こんにちはRYO英会話ジムのリョウです。”ビジネス英会話では、さまざまな状況に応じて柔軟に対応する表現が求められます。「It depends on…」は、その中でも特に便利なフレーズの一つです。この表現は、物事が特定の条件や状況によって変わることを示します。では、どのように使うのでしょうか?それではまいりましょう。
目次
使う場面
このフレーズは、決断や意見が何かの要素に依存することを示す際に使用します。例えば、「It depends on the situation」(状況によります)や「It depends on the budget」(予算によります)などがよく使われます。
例文
週末に会う予定の友人から何をしたいか聞かれて…
海外に荷物を送りたいという友人から..
重さによるね。
解説
いかがでしょうか。“It depends on 〜”で「〜次第だ」や「〜による」という意味であることによって決まる場合に使われる英語表現です。カジュアルな場面では代名詞itを省略して言われることもよくあります。
どこに行きたいか聞かれて…
君次第だよ。
- “It depends on the client’s needs.”(クライアントのニーズによります)
- “It depends on the market trend.”(市場の動向によります)
- “It depends on our team’s availability.”(私たちのチームの都合によります)
onの直後にwh節
卒業旅行はどこに行きたいか聞かれて…
ぼくらがどれくらいお金を使えるかによるね。
どうやったら成功できるか聞かれて…
どのように考えて行動するか次第だね。
このようにonの直後にwh節(what, when, where, howなど)を置くことも可能で使えるとさらに表現の幅が広がりますね。
Depends on what it is.
「It depends on what it is.」というフレーズの意味は、「それが何であるかによります」ということです。この表現は、何かに対する反応や意見が、対象となるものの性質や内容によって異なることを示しています。つまり、何かについての決定や評価が、具体的に何について話しているのかに依存するという意味合いです。
例えば、誰かが「このプランに参加する?」と尋ねたときに「It depends on what it is.」と答える場合、その人はプランの内容や詳細に基づいて参加を決めると言っているのです。このフレーズは、追加の情報が必要であることを示し、一般的な答えを出す前にその情報を求めています。
It depends.
またit dependsだけでも「場合による」という意味で、状況などによって答えられることが変わって来る場合によく使われます。以下例文を見て見ましょう。
事務所までどのくらい時間がかかるのか聞かれて…
こちらも代名詞を省略してDependsと表現することもできます。
使う場面
「It depends.」は非常に便利なフレーズで、英語での会話において柔軟性と慎重さを示すために使われます。具体的な使い方は以下の通りです:
- 意見や決断が複数の要因に依存している場合:
- このフレーズは、単純な「はい」や「いいえ」で答えられない質問に対して使われます。例えば、ある状況が他の条件によって異なる結果をもたらす場合、「It depends.」と答えることで、その状況が複雑であることを示します。
- さらなる情報が必要な場合:
- 何かに対する具体的な回答をする前に、より詳細な情報が必要な場合に使います。このフレーズを使うことで、追加の説明や情報を求める余地を残します。
- 適切な回答が即時に思いつかない場合:
- 瞬時に適切な回答を思いつかないときに、「It depends.」と言うことで、考えるための時間を確保できます。
Depend onとdepends onの違い
「Depend on」と「Depends on」の違いは、主に文法的なものです。英語の動詞は主語によってその形が変わるため、この二つのフレーズは使用する文脈に応じて選ばれます。
- Depend on:
- 「Depend on」は、単数または複数の主語が三人称以外の場合に使います。たとえば、一人称(I/we)や二人称(you)が主語の場合です。
- 例文:「I depend on my team to complete the project.」(プロジェクトを完成させるために私はチームに頼っています)
- Depends on:
- 「Depends on」は、三人称単数の主語に対して使います。たとえば、彼(he)、彼女(she)、それ(it)が主語の場合です。
- 例文:「It depends on the weather.」(それは天気次第です)
言い換えれば、「depend」は動詞の原形で、「depends」は「depend」の三人称単数形です。英語では、主語が三人称単数の場合、動詞に「-s」または「-es」を付けるのが一般的な規則です。
Up to you.との違い
「Up to you」と「Depend on you」は似た意味合いを持ちつつ、それぞれ異なるニュアンスを含んでいます。
- Up to you:
- 「Up to you」は「あなた次第です」という意味で、選択や決定を相手に委ねていることを示します。つまり、どのような行動を取るか、またはどのような決定をするかは完全に相手に任されているという状況です。
- 例:「Do you want to go out for dinner or stay in? It’s up to you.」(夕食に外出しますか、それとも家にいますか?あなた次第です。)
- Depend on you:
- 「Depend on you」は「あなたに依存しています」という意味で、何かの成否や進行が相手の行動や決断に依存していることを示します。これは、相手の行動が結果に直接的な影響を与える状況を指します。
- 例:「The success of this project depends on you.」(このプロジェクトの成功はあなたに依存しています。)
簡単に言えば、「Up to you」は選択の自由を与える表現であり、「Depend on you」は責任や重要性を相手に託す表現です。
似た表現
これらの表現も、状況の変化や不確実性に対して柔軟に対応する際に有効です。それぞれの文脈に合わせて適切に使い分けることで、ビジネスコミュニケーションの質が向上します。
That varies.
(それは状況によります)
解説:「It depends on…」と同じように、状況によって異なることを示します。
例文:「Our strategy varies depending on the competition.」(私たちの戦略は競合によって変わります)
It’s relative.
(それは相対的です)
解説:他の要素と比較して、状況が異なることを意味します。
例文:「Success in this industry is relative to innovation.」(この業界での成功はイノベーションに相対的です)
That’s conditional.
(それは条件付きです)
解説:何かが条件を満たす場合のみ当てはまることを示します。
例文:「The project’s continuation is conditional on the funding.」(プロジェクトの継続は資金調達に条件付きです)
関連する語彙
Circumstance
(状況)
例文:”The decision will be made based on the circumstance.”(その決定は状況に基づいて行われます)
Requirement
(要件)
例文:”The plan may change depending on the project requirements.”(計画はプロジェクトの要件に応じて変わるかもしれません)
Contingency
(偶発性)
例文:”We need a contingency plan in case the market shifts.”(市場が変動した場合に備えて、緊急対応計画が必要です)
押さえておきたいポイント
- 「It depends on…」は非常に汎用性が高い表現です。
- 状況や条件に応じて答えを変える柔軟性を示すことができます。
- 相手に不確実性を感じさせずに、慎重な姿勢を示すことができます。
”depends”に関連する記事
最後まで読んでいただきありがとうございます。「It depends on…」を使いこなすことで、ビジネス英会話での対応力が格段に上がります。柔軟かつ適切に状況に応じたコミュニケーションを取るために、ぜひこの表現を活用してください。以上が”It depends on 〜”の意味とその使い方【省略もできる】でした。それではSee you around!
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