こんにちはRYO英会話ジムのリョウです。何気なく使われる単語でも、実は微妙な違いがあることがあります。今回は “beside” と “besides” という似たような言葉に焦点を当て、その違いを探っていきましょう。それではまいりましょう。
目次
違い
- Beside(前置詞):
- 意味: 「~のそばに」
- 使用例: 「She sat beside me.」(彼女は私の隣に座った。)
- 直訳すると「隣に」という意味で、物理的な位置を示します。
- Besides(前置詞および副詞):
- 前置詞としての意味: 「~の他に」
- 使用例(前置詞): 「Besides English, she speaks Spanish.」(彼女は英語の他にスペイン語も話します。)
- 副詞としての意味: 「その上」、「さらに」
- 使用例(副詞): 「I don’t think we should go out. It’s late, and besides, it’s raining.」(外出すべきではないと思う。遅いし、その上、雨が降っている。)
- 「Besides」は「その他に」や「加えて」という意味で、追加や例外を表す際に使われます。
区別のコツは、Besideが物理的な位置を指すのに対し、Besidesが追加的な要素や情報を示すと考えることです。この違いを理解すると、適切な文脈でそれぞれを使い分けることができます。
隣り合わせならbeside
同僚に…
リョウの隣に座ってる大きな男は誰?
母に…
そのベットの隣にあるテーブルはどこで買ったの?
例文のようにとなり”beside”は直後に名詞を伴わせて前置詞として使い”next to”と同じ意味で使われます。ただし“next to”のほうがカジュアルな響があるので日常会話では比較的に”next to”のほうが使われやすいです。
“Beside” と “by” は、いくつかの文脈で似ているようで異なる使い方をする前置詞です。
Beside
- “Beside” は、通常、物理的な位置や比較的近い距離を表すのに使用されます。
- 例: “She sat beside me during the meeting.”(訳: “彼女は会議中、私の隣に座っていた。)
By
- “By” は複数の文脈で使用されます。位置、手段、原因、時間などを指す際に使われます。
- 位置: “I live by the park.”(訳: “私は公園の近くに住んでいます。)
- 手段: “He fixed the table by using a hammer.”(訳: “彼はハンマーを使ってテーブルを修理した。)
- 原因: “She was surprised by the news.”(訳: “彼女はそのニュースに驚いた。)
- 時間: “I will finish the report by tomorrow.”(訳: “私は明日までにレポートを終えます。)
簡潔に言えば、”beside” は物理的な位置や隣接を指すのに対して、”by” はより幅広い文脈で使用され、位置や手段、原因、時間などを指すことができます。
besideを使ったイディオム表現
beside the point
会議中に…
これらの問題は重要じゃない。
バツイチは気になるか聞かれて…
おまけですが、イディオム表現で”beside the point”で「重要でない」という意味で、会話の中で根本的な問題からそれているかまたは無関係な場合によく使われます。間違えて”besides the point”と言い間違えてしまわないようにしましょう。
Beside Oneself
「興奮して、取り乱して」という意味です。このイディオムは、感情が非常に強く、制御がきかない状態を指します。
- 例:”She was beside herself with joy when she received the good news.”
- 訳:「彼女はその良いニュースを受けて、喜びで取り乱していました。」
Beside the Mark
「目標を外れて」という意味です。目標や予想から外れることを指す表現です。
- 例:”Your answer is beside the mark; please focus on the main question.”
- 訳:「君の答えは目標から外れている。メインの質問に焦点を当ててください。」
besidesの2つの使い方
追加の情報を加える
パーティーが終わった次の日に…
ナオミとマイクの他にパーティーには誰がいたの?
会議室に行くと…
ここには僕を除いて誰もいないよ。
例文のように”besides”は前置詞として知っている情報(”beside”の直後の内容)と合わせて追加を情報を尋ねるときや加えるときに使われます。意味は文脈によって変化し「〜の他に」や「〜除いて」という意味になり、”in addtion to“や”except“と同じように使うことができますが“besides”のほうがカジュアルな表現となります。
説得力を強める
買い物中に…
恋愛の相談で…
一般的には、「besides」は文の中や文末に使われることが一般的ですが、文頭にも使うことができます。文頭での使用は、文の内容に強調を加えたり、新しい情報を導入する際に効果的です。例文のように”besides”は副詞として“what’s more”や”moreover”よりカジュアルに「さらに」という意味で冒頭で言った内容にさらに説得力を含ませるときに使うことができます。
それぞれの同義語
「Beside」と「Besides」は似ているように見えますが、意味と使い方に違いがあります。ここではそれぞれの同義語を紹介します。
- Beside(前置詞): 主に「~のそばに」という空間的な位置を表します。
- 同義語: next to, by, alongside, near, at the side of, adjacent to
- Besides(前置詞と副詞の両方で使用可能): 前置詞としては「~の他に」という意味で、副詞としては「その上に」という意味があります。
- 前置詞の同義語: in addition to, as well as, apart from, other than
- 副詞の同義語: moreover, furthermore, additionally
これらの同義語を使うことで、言いたいことのニュアンスを少し変えたり、文章を豊かにしたりすることができます。
それぞれの反義語
「Beside」と「Besides」はどちらも英語で位置や追加を示す単語ですが、反対語を選ぶ際はそれぞれの意味を考える必要があります。
- Beside – 「〜の隣に」という意味です。これの反対語は「〜から離れて」を意味する “away from” や “far from” が適切です。
- Besides – 「〜に加えて」という意味で、話題の追加や例外を示します。これの反対語は、「それだけで」を意味する “only” や「〜を除いて」を意味する “except for” が考えられます。
有名な言い回し
「Beside」と「Besides」はいくつかの有名な言い回しやコンテキストで使われます。映画やネット上で見られる使い方の例を以下に紹介します。
- Beside
- 「Stand by me, right beside me.」
- このフレーズは、「私の隣に立ってください。」という直訳で、支持や友情を求めるシーンでよく使われる表現です。映画やドラマで親密な関係を強調する場面で見られます。
- 「Stand by me, right beside me.」
- Besides
- 「Besides, you know you’re not supposed to go there.」
- このセンテンスは、「それに、あなたはそこに行ってはいけないことを知っているはずだ。」という意味で、説得や警告のシーンで使われることが多いです。この表現は、ある行動を論じる際に、追加の理由や説明を提供する時に使用されます。
- 「Besides, you know you’re not supposed to go there.」
これらの表現は、日常的な会話や物語の中でキャラクターの関係性やシチュエーションを深く掘り下げるのに役立つため、頻繁に使用されます。
言い換え可能な表現
Beside:”Next to”
- 例:I sat next to him.
- 「彼の横に座った。」
Besides:”Moreover”
- 例:She is beautiful, moreover, she is intelligent too.
- 「彼女は美しい上に、さらに頭も良い。」
押さえておくべきポイント
- “beside” は位置や隣接を指し、”besides” は追加情報を導入するのに使われる。
- “besides” は付加的な情報を提供する際に文章を豊かにする。
クイズ
それでは最後に理解できているか簡単に確認してみましょう。
結果発表
#1. There is a river ( ) the house.
#2. She wants to learn other languages ( ) English and French.
#3. 上司がほとんどの提案を受け入れてくれて
#4. I have no time for that, and ( ) , I don’t have any money.
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最後まで読んでいただきありがとうございます。言葉の微妙な違いを理解することは、より正確で豊かなコミュニケーションを可能にします。”Beside” と “besides” の使い分けをマスターして、より自在に表現できるようにしましょう。それではSee you around!
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