評価方法
テストの評価は、講師が音源を聞いてスクリプトを作成し、AIによる高度なデータ分析を活用。その後、日本人スタッフが最終確認と編集を行い、細部まで正確な評価を提供しています。
スピーキング(リスニング含む)
Basic stage
ベーシックステージは、英語学習を始めたばかりの方の能力を評価する基準です。積極性、流暢さ、ボキャブラリー、グラマー、リスニングの5つの領域に焦点を当て、基本的なコミュニケーション力を測ります。評価はEからAまであり、「会話が成立しにくい」から「積極的かつ流暢に意思疎通ができる」レベルまで幅広く設定。これにより、学習者は自分の強みや改善点を把握し、効果的な学習計画を立てられます。ベーシックステージは、英語力向上の旅を始めるための大切な基盤を提供します。
ステージ5以上で中級ステージへ移行可能です。
レベル | 評価 | 定義 | スコア換算 |
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ステージ1 | 1つでもD以下 | 十分な意思疎通はできないが、知っている単語を使って片言のコミュニケーションができる | TOEIC: 400点以下 TOEFL: 40点以下 IELTS: 3.5点以下 CEFR: A1/A2 |
ステージ2 | すべてC以上 | 相手の配慮と理解があれば、なんとか意思疎通ができる | TOEIC: 400〜500点 TOEFL: 40〜50点 IELTS: 4点 CEFR: B1 |
ステージ3 | すべてC以上で、さらにBが3つ | 相手の配慮と理解があれば、意思疎通ができる | TOEIC: 500〜600点 TOEFL: 50〜60点 IELTS: 4.5〜5点 CEFR: B1 |
ステージ4 | すべてB | 間違いはあってもコミュニケーションを取ることができる | |
ステージ5 | すべてBで、さらにAが3つ | ほとんど問題なく自然なコミュニケーションができる | TOEIC: 600〜800点 TOEFL: 60〜90点 IELTS: 5.5〜6点 CEFR: B2 |
ステージ6 | すべてA | 自分の英語力を最大限に活かして、自然なコミュニケーションができる | TOEIC: 800〜990点 TOEFL: 90〜120点 IELTS: 6.5〜7.5点 CEFR: C1/C2 |
評価項目 | E | D | C | B | A |
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積極性 | 非常に消極的で、英語でのコミュニケーションが難しい | 積極性が低く、英語でのコミュニケーションが成立しにくい場合がある | 必要な範囲で英語でのコミュニケーションは成立するが、積極的とは言えない | 比較的積極的で、ほとんどの場面で英語でのコミュニケーションがある程度成立する | 高い積極性を持ち、自分の英語力を最大限活かして会話を作り、十分な量の発話ができる |
流暢さ | 流暢さ以前に、ほとんど英語での発信ができない | 単語ベースでの発信が大半 | 文で話そうとしているが、スラスラと文が出てこない | ほとんどの場面でスムーズに英文でコミュニケーションができる | 英語を流暢に話し、自分の文法力や表現力の範囲内で言いたいことを伝えることができる |
ボキャブラリー | 英単語をほとんど知らないか、知っていても使えない | 基本的な単語は知っているが、使える語彙が限られている | 最低限のコミュニケーションができるボキャブラリーと表現力がある | 知っている単語をフル活用して意思疎通ができるが、不自然な言い回しや単語選びが見られる | 自然な言い回しや表現を使い、具体性を持たせた話ができる |
グラマー | 文を作るのが難しく、単語の塊で発信してしまう | 文を作れるときと作れないときがあり、文法的なミスが目立つ | 文法のミスが多く、基本文法をまだ使いこなせていない。もしくはミスは少ないが、基礎的な文しか作れない | 細かなミスはあるが、文法的に違和感のないコミュニケーションができる。条件節や現在完了形なども使える | 文法的なミスはほぼなく、関係代名詞や関係副詞などの高度な文法も使える |
リスニング | 英語の聞き取りがほとんどできない | 一部の単語は拾えるが、英文全体の意味を理解できないことが多い | ゆっくり話したり、わかりやすい表現で言い換えられれば内容を理解できる | 相手の少しの配慮があれば問題なく内容を理解できる。または話の大半が理解できる | ネイティブスピーカーの自然なスピードで内容を理解できる |
Intermediate stage
中級ステージは、複雑なコミュニケーション力を身につけ、自己表現や相互理解を深める段階です。ここではロジカル(論理的発信)、自己主張、傾聴力、関係構築の4つを評価項目とします。学習者は接続表現を駆使し、明確な構成で意見を述べる能力(ロジカル)、相手に配慮しながら自分の考えを主張する力(自己主張)、対話を充実させるためのリスニングスキル(傾聴力)、良好な関係を築くコミュニケーション力(関係構築)を身につけます。EからAの評価は、基本的な対話から複雑な場面でも効果的に自己表現できるレベルまでをカバー。中級ステージは、多様な文化や状況に柔軟に対応できる高度なコミュニケーション技術を磨く場です。
