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RYO英会話ジム代表: 横田涼

セブ&オーストラリア留学後、海外で7年間勤務。2019年にRYO英会話ジムを創業。
KLab株式会社で翻訳・通訳を担当後、hanaso(Unhoop株式会社)でメソッド開発・講師を歴任。
その後、株式会社Alueにて三菱UFJ・UNIQLOなど大手企業向けに短期集中ビジネス英語研修を提供。

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こんにちは、RYO英会話ジムの横田です。

先日、近所に新しくできた24時間の無人ジムへ行ってきました。

Wi-Fiがあり、飲料水も無料。自動販売機も設置されていて、月額は約3,000円です。

仕事の時間を比較的自由に調整できる僕にとっては、混雑する時間を避けて通えるのも大きなメリット。設備も想像以上に充実していたため、まずは1か月ほど通ってみることにしました。

トレーニングを終えて家で少し休んだあと、その日の夜は母と一緒に心斎橋へ向かいました。

以前、実家にホームステイしていた、カリフォルニア出身のコーナーが、ご両親と一緒に日本へ来ていたからです。

僕と母、コーナーとご両親の5人で焼き鳥を食べ、その後はカフェへ。

気づけば、合計3時間半ほど話し続けていました。

今回改めて感じたのは、英語が話せると、海外へ行かなくても日常の中で世界とつながれるということです。

母と4軒ほど回って選んだ焼き鳥屋

今回コーナーたちを案内した焼き鳥屋は、事前に母と下見をしていたお店です。

せっかく日本へ来てくれるなら、おいしい焼き鳥を食べてもらいたい。

そう思い、以前、母と心斎橋へ行き、4軒ほどお店を見て回りました。

もちろん、お店は探し始めるときりがありません。

もっと高級なお店や、さらに評判の良いお店もあったかもしれません。

ただ、完璧なお店を探し続けるより、十分においしい料理を、大切な人たちと楽しむことのほうが大事だと思います。

実際、料理はどれもおいしく、5人で食べた金額は約1万3,000円。

ビールは瓶を1本だけ注文し、みんなで少しずつ分けました。

人数や料理の内容を考えると、かなり安かったと思います。

そして会計は、コーナーのご両親がすべて払ってくれました。

旅行の話から、アメリカの医療現場の話へ

食事が始まった直後は、日本での旅行プランについて話していました。

ちなみに、母は以前英語の先生をしていたため、英語で普通に会話ができます。

そのため、僕がすべてを通訳する必要はなく、5人で自然に話すことができました。

しばらくすると、話題はコーナーのご両親の仕事へ。

二人とも医師として働いており、毎日12時間以上勤務することもあるそうです。手術も数多く担当していると話していました。

旅行中の何気ない食事から、アメリカの医療現場で働く本人たちの話を直接聞ける。

これは、インターネットやニュースだけでは得られない、非常に貴重な時間でした。

多国籍な患者に対応する、カリフォルニアの病院

カリフォルニアには、さまざまな人種や国籍の人が暮らしています。

そのため、病院にも英語を十分に話せない患者さんが多く来るそうです。

必要に応じて通訳を介することもありますが、通訳者によって対応の質に差があるため、最近は翻訳アプリを使う場面も増えていると話していました。

医療では、患者さんとの細かな意思疎通が欠かせません。

当然、翻訳アプリだけですべてを解決できるわけではないでしょう。

それでも、翻訳技術がすでに医療現場のコミュニケーションを支える道具として使われていることが分かりました。

英語教育に携わる僕にとっても、とても興味深い話でした。

AIや翻訳技術が発達すれば、言葉の壁は少しずつ低くなっていきます。

ただ、相手の表情を見ながら質問したり、不安な気持ちをくみ取ったりする部分は、今後も人間に求められるのだと思います。

ロボットを使った手術も身近な存在に

最近は、ロボットを使って手術をすることも珍しくないそうです。

僕たちは「ロボット手術」と聞くと、どこか未来の話のように感じるかもしれません。

しかし、実際の医療現場では、すでに日常的な選択肢の一つになっています。

翻訳アプリもロボット手術も、人間の仕事を完全に置き換えるというより、医師の判断や専門性を助ける道具として使われているように感じました。

AI時代には、英語が不要になるという意見もあります。

確かに、単純な翻訳だけであれば、機械で対応できる場面は今後さらに増えるでしょう。

しかし、相手と信頼関係を築き、細かなニュアンスを理解し、自分の考えを直接伝える力は、依然として大きな価値を持っています。

