こんにちは、みなさん。RYO英会話ジムです。大谷翔平選手の賭博スキャンダルに関する記者会見は、ただのニュースイベントではなく、英語学習の貴重な教材となり得ます。この記事では、大谷選手がどのようにして困難な時期を乗り越え、公の場で堂々と語ったかを通じて、英語の表現やコミュニケーションスキルを深掘りします。スキャンダルを巡る複雑な感情や状況を伝える上で用いられた言葉選びやフレーズに焦点を当て、英語の理解を深めましょう。
全文内容
まず皆さん来て頂いてありがとうございます。僕も話したかったので。チームの関係者の皆さん、僕自身もそうですけど、ファンの皆さんもここ1週間ぐらいですかね、厳しい1週間だと思うんですけども、まず僕自身も信頼していた方の過ちで悲しいというかショックをですし、今はそういう風に感じています。
現在進行中の調査もありますので、今日話せることは限りがあるというのもご理解頂きたいなということと、また今日ここに詳細をまとめたメモがありますので、そちらの方に従って何があったのかというのをまず説明させて頂きたいと思います。
始めに僕自身は誰かに代わってスポーツイベントに賭けてそれをまた頼んだりということはないですし、僕の口座からブックメーカーに対して、誰かに送金を依頼したことはもちろん全くありません。本当に数日前まで彼がそういうことをしていたっていうのも、よく知りませんでした。
結論から言うと、彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつみんな、僕のまわりにもそうですね、うそをついていた、結論から言うとそういうことになります。
まず始めにいうと先週末、韓国ですね、僕の代理人に対してメディアの方から、違法なブックメーカーから私が関与しいているのではないか、というスポーツ賭博について関与しているのでないかという連絡がありました。僕には話していなかったし、僕の方にまずそういう連絡来てなかったということと、一平さんは、僕と話してわかったのは、一平さんにではなく某友人の借金の肩代わりとして、支払ったという風に僕の代理人も含めてみんなに話してます。その翌日にさらに尋問で一平さんは僕たちの代理人に対して借金は自分のもの、つまり一平さん自身が作ったものだとういうのを説明しました。それを僕が肩代わりしたという話しをそのときに代理人に話したそうです。
そしてこれらは全てがうそだったということです。一平さんは取材依頼のことも僕にはもちろん伝えていなかったですし、代理人の人たちに対しても僕が既に彼と話してコミュニケーションを取っていたとうそをついていた。そして僕がこのギャンブルに関しての問題をはじめて知ったのは、韓国での第1戦が終わった後に行われたチームミーティングの時です。
そのミーティングで彼は全部英語で話していたので、僕に通訳はついていなかったので、完全には理解できていなくて、なんとなくこういう内容だろうなと理解はできてましたけど、なんとなく違和感は感じていました。そのとき彼は僕に対してホテルに帰った後で2人でよりくわしいことを話したいので今は待ってくれと言っていたので、僕はホテルまで待つことにしてます。
僕は一平さんがギャンブルの依存症だということは知らなかったですし、そのミーティングの時には知りませんでした。ぼくは彼の借金返済にももちろんそのとき同意してませんし、ブックメーカーに対して許可したこともないです。
その後試合後、ホテルに戻ってそこで初めて一平さんと話して、彼に巨額の借金があることを知りました。彼はそのとき私に、僕の口座に勝手にアクセスしてブックメーカーに送金していたということを僕に伝えました。僕はやっぱりおかしいなと思って代理人に話したいということで代理人を呼んで、そこで話し合いました。僕の代理人も彼にうそをつかれていたということを初めて知って、すぐにドジャースの皆さんと弁護士に連絡しました。ドジャースの皆さんも代理人の人たちも初めて自分たちがうそつかれていたと知りました。そして僕が弁護士の人たちがこれは窃盗と詐欺なので、警察の当局に引き渡すという報告をしました。これがそこまでの流れなので、僕はもちろんスポーツ賭博に関与してないですし、ブックメーカーに送金していたという事実は全くありません。
正直ショックという言葉が正しいとは思わないですし、それ以上のうまく言葉では表せないような感覚でこの1週間くらいはずっと過ごしてきたので、いまはそれを言葉にするのは難しいなと思ってます。ただもうシーズンも本格的にスタートするので、ここからは弁護士の方にお願いしますし、僕自身も警察当局に全面的に協力したいと思ってます。なので気持ちを切り替えるのは難しいですけど、シーズンに向けてまたスタートしたいですし、今日まずお話しできて良かったとも思ってますし、今日はこれがいまお話できる全てなので質疑応答はしませんが、これからさらに進んでいくと思います。以上です。
英文内容
“First of all, thank you to everyone for coming. I wanted to speak as well. It’s been a tough week for all of us involved with the team, myself included, and for the fans, I believe. Initially, I was saddened and shocked by the mistakes of someone I trusted. I am still feeling that way.
