「raining cats and dogs」の基本的な意味
「raining cats and dogs」という表現は、英語の中で非常に面白いフレーズです。直訳すると「猫や犬が降っている」となりますが、実際にはそういう意味ではありません。
このフレーズの本当の意味は、「すごく激しい雨が降っている」ということです。つまり、大雨や土砂降りの状態を指します。
たとえば、外を見てみて、雨がものすごく強く降っているときに、「It’s raining cats and dogs!」と言います。これは、「外は本当にひどい雨が降っているよ!」という感覚を伝える表現です。
この表現は、特に英語圏でよく使われますが、日本語の「土砂降り」や「豪雨」に似た意味合いです。天気がひどく悪いときに、ちょっと面白い言い回しとして使ってみてくださいね。
「raining cats and dogs」の由来
「raining cats and dogs」という表現の由来ははっきりしていないのですが、いくつかの説があります。
- 中世の屋根と雨水
- 一説によると、中世のヨーロッパでは、屋根が急勾配で作られており、雨水が勢いよく流れ落ちていました。このため、屋根の上に積もっていた猫や犬が一緒に落ちてくるように見えたという話があります。
- 古い言葉の変化
- もう一つの説では、古い英語で「cats and dogs」を使った表現があり、それが「raining cats and dogs」になったと言われています。この表現が「風が強く吹く」という意味を持っていたとも言われています。
- 「cats and dogs」の比喩的な使い方
- また、「cats and dogs」が大雨や暴風を表現する比喩として使われていた可能性もあります。猫や犬は、特に英語の詩や言葉遊びで頻繁に使われていたため、雨の表現に使われたのかもしれません。
どの説も確証はありませんが、いずれにせよ「raining cats and dogs」は、長い歴史を持つ興味深い表現です。現代では、大雨を表現する際に楽しく使われています。
使い方の例
「raining cats and dogs」は、日常会話でよく使われる表現です。主に、雨が非常に激しく降っているときに使います。カジュアルな会話や天気について話すときに便利です。
- 友達と会話をしているとき
- A: “Do you think we’ll be able to go out later?”
- B: “I don’t think so. It’s raining cats and dogs right now. Let’s just stay in.”
和訳:
- A: 「後で外に出られると思う?」
- B: 「難しいと思うよ。今、土砂降りだし。お家にいたほうがいいよ。」
- 天気について話しているとき
- A: “How’s the weather outside?”
- B: “It’s raining cats and dogs. Don’t forget to bring an umbrella!”
和訳:
- A: 「外の天気はどう?」
- B: 「土砂降りだよ。傘を忘れずに持ってね!」
- 天気予報を見た後
- A: “I heard it’s going to be really bad today.”
- B: “Yeah, the forecast said it’s going to be raining cats and dogs all day.”
和訳:
- A: 「今日は本当にひどい天気になるって聞いたけど。」
- B: 「うん、天気予報で一日中土砂降りになるって言ってたよ。」
音声付き例文
家を出ようと思っていたが雨が降ってきて姉が…
大雨が降ってきて夫に…
今大雨が降ってるわ。子供がどうやって家にたどり着けるか心配。
猫と犬が降ってくるわけではなく非常に面白い表現となっていますが、このようにraining cats and dogsは「大雨が降っている」という意味でカジュアルに使うことができます。catとdogを複数形にするのを忘れないようにしましょう。1800年代から使われる古い表現ですが今のほうがむしろよく使われるようになっています(以下グラフ参照)。
他の英語で表現するとrain very hardやrain extremely heavilyですね。多くは現在進行形で使うことが多いですが、もちろん文脈上自然であれば過去形や現在形などで使うこともできます。
妻が午前11時ごろに起きてきて…
さっき大雨が降ったよ。
大雨が降っていて…
このように代名詞itを置き、rainedやrainsと時制を変えて使えます。ちなみに反対に「小雨が降る」と言いたいときはrain lightlyやdrizzleです。一緒に覚えておきましょう。
同じ意味の他の表現
- Raining heavily
- 意味: 激しく雨が降っている。
- 例文: “It’s raining heavily outside. Be careful if you’re going out.”
和訳: 「外は激しく雨が降っているよ。外に出るときは気を付けてね。」
- Pouring rain
- 意味: 大雨が降っている。
- 例文: “We were caught in the pouring rain on our way home.”
和訳: 「帰り道で土砂降りの雨に遭ったよ。」
- Torrential rain
- 意味: 非常に強い雨が降っている。
- 例文: “The torrential rain caused flooding in many areas.”
和訳: 「激しい雨で多くの地域で洪水が起こったよ。」
- It’s coming down in buckets
- 意味: 雨がバケツをひっくり返したように降っている。
- 例文: “Don’t go out now. It’s coming down in buckets!”
和訳: 「今は外に出ない方がいいよ。すごい雨が降っているから!」
- It’s raining a lot
- 意味: たくさんの雨が降っている。
- 例文: “I’m staying in because it’s raining a lot today.”
和訳: 「今日はたくさん雨が降っているから、お家にいるよ。」
よくある間違いと注意点
- フォーマルな場面での使用
- 注意点: 「raining cats and dogs」はカジュアルな表現であり、フォーマルなビジネスシーンや公式な場面では避けるのが無難です。その代わりに、「It’s raining heavily」や「There is a heavy downpour」など、よりフォーマルな表現を使うと良いでしょう。
- 言葉の意味を誤解しない
- 注意点: 「raining cats and dogs」は単に「雨が降っている」という意味ではなく、「非常に激しい雨が降っている」という意味です。小雨や霧雨には適さないので、使うシチュエーションを選ぶことが大切です。
- 直訳に頼らない
- 注意点: この表現を直訳してしまうと、「猫や犬が降っている」となり、意味が通じません。実際には、日常会話で「大雨が降っている」というニュアンスで使われることを理解しておくことが重要です。
- 他の天気表現との混同
- 注意点: 「raining cats and dogs」と同じような表現がいくつかありますが、意味が異なる場合があります。「It’s pouring rain」や「It’s raining a lot」といった表現も「大雨」を示しますが、使用する場面によってニュアンスが変わることを理解しておきましょう。
- 地域差を考慮する
- 注意点: 英語圏の地域によっては、この表現があまり使われていないこともあります。そのため、相手がこの表現を理解しない可能性もあります。使う相手や地域に応じて、より一般的な表現を選ぶのも一つの手です。
まとめ
本記事では、「raining cats and dogs」という表現について詳しく見てきました。
- 基本的な意味: 「raining cats and dogs」は「非常に激しい雨が降っている」という意味です。直訳の「猫や犬が降っている」という意味ではなく、大雨を表現する言い回しです。
- 使い方の例: 日常会話では、「It’s raining cats and dogs!」といったフレーズを使って、ひどい雨の状況を伝えることができます。友達や家族との会話で便利です。
- 同じ意味の他の表現: 「raining heavily」や「pouring rain」など、似たような表現もいくつかあります。状況に応じて使い分けてください。
- 由来: この表現の由来にはいくつかの説がありますが、いずれも「大雨」を意味する比喩的な使い方に関連しています。
- 注意点: カジュアルな表現なので、フォーマルな場面では避けると良いでしょう。また、意味を正しく理解し、状況に合わせて適切に使用してください。
応援メッセージ
「raining cats and dogs」を使いこなせるようになれば、英会話がもっと楽しくなりますね!この表現を覚えて、天気に関する会話をさらに豊かにしてみてください。少しの練習で、自然に使えるようになるはずです。応援していますよ!
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