こんにちはRYO英会話ジムのリョウです。日常英会話では、さまざまな状況で「待つ」や「期待する」を表す言葉が必要となります。
この記事では、そんな時に役立つ二つの英語、”wait”と”expect”に焦点を当て、その違いや使い方を解説します。英語学習者にとっては、これらの単語を正しく使い分けることがコミュニケーション能力の向上に繋がります。
目次
「wait」と「expect」の違いと注意点
“wait”は「待つ」という行為に焦点を当て、特定の時間や人、事象が来るまで行動を止める状態を示します。一方で”expect”は「期待する」という感覚に重点を置き、何かが起こるという前提の下での心の準備や予想を表します。
使用例
- Wait
- 英文:Please wait outside until your name is called.
- 和訳:名前が呼ばれるまで外で待ってください。
- Expect
- 英文:I expect to hear from them by the end of the day.
- 和訳:今日の終わりまでに彼らから連絡があると期待しています。
- Wait vs Expect
- 英文:I’ve been waiting for the rain to stop, but I expect it will continue through the night.
- 和訳:雨が止むのを待っていましたが、夜を通して続くと予想しています。
予定通りなら”expect”
何をしているのか聞くと…
リョウが午後2時に電話してくれるのを待ってるんだ。
パーティーで声をかけた人へ…
誰か待ってるんですか?
友人から…
7月に子供が生まれるんだ。
expectは、予定通りに物事が進むまたは起こるだろうという確信を持って言う場合に使われます。2つ目の”Are you expecting someone?”に関してはよく”waiting”を使い分けができていない人が多いかと思いますが、例えば目的地に到着して、予定通りの時刻に誰かが来るという状況では”wait”ではなく”expect”を使うのが自然です。
最後の例文については、意味が「生まれる」になりますが予定通りに何かが起こるというところから考えるとその意味とも関連付けられるのではないでしょうか。
waitingとexpectingの違い
- “Are you waiting for someone?” は、現在その場で誰かの到来を物理的に待っているかどうかを尋ねる時に使います。この質問は、相手がその場所で直接、誰かを待っている状況を想定しています。例えば、レストランやカフェで友人を待っている場合などです。
- “Are you expecting someone?” は、誰かが来ることを予期しているかどうかを尋ねる時に使われます。この表現は、訪問者が来ることを知っていて、その到来を心待ちにしている状況に適しています。この質問は、訪問者が来ることが予定されているか、あるいはその可能性が高いかどうかに焦点を当てています。
つまり、”Are you waiting for someone?”はその場での直接的な待ち状態を指し、”Are you expecting someone?”はもう少し広い意味で、誰かの到来を予期または予定しているかどうかを問うています。前者は物理的な状況に関するもので、後者は期待や予定に関するものと言えます。
予定通りでないなら”wait”
同僚が…
友人にどのくらい待ったか聞くと…
かなり早く着いたから、ここで2時間も待ってたんだ。
“wait”は、例えば予定よりも遅れたり、逆に早く到着したりといった予期せぬ状況で使用されます。この用法では、しばしば感情的なイライラや忍耐が含まれることが多いです。例えば、「Are you waiting for someone?」という問いかけは、予定時間に友人が現れず、数十分程度など座ったり立ったりしながら、不満やイライラを感じて待っている人に向けられるイメージがあります。
似たような表現
Hope – 希望する
英文:I hope you can come to my birthday party.
和訳:私の誕生日パーティーに来られるといいなと思います。
Anticipate – 予想する、見越す
英文:We anticipate that the project will be completed by next month.
和訳:プロジェクトが来月までに完了すると見越しています。
Look forward to – 楽しみにする
英文:I’m looking forward to the weekend.
和訳:週末が楽しみです。
関連する英単語
- Patience – 忍耐
- Surmise – 推測する
- Predict – 予測する
関連するイディオム表現
英語には、”wait”や”expect”を使った様々なイディオムや固定表現があります。これらの表現は、日常会話や文学、ビジネスのコミュニケーションでよく使用され、特定の状況や感情を効果的に伝えるのに役立ちます。以下にいくつかの例を挙げます。
Waitを使った表現
- Wait a minute / Wait a second / Wait a moment
- 直訳:ちょっと待って
- 意味:相手に少し時間を要求する時に使います。即答や行動を一時停止してほしい時に用いられます。
- Wait in the wings
- 直訳:舞台裏で待つ
- 意味:チャンスや適切な時を待っている状態。準備はできているが、まだ行動を起こすには至っていない状況を指します。
- Wait on hand and foot
- 直訳:手足を使って待つ
- 意味:誰かの世話をする、または誰かに非常に注意深くサービスを提供すること。
Expectを使った表現
- Expect the worst
- 直訳:最悪を予期する
- 意味:最も悪い結果や状況が起こることを予期すること。悲観的な見方や心構えを示します。
- Against all expectations
- 直訳:すべての期待に反して
- 意味:全ての予想を裏切るような結果になった時に使います。予想外の出来事や成果を表します。
- To live up to someone’s expectations
- 直訳:誰かの期待に応える
- 意味:期待されている水準や基準を満たすこと。特に、他人が自分に対して持っている期待や希望に応えることを指します。
これらのイディオムや表現を使うことで、会話や書き言葉に豊かさを加え、より具体的かつ色彩豊かな表現が可能になります。それぞれの表現を適切なコンテキストで使い分けることが重要です。
「待つ」に関連する記事
最後まで読んでいただきありがとうございました。「wait」と「expect」は日常英会話において頻繁に使用されますが、その意味やコンテキストによる使い分けが重要です。この記事を通じて、これらの単語の違いを理解し、正しく使い分けることができるようになれば、より自然で正確な英語表現が可能になります。日々のコミュニケーションでこれらの言葉を使ってみて、英語力の向上を目指しましょう。以上が、”expect”と”wait”の違いとその簡単な使い方【待つはwaitだけじゃない】でした。それではSee you around!
コメントを残す