Please understand that there are ongoing investigations, so there is a limit to what I can share today. However, I have prepared detailed notes for today’s session to explain what happened.
To begin, I have never asked anyone to bet on sports events on my behalf, nor have I ever requested anyone to transfer money from my account to a bookmaker. I was unaware until just a few days ago that he had been doing this.
To sum it up, he stole money from my account and lied to everyone around me.
Last weekend in Korea, my agent was contacted by the media, suggesting my involvement with illegal bookmaking and sports gambling. I was not informed about this, and my agent had not received such information either. I found out from my agent that a certain friend had taken on someone else’s debt and had paid it off, not for himself but for that friend. The next day, during further questioning, that person admitted to our agent that the debt was his own, which he said I had taken on.
All of this was a lie. He did not inform me about the interview requests, and he lied to our agents saying that he had already discussed this with me. I first became aware of the gambling issue during a team meeting after the first match in Korea.
He spoke entirely in English during the meeting, and without an interpreter, I couldn’t fully understand but had a vague sense of the content and felt something was off. He told me he wanted to discuss it in more detail after we returned to the hotel, so I waited until then.
I was unaware of his gambling addiction until that meeting and had not agreed to repay his debts or authorized any bookmaker transactions.
After the game, back at the hotel, I first spoke with him and learned about his substantial debts. He admitted to accessing my account without permission and transferring money to a bookmaker. I found it strange and called my agent to discuss it. My agent was also unaware of the lies and immediately contacted the Dodgers and a lawyer. It was the first time the Dodgers and the agents realized they had been lied to. We reported to the police that this was theft and fraud. That’s the sequence of events. I am not involved in sports gambling, nor have I ever transferred money to a bookmaker.
The word ‘shocked’ doesn’t fully capture what I feel; it’s been a difficult week, and it’s hard to put into words right now. However, with the season starting, I’ll leave it to the lawyers and fully cooperate with the police. It’s hard to shift focus, but I’m looking forward to the season and am glad to have spoken today. This is all I can share for now, so I won’t be taking questions, but I believe more will unfold moving forward. That’s all.”
学べる英語表現
この英文からは、特定の状況や感情を伝える際に役立つ表現を多く学ぶことができます。以下に、それらの表現とその意味、解説を日本語で示します。
- “First of all, thank you to everyone for coming.”
- 意味: まず最初に、来てくれた全ての人に感謝します。
- 解説: 会議やプレゼンテーションを始める際に、聴衆に対して礼儀正しく感謝を示す表現です。
- “It’s been a tough week for all of us.”
- 意味: 私たち全員にとって、厳しい一週間でした。
- 解説: 団体やチームが困難な時期を経験したことを表現する際に用います。共感や団結を示す際に有効です。
- “Please understand that there are ongoing investigations.”
- 意味: 現在調査が進行中であることを理解してください。
- 解説: 情報を全て共有できない正当な理由を丁寧に説明する際に使います。
- “To sum it up, …”
- 意味: 要約すると、…
- 解説: 話の要点や結論を簡潔に述べたいときに使う表現です。
- “I was unaware of …”
- 意味: …のことを知りませんでした。
- 解説: 特定の情報や事実について知らなかったことを明確にする際に用います。
- “I first became aware of … during …”
- 意味: …について初めて知ったのは…の際でした。
- 解説: 特定の情報をいつ、どのような状況で知ったかを説明する際に使われます。
- “The word ‘shocked’ doesn’t fully capture what I feel.”
- 意味: 「ショック」という言葉は私の感じていることを完全には表現していません。
- 解説: 自分の感情や心境が一般的な表現では十分に説明できないことを伝えたいときに使います。
- “It’s hard to shift focus, but …”
- 意味: 注意を切り替えるのは難しいですが、…
- 解説: 現在の状況や心境から次のステップへ移行することの難しさを認めつつ、前向きな姿勢を示す表現です。
- “I wanted to speak as well.”
