こんにちはRYO英会話ジムのリョウです。皆さん、日常会話や英文を読んでいるときに「surprised」「surprising」「surprise」という言葉を見かけたことはありませんか?これらはすべて「驚き」という感情を表現する言葉ですが、使い方には少し違いがあります。今回はこれらの言葉の違いと、その使い方をわかりやすく解説していきます。
目次
驚きの感情を表すなら”surprised”
旧友にばったり会い…
驚いた!
マイクにサプライズ誕生日パーティーをやった話をしていて…
マイク驚いてた?
形容詞で、「驚いた」という状態を示します。人が予期せぬことに対して感じる感情を表すときに使います。動詞”surprise”が過去分詞になった形ですが、受け身的に訳すのではなく形容詞的に使って「驚いた」と感情の状態を表現するときに使われます。
「Surprised at」と「surprised to」
「Surprised at」と「surprised to」はどちらも驚きを表す表現ですが、後に続く文の種類や文脈によって使い分けられます。“surprised at”はより静的な事象や対象に使われ、”surprised to”は何かが起こったり発見されたりする動的な行為や結果に対して使います。文脈に応じて適切な表現を選ぶと良いでしょう。
Surprised at
通常、具体的な事象や物、または状況に対する驚きを表現する際に用います。「at」はその事象への焦点を示します。
例:I was surprised at the news. (ニュースに驚いた。)
ここで「news」は具体的な事象を指しており、このニュースそのものに対する驚きを表しています。
Surprised to
通常、動詞の原形を伴って何かをすることに対する驚きを表現します。これは行動や結果など、何かが起こることに対する反応を示しています。
例:I was surprised to see her at the party. (彼女がパーティーにいるのを見て驚いた。)
ここで「see her at the party」は動作や状況を示しており、「彼女がパーティーにいること」に対する驚きを表しています。
「be surprised that節」の使い方
「be surprised that節」は、英語で驚きや意外な発見を表現するのに使われる表現です。これは「that」を使って続く節で情報を導入し、その情報に対する驚きを示します。以下に使い方の例を挙げます:
- 基本形:
- 例文: I was surprised that he knew my name.
- 訳: 彼が私の名前を知っていたことに驚いた。
- 否定形:
- 例文: She was surprised that he didn’t call.
- 訳: 彼が電話してこなかったことに彼女は驚いた。
- 疑問形:
- 例文: Were you surprised that they arrived early?
- 訳: 彼らが早く到着したことにあなたは驚いたか?
- 完了形:
- 例文: I was surprised that she had already left.
- 訳: 彼女がもう出発していたことに驚いた。
この構文は、日常会話やビジネスコミュニケーションでよく使用され、相手に自分の感情を効果的に伝えるのに役立ちます。また、文学作品やニュース記事でも頻繁に見られ、情報に対する反応を描写する際に有用です。
「be surprised to」の使い方
「be surprised to」の構文は、不定詞を使って何かを行うことに驚いたり、ある事実を知ったときの驚きを表現します。この構文は、主に予期せぬ行動や結果に対する個人の反応を示すのに使用されます。
- 例文: I was surprised to see him at the party.
- 訳: 彼がパーティーにいるのを見て驚いた。
「be surprised at」の使い方
「be surprised at」は、特定の事象や状況、または物に対する驚きを表現するときに使用します。この表現は、動名詞を伴うことが多く、具体的な行動や状況が対象となります。
- 例文: She was surprised at finding the door open.
- 訳: ドアが開いているのを見つけて彼女は驚いた。
「be surprised to」と「be surprised at」の違い
- 行動と事象:
- 「be surprised to」は、自分や他人の行動や発見に対する驚きを表します。
- 「be surprised at」は、具体的な事象や状況に対する驚きを指します。
- 不定詞と動名詞:
- 「be surprised to」の後には不定詞(to + 動詞の原形)が来ます。これは、予期せぬ行動や結果に対する反応を示すのに使われます。
- 「be surprised at」の後には動名詞(動詞の-ing形)が来ることが多いです。これは、ある状況や事象に対する直接的な反応を示すのに使われます。
これらの表現は、驚きのニュアンスを伝える際に非常に便利であり、適切な文脈で使い分けることが重要です。
驚かせる出来事やもの、そして人なら”surprising”
同僚へ…
昨日さ、突然彼氏からプレゼントもらったんだ。
それは驚くね。
会話をスムーズにするAIロボットを見て…
見て、あれめちゃすごいで!
彼氏の話をしていて…
私の彼氏ってすごいの。
様々な時制の例文
- 基本的な使用:
- 英文: It’s surprising how quickly the weather changed.
- 訳: 天気がどれほど早く変わったかは驚くべきだ。
- 比較表現:
- 英文: The most surprising aspect of the report was the sudden drop in sales.
