このページではRYO英会話メソッドについてご説明しています。この記事を読めばスクールのコンセプトについてさらに理解できるようになります。RYO英会話ジムでは実践で通用する英語を身につけるためには3つの記憶メカニズムをレッスンに取り入れることがもっとも大事だと考えています。
この3つの記憶メカニズムと独自の実践トレーニングを掛け合わせてできたのがRYO英会話メソッドです。それではその3つの記憶メカニズムについてまずは簡単に説明していきます。
目次
1. 覚えたことをストックする「意味記憶」
ものごとを忘れずに覚えていること。また覚えておくこと。
Wikipediaより
RYO英会話ジムは、アウトプット専門スクールです。
私たちのメソッドでは、まず話すことを中心にレッスンを進め、その中で発言を「見える化」します。発言内容はリアルタイムで記録され、その場で添削。さらに、レッスン外では添削された部分を音読トレーニングで定着させます。このプロセスが、英語学習における「意味記憶」を強化するための重要なステップとなるのです。
意味記憶とは?
意味記憶とは、単語の意味や形、スペルを自分の知識として保持しているかという記憶のことです。これまで学校で行ってきた暗記作業が、まさにこの意味記憶にあたります。単語帳を見たり、紙に書いたり、過去に学んだことを復習することで、少しずつこの記憶が積み上げられていきます。
繰り返しの重要性
一度覚えただけでは、時間とともに忘れてしまうのが人間の特徴です。エビングハウスの忘却曲線によると、一度暗記したことの78%は、1か月後には忘れてしまうと言われています。だからこそ、繰り返しの復習が大切です。
RYO英会話メソッドでの意味記憶の強化
RYO英会話ジムでは、単なる暗記にとどまらず、学んだことを実際に「話す」というアウトプットを通じて、意味記憶を強化します。”話す→間違える→改善する→再び話す” というサイクルを繰り返しながら、発言内容を視覚的に確認し、間違えた部分を音読トレーニングでさらに定着させることで、知識が短期記憶から長期記憶へと変わっていきます。
ベストな復習タイミング
英語学習において意味記憶を効果的に強化するには、学んだことを繰り返し復習することが重要です。ベストな復習のタイミングは、授業後1日以内、1週間以内、そして1か月以内。このタイミングでアウトプットと音読を繰り返すことで、英語力が着実に向上していきます。
2. 経験からくる「エピソード記憶」
エピソード記憶には、時間や場所、そのときの感情が含まれる(感情は記憶の質に影響する)。
Wikipediaより
簡単に言えば、だれもが持っている良い思い出や嫌な思い出のことをエピソード記憶と言います。例えば、「飛行機」という単語を聞いて思い出す楽しい記憶や苦い記憶はエピソード記憶になり、もちろん人の経験によって異なります。
つまり、単語はたくさん覚えたけど、どういう場面で使ったらよいのか全くわからないというのは、このエピソード記憶がないためです。このエピソード記憶を積み上げるためには、レッスンで実践的にあるテーマについて話したり、様々な場面で英語を話す疑似体験をして、感情や気持ちと語彙をリンクさせることがとても大事になります。
RYO英会話ジムでは、このエピソード記憶を強化するために、場面やシーンを想定したアウトプットを徹底的に行います。
生徒は、ビジネス会議、旅行、日常会話など、リアルな場面を想定して英語を話すことで、実際のシーンに即したエピソード記憶を形成します。これにより、単語やフレーズが感情や状況と結びつき、実際のコミュニケーションの中で自然に使えるようになります。イメージを養いながらアウトプットを繰り返すことで、覚えた知識が実際の場面で「使える英語」として定着していくのです。
そのため、すでに覚えた記憶を使えるようにするためには「実践」を通じてエピソードを加えていく行為が必要となってきます。
3. 体が覚える「運動記憶」