- 意味: 私も話したかったです。
- 解説: 自分も意見を述べたい、または何かを伝えたいという意志を表現する際に使います。特に、他者が主に話している状況や会議で自分の立場を明確にしたい時に有効です。
- “Initially, I was saddened and shocked.”
- 意味: 最初は、悲しくてショックでした。
- 解説: ある出来事に対する最初の反応や感情を述べたいときに用います。特に、否定的なニュースや予期せぬ出来事に対する個人的な影響を強調する際に使われます。
- “I am still feeling that way.”
- 意味: まだそのように感じています。
- 解説: 初期の感情が継続していることを表す際に用います。時間が経過しても変わらない心情を強調するために使われます。
- “I have prepared detailed notes for today’s session to explain what happened.”
- 意味: 今日のセッションのために、何が起こったかを説明する詳細なメモを用意しました。
- 解説: 事前の準備や努力を通じて情報や説明を提供する準備ができていることを示す際に使います。聴衆に対する責任感や、状況を明確に伝えたいという意志を表します。
- “He admitted to accessing my account without permission and transferring money to a bookmaker.”
- 意味: 彼は、私の許可なく私の口座にアクセスし、ブックメーカーにお金を送金したことを認めました。
- 解説: 誰かが特定の行動を認めたことを報告する際に用います。特に、違反行為や問題の事実が明らかになった状況で使われます。
- “It’s hard to put into words right now.”
- 意味: 今、言葉にするのは難しいです。
- 解説: 現在の感情や考えを的確に表現することの難しさを強調する際に使います。深い感情や複雑な思考を持っているが、それを言葉でうまく説明できないときに有効です。
- “I believe more will unfold moving forward.”
- 意味: 今後、さらに多くのことが明らかになると信じています。
- 解説: 現在の状況や情報が将来的にはさらに展開されることや、新しい事実が明らかになる可能性があることを示す際に使われます。不確実性がある中での前向きな期待や予測を表現するのに適しています。
- “My agent was contacted by the media, suggesting my involvement with illegal bookmaking and sports gambling.”
- 意味: 私の代理人がメディアから連絡を受け、私が違法なブックメーキングやスポーツ賭博に関与していると示唆されました。
- 解説: 第三者からの疑惑や問い合わせがあった際の状況を説明する際に使います。この表現は、特に公的な疑惑や誤解を受けた状況を述べるのに有効です。
- “I found it strange and called my agent to discuss it.”
- 意味: それを奇妙に思い、代理人に電話して話し合いました。
- 解説: 何か通常と異なるまたは予期せぬ事態に直面した時の反応やアクションを示す際に使われます。直感や疑問を感じた時の具体的な行動を説明するのに役立ちます。
- “We reported to the police that this was theft and fraud.”
- 意味: 私たちはこれが窃盗と詐欺であると警察に報告しました。
- 解説: 法的な問題や犯罪行為を公的機関に報告する際の表現です。特に、被害者が正式な手続きを通じて問題を解決しようとしていることを示します。
- “That’s the sequence of events.”
- 意味: それが出来事の順序です。
- 解説: 一連の出来事や事態の発展を概説した後に、その流れを締めくくる際に使います。話題をまとめ、聞き手に明確な理解を提供するために用いられます。
- “It’s hard to shift focus, but I’m looking forward to the season.”
- 意味: 注意を切り替えるのは難しいですが、シーズンを楽しみにしています。
- 解説: 現在の困難や挑戦から前向きな展望へと気持ちを移行させる際に使われる表現です。複雑な感情や状況の中でも前向きな姿勢を保つ意志を示します。
大谷翔平選手の記者会見から学べる英語表現は、単に言葉を覚える以上の価値があります。これらのフレーズは、私たち自身が直面するかもしれない様々な生活の状況や感情を伝えるためにも活用できるのです。この記事を通じて、英語の表現力を高めるだけでなく、困難に直面した際の対応の仕方も学び取っていただければ幸いです。大谷選手のように、どんな時も前を向いて歩んでいく勇気と力を、英語学習の旅にも活かしていきましょう。