こんにちは、RYO英会話ジムのリョウです。本日は、「動名詞が形容詞として機能することはあるのか?」そして「現在分詞との使い分け」に焦点を当てて解説します。この内容を通じて、英語の微妙なニュアンスの理解を深め、表現力を格段に向上させるための鍵をお伝えします。
目次
動名詞は形容詞になる?
はい、動名詞は形容詞のようにも使えることがあります。動名詞は動詞のing形で、名詞としての機能を持ちますが、特定の名詞を修飾する形で使われることもあります。この場合、形容詞の役割を果たしていると言えます。
「swimming pool」(プール)や「running shoes」(ランニングシューズ)の例では、それぞれの動名詞「swimming」と「running」は、どのようなプールやシューズかを説明しています。
「swimming」は泳ぐためのプールを、「running」は走るためのシューズを指していて、これらの動名詞は形容詞的に名詞「pool」や「shoes」を修飾しています。
しかし、厳密にはこれらの動名詞は形容詞ではなく、「名詞修飾語」(noun modifiers)として機能していると考えるのが一般的です。形容詞として扱われることもありますが、文法的には名詞を修飾する別の名詞という形で理解されることが多いです。このような用法は英語において一般的で、特に「-ing」形の動名詞を使用して様々な名詞を修飾することができます。
例文
どこに行ってきたのか聞かれて…
今日、水泳プールに行ってきたよ。
友人の靴をみて…
君の運動靴いいな。
俺たちはきれいな飲み水が必要なんだよ。
名詞としての役割をもつことができる動名詞は動詞の目的語になったり、また主語として使われる一方で、例文のように動名詞を名詞の直前に持ってきて形容詞として使うこともできます。
その他例
動名詞を使って名詞を修飾する例はたくさんあります。こうした構造は英語でよく見られ、特に物や活動に関連する名詞を説明するのに便利です。以下にいくつかの例を挙げます:
- Dancing shoes – ダンス用のシューズ。
- Running water – 流れる水。
- Eating area – 食事エリア。
- Reading glasses – 読書用の眼鏡。
- Parking space – 駐車スペース。
- Writing desk – 書き物用の机。
- Singing bird – 歌う鳥。
- Hiking trail – ハイキングトレイル。
- Cooking utensils – 料理用具。
- Flying insects – 飛ぶ昆虫。
これらの例では、各動名詞(dancing, running, eating, など)が後に続く名詞(shoes, water, area, など)を修飾していて、その名詞がどのようなものか、何のためのものかを説明しています。このような形容詞的な使い方によって、話されている物の用途や特徴が明確にされます。
現在分詞も形容詞として使える
友人へ…
妻へ…
庭を見ていて…
落ち葉が風に吹き飛ばされたぜ。(その風は落ち葉を吹き飛ばした。)
現在進行形の”verb -ing”として使われる現在分詞も形容詞として例文のように直後にくる名詞の動きや様子を表して使うことができます。
その他例
現在分詞(-ingを伴う形)を形容詞として使用する場合、動詞の進行形ではなく、名詞を修飾してその状態や特性を表します。以下にそのような用途の例を挙げます:
- Laughing children – 笑っている子供たち(子供たちが笑っている状態を表す)
- Barking dog – 吠える犬(犬が吠えている状態を示す)
- Flowing river – 流れる川(川が流れている様子を表す)
- Glowing lights – 光る灯り(灯りが光っている状態を示す)
- Crying baby – 泣いている赤ちゃん(赤ちゃんが泣いている状態を表す)
- Shining stars – 輝く星たち(星が輝いている様子を表す)
- Growing plant – 成長する植物(植物が成長している過程を示す)
- Falling leaves – 落ちる葉っぱ(葉っぱが落ちている様子を表す)
- Boiling water – 沸騰する水(水が沸騰している状態を示す)
- Fading colors – 色あせる色(色があせていく過程を表す)
これらの例では、現在分詞が具体的なアクションや状態を表現しており、修飾される名詞に動的な特性や進行中の状態を付加しています。このように現在分詞を形容詞として用いることで、文章に動きや生き生きとした描写を加えることができます。
現在分詞と動名詞ってどう見分ける?
ここでますます分りにくくなってくるのですが、じゃあどうやってこういう場合の現在分詞と動名詞見分けるんだよと思いますよね。まず動名詞と現在分詞それぞれの例文で使った”swimming”を例にとってみましょう。つい先ほどお伝えしたように現在分詞は直後にくる名詞の様子や動きを表します。
だから”swimming child”の場合、”swimming”は子供の動きを表していることになりますね。しかし”swimming pool”はどうでしょうか。”swimming”が”pool”の動きを表しますでしょうか。そうではなくて泳ぐ動作はプールではなく人です。つまり動名詞の場合、”swimming”は日常的に起こるアクティビティを表すことになります。これが動名詞と現在分詞を見分けるコツです。”running shoes”も”running”は靴の動きを表しているのではなく、運動という意味の日常的なアクティビティですね。そういった感じです。
“for”を使えば簡単に見分けられる
おまけですが、この場合、前置詞”for”を使って簡単に現在分詞なのか動名詞なのかが見分けられます。
運動靴 = 走るための靴
泳ぐ子供 x 泳ぐための子供
目的を表す前置詞”for”をこのように間に入れてみて、意味が通じるのであれば動名詞と判断でき、またそうでなければ現在分詞と判断してよいです。これだと簡単でスッキリですね。
その他押さえておくべき違い
動名詞と現在分詞の違いを理解する上で、形容詞としての使い分けだけでなく、以下のポイントも押さえておくと良いでしょう:
1. 基本的な形式の違い
- 動名詞は動詞に-ingを加えた形で、名詞としての役割を果たします。主題や対象を説明する際に使われ、文の主語や目的語として機能することがあります。
- 現在分詞も動詞の基本形に-ingを加えることで作られますが、形容詞や副詞としての役割を果たし、名詞や動詞を修飾します。
2. 文法的な役割
- 動名詞は、話題や活動に焦点を当てたい時に使われます。例えば、「Swimming is fun.」(泳ぐことは楽しい)では、”Swimming”は活動そのものを指す名詞です。
- 現在分詞は、進行中のアクションや状態、特性を表します。例えば、「The running water is cold.」(流れる水は冷たい)では、”running”は”water”を修飾する形容詞の役割を果たしています。
3. 意味上の違い
- 動名詞は、ある活動そのものや一般的な概念を指します。
- 現在分詞は、進行中の行動や特定の状態、特性を表すことが多いです。
4. 構文上の位置
- 動名詞は、しばしば文の主語や目的語として見られます。「Reading books is enjoyable.」(本を読むことは楽しい)のように。
- 現在分詞は、形容詞句を形成し、名詞や文全体を修飾する場所に位置します。「The book sitting on the table is mine.」(テーブルの上にある本は私のものです)のように。
5. コンテキストによる使い分け
- 動名詞と現在分詞は、コンテキストによって使い分ける必要があります。文章の意味や伝えたいニュアンスを正確に反映させるため、両者の違いを理解して適切に使用することが大切です。
これらのポイントを理解し、適切に活用することで、英語の表現力を高め、より豊かで正確なコミュニケーションが可能になります。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。以上が動名詞は形容詞としても使える?【現在分詞との使い分け】でした。それではSee you around!
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