- 訳: レポートの中で最も驚くべき点は、売上の急激な落ち込みだった。
- 名詞修飾:
- 英文: They had a surprising result in the experiment.
- 訳: 彼らは実験で驚くべき結果を得た。
- 否定形:
- 英文: It is not surprising that he declined the offer.
- 訳: 彼がその申し出を断ったのは驚くに値しない。
- 強調形:
- 英文: What was truly surprising was her ability to speak multiple languages fluently.
- 訳: 本当に驚くべきだったのは、彼女が複数の言語を流暢に話す能力だった。
形容詞で、「驚くべき」という意味ですが、こちらは物事や状況が予想外であることを表します。このように対象が驚かせる出来事やもの、そして人である場合は、”surprising”を使います。この場合、言っている自分も驚いているかと思いますが視点は自分の気持ちや感情ではなく驚かせている出来事やものなどに焦点を当てていますので客観的な言い方とも言えます。
そして人に対して下記例文のように使った場合は、彼氏がよく人を驚かせる人物であるという意味になるので、「驚いた!」と言いたくて”I’m surprising”と言ってしまうと「俺はすごい!」という意味で伝わってしまうことになります。
相手を驚かすなら”surprise”
トムが画期的な提案をして…
トムが言ったことは上司たちを驚かせたね。
様々な時制の例文
- 単純な過去形:
- 英文: The sudden noise surprised everyone in the room.
- 訳: 突然の音が部屋の全員を驚かせた。
- 現在完了形:
- 英文: He has always surprised us with his innovative ideas.
- 訳: 彼は常に革新的なアイデアで私たちを驚かせてきた。
- 受動態:
- 英文: We were surprised by the unexpected news.
- 訳: 私たちはその予期せぬニュースに驚かされた。
- 未来形:
- 英文: You will surprise your friends with your progress.
- 訳: あなたの進歩によって友人たちは驚くでしょう。
- 条件形:
- 英文: If she wins the award, it will surprise many people.
- 訳: 彼女が賞を獲得したら、多くの人が驚くだろう。
“surprise”は自分から相手へ働きかける(能動的な)動詞で「驚かせる」や「意外なことにする」という意味で、その動詞の視点から考えれば”surprising”と”surprised”になぜ違いが起きるのかスッキリします。
“surprised”で「驚かされる」と受け身になり形容詞的に「驚いた」という状態を表し、そして”surprising”が形容詞的に「驚かせるような」という状態を表しています。また名詞としても使われ、「驚き」という意味です。名詞としては予期せぬ出来事や感情を、動詞としては誰かを驚かせる行為を指します。
同じパターンの組み合わせ11選
それでは、”surprise”と同じように機能する動詞の”ing”と”ed”の形容詞を11選ご紹介しますので、もしお時間あればご自分でもそれぞれの形容詞を使って英作文をしてみましょう。
- exciting – excited
- interesting – interested
- tiring – tired
- boring – bored
- confusing – confused
- relaxing – relaxed
- amazing – amazed
- scaring – scared
- embarrassing – embarrassed
- shocking – shocked
- encouraging – encouraged
似たような表現
Astonished
非常に驚いた、びっくりした(surprisedよりも強い感情を表す)
- 例文:He was astonished at the amount of people who attended the event.
- 「そのイベントに参加した人の数に彼は驚愕した。」
Amazed
驚嘆する、とても感動するまたは驚く
- 例文:She was amazed by the beautiful sunset.
- 「彼女はその美しい夕日に感動した。」
Startled
びっくりして驚く、突然の出来事によって驚く
- 例文:The sudden noise startled the baby.
- 「突然の騒音に、赤ちゃんはびっくりした。」
関連する語彙とその例文
Flabbergasted
まったく言葉を失うほど驚いた状態。
- 例文:I was flabbergasted by the news of their divorce.
- 「彼らの離婚のニュースに、私は言葉を失うほど驚いた。」
Dumbfounded
言葉を失うほど驚いた。
- 例文:He was dumbfounded by the complexity of the problem.
- 「彼はその問題の複雑さに、言葉を失うほど驚いた。」
押さえておきたいポイント
- 「surprised」は人の感情に焦点を当て、「surprising」は事象に焦点を当てること。
- 「surprise」は名詞として使う場合、驚きの出来事や感情を表し、動詞としては「誰かを驚かせる」という行為を指す。
- これらの単語は文脈によって意味が微妙に変わるので、周りの文脈もよく読んで理解しましょう。
「驚き」に関連する記事
最後まで読んでいただきありがとうございます。「surprised」「surprising」「surprise」は英語で「驚き」を表現する便利な言葉です。今回紹介したポイントを押さえて、これらの言葉を使い分けてみてください。日常会話や英文の理解がより豊かになるはずです!それではSee you around!