目次
“It slipped my mind” とは?
基本的な意味
“It slipped my mind” は、日本語で「うっかり忘れてしまった」という意味です。日常生活の中で、予定や約束、ちょっとしたことを忘れてしまったときに使われます。
直訳とニュアンスの違い
直訳すると、「それが私の心から滑り落ちた」という意味になります。日本語にはこのような表現はありませんが、英語では忘れてしまったことをイメージ的に表現することが多いです。
例えば、友達とのランチの約束を忘れてしまった場合、 「I’m sorry, it slipped my mind.」(ごめんなさい、うっかり忘れてしまいました。)と言います。
この表現には、忘れてしまったことへの軽い驚きや申し訳なさが含まれており、相手に対しての配慮も感じられます。
英語を学ぶときには、このようなニュアンスの違いを理解することが大切です。ただ単に訳すのではなく、その言葉が持つ感情や背景も一緒に覚えていくと、より自然な英会話ができるようになります。
“It slipped my mind” を使う場面
うっかり忘れてしまった時
使い方の例:
- 友達との約束を忘れたとき
友達とランチの約束をしていたのに忘れてしまった場合、「I’m sorry, it slipped my mind.」(ごめんなさい、うっかり忘れてしまいました。)と言って謝ることができます。この表現は、相手に対して軽いミスであることを伝えつつ、誠意を示すことができます。 - 仕事のタスクを忘れたとき
上司や同僚に頼まれていた仕事を忘れてしまった場合、「It slipped my mind. I’ll do it right away.」(うっかり忘れていました。すぐにやります。)と言ってすぐに対応する意思を示します。このように使うことで、ミスを認めつつ、素早く行動する姿勢を見せることができます。
思い出す瞬間
使い方の例:
- 急に思い出したとき
何かを急に思い出したとき、「Oh, it just slipped my mind! I need to call my mom.」(あ、うっかり忘れてた!お母さんに電話しなきゃ。)というように使います。この場合、「slipped my mind」は一時的に忘れていたことを思い出した瞬間を表現しています。 - 話の中で思い出したとき
友人との会話の中で、何か重要なことを思い出した場合、「I can’t believe it slipped my mind. I have a doctor’s appointment today.」(信じられない、うっかり忘れてた。今日医者の予約があるんだ。)と言って、そのことを思い出した驚きを表現します。
“It slipped my mind” の使い方
日常会話での例文
例文1: 友人との会話
英語:
A: “Did you bring the book I lent you?”
B: “Oh no, it slipped my mind. I’ll bring it tomorrow.”
和訳:
A: 「貸した本、持ってきた?」
B: 「ああ、うっかり忘れちゃった。明日持ってくるね。」
ビジネスシーンでの例文
例文2: 職場での会話
英語:
A: “Did you send the email to the client?”
B: “I’m so sorry, it slipped my mind. I’ll do it right now.”
和訳:
A: 「クライアントにメール送った?」
B: 「ごめんなさい、うっかり忘れてました。今すぐやります。」
例文3: 上司への報告
英語:
A: “Did you prepare the report for the meeting?”
B: “I’m terribly sorry, it slipped my mind. I’ll have it ready by noon.”
和訳:
A: 「会議用の報告書、準備できましたか?」
B: 「本当に申し訳ありません。うっかり忘れてしまいました。正午までに用意します。」
例文4: 同僚とのやり取り
英語:
A: “Did you schedule the meeting with the marketing team?”
B: “It slipped my mind. I’ll set it up right away.”
和訳:
A: 「マーケティングチームとのミーティング、予定入れましたか?」
B: 「うっかり忘れてました。すぐに手配します。」
その他例文
同僚へ….
昨晩君に電話をしようと思ってたんだけど、忘れてたよ。
友人に電話をかけ直すことになっていたが….
