こんにちは、RYO英会話ジムです。
今回は、海外で実際に英語を使いながら働いている受講者のスピーキングテストと、その後に行ったコンサルテーションの事例をご紹介します。
今回の受講者は、オーストラリア勤務で、日常的に現地スタッフとのコミュニケーションや日本本社への報告、新規事業に関する情報収集などを英語で行っています。
スピーキングテストの結果は、
総合ステージ評価:Stage 4
となりました。
特に良かったのは、十分な発話量と積極性です。
一方で、次のStage 5を目指すうえでは、
「文法の精度」と「流暢さ」
が次の課題として見えてきました。
今回は、実際のスピーキングテストから見えた強みや課題、その後の30分コンサルテーションでお伝えした改善策までご紹介します。
- 1 スピーキングテストでは、実際の仕事について英語で回答
- 2 最大の強みは「とにかく伝えようとする力」
- 3 ビジネスで使える語彙も増えている
- 4 文法は「ミスがある=基礎レベル」とは限らない
- 5 流暢さもB。ただし「filler」が次の課題
- 6 リスニングは質問理解という点では安定
- 7 今回の総合評価はStage 4
- 8 コンサルでは「Stage 5に上がるために何をするか」を整理
- 9 改善策1:復習ノートで「細かい文法ミス」を潰す
- 10 改善策2:MY音声ファイルで「正しい英語を口に定着させる」
- 11 ミニワーク1:filler禁止の即答チャレンジ
- 12 ミニワーク2:間違った英文をその場で修正する
- 13 次の2ヶ月で取り組む3つのこと
- 14 まとめ|Stage 5への鍵は「正確さ」と「テンポ」
スピーキングテストでは、実際の仕事について英語で回答
今回のテストでは、大きく3つの形式でスピーキング力を確認しました。
1つ目は、自分の仕事内容や仕事へのモチベーションを説明する自己紹介。
2つ目は、
- 普段どのような仕事をしているのか
- 朝はどのように仕事を始めるのか
- 忙しい日にどう時間管理をしているのか
- 同僚に助けを求めるとき、どうコミュニケーションを取るのか
といった質問への即答です。
そして3つ目では、
「普段の仕事の流れや、どのように時間を管理しているか」
について、まとまった英語でスピーチしていただきました。
最大の強みは「とにかく伝えようとする力」
今回のテストで特に印象的だったのが、発話量の多さでした。
英語がすぐに出てこない場面でも、
「How to say…」
と考えながら、途中で諦めることなく、自分の仕事内容や考えを最後まで伝えようとしています。
これは英語コミュニケーションでは非常に大切です。
文法的に完璧な英語を短く話すだけではなく、
今持っている英語力を最大限使って、相手に伝えようとすること
も立派なスピーキング力だからです。
今回の評価では、積極性を最も高いA評価としました。
ビジネスで使える語彙も増えている
語彙についても、
- representative
- acquire
- deadline
- real estate
- land acquisition
- negotiation
など、仕事内容に必要なビジネス英語を使えていました。
もちろん、
「share me information」
のように、自然な英語では
「share information with me」
とした方がよい表現もあります。
それでも、知らない単語ばかりで会話が止まってしまう段階ではありません。
持っている語彙を使って、自分の仕事内容を具体的に説明できる力
がついてきています。
そのため、ボキャブラリーはB評価としました。
文法は「ミスがある=基礎レベル」とは限らない
今回、文法について少し興味深かったポイントがあります。
発話の中には、
- 単数・複数
- 冠詞
- 前置詞
- 語順
などの細かなミスが見られました。
一方で、原文を詳しく見ると、
受動態
These reports are read by…
や、
関係代名詞
a new company which we might acquire
さらに、
不定詞
To manage time…
なども自然に使おうとしています。
つまり、単純な主語+動詞だけで会話しているわけではありません。
少し複雑な英文を組み立てながら話す力そのものは、すでに身についている
と判断しました。
第二言語として英語を使う話者であることも踏まえ、グラマーはB評価です。
今後は新しい文法を増やすというより、
すでに使えている文法の精度を上げること
が重要になります。
流暢さもB。ただし「filler」が次の課題
流暢さについてもB評価となりました。
理由は、多少詰まりながらも、基本的にはフルセンテンスで話し続けられているからです。
一方で、
- uhh…
- how to say…
- 言い直し
- 同じ単語の繰り返し
が多く、発話のテンポが崩れる場面がありました。
たとえば、言いたい内容そのものは頭にあるものの、
「どの英語を使えばいいのか」
を考える時間が長くなっています。
ここが改善されれば、同じ英語力でもかなり流暢に聞こえるようになります。
そこで今後は、
「難しいことを完璧に話す」より、「簡単な英文を止まらず言い切る」
ことを意識していきます。
リスニングは質問理解という点では安定
今回のテストでは、リスニングそのものを単独で測定したわけではありません。
そこで、
質問を正しく理解し、それに合った内容を答えられているか
という観点から評価しました。
結果はB評価です。
実際に、ほとんどの質問に対して内容のズレなく回答できていました。
一方、コンサルテーションで実際の仕事について聞いてみると、
「何の話をしているのか事前に分かっていれば理解しやすいが、突然話題が変わると理解に時間がかかる」
という悩みもありました。
本人としては、オーストラリア英語のアクセントよりも、
業務知識や背景情報が十分でないことの方が影響している
と感じているとのことでした。
これは実際のビジネス英語ではよくあります。
英語力だけではなく、
「何について話しているのか」
という前提知識が理解スピードを大きく左右するからです。
今回の総合評価はStage 4