カリフォルニアでは、車が生活の前提

医療の話だけでなく、カリフォルニアでの日常生活についても教えてもらいました。

彼らの住んでいる地域では、電車がほとんどなく、移動には車が欠かせないそうです。

日本、とくに大阪や東京では、電車を使えば多くの場所へ行けます。

一方、カリフォルニアでは、買い物も通勤も家族の送り迎えも、基本的には車です。

その代わり、配達サービスがとても発達しています。

レストランの料理だけでなく、食材や日用品など、必要なものをほとんど自宅へ届けてもらえるそうです。

Amazonも幅広い配達サービスを提供しており、自分が移動する代わりに、必要なものが家に届く生活が定着しています。

交通環境が違えば、発達するサービスも変わる。

暮らし方は、文化だけでなく、街の構造やインフラにも大きく影響されるのだと感じました。

レストランも学校も、多国籍なのが日常

コーナーの家の近くには、日本食、韓国料理、インド料理、ベトナム料理、フィリピン料理など、多国籍なレストランがたくさんあるそうです。

ただし、多国籍なのは食文化だけではありません。

コーナーが中学生だった頃は、クラスの6割以上がアジア系の生徒だったと話していました。

中国系の友人も多く、当時は中国系の学校へ進学したいと言い出したこともあったそうです。

僕たちは「アメリカ」と聞くと、英語を話す白人中心の社会をイメージすることがあります。

しかし、実際のカリフォルニアは、さまざまな国にルーツを持つ人たちが一緒に暮らす社会です。

コーナーにとって、アジア系の友人と過ごすことや、多国籍な料理を食べることは、特別な異文化体験ではありません。

それ自体が、彼の日常なのです。

カフェでは、それぞれの会話が自然に広がった

焼き鳥屋を出たあと、母が「カフェにも行きましょう」と誘いました。

食事をごちそうしてもらったので、今度は母がカフェ代を払いました。

カフェでは、母とコーナーのご両親が話し、僕はコーナーと話す時間が多くなりました。

全員が同じ話題を話すのではなく、それぞれが興味のある相手と自然に会話を続けていました。

母も英語を話せるため、僕が間に入らなくても、直接ご両親とコミュニケーションが取れます。

この光景を見ながら、英語は単に意味を伝えるための道具ではなく、人と人が直接関係を築くための橋なのだと改めて感じました。

コーナーは大学院へ。もう一度、日本に来たい

コーナーは大学を卒業し、次は大学院へ進む予定です。

大学院には、海外で学んだり、実際に働いたりできる交換留学のようなプログラムがあるそうです。

参加中のホテル代や旅費は大学が負担してくれるとのことで、コーナーもその制度を利用して、もう一度日本に来たいと話していました。

以前、実家にホームステイしていた学生が、大学を卒業し、次の進路へ進んでいく。

今回の再会では、昔の思い出だけでなく、これからの人生についても聞くことができました。

ホームステイは、滞在期間が終われば関係も終わるわけではありません。

交流が続けば、お互いの成長や人生の変化を見守ることができます。

一度のホームステイが、長く続く国際的なつながりになる。

それも、ホームステイの大きな魅力だと思います。

「カリフォルニアへ来たら、いつでも泊まって」

コーナーのご両親は、僕に妻と子どもがいることを知ると、

「カリフォルニアへ来ることがあれば、家族でいつでも泊まりに来て」

と言ってくれました。

自宅には宿泊できる部屋があるので、遠慮せず使ってほしいとのことでした。

さらに、家はディズニーランドの近くにあり、何度も利用できるパスも持っているので、それも貸してあげると話してくれました。

食事をごちそうしてくれたうえに、母へのお土産も用意してくれていました。

母が帽子を好きだということを覚えており、コーナーのお父さんがフランスへ行った際に手に入れた帽子と、料理本をプレゼントしてくれたのです。

相手の好みを覚え、喜びそうなものを用意する。

さらに、僕の家族まで自宅へ招いてくれる。

その気前の良さと温かさに、素直に感動しました。

「アメリカ人だから」で人を判断していたことに気づく

「アメリカ人」と聞くと、自己主張が強い、個人主義、自信にあふれているといったイメージを持つ人も多いと思います。

僕自身も、そのような印象を少なからず持っていました。

しかし、コーナーのご両親は、そのイメージとはかなり違いました。

二人ともとても謙虚で、話し方も穏やかです。

相手の話をよく聞き、自分たちの経歴や仕事を必要以上に大きく見せることもありません。

親切でありながら、その親切を誇る様子もない。

むしろ、日本人と同じくらい控えめで、柔らかい雰囲気の人たちでした。

今回、改めて感じたことがあります。