昨日折り返し電話かけなかったのはごめんな。忘れてたよ。
スーパーから母が帰ってきて…
いくつか玉ねぎを買うつもりだったんだけど、完全に忘れていたわ。
I forgot it(もしくはI forget itでもよい)をイディオムで表現するとIt slipped my mind.(or It slipped my memory)となります。また例文3つ目のようにtotallyやcompetely「完全に」と一緒に表現することもよくあります。
使われる場面としては紹介例文のように、何かしなければいけないことがあった場合(義務的なもの)に使われます。なのでI meant to 〜「〜するつもりだった」やI was supposed to 〜(またはI had to 〜)「〜することになっていた」を文頭に置きながら接続詞butでつなげて使うことが多いです。
代名詞itについて
itには忘れた対象物になりますが、通常話題にすでに上がっていることが多いので代名詞itで置き換えることができます。ただし話題に上がっていないのにitで置き換えてしまうと相手は何のことを話しているのかわからないので、My birthday slipped my mind「自分の誕生日を忘れたしまったよ」のように必ず明確にしましょう。
forgotと一緒に使われることもある
I forgot itと同じ意味だとお伝えしましたが、I forgot itと一緒に使われることもあります。その場合、意味は「頭から消えてしまった」や「記憶が飛ぶ」のように訳すとわかりやすいでしょう。
上司から…
ごめん、僕らの会議のこと忘れてた。完全に記憶が飛んでいたよ。
実際に使ってみよう
練習問題
以下の文章を読んで、適切な言葉を入れて完成させてください。
- A: “Did you bring the tickets for the movie?”
B: “Oh, _______________. I’ll go back and get them.” - A: “Did you call the client about the meeting?”
B: “I’m sorry, _______________. I’ll do it right away.” - A: “Did you remember to pay the utility bill?”
B: “It _______________. I’ll pay it online now.” - A: “Did you send the birthday card to Sarah?”
B: “It _______________. I’ll send it this afternoon.” - A: “Did you submit the report to the manager?”
B: “Oh no, _______________. I’ll submit it immediately.”
A: “Did you bring the tickets for the movie?”
B: “Oh, it slipped my mind. I’ll go back and get them.”
A: “Did you call the client about the meeting?”
B: “I’m sorry, it slipped my mind. I’ll do it right away.”
A: “Did you remember to pay the utility bill?”
B: “It slipped my mind. I’ll pay it online now.”
A: “Did you send the birthday card to Sarah?”
B: “It slipped my mind. I’ll send it this afternoon.”
A: “Did you submit the report to the manager?”
B: “Oh no, it slipped my mind. I’ll submit it immediately.”
フリートークの練習
次のシチュエーションを想定して、自分の言葉で会話を作ってみましょう。
- 友達との約束を忘れたとき
友達とカフェで会う約束をしていたのに、忘れてしまいました。友達に電話して謝りましょう。 - 職場でのタスクを忘れたとき
同僚に頼まれていたデータの入力を忘れてしまいました。同僚にそのことを伝え、今すぐ対応する旨を伝えましょう。 - 家族との会話
家族と一緒に夕食の準備をしていたとき、買い物リストに書いてあった重要な食材を忘れてしまいました。家族に謝り、もう一度買い物に行く旨を伝えましょう。 - ビジネスミーティングの設定
上司から依頼されたミーティングの設定を忘れてしまいました。上司にそのことを伝え、すぐに対応する旨を報告しましょう。
まとめ
振り返り
今回の記事では、「It slipped my mind」という表現の意味と使い方について学びました。この表現は、「うっかり忘れてしまった」という意味で、日常会話やビジネスシーンで頻繁に使われます。また、類似表現である「I forgot」や「It escaped my mind」との違いについても理解しました。
さらに、具体的な例文や実践的な会話例を通じて、この表現をどのように使うかを見てきました。練習問題を解き、自分の言葉で会話を作ることで、より自然に使えるようになることが期待されます。
読者への励みと感謝
英語学習は時に難しく感じることもありますが、日々の生活の中で少しずつ新しい表現を取り入れていくことで、確実に上達していきます。今回学んだ「It slipped my mind」も、ぜひ日常会話や仕事で使ってみてください。使い続けることで、自然と身についていくことでしょう。
最後までこの記事を読んでくださり、ありがとうございます。皆さんの英語学習に少しでも役立つことができれば幸いです。引き続き、一緒に楽しく英語を学んでいきましょう!
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