で)だまし取る、搾取する。
- 例文: “I feel like I was fleeced by that mechanic; the repairs cost twice what I expected.”
- 和訳: 「その整備士に搾取された気分だ;修理費用は予想の2倍かかった。」
- 解説: “Fleeced”は、特に金銭的に誰かを不当に利用することを意味します。この言葉は、”rip off”のように、不正な価格設定や詐欺的な行為を指す際に使われます。
これらの表現は、それぞれ微妙に異なるシナリオや感情を表現するために使われますが、全てが不正な取引や不当な価格設定を示唆する点で”rip off”と類似しています。
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最後まで読んでいただきありがとうございました以上がぼったくり?”rip off”の意味とその4つの使い方でした。それでは、See you around!
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