国民性は、その国の文化的な傾向を知る参考にはなっても、目の前の一人を理解する答えにはならない。

「アメリカ人だから、きっとこうだろう」

「日本人だから、こう考えるだろう」

そのように国籍で分類すれば、相手を早く理解できたような気になります。

しかし実際には、その先入観が、相手を正しく見る邪魔になることがあります。

国籍だけでなく、

どのような家庭で育ったのか。

どのような友人と過ごしてきたのか。

どのような経験をしてきたのか。

何を大切にしているのか。

そうした背景のほうが、その人自身を知るうえでは重要です。

国民性だけで人を見るのは、分かりやすいけれど、実はあまり効率がよくない。

目の前の相手と話し、その人自身を知ろうとするほうが、結果的には一番正確なのだと思います。

元気な母と一緒に過ごせることのありがたさ

今回の時間が特別だった理由は、コーナーたちとの再会だけではありません。

母と一緒に外出し、食事や会話を楽しめたことも、僕にとって大きな喜びでした。

母は数年前に膵臓がんを患い、その後、肺がんも見つかりました。

幸いどちらも早期に発見でき、治療を終え、現在はかなり元気に過ごしています。

病気になる前は、母と一緒に出かけることを、特別なことだとは思っていませんでした。

しかし、大きな病気を経験すると、見え方が変わります。

一緒にお店を探すこと。

電車に乗ること。

食事をしながら笑うこと。

英語で海外の人と話すこと。

そうした何気ない時間が、決して当たり前ではないと気づきます。

元気な母と一緒に外出し、同じ時間を楽しめる。

それ自体が、とてもありがたいことです。

日本に帰ると、異文化体験が待っている

僕は普段、海外を拠点に生活しています。

一般的には、日本へ帰ると「海外生活から日本の日常へ戻る」という感覚になるかもしれません。

しかし、僕の場合は少し違います。

実家がホームステイを受け入れているため、日本に帰っても外国人と交流する機会があります。

3年前はベトナム人。

一昨年はロシア人。

昨年はアメリカ人のコーナー。

毎年、違う国の人が実家を訪れ、それぞれの文化や価値観を持ち込んでくれます。

僕にとって実家は、家族と過ごす場所であると同時に、小さな国際交流の場でもあります。

海外へ行かなくても、外国の暮らしや考え方に触れられる。

日本にいながら海外を感じられる。

来年は、どこの国の人が来るのでしょうか。

今から少し楽しみにしています。

英語があると、「国」ではなく「人」と出会える

今回僕が出会ったのは、漠然とした「アメリカ人」ではありません。

カリフォルニアで医師として働くご夫婦と、その息子であるコーナーです。

医療現場の話を聞き、大学院への進路について話し、家族の近況を共有しました。

一緒に焼き鳥を食べ、母へのお土産を受け取り、次は僕たちがカリフォルニアへ招待してもらいました。

こうして会話を重ねていくと、「アメリカ人」という大きな枠は、少しずつ意味を持たなくなります。

代わりに、

「この人たちは優しいな」

「家族を大切にしているな」

「相手への気遣いが自然にできる人たちだな」

と、一人ひとりを人間として見られるようになります。

英語を学ぶ価値の一つは、ここにあるのだと思います。

英語が話せると、国のイメージを越えて、その人自身と出会えます。

ニュースや政治を通して見る国と、目の前の人から知る国は、必ずしも同じではありません。

実際に話してみなければ分からないことが、たくさんあります。

まとめ:世界は、日常の会話の中にもある

今回の一日は、表面的にはごく普通の一日でした。

近所のジムへ行き、家で休み、夜は母と食事へ行く。

しかし、その食事の相手がアメリカ人家族だったことで、日常の中に世界が入り込んできました。

アメリカの医療現場。

翻訳アプリ。

ロボット手術。

車社会。

多国籍な学校やレストラン。

大学院や交換留学。

そして、国籍では説明できない、一人ひとりの人柄。

今回の体験を通して、改めて感じました。

英語は、海外へ行くためだけの道具ではありません。

日本にいても、英語があれば人とつながり、自分とは違う人生や価値観に触れられます。

そして、英語を通して相手を深く知るほど、「アメリカ人」「日本人」といった大きな枠よりも、目の前にいる一人の人間が見えてきます。

世界は、飛行機に乗った先にだけあるわけではありません。

家族との食事や、身近な人との会話の中にもあります。

英語が話せると、その小さな出会いが、自分の世界を少しずつ広げてくれるのだと思います。

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