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マニラのスタートアップの日系企業で働いて1年目に受けた3つの衝撃

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RYO英会話ジム代表: 横田涼
/【代表】横田涼のプロフィール/
セブ&オーストラリアに留学し、7年間の海外勤務を経て、2019年にRYO英会話ジムを起業。

経歴:KLab株式会社で翻訳兼通訳者として勤務し、その後、Unhoop株式会社(大手英会話スクールhanaso)に転職。スタディサプリの有名講師、関正生さんと共同で自社メソッドを開発し、多くのヒット教材を制作。その後、講師やカウンセリングも担当。さらに株式会社Alueに転職し、三菱UFJやUNIQLOなどの大手日系企業向けに短期集中ビジネス英語研修を提供し、数百名以上の「英語が話せる日本人」を育成。

/RYO英会話ジムのアピールポイント/
1. 業界No.1の圧倒的なアウトプット量
2. レッスン内で発言内容の見える化&添削
3. 課題と改善策の具体化、目標レベルまで伴走
4. 英語コーチング業界最安値、高品質

こんにちはRYO英会話ジムのリョウです。今日は、以前マニラで4年間働いたスタートアップの日系企業での経験談について共有したいと思います。この記事を読めば、海外勤務にさらに興味がわくでしょう。それでは、まいりましょう。

 

 

1. フィリピン人の優秀さとたくましさにおどろく

25歳のころ、フィリピンへ渡りました。初めて勤務した会社は、ちょうど当時流行りだしていたオンライン英会話スクール。そこで約4年間働きました。日系企業で親会社の新規事業部としてオンラインスクールを運営していました。僕が入った当初は、日本人が3人でフィリピン人スタッフが4人。現地の日本人従業員としては、僕が初めての人材でした。

なので、ありがたいことにとても大切にしていただきました。それとは反面、自分がとても甘やかされているようにも感じました。なぜなら、自分が持っていなかったフィリピン人スタッフの優秀さやたくましさを大きく感じたからです。さらに、自分より年下か、同い年ぐらいでした。英語はもうめちゃくちゃ堪能で、日本でいう早慶上智レベルの子達ばかり。母国語はタガログ語でしたが、英語はネイティブ並に話せていました。

ちなみに、フィリピンでは人件費を安く抑えられます。平均より少し多めに出すほどで大変優秀な人材が雇えたのです。さらに、しっかりと働くし、彼らはどこか落ち着いていて、言動や態度に力強さがありました。また、プレゼンテーションをさせると大変うまい。

当時の僕にとって彼らは「たくましさ」と「優秀さ」の塊でした。あるとき、ほとんどのフィリピン人スタッフが経済面で家族を支えていると聞きました。とても驚き、少し悲しくもなりました。彼らと同じぐらいの年です。懐の深さに自分がすごく小さく感じてしまいました。

これは、環境による宿命的なところがあります。フィリピンでは一人の給与では自立した生活ができないこと、また国民年金が低く、両親をサポートしないといけないこと、そして家族が多く、社会人になるとその誰かを経済面で支える必要が出てくること、そういった宿命があります。なので、懐が深くならざるおえないと言ってもいいかもしれません。

だから外資系で優良企業に入社するというのは、家族を支えるための一つの選択肢にすぎないのです。1年目にして、この大きな衝撃。自分がいかに恵まれていて、ぬるい環境にいたかを思い知らされました。

 

 

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2. 英語が使えるとやっぱり強い

とは言っても、当時の僕を唯一支えてくれていたのが、英語という言語。ある程度日常会話を話せていたこともあり、日々の業務での意思疎通はなんとかこなせていました。僕には、日本人の上司が2人いました。彼らは、二人とも英語事業に携わってはいましたが、英語が話せませんでした。

だから、ある程度話せた僕に、フィリピン人スタッフもある程度の尊敬の念を示していました。もし、英語が話せていなかったらヤバかったと思います。仕事は彼らほどできたわけではありませんでしたし、学歴も彼らより日本でいえば、下です。そのときは、本当に英語をやっていてよかったなと実感しました。

 

 

3: 給与格差に苦しむ

最後は、給与格差に苦しんだこと。彼らが優秀でたくましく、そして性格もいいがゆえに感じたことです。これは、僕だけでなく、その後一緒に働いた日本人スタッフも同様に感じていたことでもあります。現地で採用される日本人の初任給または、最低保証給与は、日本の初任給とさほど変わりません。

だから、フィリピン人の初任給または最低保証給与と比較すると、日本人スタッフは少なくとも、5〜6倍程度はもらっていることになります。自分より能力が高くて、同い年ぐらいの同僚より、給与を5倍ももらっていたら、どう感じるでしょうか。日本だったら絶対何かの間違いだと思いますよね(笑)

でも、それがフィリピンという新興国では起こってしまいます。フィリピンに限らず、東南アジアで勤務する場合もそうです。最初の1年間は、この不平等さにとても重さを感じました。スタートアップ企業で、比較的上下関係がなく、フランクに付き合えました。それでも、どこかその格差のせいでお互い深く打ち解けることは一度もありませんでした。

恵まれていることが、かえって邪魔になり、そして苦しみを生みました。これがきっかけで、ある種の悪循環が始まってしまいました。フィリピン人スタッフの前では自然体でいるのが難しくなり、そして、どうしても彼らより一生懸命仕事をしようとすること、また、どこか上の立場で接するようになってしまっていました。

 

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました。トータルで7年間のフィリピン勤務生活を、今後、1シリーズとしていくつかの記事に分けてご紹介させていただきます。今回楽しんでいただけた方は、次回もお楽しみに!それでは、See you around!

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