中級ステージでは、自分の言いたいことを伝えられることが前提となり、英語でのコミュニケーションスキルに重点を置いています。英語で効果的に人間関係を築けるのは、この中級レベルからです。
レベル | 評価 | 定義 | スコア換算 |
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ステージ7 | どれかがD以下 | 基本的に受け身の姿勢で、良い関係性を構築するのは難しいが、自然なコミュニケーションは取れる | TOEIC: 600点〜800点 TOEFL: 60〜90点 IELTS: 5.5〜6点 CEFR: B2 |
ステージ8 | すべてC以上 | 所々でまだ消極的な面はあるが、必要最低限の関係構築や自己主張ができ、会話を多少リードすることができる | |
ステージ9 | すべてB以上 | 関係構築を意識しつつ、論理的に自己主張をしながら、ある程度会話全体をリードできる | TOEIC: 800点〜990点 TOEFL: 90〜120点 IELTS: 6.5〜8点 CEFR: C1 |
ステージ10 | すべてA以上 | 常に関係構築を意識し、論理的かつ積極的に自己主張しながら、とてもスムーズに会話全体をリードできる | TOEIC: 800点〜990点 TOEFL: 90〜120点 IELTS: 8〜9点 CEFR: C2 |
評価項目 | E | D | C | B | A |
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ロジカル | 論理的な発信ができない | 複数の文を使って会話できるが、文同士の関係が曖昧で、わかりやすく伝えるのが難しい | 接続表現を使いながら部分的にわかりやすい構成で伝えられるか、構成に時間がかかる | ほとんどの場面で接続表現を使い、わかりやすい構成で伝えることができる | 複数の根拠を述べ、具体的でわかりやすい構成で伝えることができる |
自己主張 | 相手に配慮して、英語で自分の意見を主張できない | 相手に配慮する場面もあるが、すぐに主張を諦めてしまう | 最低限の配慮を示しながら主張を伝えられるが、続けるのが難しい場面がある | 多くの場面で相手に配慮しながら主張できる | 難しい局面でも、相手との関係性を崩さずに自分の主張を伝えることができる |
傾聴力(耳を傾ける力) | 相手の話に耳を傾けることができない | 発言の理解を示しながら質問することが消極的である | 会話を円滑に進めるために最低限の質問や意見の深掘りができる | インタラクティブなやりとりの中で積極的に質問し、必要なときに意見を深掘りできる | 積極的に問いかけて情報を引き出し、耳を傾ける中で意見を深掘りし、会話内容を充実させることができる |
関係構築 | 相手との関係性を築こうとするコミュニケーションや働きかけがほとんど見られない | 関係を築こうとするコミュニケーションが見られるが、受容や伝え方が適切でない | 関係構築のための配慮はある程度行えているが、異なる立場を受け入れたり、状況を見ながら対応することが難しい | 基本的な関係構築のコミュニケーションができ、初対面の相手でも良い関係を築ける | 初対面や異なる意見を持つ相手に対しても、受容や配慮を行い、良好な関係を構築できる |
Advance stage
上級ステージは、英語を使った高度なマネジメントスキルや影響力あるコミュニケーションを評価します。部下指導力、ストーリーテリング、ネゴシエーション、ファシリテーションの4つの要素を中心に、学習者の能力を測定。単に言語を使いこなすだけではなく、相手に影響を与え、Win-Winの結果を生むスキルが重視されます。Aレベルに到達すると、説得力のあるストーリーを伝えたり、効果的な交渉やチームをまとめるファシリテーションが可能に。上級ステージは、言語力を超えたリーダーシップや協力を生むための高度なスキルを磨く場です。
上級ステージでは、仕事で成果を出せる英語力に重点を置いています。特に、マネージャーレベルの方に求められるスキルが評価の対象です。
レベル | 評価 | 定義 | スコア換算 |
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ステージ11 | A以上が1つ | ビジネスの難しいシーンにおいて状況を打開できるコミュニケーションをするのはまだ難しいが、状況に応じてよい関係性を保ちながら自己主張することができる | TOEIC800点〜990点 TOEFL90〜120点 IELTS7〜9点 CEFR C1/C2 |
ステージ12 | A以上が2つ | ビジネスの難しいシーンにおいて、機会は選ぶものの状況を打開するコミュニケーションを行って、状況を前進させることができる | |
ステージ13 | A以上が3つ | ビジネスの難しいシーンにおいて、状況を打開するコミュニケーションを行い、それを発揮することができる | |
ステージ14 | すべてA | ビジネスの難しいシーンにおいて、どんな状況でも打開して大きな成果をあげる効果的なコミュニケーションを発揮できる |
評価項目 | E | D | C | B | A |
