こんにちはRYO英会話ジムです。英語を学ぶ上で、「ask」と「ask for」はよく耳にするフレーズです。しかし、これらの使い分けが難しいと感じる人も多いでしょう。今回は、これらの表現の違いと使い方をわかりやすく解説します。それではまいります。
違い
ask
- 基本的な意味:質問する、尋ねる
- 例:I asked him about his holiday plans. (彼に休暇の予定を尋ねた。)
- 用途:情報や意見を求める際に使用
- 例:Can I ask why you decided to change the schedule? (スケジュールを変更した理由を聞いてもいいですか?)
- その他の使用法:誰かに何かをするよう依頼する
- 例:She asked me to close the window. (彼女は窓を閉めるように私に頼んだ。)
ask for
- 基本的な意味:〜を求める、要求する
- 例:He asked for a glass of water. (彼は水を一杯求めた。)
- 用途:物やサービスを具体的に要求する際に使用
- 例:She asked for a refund. (彼女は返金を求めた。)
- 違いのポイント:「ask for」は具体的なものや行動を直接求めることを指し、単に情報や許可を求める「ask」よりも直接的
例文
答えを求めるときはask
上司に…
女性に…
同僚へ…
上司から君が報告書を終えたか聞かれたんだ。
askの直後に目的語を置く場合は、相手に答えを求める場合や、質問を投げかける時に使います。例文1と2の場合は答えを求める場合です。そして例文3に関しては、質問を投げかける場合ですね。
さらにaskは不定詞と一緒に使うことで「依頼」する時にも使うことができます。
妻から…
この場合の文の形はask + 目的語 + 不定詞です。
誰かから何かを与えてほしいはask for
ウェイターさんに…
手伝ってもらうのがうまい同僚へ…
どうやって手伝ってもらうの?
ask for 〜は「〜をほしいと頼む」という意味です。なのでaskは相手に答えを求めるときに使い、一方でask forは相手に何かを与えてほしいときに使います。似ているようで全然使い方が違うので気をつけましょう。
「ask for 」のよく使われる言い回し
「ask for」を使った表現は、日常会話やビジネスシーンでよく使われます。ここでは、その使用頻度の高い言い回しをいくつか紹介します:
- ask for help – 助けを求める
- I need to ask for help with this project.
- このプロジェクトで助けを求める必要がある。
- ask for advice – アドバイスを求める
- You should ask for advice from someone more experienced.
- もっと経験のある人にアドバイスを求めるべきだ。
- ask for permission – 許可を求める
- She asked for permission to leave early.
- 彼女は早退する許可を求めた。
- ask for a raise – 昇給を求める
- It might be time to ask for a raise.
- 昇給を求める時期かもしれない。
- ask for directions – 道順を尋ねる
- We got lost and had to ask for directions.
- 道に迷ったので、道順を尋ねる必要があった。
- ask for information – 情報を求める
- Please ask for information at the front desk.
- フロントデスクで情報を求めてください。
- ask for a refund – 返金を求める
- He was unsatisfied and asked for a refund.
- 彼は満足しておらず、返金を求めた。
- ask for clarification – 明確化を求める
- If you don’t understand, don’t hesitate to ask for clarification.
- 理解できない場合は、明確化を求めることをためらわないでください。
これらのフレーズは、「ask for」を使用して、具体的な要求や必要とされるアクションを表現するのに役立ちます。ビジネスコミュニケーションや日常会話でこれらの表現を活用することで、より明確かつ効果的にコミュニケーションをとることができます。
「Ask 人 for」の例文
「Ask 人 for」の構造を使った例文をいくつか紹介します。この表現は、特定の個人から何かを具体的に求める場合に使われます。
- Ask a friend for help – 友人に助けを求める
- I will ask my friend for help with moving my furniture.
- 家具の移動で友人に助けを求めるつもりだ。
- Ask a colleague for advice – 同僚にアドバイスを求める
- She asked a colleague for advice on the project.
- 彼女はプロジェクトに関するアドバイスを同僚に求めた。
- Ask the teacher for clarification – 先生に説明を求める
- If you’re confused, ask the teacher for clarification.
- もし混乱しているなら、先生に説明を求めてください。
- Ask the manager for permission – マネージャーに許可を求める
- He asked the manager for permission to leave early.
- 彼は早退する許可をマネージャーに求めた。
- Ask a neighbor for a favor – 隣人に頼みごとをする
- We should ask our neighbor for a favor to watch our cat while we’re away.
- 私たちが留守の間、猫の世話をしてもらうために隣人に頼みごとをすべきだ。
これらの例文は、日常生活や職場で「Ask 人 for」の構造を活用するさまざまなシナリオを示しています。この表現は、明確に誰に対して何を求めているのかを示すために非常に有効です。
練習問題
練習問題1: 「ask」の使用
あなたは新しいプロジェクトに取り組んでおり、チームメンバーの一人に特定の情報を提供してもらいたいと考えています。この情報はプロジェクトの成功に不可欠です。この状況での「ask」の使用例を作成してください。
ヒント: 直接質問をする形で「ask」を使いましょう。
“Could I ask you to provide the latest market research data for our project meeting next week?”