運動記憶とは、体に染み付いた動きのことを指します。たとえば、水泳の練習を重ねることで、無意識のうちに体が正しいフォームで動くようになりますよね。一方で、泳ぎ方を知識として知っているだけでは、実際に泳ぐことができないのは明らかです。
つまり、正しい知識(意味記憶)を基にして繰り返し練習することで、体に動きが染み付き、スムーズに泳げるようになります。
英語も同じです。運動記憶を発達させるためには、まずある程度の知識をつけたうえで、何度も同じ文やパターンを話す練習をしたり、実践的な場面で様々なトピックについて話したりすることが必要です。同じ文章を繰り返し音読したり、シャドーイングを行ったりすることで、口が英語を覚え、やがてスムーズに話せるようになります。
RYO英会話ジムでは、正しい英語に直した添削部分を音読トレーニングで定着させます。
さらに、推奨として「My音声ファイル」を利用して、ネイティブの発音で添削された部分をリスニングしながら音読を繰り返し、正しい英語が自然と口に馴染むまで練習を行います。このプロセスによって、意味記憶と運動記憶がうまく連携し、スムーズな会話が可能になります。
多くの人が、英語を「聞ける」「読める」けれど「話せない」と感じるのは、英語を話すときの口の運動記憶と頭の意味記憶がうまくかみ合っていないためです。日本人の場合、意味記憶は高いけれど、運動記憶が低いことが多いのです。
実際に私は海外に行く前に、あるリーディング本を使って一つのテーマについて書かれた文章を50回以上音読することを習慣化していました。その結果、外国人と話す機会が少なかったにもかかわらず、海外に出たときには、簡単な意思疎通は瞬時にできるようになっていました。これは、様々なシチュエーションを想像しながら、同じ文章を何度も音読することで、英語が体に染み付いたためです。
まとめ
RYO英会話ジムでは、アウトプットを中心とした実践的なトレーニングを行い、意味記憶、エピソード記憶、運動記憶の3つの記憶を効果的に活用しています。これらの記憶がどのように連携し、英語力を高めるのかを解説します。
1. 意味記憶の強化:知識を「使える」ものにする
まず、意味記憶とは単語や文法の知識を保持する記憶のことです。RYO英会話ジムでは、アウトプットを通じて、教科書で学んだ意味記憶を「使える知識」に変えていきます。レッスンでは、生徒が話す中で間違いを発見し、その場で添削します。その後、音読トレーニングやシャドーイングを繰り返すことで、覚えた単語や表現が会話の中で自然に使えるようになり、意味記憶が定着します。
2. エピソード記憶の強化:体験と結びつけて記憶を深める
次に、エピソード記憶とは、経験や体験に基づいた記憶のことです。RYO英会話ジムでは、場面やシチュエーションを想定したロールプレイを通じて、実際に英語を使う場面をシミュレーションします。例えば、ビジネス会議や旅行先での会話など、具体的なシーンを想定して英語を話すことで、生徒の頭の中に実体験として刻まれ、単語やフレーズがエピソード記憶として残ります。このような体験と結びつけた学習は、英語を忘れにくくし、実際の場面で使える表現へと成長させます。
3. 運動記憶の強化:口に染み込ませてスムーズに話す
運動記憶は、体が覚える動きに関連する記憶です。RYO英会話ジムでは、音読やシャドーイングを繰り返し行うことで、口や舌が英語の音やリズムに慣れ、スムーズに発音できるようになります。特に、レッスンで行った添削部分を使った音読トレーニングでは、正しい英語が体に染み込むまで練習を繰り返すため、生徒が無意識に正しい発音やリズムで英語を話せるようになります。このプロセスは、運動記憶の発達に大きく寄与し、英語を話す際の流暢さに繋がります。
4. 3つの記憶の連携で英語力を効率的に向上させる
RYO英会話ジムのアウトプットメソッドは、これら3つの記憶が互いに連携するようにデザインされています。意味記憶で学んだ知識をエピソード記憶で体験として深め、運動記憶で口に覚え込ませる。この一連のプロセスによって、生徒は英語を「知っている」だけでなく、「使える」レベルまで引き上げることができます。
講師の添削内容からできていない部分を復習する