こんにちはRYO英会話ジムのリョウです。日常英会話でよく耳にするフレーズ「not at all」。この短い言葉が持つ意味の幅は実はとても広いです。日本語における「全然」「まったく」といった表現に近いですが、英語のこのフレーズには独特のニュアンスがあります。今回は、この便利なフレーズ「not at all」を学び、日常の会話で活用しましょう。それではまいりましょう。
目次
意味
「Not at all」は英語のフレーズで、「全く」「全然問題ない」という意味があります。主に、感謝されたときやお詫びされたときに使われる返事として用いられます。
例えば、誰かが「Thank you」と言ったときに、「Not at all」と答えることで、「どういたしまして、問題ないですよ」というニュアンスを表します。また、誰かが「Sorry to bother you」と言った際にも、「Not at all」と返事することで、「全く気にしていません」と伝えることができます。
not at allの発音
カタカタで言うと、「ナラロー」のようになります。詳しくは今日から聞き取れる!not at allのネイティブ発音方法で確認ください。
「Not at all」の発音について解説します。このフレーズを自然に発音するためには、いくつかのポイントに注意する必要があります。
- 「Not」の発音: 「Not」はアメリカ英語では「ナット」と発音されることが多いです。’o’ の音が短く、口を少し丸めて発音します。’t’ の音は舌を上の歯茎に軽く当てることで発音します。
- 「at」の発音: 「at」の ‘a’ は「ア」と発音します。日本語の「あ」よりも口を開けて発音すると良いでしょう。’t’ の音は、こちらも舌を上の歯茎に軽く当てて発音します。
- 「all」の発音: 「all」は「オール」と発音します。’o’ の音は日本語の「お」よりも長く、口を丸めて発音することがポイントです。’l’ の音は舌を上の歯茎に軽く当てながら、空気を流して発音します。
- 連続して発音するコツ: 「Not at all」をスムーズに言うには、単語間のつながりを意識することが大切です。特に、「not」の ‘t’ と「at」の ‘a’ を繋げるとき、自然な流れで言えるように練習しましょう。
このフレーズを練習する際は、ゆっくりと正確に発音することから始め、徐々に速度を上げていくと良いでしょう。また、実際の会話や映画、テレビ番組などで「Not at all」が使われている場面を聞き、真似することも効果的です。
よく使う場面
感謝への応答
誰かがあなたに感謝を表した時、「Thank you so much for your help」と言われた場合、その返答として「Not at all」と言うことで「全く、問題ありません」という意味を伝えることができます。
謝罪への応答
誰かがあなたに謝罪した時、「I’m sorry to bother you」と言われた場合、「Not at all」と返事をすることで「全然、迷惑ではないです」と伝え、相手の気を楽にさせることができます。
否定の強調
何かを否定する際にも使われることがあります。例えば、「Did it cause any trouble?」(何か問題はありましたか?)と聞かれた際に、「Not at all」と答えることで、「全く問題はなかった」と強調することができます。
これらの場面で「Not at all」を使うことにより、礼儀正しく、相手に対する配慮を示すことができます。
会話例
友人の引っ越しを手伝って…
どういたしまして。
このように相手から感謝されたときに丁寧に返答するときに「どういたしまして」という意味で使うことができます。また単純にNoを強く強調するときにも使えます。以下例文を見て見ましょう。
妻が海外旅行から帰ってきて…
中国旅行は楽しんだ?
まったく。
このように否定的に「まったく」や「全然」という意味で使えます。さらにDo you mind 〜?の返答として「ぜんぜん嫌じゃない」という意味でNoを強調するときにもよく使います。
好きな人へ…
是非。
この場合はI don’t mind at allで「まったく嫌でない」→「是非」という意味になっています。
- 英文: “Thank you for your help!” / “Not at all, it was my pleasure.”
- 日本語訳: 「助けてくれてありがとう!」 / 「とんでもない、喜んで手伝いました。」
- 英文: “Are you tired?” / “Not at all, I’m full of energy!”
- 日本語訳: 「疲れてる?」 / 「全然、元気いっぱいだよ!」
- 英文: “Was it difficult to solve this problem?” / “Not at all, it was quite simple.”
- 日本語訳: 「この問題を解くのは難しかった?」 / 「全然、かなり簡単だったよ。」
使える便利な「Not at all」の返答フレーズ
「Not at all」を含む便利なフレーズをいくつか紹介します。これらのフレーズは、日常会話やビジネスの場で使うことができ、様々な状況で役立ちます:
- 感謝への返答として:
- “Thank you for your help.” / “Not at all, I was happy to assist.”
- (手伝ってくれてありがとう。) / (全く、喜んで手伝いました。)
- “Thank you for your help.” / “Not at all, I was happy to assist.”
