こんにちはRYO英会話ジムのリョウです。今日は”put up with 〜”の意味とその使い方【不快なことに】についてお話します。この記事を読めば英語力が今日より少しアップするかと思います。それではまいりましょう。
意味
「put up with」は、「我慢する」や「耐える」という意味の英語表現で、特に不快な状況や困難な人物に対して使われます。この表現は、状況や人物の挑戦的な側面に対して耐え続ける様子を表現するために便利です。例えば、騒がしい環境で作業を続けることや、難しい同僚との関係を維持することなどが含まれます。
「put up with」を用いた典型的な文章では、「How can you put up with this noise?」(どうやってこの騒音に耐えているの?)や「I don’t know why she puts up with his behavior」(彼の振る舞いにどうして彼女が我慢しているのか分からない)のように、疑問文や否定文で使われることが多いです。このフレーズは、不快な事態や人に対する忍耐や寛容を表す際に重宝します。
由来
「put up with」のフレーズは、もともと「put up」が「収容する」や「供給する」という意味を持っていたことから発展しました。17世紀の初めごろには、「put up」は「設置する」や「建てる」などの意味も含んでいました。この表現が「我慢する」の意味で使われるようになったのは、18世紀に入ってからです。
具体的には、18世紀に「put up」が「提供する」という意味で使われていた際に、それが転じて「与えられた状況や条件を受け入れる」という意味に発展しました。これがさらに拡大解釈され、「不愉快なものや困難な状況を受け入れる」というニュアンスで「put up with」という形で使われるようになったのです。
この表現は、しばしば耐えるべき困難や不快な条件を受け入れる際の忍耐や我慢を表すのに使用され、英語の日常会話や文学において非常に一般的なフレーズとなっています。
発音
「put up with」の発音は、アメリカ英語とイギリス英語で少し異なる場合がありますが、一般的な発音は以下のようになります:
- アメリカ英語では、「put up with」を [pʊt ʌp wɪð] と発音します。ここで、「put」は「pʊt」と発音し、短い「u」の音が特徴です。「up」は「ʌp」、そして「with」は「wɪð」と、有声歯茎摩擦音の「ð」で終わります。
- イギリス英語では、同様に「put up with」を [pʊt ʌp wɪð] と発音しますが、アクセントや発音の調子に地域によるバリエーションがあることが一般的です。「with」の部分がわずかに異なる発音されることがあり、時には「wɪθ」(「θ」は無声歯茎摩擦音)となることもあります。
発音する際は、特に「put」の「t」音をしっかりと発音し、「with」の最後の「ð」(有声歯茎摩擦音)を明確にすることがポイントです。これにより、より自然でネイティブに近い発音が可能になります。
例文
友人のアパートの隣人がとても騒がしいが友人はすごくリラックスしていて…
その音にどうやったら耐えられるの?
彼氏の相談をしていて…
彼(は)頻繁に不機嫌になるの。どうやって彼を受け入れたらよいのかわからないわ。
エアコンから水が漏れていて…
よく使われる言い回し
「put up with」は様々な文脈で使用され、日常会話やビジネスシーンでしばしば耳にするフレーズです。以下は「put up with」を使用する一般的な言い回しや表現例です:
- How do you put up with it?
「どうやって我慢してるの?」
特定の困難や不快な状況にどう対処しているかを尋ねるときに使われます。 - I can’t put up with this noise anymore.
「もうこの騒音には耐えられない。」
耐えがたい状況に対する限界や不満を表現する際に用いられます。 - She puts up with a lot from her boss.
「彼女は上司から多くを我慢している。」
誰かが他人からの厳しい扱いや不当な振る舞いに耐えている様子を説明するときに使用します。 - We’ve had to put up with a lot of changes this year.
「今年は多くの変更に耐えなければならなかった。」
連続する挑戦や変化に対処する過程を述べるときに使います。 - Why should I put up with such behavior?
「なぜ私がそんな行動に耐えなければならないの?」
不適切な行動や扱いに対する疑問や不満を表現する際に用いられます。
これらの表現は、「put up with」を用いて様々な状況での忍耐や我慢を表すのに役立ちます。特に不満や困難な状況に直面しているときの感情を効果的に伝えるのに適しています。
「tolerate」と「put up with」の違い
「tolerate」と「put up with」はともに「我慢する」「耐える」という意味で使われる英語の表現ですが、微妙なニュアンスの違いがあります。以下は両者の違いについての説明です:
- Tolerate(耐える、我慢する)
- 「tolerate」は、一般的にある程度の公式性を持ち、しばしば法的な文脈や社会的な標準において使われます。これは、許容の度合いを示す場合に用いられ、特に受け入れが困難だが、それを許容するという選択を意味します。例えば、政府が特定の行動を「tolerate」する場合、それは公式に許可されているわけではなくても、取り締まらないことを示します。
- Put up with(我慢する、耐える)
- 「put up with」はもっと話し言葉的で、個人的な感情や日常生活の文脈でよく使われます。これは、不快な状況や人物に対して、しぶしぶながらも耐えることを表します。日常的なイライラや不満を耐え忍ぶ際によく使用され、より個人的な対応や感情的な忍耐を含意します。
例文での使用例:
- Tolerate: “The company does not tolerate any form of harassment.”(その会社はハラスメントを一切容認しない。)
- Put up with: “I can’t put up with his smoking in the house anymore.”(もう家の中で彼がタバコを吸うのは我慢できない。)
「tolerate」が一般的に広い社会的または公式的な文脈で使われるのに対し、「put up with」は個人的な耐性や日常生活での忍耐を表すことが多いという違いがあります。
似た英語表現
「put up with」に似た意味を持つ英語表現はいくつかあります。これらは耐える、我慢する、あるいは不快な状況や人物に対して忍耐を示す際に使われます。以下はそのような表現の例です:
- Tolerate
- 「耐える」「我慢する」
- 「I can’t tolerate this behavior anymore.」(もうこの行動には耐えられない。)
- Endure
- 「堪える」「耐え抜く」
- 「She endured a lot of hardships.」(彼女は多くの困難に耐え抜いた。)
- Bear
- 「堪える」「耐える」
- 「I can’t bear the pain anymore.」(もう痛みに耐えられない。)
- Stand
- 「我慢する」「堪える」
- 「How can you stand his arrogance?」(どうしてあなたは彼の傲慢さに耐えられるの?)
- Suffer
- 「苦しむ」「我慢する」
- 「We’ve suffered enough under poor management.」(私たちはずっと悪い経営の下で苦しんできた。)
- Abide
- 「耐える」「我慢する」
- 「I cannot abide such rude behavior.」(そんな無礼な行動は我慢できない。)
これらの表現は、「put up with」と同様に、困難な状況や不快な行為に対して一定の耐性や忍耐力を示す際に使われることが多いです。それぞれの表現には微妙なニュアンスの違いがあるため、状況に応じて適切なフレーズを選ぶことが重要です。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。以上が”put up with 〜”の意味とその使い方【不快なことに】でした。それではSee you around!
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