今回の評価をまとめると、以下のようになりました。
| 評価項目 | 評価 |
|---|---|
| 積極性 | A |
| 流暢さ | B |
| ボキャブラリー | B |
| グラマー | B |
| リスニング | B |
総合的には、
Stage 4
という判定です。
十分な発話量があり、質問意図も理解できています。
さらに、関係代名詞や受動態なども使いながら、自分の仕事内容をある程度まとまった英文で説明できます。
そのため、
「英語でコミュニケーションを成立させる力」はすでにかなり安定している
状態です。
なお、RYO英会話ジムでは、スピーキング力を独自のステージ基準で評価しています。
Stage 4が全体の中でどの位置にあたるのか、各ステージでどのような力が求められるのかについては、以下のレベル表で詳しく確認できます。
▶︎ RYO英会話ジムの全レベル表
https://ryotoeikaiwa.net/ryo%e8%8b%b1%e4%bc%9a%e8%a9%b1%e3%81%ae%e7%89%b9%e9%95%b7/%e5%85%a8%e3%83%ac%e3%83%99%e3%83%ab%e8%a1%a8/
今回のStage 4は、単に「英語が通じる」という段階ではなく、自分の考えや仕事内容をまとまった英文で伝えながら、実際のコミュニケーションを成立させられる段階と考えています。
コンサルでは「Stage 5に上がるために何をするか」を整理
スピーキングテスト後には、30分のコンサルテーションを実施しました。
そこで次の2ヶ月に向けて重点的に取り組むテーマを、
グラマーと流暢さ
の2つに絞りました。
大切なのは、勉強量をただ増やすことではありません。
現在の課題に直結する練習を増やすことです。
改善策1:復習ノートで「細かい文法ミス」を潰す
グラマーについては、すでに複雑な文を作る力があります。
今必要なのは、
- 冠詞
- 単数・複数
- 前置詞
- 動詞の形
といった細部の精度です。
そこで、レッスン後の復習ノートを使います。
添削された英文をただ読むだけではなく、
「なぜここにtheが必要なのか?」
「なぜ複数形になっているのか?」
と確認しながら音読します。
自分が繰り返しているミスに気づけるようになると、会話中の自己修正力も上がってきます。
改善策2:MY音声ファイルで「正しい英語を口に定着させる」
RYO英会話ジムでは、レッスンで修正された英文を音声化したMY音声ファイルを復習に活用しています。
今回特におすすめしたのは、
シャドーイング+リピーティング
です。
正しい英文を目で覚えるだけではなく、
実際の語順・リズム・テンポのまま口から出せる状態を作ります。
たとえば、
「share information with me」
という自然な形を繰り返し音で覚えておけば、実際の会話でも
「share me information」
という誤りが出にくくなります。
つまり、
文法と流暢さを別々に鍛えるのではなく、正しい文章をスムーズに言えるようにする
というアプローチです。
ミニワーク1:filler禁止の即答チャレンジ
コンサルでは、実際に簡単なミニワークも行いました。
まずは、
10秒以内にフルセンテンスで答える
という練習です。
たとえば、
What time do you usually start work?
What are you planning to do this weekend?
Tell me one thing you like about your job.
など、難しくない質問に対して、
「uhh…」
「how to say…」
をできるだけ使わず、シンプルな英文で答えます。
ここで大切なのは、難しい表現を使うことではありません。
簡単な英語をすぐ出す力です。
英語が流暢な人ほど、必ずしも難しい英文を話しているわけではありません。
短くても、自分が確実に使える表現をテンポよく出しています。
ミニワーク2:間違った英文をその場で修正する
もう1つ行ったのが、
文法リフォーミュレーション
です。
たとえば、
I bought orange from supermarket.
という英文を聞いて、
I bought an orange from the supermarket.
とその場で修正します。
ほかにも、
She go to work by car every day.
↓
She goes to work by car every day.
といった形です。
この練習の目的は、英文法問題を解くことではありません。
英語を話しながら、自分で違和感に気づいて修正できる力をつけること
です。
実際の会話では、一度も間違えないことよりも、
「あ、今の違ったな」
と気づいて、その場で自然に言い直せる力の方が重要です。
次の2ヶ月で取り組む3つのこと
今回のコンサルでは、次回のスピーキングテストまでに以下の3点を意識していただくことになりました。
1.復習ノートで文法ミスを確認し、修正文を音読する
2.MY音声ファイルを使い、正しい英文をテンポよく再現する
3.短いスピーチでfillerを減らし、最後まで言い切る練習をする
特に今回は、
新しいことをたくさん覚えるより、すでに習った英語を「実際に使える状態」にする
ことが重要です。
まとめ|Stage 5への鍵は「正確さ」と「テンポ」
今回のスピーキングテストでは、十分な発話量と高い積極性が確認できました。
英語が完璧でなくても、自分の仕事内容や考えを長く説明できる力は大きな強みです。
次に必要なのは、
文法をもっと勉強することではなく、すでに知っている文法を正確に使うこと。
そして、
もっと難しい英語を話すことではなく、今持っている英語を止まらず使うこと。
この2つです。
復習ノートとMY音声ファイルをうまく活用しながら、今後2ヶ月は「正確さ」と「テンポ」にフォーカスしていきます。
次回のスピーキングテストで、どのような変化が見られるのか。
引き続き、RYO英会話ジムでも実際の仕事で使える英語力につながるようサポートしていきます。






