- 謝罪への返答として:
- “Sorry for the trouble.” / “Not at all, it’s no trouble.”
- (迷惑をかけてすみません。) / (全然、迷惑ではありません。)
- “Sorry for the trouble.” / “Not at all, it’s no trouble.”
- 否定を強調する場合:
- “Are you upset about the decision?” / “Not at all, I agree with it.”
- (その決定について怒っていますか?) / (全く、私はそれに賛成です。)
- “Are you upset about the decision?” / “Not at all, I agree with it.”
- 好みや関心の否定:
- “Do you like winter sports?” / “Not at all, I prefer summer activities.”
- (冬のスポーツは好きですか?) / (全く、私は夏の活動の方が好きです。)
- “Do you like winter sports?” / “Not at all, I prefer summer activities.”
- 意見の否定:
- “I thought you would be against the idea.” / “Not at all, I think it’s great.”
- (あなたはそのアイデアに反対すると思っていました。) / (全く、それは素晴らしいと思います。)
- “I thought you would be against the idea.” / “Not at all, I think it’s great.”
使用する際の注意点
「Not at all」を使う際には、いくつかの注意点を意識すると良いでしょう:
文脈に合わせる
「Not at all」は基本的には肯定的なニュアンスを持つ返答ですが、その使用は文脈によって大きく異なります。感謝や謝罪を受けた際の応答として使う場合、相手に対して非常に丁寧であることを示しますが、強い否定として使う場合はそのトーンに注意が必要です。
相手の感情を考慮する
相手が何かを深刻に謝罪している場合や、緊張している場合に「Not at all」を軽く使うと、相手の感情を軽視しているように受け取られることがあります。そのため、相手の表情や口調、状況をよく観察し、適切な返答を心がけることが大切です。
地域による使用の違い
英語圏でも地域によって表現の好みが異なるため、「Not at all」が一般的に使われる場面も地域によって異なることがあります。アメリカ英語とイギリス英語で、微妙なニュアンスの違いが生じることもあるので、相手の文化や慣習にも注意しましょう。
過度に使わない
どのフレーズもそうですが、過度に使いすぎると、その表現が持つ効果が薄れる可能性があります。特に「Not at all」はとても丁寧な表現なので、必要以上に頻繁に使うと、逆に不自然さを感じさせることがあるかもしれません。
これらの点を意識することで、「Not at all」をより効果的に、適切に使いこなすことができるでしょう。
文中で使うこともできる
「Not at all」は文中で使うこともできます。通常、会話中の応答として単独で使用されることが多いですが、文の一部として使う場合には、強い否定を表す表現として機能します。以下にいくつかの例を挙げます:
- 強い否定として:
- “I’m not at all surprised by the news.”
- (そのニュースには全く驚いていません。)
- “He’s not at all interested in sports.”
- (彼はスポーツに全く興味がありません。)
- “I’m not at all surprised by the news.”
- 文の強調として:
- “This situation is not at all what I expected.”
- (この状況は私が期待していたものと全く異なります。)
- “They were not at all happy with the changes.”
- (彼らはその変更に全く満足していませんでした。)
- “This situation is not at all what I expected.”
これらの例では、「Not at all」を使って、否定の程度を強調しています。文中で使用する場合、その前後の文脈によって意味が明確になるため、正確に使うことが重要です。
似たような表現
No problem
「問題ない」の意味。助けを求められた時に用いる。
- 例文: “Can you help me with this?” / “No problem, I’d be happy to help.”
- 日本語訳: 「これを手伝ってくれる?」 / 「問題ないよ、喜んで手伝うよ。」
Don’t mention it
「気にしないで」というニュアンス。感謝を表された時に使われる。
- 例文: “Thanks for your support.” / “Don’t mention it, I’m here for you.”
- 日本語訳: 「サポートありがとう。」 / 「気にしないで、僕が支えるよ。」
No worries
「心配ない」「大丈夫」という意味。軽い間違いや小さなトラブルに対して使われる。
- 例文: “Sorry I’m late!” / “No worries, you’re just in time.”
- 日本語訳: 「遅れてごめん!」 / 「心配ないよ、ちょうど良いタイミングだよ。」
押さえておきたいポイント
- 「not at all」は文脈によって多様な意味を持ちます。
- 礼儀を表す際や、否定を強調する際に特によく使われます。
- 他の似た表現との違いを理解することが重要です。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。「not at all」は英会話において非常に便利で多用されるフレーズです。この記事を参考にして、日常のさまざまなシーンで活用してみてください。使い方をマスターすれば、より自然で流暢な英会話が可能になります。それではSee you around!
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