こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです。今回は、「regret to」と「regret -ing」の使い分けについて解説します。これらの表現は、使い方によって意味が大きく変わり、間違えると伝えたいことが正しく伝わらない可能性があります。日常会話の中で、「to」を用いるべきか、「-ing」を選ぶべきか迷った経験はありませんか?この記事を通じて、その違いと適切な使い方を理解することで、あなたの英語力がさらに向上するでしょう。それでは、詳しく見ていきましょう。
目次
違い
「regret to do」と「regret doing」は英語でよく使われる表現ですが、それぞれ意味に大きな違いがあります。この違いを正しく理解することは、より正確で自然な英語表現を身につけるために重要です。
Regret to do
「regret to do」は、これから行うこと、または行わなければならないことに対する残念な気持ちや遺憾を表します。通常、話し手が直面している状況に対して避けられない選択をしなければならないときに使用されます。この表現は、しばしば公式の文脈や、誰かに悪いニュースを伝える必要があるときに用いられます。
例:
- “I regret to inform you that your application has been declined.”
- 「残念ながら、あなたの応募をお断りしなければならないことをお知らせします。」
Regret doing
一方で「regret doing」は、過去に行った行為や選択に対する後悔を表します。この表現は、すでに起こったことに対して話し手が感じる後悔や申し訳なさを示すために使われます。行動を取り消したいと思うほど、その結果に対して強い後悔を感じている場合に適しています。
例:
- “I regret spending so much money on unnecessary things.”
- 「不必要なものにあんなに多くのお金を使ってしまったことを後悔しています。」
役立つ言い回し
「regret to do」と「regret doing」の表現は、英語で感情を伝える際によく使われます。それぞれの構文には、特定の状況や文脈で用いられる典型的な言い回しがあります。以下に、それぞれの表現についてよく使われる言い回しをいくつか紹介します。
Regret to do
この表現は主に、悪いニュースを伝える、招待を断る、または何らかの不快な事実を告げる際に用いられます。
- I regret to inform you…(残念ながらお知らせします…)
- 「I regret to inform you that the meeting scheduled for tomorrow has been canceled.」
- 明日予定されていた会議が中止になったことを、残念ながらお知らせします。
- I regret to say…(残念ながら言わなければなりませんが…)
- 「I regret to say that we cannot offer you the position.」
- 残念ながら、私たちはあなたにその職位を提供することができないと言わなければなりません。
- I regret to decline…(残念ながら辞退させていただきます…)
- 「I regret to decline your invitation to the dinner party.」
- ディナーパーティーのご招待を、残念ながら辞退させていただきます。
Regret doing
過去の行動や決定に対する後悔を表現する際に使用されます。
- I regret not doing…(~しなかったことを後悔しています)
- 「I regret not taking the job offer.」
- その仕事のオファーを受けなかったことを後悔しています。
- I regret spending…(~にお金を使ったことを後悔しています)
- 「I regret spending so much money on fast fashion.」
- ファストファッションにあんなにも多くのお金を使ったことを後悔しています。
- I regret telling…(~に言ったことを後悔しています)
- 「I regret telling him my secret.」
- 彼に私の秘密を話したことを後悔しています。
これらの表現を覚えておくことで、様々な状況に応じて、適切な英語で感情を伝えることができるようになります。
例文
これから残念なニュースを伝える
先生から…
残念なお知らせだが今回は君は試験に不合格だったよ。
上司から…
このregretは「後悔する」という意味ではなく、「残念に思う」という意味です。さらに通常例文のようにinformやtell、そしてsayと一緒にregret to inform/tell/say 〜のように悪いニュースを知らせるときに使われ、その場合、「お伝えするのは残念だが、〜」や「お知らせするのは残念ですが、〜」という意味になりますね。ポイントはto不定詞です。regret直後のto不定詞にはそのときの時制に合わせて「これから起こること(未来志向)」を意味します。つまりこれから伝えることを「残念に思う」と解釈するとわかりやすいかと思います。
過去のことを後悔する
高校を退学した友人が…
若くして学校を退学したのを後悔してるよ。
大手企業を辞めて企業したが大失敗してしまい…
regret -ingは「〜したのを後悔する」という意味で、-ingは動名詞になりますが、動名詞には「すでに経験したこと」を意味する場合があります。もちろん他にも意味があるのですが、regretと動名詞が伴った場合、動名詞部分は過去にした話について言及されています。that節と置き換え可能なので、より理解しやすくなると思いますが、I regret that I quit my jobのように言い換えることもできます。
シナリオ: 遅刻の謝罪と会議のキャンセル
登場人物:
- Alex: 従業員
- Jordan: 上司
アレックス: “I regret to inform you that I will be late for the meeting this morning due to unexpected traffic.”
ジョーダン: “That’s unfortunate. How late do you think you’ll be?”
アレックス: “I think I’ll be about 30 minutes late. I’m really sorry for any inconvenience this may cause.”
アレックス: 「予期せぬ交通渋滞のため、今朝の会議に遅れることになり、残念ながらその旨をお伝えしなければなりません。」
ジョーダン: 「それは残念ですね。どれくらい遅れそうですか?」
アレックス: 「30分ほど遅れると思います。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。」
音声
Jordan: “Given the circumstances, I regret to say that we’ll have to cancel the meeting. We can’t proceed without you.”
Alex: “I understand. I regret causing such a mess. Let me know when you reschedule, and I’ll make sure to be there on time.”
Jordan: “Thank you for your understanding. We’ll figure out a new time and let everyone know.”
ジョーダン: 「その状況を鑑みると、残念ながら会議を中止しなければならないと言わざるを得ません。あなたなしでは進行できません。」
アレックス: 「わかりました。こんな状況を引き起こしてしまい、申し訳ありません。再スケジュールの際は教えてください、今度は時間通りにそこにいるようにします。」
ジョーダン: 「ご理解いただきありがとうございます。新しい時間を決めて、全員にお知らせします。」
音声
まとめ
「regret to do」は未来の行為に対する遺憾の意を、一方「regret doing」は過去の行動に対する後悔を示します。この違いを押さえることで、より適切に感情を表現することができます。自然な英語表現を目指す上で、これらの表現の使い分けは非常に役立ちます。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。以上が意味が180度変わる!”regret to”と”regret -ing”の違いとその使い方でした。それではSee you around!
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