こんにちはRYO英会話ジムのリョウです。今日は、”almost”と”nearly”の3つの使い方と3つの違いについてお話します。この記事を読めば、英語感覚がさらにアップします。それでは、まいりましょう。
目次
“almost”と”nearly”の4つの使い方
“Almost”と”Nearly”は、英語で「ほとんど」や「もう少しで」という意味を表す際に用いられる言葉です。これらの語は、「進歩」、「量」、そして「計算」の文脈で特に頻繁に使われます。一般的に、アメリカ英語では”nearly”よりも”almost”がよく使われますが、意味の面で大きな違いはありません。以下に、それぞれの場面での使い方を具体的に説明します。
1.「進歩」
進捗状況を聞かれて…
ほとんど終わりだよ。
進歩を表す際、”almost”や”nearly”は目標や成果に達する直前の状態を示すのに使われます。この文脈では、あるプロセスや活動が完了に近づいていることを表現します。
2.「量」
パーティーではたくさん人がいたか聞かれて…
そこに100人近くいたで。
量に関しては、”almost”や”nearly”は特定の数値や程度に非常に近い状態を指します。これには、物理的な量だけでなく、抽象的な概念も含まれます。
3.「計算」
何時か聞かれて…
もう少しで2時半だよ。
計算の文脈では、”almost”や”nearly”はある数値にほとんど達しているが、完全には達していない状態を指します。特に、金額や数の推定に際して用いられることが多いです。
4. 感情や可能性
- 例文: “I almost cried when I heard the news.”
- 和訳: 「そのニュースを聞いたとき、もう少しで泣きそうになりました。」
- 例文: “We nearly went to Japan this summer, but we decided against it.”
- 和訳: 「この夏、ほとんど日本に行くところだったけど、結局はやめることにしました。」
“Almost”と”Nearly”は、感情や可能性の高い出来事を表現する際にも使われます。これらの表現は、何かが起こりそうであるが、最終的には発生しなかった状況を示すのに有用です。
注意点
“Almost”と”Nearly”は非常に似ていますが、いくつかの微妙なニュアンスの違いがあります。例えば、”nearly”は特に数値や計量に関連する文脈で用いられることが多いですが、これは一般的な傾向であり、必ずしも厳格なルールではありません。また、”almost”は”nearly”よりも幅広い文脈で使われる傾向があります。
“almost”と”nearly”の違い
nearly
“pretty”や”very”のような強調語を置く
宿題は終わったか聞かれて…
ほぼ終わりだよ。
もう少しで”という意味を強調したい場合、”nearly”の直前に”pretty”や”very”のような強調語を置くことが一般的です。しかし、“almost”を使用する際には、これらの強調語との相性が良くないため、通常は組み合わせて使用されません。
- 「Almost」自体が「ほとんど」という意味を持ち、何かが完全に実現する直前の状態を示します。したがって、「almost」はすでに強い近接性を示しており、追加の強調語を必要としないことが多いです。
- 一方で、「nearly」も「ほぼ」や「もう少しで」という意味を持ちますが、「pretty」や「very」を使って強調することがより自然に感じられる場合があります。これは、話者がどれほどその状態に近いかをより強く示したいときに便利です。
- 言い換えとして、「quite」という副詞も「almost」や「nearly」と同様に使われ、何かが実際に起こる直前であることを示しますが、これも「pretty」や「very」と同様に強調語として使うよりは、単独で使用されることが一般的です。
これらのポイントを考慮することで、英語で「もう少しで」という意味を表現する際の正確性と自然さを向上させることができます。
almost
何かに非常に近い状態
後輩のMikeについて…
マイクは僕の弟みたいやな。
やっとパスワードを思い出して…
もう少しでパスワードを忘れるところだったな。
このように何かに非常に近い状態を示す場合、”nearly”ではなく”almost”を使用します。「Nearly」はある程度まで達しているが完全ではない状態を指し、数値や量に関する文脈でよく使われます。一方で、「Almost」は「ほぼ」や「もう少しで」という意味で、何かが完遂する寸前の状態や程度を示すのに適しています。1つ目のポイントは意味的に直感的であると思われますが、2つ目に関しては、「忘れる」という行動が起こりそうであるが最終的には起こらない、つまり「忘れる寸前」の状態を「almost forgetting」と表現すると理解しやすいでしょう。
“never”や”nobody”、”nothing”にも”almost”
テレビは見るか聞かれて…
ほぼテレビは見ませんね。
古典の話をされて…
そんなのほとんど誰も知らないよ。
友人と頭の悪い連中の話をしていて…
彼らはたいてい何も知らないよ。
このように、「never」、「nobody」、「nothing」などの否定的な代名詞は、「nearly」と一緒に使われることは通常ありません。これらの文脈では「almost」が使われることが一般的です。たとえば、「ほとんど誰もいない」を表す際には、「nearly nobody」ではなく、「almost nobody」を使用します。また、「hardly」を用いて「ほとんど〜ない」という意味で代用することも可能ですが、「hardly」を使用する際には文の構造が変わることがあります。例えば、「He hardly knows」は「彼はほとんど知らない」という意味になります。
- 「Hardly」の使用例: 「Hardly」は動詞の前に置くことで、「ほとんど…ない」という意味を表します。例: “I hardly see them anymore.”(もうほとんど彼らに会わない)
practically
上司から業務の進捗具合を聞かれて…
もう少しで終わりです。
友人のMikeについて話していて…
マイクは俺にとって弟みたいやな。
いつも元気ですが病気になったことはあるのか聞かれて…
ほとんど病気になったことがないわ。
意味
ほとんど、ほぼ:この用法では、「practically」は「ほとんど」や「ほぼ」と同じ意味で使われ、完全ではないが非常に近い状態を表します。
例: “There were practically no guests at the party due to the storm.”(嵐のため、パーティーにはほとんどゲストがいませんでした。)
その他の意味
実用的に、現実的に:あるアイデア、提案、または方法が現実の状況において実用的であることを示すために使われます。
例: “Practically speaking, we should invest more in renewable energy sources.”(実用的に考えると、私たちは再生可能エネルギー源への投資を増やすべきです。)
実際に、事実上:この意味での「practically」は、「事実上」や「実質的に」と同義です。何かが文字通りには真実でなくても、実際の影響や結果はほとんど同じであることを示します。
例: “The project is practically finished; we just need to do some final touches.”(プロジェクトは事実上終わっています。あとは最終的な仕上げをするだけです。)
似たような単語に関連する記事
最後まで読んでいただきありがとうございました。以上が、”almost”と”nearly”の3つの使い方と3つの違いでした。それでは、See you around!
コメントを残す