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部下指導力 | 成果を出すためのマネジメントコミュニケーションができていない | マネジメントコミュニケーションをとろうとするけれど、効果的なコミュニケーションを行えるには至っていない | 基礎的なマネジメントコミュニケーションは習得しており、場合によっては成果を出すことができる | 基礎的なマネジメントコミュニケーションは習得しており、効果的に活用できる | どんな相手であっても行動を変化させるマネジメントコミュニケーションができる |
ストーリーテリング | 相手を感情的に動かして、影響するような言い方はできていない | 論理的で感情的な受け取りやすさはあるが、まだ相手の心を動かすレベルに達してない | 感情を加えたストーリーを語っており、相手の心に影響を与えるようば場面が見受けられる | 感情を加えたストーリーを語っており、相手の心に影響を与えることができる | どんな場面や相手であっても相手の心を動かすストーリーを伝えられる |
ネゴシエーション | 意見の対立がある中で、解決方法を見出す会話ができていない | 意見の対立がある中で、それを緩和する会話はできているが、そこからプラスを生み出す方向へは進めていない | 意見の対立がある中で、Win-Winな関係を目指す会話をしようとしているが、成果を出すまでには至っていない | 意見の対立がある中で、Win-Winな関係を構築することができる | 意見の対立がある中で、1人では考えつかないようなWin-Winな関係を構築できる |
ファシリテーション | 複数人のメンバーの意見をうまく取り入れて、相乗効果を生み出すことができていない | 相乗効果を生み出すためのファシリテーションを一部行えているが、場にインパクトを与えるまで至ってない | 相乗効果を生み出すためのファシリテーションをわりと行えており、場にプラスのインパクトを与えいる | 相乗効果を生み出すためのファシリテーションを行っており、効果をもたらしている | 相乗効果を生み出すためのファシリテーションを行っており、予想以上の大きな効果をもたらしている |
発音
ステージ | 評価内容 |
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ステージ6 | 母音、子音は完璧に正しく発音でき、またアクセントとイントネーションにおいてもネイティブなまりで話すことができる。同じ日本人からは驚くほどの英語で、周りから尊敬されることがある |
ステージ5 | 母音と子音はほぼ完璧に発音できており、ネイティブらしいイントネーションやアクセントができる場面も多く、周りからは海外生活経験があるように見受けられる |
ステージ4 | 母音と子音はほぼ完璧に発音できており、ジャパニーズアクセントはまだ多く残るものの、部分的にネイティブらしいイントネーションやアクセントが身についてきている |
ステージ3 | 部分的にカタカナ発音はあるものの、英語らしい正確な発音ができており、またジャパニーズアクセトもあまり目立つことはありません。ほとんどの場面で問題なくコミュニケーションをすることはできるもののネイティブのイントネーションやアクセントにはほぼ遠い |
ステージ2 | ところどころ母音と子音を正しく発音できている場面はあるものの、まだまだ謝った発音が多く、またアクセントやイントネーションも日本語発音のままである。聞き取るのに集中力が必要となるので、コミュニケーションに支障をきたすことがよくある |
ステージ1 | 母音、子音、アクセント、イントネーションが完全な日本語発音のままで、日本人の発音に慣れている相手ならなんとかコミュニケーションがとれる |
ライティング
ステージ | 評価内容 |
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ステージ7 | どんな場面でも自然な英語で、様々な構文や語彙を用いながら的確に簡単な情報を提供したり論理的かつ具体的に意見を述べることができる、また的確な質問や一貫性のある指示を与えることができる |
ステージ6 | 不自然な箇所はあるものの、様々な構文や語彙を用いてほとんどの場面で的確に簡単な情報を提供したり論理的かつ具体的に意見を述べることができる、また的確な質問や一貫性のある指示を与えることができる |
ステージ5 | 少しの文法ミスや不自然な箇所があり、具体的な裏付けや展開が不十分なものの、部分的に簡単な情報を提供したり論理的かつ具体的に意見を述べることができる、また的確な質問や一貫性のある指示を与えることができる |
ステージ4 | 論理的な文章構成がかけたり、ところどころ文法的なミスや不自然な箇所が見られるものの、意見を述べたり、簡単な情報を提供することができる、また重要な情報が欠けるものの、的確な質問や指示を与えるができる |
ステージ3 | 文法的な謝りや不自然な表現が見られ、また情報が不十分だが、限られた範囲で意見を述べ、簡単な情報を提供することができる、また的確な質問や指示を与えるが難しい |
ステージ2 | 無秩序な文章構成や文法ミスが多く、大事な情報が含まれておらず簡単な情報を提供するのが難しいが、とりあえず回答はできる |
ステージ1 | かなりの部分に回答するのが難しく、テストのディレクションや設問の内容を理解するのに必要なリーディング能力も欠ける |
ベーシックステージでは、英語の基礎的な部分のみを評価します。そのため、自分の言いたいことを十分に伝えられるかが重要なポイントとなります。