練習問題2: 「ask for」の使用
あなたはレストランで食事をしていますが、テーブルに塩と胡椒がありません。ウェイターにこれらの調味料を持ってきてもらいたいです。この状況での「ask for」の使用例を作成してください。
ヒント: 何かを求める形で「ask for」を使いましょう。
“Excuse me, could I ask for some salt and pepper, please?”
返答のバリエーション
「ask」と「ask for」を用いた質問に対する返答のバリエーションを示します。これらの例は、日常生活で遭遇する可能性のあるさまざまな状況をカバーしており、柔軟な対応方法を学べます。
1. 「ask」を使った質問への返答
質問: “Can I ask you for some advice on my presentation?”
- 返答のバリエーション:
- “Of course, I’d be happy to help. What do you need advice on?”
- “Sure, feel free to ask. I’m here to help.”
- “Absolutely, let’s go over your presentation together.”
2. 「ask for」を使った質問への返答
質問: “Could I ask for a moment of your time?”
- 返答のバリエーション:
- “Yes, certainly. What do you need?”
- “Of course. How can I assist you?”
- “Sure thing. I’m all ears. What’s up?”
3. 「ask」を使って意見を求める質問への返答
質問: “May I ask what you think about this design?”
- 返答のバリエーション:
- “I think it looks great, but maybe consider adjusting the color scheme.”
- “It’s quite innovative. However, it might be more user-friendly with some tweaks.”
- “It’s really eye-catching! Just make sure it aligns with the brand’s identity.”
4. 「ask for」を使って具体的な物を求める質問への返答
質問: “Can I ask for a few extra napkins?”
- 返答のバリエーション:
- “Certainly, I’ll bring them right over.”
- “Of course, how many do you need?”
- “Absolutely, just a moment and I’ll have those for you.”
これらのバリエーションは、質問に対する敬意を表しつつ、対話を円滑に進める方法を示しています。返答の際には、質問の意図を理解し、適切で建設的なフィードバックを提供することが重要です。
demandとの違いは?
demandも「要求する」と似たような意味ですが、ask forと違い、相手からの拒否も期待しない強制力をニュアンスに含みます。なのでask forよりdemandのほうが、同じ要求する意味であってもより強調的です。英語で意味を言えば、strong requestといったところでしょう。
上司によって、今週は残業してプロジェクトを終えるように要求された。
似たような表現
Inquire
よりフォーマルで、詳しい情報や説明を求める際に使います。
- 例文: I inquired about the schedule.
- (スケジュールについて問い合わせた。)
Request
公式な場面や書面で、何かを正式に求める際に使用します。
- 例文: She requested a meeting with the manager.
- (彼女はマネージャーとの会議を要請した。)
Seek
目的や情報を探し求める際に使われる、ややフォーマルな表現です。
- 例文: They are seeking legal advice.
- (彼らは法的な助言を求めている。)
関連する語彙
Demand
「強く要求する」
“Demand”は、何かを非常に強く要求する行為を指します。この単語は、権利や期待に基づいて、特定の行動や物の提供を堅く求める状況で使われます。通常、話し手は自分の要求が満たされることを強く期待しており、しばしば権威や力のポジションからその要求を行います。
- He demanded an apology.
- (彼は謝罪を要求した。)
Require
「必要とする」
“Require”は、何かが必要であるか、あるいは特定の条件や基準を満たすことが求められる状況を表します。この単語は、何かを達成するために不可欠な要素や条件がある場合に使用され、しばしばルール、規則、または自然な必要性に基づいています。
- (This job requires patience.)
- この仕事には忍耐が必要です。
まとめ
ask
- 意味: 一般に「質問する」や「尋ねる」という意味で使用されます。
- 用途: 情報、意見、または説明を求める際に使われます。
- 例: “Can I ask you a question?”(質問してもいいですか?)
ask for
- 意味: 「~を求める」という意味で、物やサービス、特定の行為を要求する際に使われます。
- 用途: 具体的な物や支援、許可などを求める時に使用します。
- 例: “Can I ask for a glass of water?”(コップ一杯の水をもらえますか?)
押さえておきたいポイント
- 文脈を考える: 「ask」は質問や情報の要求に、「ask for」は具体的な物やサービスの要求に使い分けます。
- 直接性の違い: 「ask for」は「~を求める」という直接的な要求を示しますが、「ask」はより間接的なアプローチです。
- 応答の予測: 「ask」を使う場合、回答や情報の提供が期待されます。「ask for」では、具体的な物や行為の提供が期待されます。
これらの違いを理解し、適切な文脈で使用することで、英語のコミュニケーションがより明確で効果的になります。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。以上が使い分けできてる?askとask forの違いとその使い方でした。それではSee you around!
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